ウマ娘の世界な筈だが、うちのチームがカオス過ぎる。 作:湯川彼方
ストライクイーグル → デネブ
ヤシロハイネス → アルタイル
アルデバラン → アルデバラン
????????? → リギル
ロンマンガン → カノープス
アルフィーセカンド → ?
ボムクレイジー → ?
バトルハート → ベガ
ピーターツー → ベガ
??????? → ?
一覧にして、改めて感じるこの年代のヤバさ。
新年度も、カオス過ぎる~その1
あのドバイの激闘から早数週間。
トレセン学園の入学式の日がやってきました。
ちなみに数日前に行われた大阪杯は、ヒヌマボークさんの圧勝でした。
シャオさんが第三コーナーで並びかけた時には一瞬どうかしたのかと思いましたが、シャオさんの顔を一目見た後に突き放していく様子は圧巻でした。
ただ1バ身に抑えずに大きく突き放していった様子は、ある意味でシャオさんを認めたからの様にも思います。
レース後に「2回も負けたけど、次は絶対に勝つんだからね!汚名挽回よ!」と言っていたシャオさんの様子に、ヒヌマボークさんは楽しそうにしていました。
ちなみに、その後のナイスネイチャさんの「汚名は返上する物だバカ!!」と言う叫びが、その日一番の笑いを誘っていました。
…
入学式はアルさんの妹のアルフィーセカンドさんが、新入生代表として挨拶をしました。
さすがは原作でもアルさんと同等の力を持つと言われたウマ娘です。
ちなみにボムクレイジーさんも入学しているのを確認(入学式でも長身で目立っていましたから)しましたが、新入生代表じゃないのは勉強面や内申点の差だと思います。
さて、うちのチーム的には、もうすぐ訪れるアルさんの皐月賞とシルさんの天皇賞(春)が重要なイベントと言えますが、トレセン学園的にも重要なイベントがあります。
それは、選抜レースです。
年に4回行われる、チーム未所属のウマ娘達の見本市とも言えるこのレースですが、春の選抜レースは特に重要と言えます。
何せ入学直後の未所属だが有力なウマ娘が出てくる可能性が高いですし、当然の様に強豪チームも見に来ます。
まぁリギルの様にあくまで独自の選抜レースを開く強豪チームもありますし、未所属でも選抜レースに出ないウマ娘も居ますからここが全てでは無いですが。
かく言う私や、フェアちゃんも選抜レース前にスカウトを受けてチームに所属していますしね。
…
「今年もどんな娘が入って来てるか楽しみね~」
「まぁ、うちのチームは取るとしても中等部1年からかな」
「うん、うちもそのつもりだけど、有望な娘をチェックするのも大切だからね」
ひかりさん、ひびきさん、はるかさんも選抜レースを見に来ています。
3チームとも各学年に有力なウマ娘が居ますので、それほど積極的に新しい娘を取るつもりは無さそうです。
周りを見廻すと、スピカのトレーナーとゴルシさん、カノープスのトレーナーとイクノディクタスさん、ミホノブルボンさんとそのトレーナー等、見覚えがある人たちが居ますね。
「おっ、やっと見つけたぜ」
そう言って声を掛けて来たのは、入学式でも見た人。
「あぁ、ボムクレイジーさん。入学おめでとうございます」
「あぁ、ある意味あんたのおかげで入学できたようなもんだ。ありがとな!」
私は道案内をしてあげただけですが、どうやら恩を感じていたみたいです。
別に私は頼まれて案内役をしてましたし、大したことしてないんですけどね。
「ところで、ボムクレイジーさんは選抜レースに出ないのですか?」
「あぁ、自分の所属するチームは誰かに選ばれるよりも自分で選びたいからな。まぁ、これから色んなチームを見て回るよ」
そう言って笑うボムクレイジーさん。
まぁこの人らしいと言えばこの人らしい答えです。
ですが、不意にボムクレイジーさんがぞわぞわした表情をします。
「う~ん、見事に発達したトモだ。筋肉の発達具合は今まで見たどの娘よブッ!!」
「てめぇ!何触ってやがる!」
気が付いたらスピカのトレーナーさんが、ボムクレイジーさんの太腿をさすっていました。
そして、見事に蹴っ飛ばされました。
「ゴルシさん、ちゃんと手綱を握っていてくださいよ」
「あぁ~、わりぃわりぃ。何度言ってもこいつのコレだけは直らなくてなぁ」
アニメで見たから知っていましたし、去年は私も体験した事ですが、これはセクハラにしか見えませんね。
ゴルシさんも注意している様ですが、まったく改める気は無さそうです。
「で、トレーナーの目から見てどうだ?」
ゴルシさんが、ボムクレイジーさんの評価をトレーナーさんに聞いています。
さて、どの様な評価をつけるかと思いましたが。
「うん、恐らく高等部1年の中でも素質は抜きんでている。キミ、うちのチームに入らないか?」
やはり、スピカのトレーナーさんの目から見ても、ボムクレイジーさんの素質は高いようですね。
ですが、チームに誘われたボムクレイジーさんは、顔を赤くしてプルプルしてます。
「誰がお前みたいな変態のチームに入るかぁ!!」
「ゴハァッ!」
トレーナーさんの顔に、怒りの鉄拳が飛びます。
そして後ろによろけるトレーナーさんは、たまたま後ろを通ったウマ娘にぶつかってしまいます。
…って、あれアルフィーセカンドさんじゃないですか。
「あれ?危ないですよ、こんな人が多い所で」
「あぁすまない…ところでちょっと失礼」
アルフィーセカンドさんに抱き留められたトレーナーさんは、今度はアルフィーセカンドさんの太腿をさすっています。
「ふむ、さっきの娘と比べて発達具合では劣るが、しなやかさはアルフィーの様…と言うかアルフィーに似てるな、キミ」
ナチュラルにセクハラをするトレーナーさんに、不思議そうな顔をしていますが、アルさんに似ていると聞いて笑顔になりました。
「えへへ、そりゃお姉ちゃんだもん。ところで、勝手に太腿を触るなんてスケベなんですね~」
「いやいや、ウマ娘の素質を見るにはトモを触るのが一番だからね」
トレーナーさんの言葉に考える表情を見せるアルフィーセカンドさん。
しばらく考える素振りをしていますが、私たちはいつキックが飛ぶかとドキドキしています。
すると、急に胸の前で手を叩きます。
「なるほど、理由があるんじゃしょうがないですね!」
「「「良いんかい!!!」」」
予想外の反応に、私とゴルシさんとボムクレイジーさんが思わず声を出してしまいました。
「ところでキミ、チームにはまだ入っていないかな?うちのチームに是非入ってくれないかい?」
「う~ん、それだけ情熱的に誘ってくれるなら入っても良いかなぁ?」
そう言うと、トレーナーさんがアルフィーセカンドさんの手を取り、一緒に歩いていきます。
衝撃的な光景を前に、私達三人は呆然としています。
「…初めて見たぜ。あのスカウト方法であっさりとチームに入る事を決めた奴」
「あいつ、実はスゲェ大物か?新入生代表だったし」
「いやいや、ただの世間知らずな気もしますけど」
何故かトントン拍子でアルフィーセカンドさんがスピカに所属する事になりました。
経緯はともかく、この組み合わせはストさんにとって強敵になりそうです。
ウマ娘名鑑その11
アルフィーセカンド(優駿の門)
アルフィーの全弟であり能力も同等かそれ以上との評価であるが、アルフィーに変わる主人公はボムクレイジーであり、それはつまり元々の主人公と同等の敵キャラが現れると言う衝撃の展開だった。
その評判にたがわぬ実力を見せるが、アルフィーを彷彿とさせる頭の良さで騎手の不幸を理解してしまい、最後は実力を出し切れなかった。
容姿(ウマ娘)
アルフィーにそっくりな顔立ちだが、髪は肩口で切りそろえておりやや外はね。右耳に弾丸の形の飾りを2つ着けている。
普段着はチェック柄を好み、スカートか上着のどちらかはチェックな事がほとんど。スカートはミニスカートが多い。
勝負服はヒラヒラな薄緑のドレス風。スカートの下に黒のショートタイツを履いている。