stay nightのサーヴァントが別作品のキャラだったら 作:花皿屋
side凛
聖杯戦争。万能の願望機聖杯を求め、最後の一組になるまで殺し合いをするバトルロワイヤル。そして今日私は御三家である遠坂家当主として、一人の魔術師としてこの戦いに参加する。私が今回触媒として用意したのは使い込まれたリヴォルヴァー。比較的新しい英霊、例えばビリー・ザ・キッドなんかが予想される。神代の英雄には、些か力及ばないかもしれない。でもやってみせる!
「素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。祖には我が大師シュ
バインオーグ。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。
「閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。閉じよ。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する。
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝 三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」
地下室の魔法陣が光ったかと思うとそこには一つの人影があった。
その人物は私よりも少しだけ背の高く、カウボーイハットをかぶり外套を羽織り
腰のホルスターには私が触媒に使用したリヴォルヴァー、そして腹部にはそれ等とは釣合わない何処か滑稽さを彷彿とさせる白いポケット。それらを備えた一人の男がそこに立っていた。
「サーヴァントアーチャー召喚に応じ参上した」
アーチャークラスであることは、触媒からある程度予測できていた。だけど真命はよくわからない。知名度によって強さは変わるし、また真命が知られたらその英霊に対して対策を打たれることもあるかもしれない。それくらい真命は重要なものなのだ。
「ねぇ、召喚されたばっかりで悪いけど真命を教えてくれないかしら」
するとその英霊は何処か自嘲したような笑みを浮かべ口を開いた。
「私の名前か、そういう問を問われたことは随分と久し振りな気がするな。
我が真命は野比のび太。親友を救えなかった愚か者の名前だよ」
野比のび太と名乗ったアーチャーと契約した私は地下室から出てリビングルームに移動した。すると突然アーチャーが白いポケットに手を突っ込み何か少し大きなものを取り出した。
「ちょっと、何なのそれ」
「これか?これはスパイ衛星というひみつ道具だ。この小さなものが衛星で指定した相手に対して気付かれないように飛び回り逐一こっちのほうに映像を映し出す優れモノさ。戦争というものはどんなものにしろ情報が一番の武器となりうるからね」
「つまり使い魔みたいなものなの?」
「君たち魔術師の発想からすればそのようなものだろう。だが普通の魔術師は科学というものを軽視していることが多い。魔術的なものに対しては敏感だが科学的なものに対しては鈍感だ。いくらこれが宝具となっているとはいえ引っかかることはまず無い。つまりバレずに他の陣営をノーリスクで偵察できるのだ」
驚き言葉も出ないとはこのことだと思う。バレずに偵察!?そんな芸当ができるのかと私は頭の中がだんだんこんがらがってきt『グーキュルル』……そういえば朝から何も食べていなかった、と思い出し、そしてお腹のなる音を召喚したばかりのヤツに聞かれ私は赤面した。
「おや、お腹が空いているのなら言ってくれればいいのに」そう言うとアーチャーはまた白いポケットの中から今度はテーブル掛けのようなものを取り出しテーブルに置いた。
「さあ、何か食べたいものを言ってくれ」
とうとう頭が可笑しくなったかと思った。私はお腹が空いているのに訳のわからないテーブル掛けを食べろと?!いや実はテーブル掛けではなく好きな食べ物の味がする物だったりするの?
「じゃあ炒飯『ポン』うひゃあっ!?」驚いて変な声を出してしまったのだわ。というか何で炒飯が出てくるの?なんのへんてつもないテーブル掛けから炒飯が出てきたとは信じがたい。しかも、「なにこれ!?すごく美味しい……」
……本当にこの英霊は何なんだろう?
気が向いたら他の陣営のプロローグもやるかも