ダイの大団円   作:ギアっちょ

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多分、ソープが異世界に「干渉する」としたら、
神様目線で・・・
「人間もその他の生き物も平等に」観てるからこそかな、と。

そんなエピソードです。




目線

ポップの呪文でキルバーンが消滅するのを見届けた一行。

へたり込むマァム。

 

「終わりよね?

 もう・・・あとは、新しい敵が誰か出てきたりしない?!」

キョロキョロとあたりを見渡す彼女に、

クロコダインがぼそっと答える。

「まだ・・・どこかに『真の黒幕』が居たりするかもな?」

「もう!!」

そう言うとみんながドッと笑った。

 

一同から一歩離れた場所に立ち、

軽く腕を組んで優しく微笑む謎の青年レディオス・ソープ。

彼を覧てレオナ姫は思っていた。

 

ソープは自分を「魔法剣士だ」と言っていたが、

その身のこなしは、まるで貴族か王族のようだ、と。

 

自分も王族として、

それなりの作法や身のこなしを教わっているからこそ感じるのだろうか。

 

彼の身振り手振りには、大勢の人間の上に立ち、

沢山の人々の命を背負う人間に共通する

「クセ」のようなものを感じずには居られない。

それがなんとなく気になる。

 

「レディオスさん・・・あなたは一体・・・?」

「ソープ、でいいですよ、レオナ姫」

 

「僕はただの通りすがり。

 だからこそ言えることもあります。

 

 大魔王バーンが地上を消し飛ばせば

 この大地に生きる人々はみんな殺されていたでしょう。

 大勢の人間が、何も言えないままにね。

 

 それに対し『君たち』は大魔王バーンに立ち向かって行くことが出来た。

 

 でも、人間以外の生き物・・・動物だって植物だって生きる権利は有るし、

 この大地そのものにだって存続する権利はあるんです。

 それも忘れないでください。」

「ソープさん・・・」

 

傍らで聴いていたメルルは思った。

やっぱり・・・と。

 

キルバーンの言葉から

なんとなく「そんな気」はしていたし、

ソープがウインクで目配せをした時点でわかってはいたが、

このヒトは、いや、この御方は「この世界の人」ではない。

まして、人間でもない。

 

異世界から救世にいらした神様なのだと。

 

今の会話の内容も、そこ「だけ」見れば

博愛主義だったり、心優しい言葉、で済むのかもしれないが、

先程からの行動やそのとてつもない力などを観て、

様々な情報を付加して考えれば勘が鋭い人間ならば気づくことだろう。

 

この御方は人間だけでなく

「すべて」を平等にみている、

まさに神の視点にいるのだと。

 

でも、それをここで皆に言うべきなのだろうか・・・?

 

キルバーンは言っていた。

アーク(異界神)が「この世界」に干渉するのはルール違反だ、と。

 

ソープ自身も、極力

「自分は人間です」という体裁を装っている「様子」ではある。

それは、バラさないほうが良いのかもしれない。

 




とりあえず続き書いてみました。

っていうか、
まだまだ続くんじゃよwww

ひたすら
僕が望むハッピーエンドに向けて・・・

誰得だい?!
俺だよwww

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