護衛艦きりしま、参ります!   作:OPRETER

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というわけで、設定説明回その2



03.『きりしま』出航!

 翌朝。

 私は真新しい制服……『戦艦』の巫女服ではない……に身を包み、工廠へ赴いた。

「あ、おはようございます、『きりしま』さん」

「おはようございます、明石さん」

「……なかなか似合ってますよ」

 くすりと笑う明石さん。笑うなお。

「そう? この歳でセーラー着るとは思わなかったわ……」

 そう。『護衛艦きりしま』としての制服は、軽巡系のセーラー服だったのだ。

 全体的なデザインとしては夕張に近いか。

 上着の丈はウェストの上のショート丈。ベースカラーは青で、セーラーカラーは薄いグレイ。いわゆる船体色かなこれは。

 夕張と違ってセーラーカラーの下には肩章がある。鹿島さんのような豪華なやつではなく、普通の制服用らしい。

 昨夜少し調べたら海自の『三等海佐』のものだった。まじか。

 タイはループタイ。タイ止めは探照灯の意匠になっている。

 夕張のようにへそ出しではなく、わりとぴっちりしたインナーを着ているので露出としては低いといえるがぴっちりしすぎてへそのライン出てるじゃねーかよ! かえってエロくないか?! ダイエットしておなかひっこめなきゃ……

 ちなみにインナーの色は暗めの赤。いわゆる艦底色ってやつか。

 下半身はあまり変わっていない。スカートは黒、サイハイソックスも同じものだ。

 え? スカートのした? アンスコですよあたりまえですよ。

 ちなみに、まだブーツはもらってないので靴は私物のスニーカーだ。

「……さてさて」

 一晩ぶりに新しい艤装と向き合う。

 接続は戦艦艤装と同じく腰に着けるタイプ。

 ちなみにこういうタイプは一見重そうに見えるが、いや実際重いが、艤装を起動すると霊的に接続されて、『体の一部』という認識になるので、艤装の重さを感じなくなる。

 ……こういうところも艦娘艤装が多次元的存在なのだと、私の魂に刻まれた中二病患者がふるえるぜハート。

「明石さん」

「はい」

 ブーツは、と振り向くとブーツとスツールを渡された。さすが。

 スツールに座ってブーツを履き替える。ブーツは艦娘としてはよくみるハイヒールでヒール部分が舵になっているタイプだ。

 さらに68式3連対潜魚雷管を太腿に着ける。コレは装備的には爆雷扱いになるらしい。アクティブホーミングするけどな! 

 艤装にはデフォルトで短距離水中探信儀(アクティブソナー)はあるので使えないわけではないが、当面は僚艦にお願いしましょう……

 ブーツと魚雷管を着け終わったらいよいよ艤装のマウント。

 腰の後ろに艤装接続部をあてて固定。

 一度深呼吸して────

「機関始動」

 数えきれないほどやった始動手順(ルーティーン)。意識を艤装に接続し、艤装内の妖精さんたちに発令する。

『機関始動!』『機関始動!』

 妖精さんたちの復唱が私にだけ聞こえ、艤装内のエンジンに火が入る。

 唸りとともに艤装が震え、煙突からわずかに煙が吹き出す。

 なんとなく音が軽く聞こえるのは艤装の出力もそうだが、重油系の艦本式タービンと軽油系のガスタービンの違いだろうか。

 台から艤装を外して、

「じゃ、行ってきます」

「了解です」

 明石さんにあいさつしてから、歩いて工廠の建物の外へ。

 スロープから水際、水面へ降り──うん、沈まない。

「両舷前進微速」

『両舷前進微速(びそーく)

 波をけたてて進み始める。

 集合までに各部のチェック終わらせなきゃ。

 護衛艦『きりしま』の装備はというと、

 

 ・SPY-1 フェイズドアレイレーダー

 ・RGM-84 ハープーンSSM

 ・Mk.41 mod6 VLS

 ・オートメラーラ54口径127mm単装速射砲

 ・68式3連装短魚雷発射管

 ・Mk.15 Mod2 20mm CIWS

 

 なんとびっくり6スロである。

 もっともイージスシステムの根幹をなすSPY-1レーダーは外せない(物理的に外せないのを確認済)ので実質5スロだが。

 主力は対艦ミサイルであるハープーンになるだろう。

 背中の船体部分やや下あたり、ちょうどヒップの後ろあたりにアームでぶら下げられたハープーンの発射器(キャニスタ)がある。

 今回は4×2の8発のキャニスタのうち、左右2発ずつの半分を演習弾としている。

 ひときわ目を引く船体左右の箱。垂直型ミサイル発射器(バーティカルローンチシステム)。VLS、いわゆるミサイルポッドである。だいぶでかいけど。

 VLSの中身は対空のスタンダードミサイルと対潜のアスロックミサイル。どちらも対艦には使えない。いまはスタンダードを多めに入れている。

 いちおう主砲の127mm砲。中央の船体部からアームがのびて、右腰のあたりにある。

 グリップもあり、アームから切り離して手持ちとして使うこともできるらしい。

 が、手持ちで使うと自動射撃が使えなくなるから最後の手段かな。

 そして20mmCIWS(シウス)CIWS(シウス)の代名詞でもある白いレドームをもったMk.15ファランクスが、船体からのアームで両肩の上に配されている。完全に対空防御用。

 ……と、まぁ、こうして装備を見渡すと、正直、対深海凄艦としては力不足は否めない。

 イージスシステムの広域探査能力とハープーンの超長距離射程に負っているので相手の射程外からの先制はとれるが、おそらく1発1殺とはいかない。

 特に戦艦相手となると、ル級でも4発ぐらいいりそうな気がする。ミサイルの数が足らねえ……

 専門はやっぱり対空なのよ。種別でいえば『防空軽巡洋艦』なんだよなイージス艦って……

 おまけに速度をとるために装甲は紙だし。

 そんな感じで、私は各部兵装の動作確認を進めつつ、今回演習に同行してくれる第六駆逐隊との合流地点まで航行してゆく。

 





【挿絵表示】

個人的に作成中の『きりしま』艤装モデル。
ただしほとんどのパーツを「むらさめ型艤装」から借用しているので公開とかは無理ですね。
いちおう個人的にMMD化したいんですが、リギングがうまくいかんのですよ…

いかん。一押しアイドル重音テトさんの誕生祭が近い。
そっちの作業進めねば…
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