ウマ娘の世界な筈だが、うちのチームがカオス過ぎる。   作:湯川彼方

1 / 65
ウマ娘にハマって初投稿です。


入学編
うちのチームがカオス過ぎる。


 転生するならウマ娘になりたい。

 そう思っていた時期が、私にもありました。

 

 

 

 

 平凡な容姿で平凡な生き方をしていた私(男)、趣味は競馬。

 子供ながらに競馬漫画と競馬ゲームにハマり、ブライアンとトップガンの伝説のマッチレースから実際の競馬にもハマり、そして気が付けば中年となった30の半ばも過ぎた頃にウマ娘にハマる。

 

 ある意味、競馬と共に過ごした人生であったが、ある日目が覚めるとケモ耳と尻尾が生えた可愛らしい女の子になっていた。

 

 朝のニンジンジュースを飲みつつ現状を受け入れた私は、自分がウマ娘である事を理解すると共に、不意に不思議な空間で出会った一人の美女のことを思い出す。

 

 

『与えられた宿命に従いひたむきに生きよ。さすれば次の生では望む生き方を望めよう』

 

 

 そうだ、その言葉と共に私は新たな生を与えられたんだった。

 きっと私は今転生したのではなく、転生前の記憶を今思い出したのだろう。

 だが、私を転生させてくれた(多分)女神様に一つ言いたい。

 

 

 与えられた宿命が望む生き方だったら、ただラッキーなだけやんか!

 

 

 

 

 

 そんな私だが、難関と言われるトレセン学園への入学が決定していた。

 記憶が戻る前に合格していたのは、ある意味幸運と言えるだろう。

 

 何故なら、私は自分の名前にまったく聞き覚えがない。

 競馬と共に生きてきたと言える私は、各年代のスターホースと言われる馬の名前は憶えている。

 

 (馬名の権利関係によると思われる)改名組のウマ娘の可能性も考えたが、改名前の名前も思いつかないような自分の名前だけに、きっと私はいわゆるモブウマ娘なのだろうと思われる。

 だからこそ記憶が戻っていたら中央のトレセン学園に入れるなんて、最初から思っていなかっただろう。

 

 

 そして(多分)モブウマ娘であるからこそ、もう一つ大きな問題がある。

 自分がどの年代のウマ娘か解らないのだ!

 

 現在のトゥインクルシリーズはメジロ全盛期と帝王の時代が終わった後。

 つまりアニメ第2期が終わった後であるが、アニメ時空は1995年生まれの所謂最強世代(第1期)の後に1988年生まれのテイオーの話(第2期)始まっただけに、素直に次がブライアンの時代やサンデー産駒の時代が来るとは限らない。

 不運にもルドルフ会長やディープインパクト等の、絶対的な三冠馬の居るどこかの世代になる可能性もある。

 

 

 考えてもきりが無いので、私はトレセン学園に入るまで自主練に励むことにした。

 せっかくウマ娘になったんだから、せめてG1ウマ娘になりたいと思うし、(仮称)女神様の言う通りひたむきに生きれば、次の生はウマ娘の中でも伝説級のウマ娘になれるかも知れないし。

 

 

 …

 

 

 時が流れてトレセン学園の中等部に入学した私。

 同じクラスのウマ娘達の名前にも聞き憶えが無く、未だ自分がどの時期のウマ娘かはわからない

 だが学園で出会う多くの名馬たちに感動を憶えた。

 

 俗に言うトゥインクルシリーズは高等部で行われるので、私がデビューするのはまだまだ先の話だ。

 高等部からの入学もあるので、私の世代に近代競馬の怪物達や、ルドルフ会長よりも更に過去の名馬(改名馬を含む)が居てもおかしく無い。

 

 

 

 ひとまず年代の問題は置いといて、新たに一つの問題がある。

 トレセン学園のウマ娘がレースに出るにはチームに所属しなければならない以上、自分もまたどこかのチームに入らなければならない。

 

 そんな私が所属する事にしたのは、チーム“デネブ”。自分を誘ってくれたトレーナーの熱意に負けて所属することにしたが、正直不安も大きい。

 熱意と言う意味では、私の太腿を熱心に触って勧誘してきたトレーナー(蹴り飛ばした)もいたが、冷静に考えれば、アレはスピカのトレーナーだったのかもしれない。

 

 チーム“デネブ”は原作では聞いたこと無いチームだけに、聞いたことのないウマ娘だらけの弱小チームの可能性もあるし、逆に原作未登場のディープインパクトやオルフェーブル、アーモンドアイ等の超名馬のいるチームの可能性もある。

 

 これからチームの練習が始まると言うが、さてどんなメンバーがいるのやら…

 

 

 

 

 

 …練習場に集まった“デネブ”のメンバーを前に、私は茫然としていた。

 何故なら私の予想を遥かに超えた…と言うか想像もしていなかったメンバーが集まっていたからだ。

 

 練習に先立ち、トレーナーから紹介されたチームメンバーを一人ずつ見回す。

 

 

 

「ねぇ、今日は何の練習する?私はスパートの練習したいんだけど。」

 

 銀髪のショートカットで、小柄だが出る所はしっかり出た美少女。

 

 『白い稲妻』シルフィード

 

 

 

「私はトレーナーの決めたメニューなら何でも良いですわ。」

 

 スレンダーな身体に、艶やかな長い黒髪の大和撫子。

 

 『黒い弾丸』アルフィー

 

 

 

「あー、練習ね。…今日はやめて温泉でも行かない?」

 

 気だるげでボサボサな黒髪だが、背も胸も大きな美女。

 

 『気まぐれな鷲』ストライクイーグル

 

 

 

「んあー、何でも良いから私は早く走りたいのね!」

 

 一見小学生に見える程に超小柄で、元気一杯な白髪の可愛らしい娘。

 

 『白い奇跡』ミドリマキバオー

 

 

 

 

 …なに!?この競馬漫画オールスターズは!!

 

 

 

 

 …あっ、私の名前ですか?

 申し遅れましたが、私の名前はシンガリイッキと申します。




ウマ娘名鑑その1
「シンガリイッキ」(イッキ!!)
 不慮の事故で死んだ男が輪廻転生で生まれ変わった先はシンガリイッキと言う馬だった。
 再び人間としての生に戻るため、ジャパンカップ制覇を目指して奮闘すると言う物語の主役馬。
 つまりはこの作品の主人公とほぼ変わらない境遇(爆)

 なお、この物語の主人公は作品未読のため、自分も漫画モデルのウマ娘と気づいていない。

・容姿(ウマ娘)
 グレイのショートヘアだが、前髪の中央寄りが白みがかっている。右耳には黄色のリボン。
 顔立ちはやや魚が死んだ眼をしているが基本的には整っている。体格は意外と大柄でナイスバディ。(某銀さんの女性版をイメージするとそのまんま)
 普段着は元男ゆえに無頓着。(胸にIKKIと書かれたTシャツを好んで着ている)
 勝負服は赤ベースに白と黒のラインが入ったドレスタイプ。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。