やはりオレが家庭教師の補佐なのは間違っている   作:チャキ

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どうもチャキです!第12話どうぞ!


第12話

八幡side

 

朝日が差し込み目が覚める。どうやら朝になったみたいだ。ベットから身体を起こすが、何故だか身体がダルい。多分昨日が原因だろうか。あんだけ動き回ったんだしな。二乃を探す為に走り回り、風太郎と一花を探す為にも走り回ったしな。それに今日は自由参加だ。なので寝て今日は過ごそう。そう思いベットに再び入ろうとした時だった。部屋のドアが勢いよく開き入ってきたのは四葉だった。

 

四葉「比企谷さん!」

 

八幡「うおっ!四葉!…なんだよ」

 

四葉「自由参加だからって逃がしませんよ!ほら、スキー行きますよスキー!」

 

八幡「え、普通に嫌なんだけど」

 

四葉「えっ!?なんでですか!良いじゃないですか!ほら、上杉んもいるんですよ」

 

そう言うとドアの陰から出てくる風太郎。

 

八幡「なんで風太郎もいるんだよ」

 

風太郎「四葉に無理やり連れてこられたんだ」

 

なるほどね。

 

四葉「だからほらっ、行きますよ!」

 

そう言ってオレの腕を引っ張る四葉。

 

八幡「ちょっ!四葉!引っ張るな!行くから行くから引っ張るな。頼む」

 

四葉「あ、ごめんなさい」

 

八幡「いや…別にいい」

 

はぁ…仕方ない。行く気は無かったが行くと言ってしまったからには行かないと行けねぇな。はぁ…ダル。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

四葉「さあ!滑り倒しますよーっ!」

 

という事でやってきましたスキー場。1面真っ白な所に他の生徒や一般客の人達が滑っている。

 

風太郎「寒いし寝かせてくれ…」

 

八幡「以下同文」

 

四葉「寝るだなんてもったいないですよ!せっかくの林間学校なんですから、楽しみましょう!」

 

と言ってもな………。身体もダルいしんどいし寒いし、それに何より

 

風太郎「俺滑れねぇんだけど」

 

八幡「風太郎もか」

 

風太郎「もって事は八幡もか?」

 

八幡「ああ」

 

そう、オレも滑れません。だから帰っても良くね?

 

四葉「それなら私が手を引いて滑ってあげます。あ、でも私1人に上杉さんと比企谷さん2人同時に相手するのは無理ですね」

 

八幡「いや、そんな事しなくて大丈夫だ。それにそんな事したら目立つからやめてくれ」

 

四葉「え〜、じゃあどうしましょう」

 

風太郎「ん?他の四馬鹿はどうした?」

 

風太郎さんや気持ちは分からんでないけど、もっと言い方を考えようか。でも、確かに他の4人はどうしているのだろうか。

 

四葉「一花は体調を崩して五月が看病してくれてます」

 

風太郎「あんな目にあったんだ。当然と言えば当然か」

 

確かに昨日は小屋に閉じ込められた上にその小屋で火に反応してスプリンクラーが発動して、ずぶ濡れになったんだ。それに気温は下がっていたからそれで体調を崩したんだろう。でも風太郎はそうでもないみたいだな。

 

風太郎「お前も確認してから鍵かけろよ」

 

お前かよ四葉。小屋に鍵閉めたの。

 

四葉「何言ってるんですか?」

 

何もわかってないみたいだ。

 

四葉「後、二乃は滑ってて」

 

すると後ろの方に誰か来たみたいだ。

 

四葉「あ、来た来た」

 

オレと風太郎が後ろの方へ振り向くとそこに帽子をかぶり、ゴーグルを装備した5つ子の誰かであろう人が立っていた。

 

風太郎「誰?」

 

三玖「三玖」

 

風太郎「なんだ三玖か…顔だけだと本当に分からないな」

 

八幡「そうだな」

 

やはり全くもって見分けがつかん。すると風太郎は三玖に顔を近づける。そして三玖は後ろの方へ移動するもバランスを崩し転んでしまう。

 

四葉「あはは」

 

風太郎「派手に転んだな」

 

いや、それお前のせいでもあるじゃねぇか?

 

風太郎「大丈夫か?三玖」

 

風太郎はそう言いながら手を差し伸べる。

 

三玖「うん、大丈夫」

 

そう言って三玖は自力で立ち上がる。

 

四葉「よーし、普段教わってばかりの私ですが、今日は3人に教えまくりますよ!」

 

その後四葉に滑り方を教えて貰いながら、ゆっくり自分で滑る。けれどバランスが取りずらくて、中々難しい。

 

風太郎「うおっ、とっと……」

 

八幡「おっと……」

 

風太郎「難しいな」

 

八幡「だな」

 

「わーぎこちなー」

 

そう言ってオレと風太郎の横を通り過ぎ、停止する。一体誰だと思い見てみるとそこにはフードを被り、ゴーグルとマスクをつけた人物がいた。

 

「ハロー、やっぱ寒いね〜」

 

風太郎・八幡「「誰だよ!」」

 

一花「あっはは、ほら一花だよ」

 

風太郎「お前かよ」

 

八幡「まったく……ん?でも確かお前体調を崩しているって聞いたが、もう大丈夫なのか?」

 

一花「ゴホゴホッ、まだ万全じゃないけど」

 

風太郎「そうだ、五月は?お前の看病をしてたんだろ?」

 

八幡「確かそうだったな。四葉から聞いたけど」

 

一花「五月ちゃんは顔合わせづらいから、1人で滑ってるってさ」

 

八幡「…そうか」

 

まぁ、あんな状況見たらな。

 

四葉「一花ー!この3人全然言ったこと覚えてくれない!」

 

風太郎・八幡「「それは俺らがいつもお前に思っていることだよ」」

 

いや、もういっその事滑れなくていいのでは?いや、ダメだなそんな事したら四葉に手を引いて滑ることになる。それだけは避けたい。それで変な噂とかたったら嫌だしな。

 

一花「じゃあ楽しく覚えようよ」

 

八幡「は?」

 

風太郎「え?」

 

一花「おいかっけこ。上手な四葉が鬼ね!」

 

四葉「はーい!」

 

そう言って一花は滑っていく。四葉も「はーい!」じゃねぇんだよ!

 

八幡「ちょっ!お、おい!」

 

風太郎「ようやく進めるようになったところなのに無茶な」

 

八幡「まったくだ」

 

くっそなんでオレまでやらなくちゃいけない。。ん?待てよこれはチャンスなのでは?とりあえず今は逃げて、その後バレずに部屋に帰れば問題はない。よしっ!それで行こう!

 

そう思い滑り出す。すると後ろから三玖が追い抜いていく。あいついつの間にあんなに上達したんだよ。くっそ、やはり一花や四葉みたいに早く滑ることが出来ねぇ。横を見ると風太郎がいた。どうやらオレと風太郎はお仲間らしい。

 

八幡「なぁ、風太郎。これまずくないか?」

 

風太郎「かもな」

 

すると風太郎の横に一花がやってくる。

 

一花「確認なんだけど…昨日の事誰にも言ってない?」

 

昨日の事…多分あの事だろう。それを風太郎が言いふらしてないか確認に来たのか。

 

風太郎「言えないだらあんなこと…」

 

一花「それって…」

 

そして一花が何か言おうとした時、その言葉はオレと風太郎の言葉によって遮られる。

 

風太郎・八幡「「なぁ、一花…これ…どうやって止まんの?」」

 

そう、オレと風太郎は滑り方を教わったが止まり方は教えてもらってない。なのでオレと風太郎はそのまま加速していく。

 

一花「えええっ!上杉君!?比企谷君!?」

 

風太郎・八幡「「あ…あ…あ…あああああーー!!」」

 

2人の男子が悲鳴を上げながらどんどん加速していき下に生えた木に衝突してしまう。

 

 

ドーン!

 

 

 

八幡「いって〜、大丈夫か風太郎」

 

風太郎「何とかな。ったく四葉め…教える時はしっかり教えてくれよな」

 

八幡「ホントだな」

 

「あのー」

 

風太郎・八幡「「っ!」」

 

「大丈夫?」

 

「生きてますか?」

 

風太郎「だ、大丈夫です!」

 

八幡「お構いなく」

 

そう言ってオレと風太郎は急いで立ち上がりフードを被って顔を見られないようにしながら、この場去る。まったく、目立ってしまった。

 

二乃「あれ?ハー君?」

 

八幡「二乃?」

 

二乃「どうしたの?大丈夫?」

 

八幡「あ、ああ大丈夫だ。心配は要らん」

 

二乃「なら良いんだけど…ん?」

 

そう言って二乃はオレの顔を覗き込んでくる。近い近い近い近い近いし、なんかいい匂いするし。一体どうしたんだ二乃の奴。それに風太郎の気配がないけどどうしたんだ…ろ、ってあいつ逃げやがった!オレを見捨てて逃げやがった!

 

二乃「…ハー君」

 

八幡「な、なんだ?」

 

二乃「ケガしてるじゃない」

 

八幡「は?どこ?」

 

二乃「おでこよ」

 

そう言われて触ってみると確かに血が出ていた。

 

八幡「ホントだな。でもかすり傷だから心配はいらねぇよ。じゃそういうことで」

 

と言って去ろうとした時二乃に腕を引っ張られて去ることが出来なかった。

 

二乃「ダメよ。バイキンとか入るかもしれないわ。ちょっと屈んでちょうだい」

 

八幡「は?なんで?」

 

二乃「いいから!早く!」

 

八幡「お、おう」

 

二乃の剣幕に押され言う通りに少し屈む。一体何するんだろうと思っていると、二乃が手を伸ばしおでこに触れと思ったら、何か貼られたような感触が伝わってくる。

 

二乃「はい、これでOKよ」

 

どうやら絆創膏を貼られたらしい。確かにこれならバイキンとか入らないけど、大袈裟すぎではないだろうか。というかいつもそういうの携帯してるのかよ。

 

八幡「別にいいのに」

 

二乃「何言ってるの。ケガを甘く見たらダメよ。例えかすり傷だとしてもよ」

 

まぁ、確かにそうだな。二乃は心配してオレに絆創膏を貼ってくれたんだ。お礼を言っとかないとな。

 

八幡「サンキュ二乃」

 

二乃「どういたしまして。じゃ私行くね」

 

そう言って二乃はそそくさと早足でこの場を去っていく。一体どうしたんだ?

 

一方八幡に絆創膏を貼って去った二乃は…

 

二乃(あわわわわわ……絆創膏を貼るとはいえハー君の顔があんなに近くに。私顔とか赤くなかったかな?大丈夫よね///)

 

心の中ではそう思っていた。

 

とりあえず今は一花が勝手に開催したおいかけっこの鬼である四葉から逃げねぇとな。そしてついでに部屋に戻るという作戦。早く実行しなくては……いや、待てよ?このまま部屋に戻ったら一花と四葉に何言われるかわかったもんじゃない。くっ、ここは大人しくこのスキー場で逃げるしかないか。というかスキー関係ねぇじゃん!まぁいい。今は適当に逃げるかと、そう思い歩いて移動する。どっか逃げられるところとか探すかね。そう思い曲がり角を曲がるとそこには四葉がいた。

 

八幡「げっ…」

 

四葉「あー、比企谷さん見ーっけ」

 

やっば逃げねぇと。そう思いオレは来た道をUターンをして走る。けど朝から身体がダルいせいなのか、足場が雪のせいなのか、はたまたその両方なのか分からないがいつもの走るスピードが出ない。

 

四葉「待てっー!比企谷さーん!」

 

やばっ、追ってくる!いや、それが普通か。今はそんなことよりも早く逃げねぇと。というかなんでオレまで逃げねぇと行けねぇんだよ。まったく一花の奴。後で文句の1つや2つ言ってやる。そう思い再び違う曲がり角を曲がる。するとそこには2人の女子生徒がいた。

 

八幡「うおっ!」

 

そんなことを言いながらオレはぶつかる前に何とか踏ん張り衝突を避けた。そしてその女子生徒2人を見るとそいつらは見知った人だった。

 

雪乃「比企谷君?」

 

結衣「ヒッキー…」

 

八幡「お前らか」

 

結衣「急に角から出てきたからびっくりしちゃったよ」

 

雪乃「ええ、そうね。氷漬けにされたゾンビが出てきたのかと思ったわ」

 

八幡「誰がゾンビだ。まったく」

 

雪乃「それでどうしたの?なんだか急いでいるみたいだったけれど」

 

八幡「あ、そうだった。今追われてるんだった」

 

結衣「追われてる?」

 

雪乃「何したの?盗撮?痴漢?まさか両方?」

 

八幡「んなわけあるか。冗談でもやめてくれ」

 

雪乃「ふふっ、冗談よ」

 

八幡「まったく……」

 

四葉「比企谷さーん!」

 

八幡「やっば!もう来たのかよ」

 

雪乃「あの声…確か中野さんだったかしら?」

 

やばいもうすぐそこまで来ている。一体どうすれば……周りを見渡すと丁度いい草むらがあった。これにかけるしかないな。

 

八幡「すまん、雪ノ下、由比ヶ浜。ここに四葉が来る。来てもオレを見なかったって言っくれ頼むぞ!」

 

雪乃「ちょっと比企谷君!?」

 

結衣「ヒ、ヒッキー!?」

 

2人の言葉を無視して草むらに身を隠す。そしてすぐに四葉の姿が見える。

 

四葉「比企谷さーん、隠れても無駄です…よ。あれ?確か…雪ノ下さんでしたっけ?」

 

雪乃「え、ええ」

 

四葉「それであなたは…」

 

結衣「由比ヶ浜結衣です」

 

四葉「由比ヶ浜さんですね。私は中野四葉です。あのお2人に聞きたいんですが、他の姉妹と比企谷さんと上杉さん見ませんでしか?」

 

雪乃「い、いいえ。見てないけれど」

 

結衣「あ、あたしも」

 

四葉「そうですか。ありがとうございます。おっかしいな〜比企谷さんこっちに来たと思ったんだけどな〜。あ、では私はこれで失礼します」

 

そう言って四葉は滑りながらこの場を去っていく。

 

雪乃「行ったわよ」

 

八幡「助かったサンキュ」

 

結衣「ね、ねぇヒッキー。なんでヒッキーは中野さんに追われてるの?」

 

八幡「なんでだろうな。なんでか知らんがあいつら姉妹のおいかけっこにオレと風太郎が巻き込まれたんだよ。スキーを教えてもらってたのに、いつの間にかおいかけっこになっていた」

 

結衣「そうなんだ…」

 

八幡「ああ」

 

雪乃「比企谷君1つ聞いてもいいかしら?」

 

八幡「ん?なんだ?」

 

雪乃「あなたと中野さんとはどういう関係なの?前に依頼に来た中野三玖さんとも知り合いだったけれど」

 

八幡「あ、ああ…そうだな」

 

どうする?このまま本当の事言うか?それとも誤魔化すか。でも誤魔化すとしてもどう伝える。変に誤魔化しても怪しまれるかもしれない。一体どうすれば……。

 

雪乃「何か私達に言えないことなの?」

 

そう言われて2人の顔を見るとなんだか悲しそうな顔になっていた。それを見た途端後悔が押し寄せてくる。変に誤魔化せばこいつらを傷づけるかもしれない。だったら……普通の奴よりも信用出来るこの2人になら話してもいいのではないだろうか。そう思ったオレは口を開く。

 

八幡「今から言うことは誰にも言うなよ。オレはお前らを信用しているから言うんだ」

 

雪乃「ええ、わかったわ」

 

結衣「うん、わかったよ」

 

八幡「どっちかと言うとお前が1番言いそうだけどな」

 

結衣「言わないよ!」

 

八幡「冗談だ」

 

結衣「もー!」

 

八幡「悪い悪いじゃ言うぞ。オレは家庭教師のバイトをしているって言ってただろう。その相手が中野姉妹なんだ」

 

雪乃「そうだったの。だからあなたと中野さん達は知り合いだったのね」

 

八幡「そういう事だ」

 

結衣「そうだったんだ〜」

 

雪乃「ん?確かあなたは家庭教師の補佐だったわよね」

 

八幡「ああ」

 

雪乃「その補佐する相手ってまさか上杉君かしら?」

 

八幡「ああ、そうだ」

 

結衣「ええっ!?そうなの!ゆきのんよくわかったね」

 

雪乃「さっき中野さんが上杉君も探していたからもしかしてって思っただけよ」

 

八幡「すごいな雪ノ下は。それだけでわかるとは」

 

雪乃「たまたまよ」

 

八幡「まぁ、そういう事だ」

 

雪乃「そう、けれど教えてくれてありがとう」

 

結衣「ありがとうヒッキー!」

 

八幡「おう、けどもう1回言うけど誰にも言うなよ」

 

雪乃「ええ、わかってるわ」

 

結衣「うん、絶対言わないよ」

 

八幡「サンキュ。じゃそろそろ行くな」

 

雪乃「ええ」

 

結衣「頑張って逃げてね」

 

八幡「おう」

 

そう言ってこの場を去ろとした時だった。さっきこの場から去った筈の四葉の姿があった。

 

四葉「あ!比企谷さん見っけ!」

 

八幡「げっ!」

 

やばっ逃げねぇと思い、Uターンして逃げようとした時だった。横腹に衝撃がくる。

 

四葉「逃がしません!」

 

八幡「ぐふっ」

 

そんな不甲斐ない声が出しながら倒れ込み雪に埋もれる。どうやら四葉がオレにタックルしてきたらしい。

 

四葉「捕まえました比企谷さん!」

 

そう言いながら力強く身体を締めてくる。そのせいで柔らかい何かが当たってる。

 

結衣「だ、大丈夫ヒッキー?」

 

八幡「なんとかな。おい四葉!早くどけ」

 

四葉「あ、はい」

 

やっと離れた。まさか引き返して来るとは思ってなかったな。そう思いながら立ち上がる。けれど身体がダルいせいか立ち上がるのもしんどいな。

 

四葉「おーい、一花、二乃、比企谷さん捕まえました」

 

そういうと角から一花と二乃が出てくる。

 

一花「やっと捕まえた?」

 

二乃「なんで私まで…あら?」

 

二乃の視線は雪ノ下達の方へ向いている。

 

二乃「あなたは?」

 

四葉「雪ノ下さんと由比ヶ浜だよ」

 

二乃「雪ノ下さん…!この人がハー君と同じ部活に入っている人」

 

雪乃「あなたは?」

 

二乃「え、あ、初めまして私の名前は中野二乃よ」

 

一花「私は中野一花だよ」

 

雪乃「初めまして私の名前は雪ノ下雪乃よ」

 

結衣「あ、あたしは由比ヶ浜結衣です。よろしくね」

 

女子達はお互いに自己紹介を済ませる。でもそこには三玖と五月と風太郎はいない。ということはまだ見つかっていないのだろう。

 

八幡「って〜、おい四葉もうちょっと力加減しろよな」

 

四葉「すみません」

 

八幡「まったく。それで三玖と五月と風太郎は?まだ見つかってないのか?」

 

四葉「そうなんですよ」

 

八幡「まったく、どこ行ったんだよ」

 

四葉「ではみんなで探しに行きましょう!」

 

八幡「ええ〜、めんどくさいな〜」

 

二乃「私も」

 

一花「ほら〜、そんな事言わずに3人を探しに行くよ」

 

そう言いながらオレと二乃の背中を押して行く一花。

 

四葉「よーし、行こう!」

 

八幡「行くから押すな一花」

 

一花「はーい」

 

八幡「じゃあな雪ノ下、由比ヶ浜」

 

雪乃「え、ええ」

 

結衣「う、うん」

 

まったくさっさと風太郎達を見つけて部屋に戻って寝たい。

 

二乃「ねぇ、ハー君」

 

八幡「どうした?」

 

二乃「大丈夫?なんか様子が変だけど」

 

四葉「そうですか?」

 

一花「良くわかったね」

 

二乃「なんかいつものハー君と様子が変だから」

 

八幡「いや、別に大丈夫だぞ」

 

二乃「そう?なら良いんだけど」

 

何とか誤魔化せたかな。まさか二乃に勘づかれるとは思わなかった。けれどダルさが朝よりも増しているようにも感じる。気のせいだよな。

 

 

 

そしてその後も三玖、五月、風太郎を探したが中々見つからない。ホントどこにいるんだよ。

 

 

二乃「ねぇ、ハー君。なんか汗出てきてるけど大丈夫なの?」

 

八幡「あ?これはあれだ。服が暑いから汗をかいているだけだ。だから心配ない」

 

二乃「…なら良いんだけど」

 

やばいかなり心配をかけさせてるかもしれない。これは早い事風太郎達を見つけねぇとな。

 

 

 

 

 

そして探し続ける事数分後。

 

四葉「おーい、三玖と上杉さんを見つけました」

 

やっと見つかったか。

 

四葉「残るは五月を見つけるだけですね」

 

風太郎「お前も見つけてないのか」

 

八幡「?もって事は風太郎と三玖も見つけてないのか?」

 

風太郎「ああ」

 

ホント一体どこに行ったんだ五月の奴。これだけ探しても見つからないとはオレのステルスヒッキーよりも優秀だな。

 

三玖「一花、休んでてって言ったのに」

 

一花「ご、ごめーん四葉に捕まっちゃって」

 

そう言って両手を合わせて謝る仕草を取る一花。

 

三玖「ほらフータローとハチマンと一花もコテージに戻るよ」

 

そう言って三玖はオレらの横を通り過ぎて行く。

 

風太郎「四葉…五月には逃げ切られたのか?」

 

四葉「いえ、探しましたが見かけもしませんでした」

 

え?四葉でも見つけてないのか?それってなんかやばくないか?

 

八幡「お、おい。それってやばくねぇか」

 

オレは一瞬にして最悪なストーリーが頭に浮かんでくる。

 

風太郎「ああ…思ったよりも深刻かもしれないな」

 

八幡「だな」

 

二乃「どういう事なの?話聞かせてよ」

 

オレは風太郎の方へ向くと風太郎は小さく頷く。そしてオレと風太郎は4人に最悪な事態を説明した。

 

二乃「え?……遭難?」

 

八幡「ああ…この広い場所を6人がこれだけ動き回って、見かけたり、会ったりしないのは不自然だろ」

 

風太郎「八幡の言う通りだ」

 

三玖「ねぇ、一花。五月はスキーに行くって言ってたんだよね」

 

一花「え…う、うん…」

 

くっそ……ホントどこ行きやがったんだよ。一体どうすれば…あ、そうだ。オレはポケットから携帯を取り出し、数少ない連絡先から1人選ぶ。

 

風太郎「誰に電話してんだよ」

 

八幡「ちょっと待ってろ」

 

頼む、持っててくれ。何コールしただろうか。オレが電話をかけた相手が出てくる。

 

結衣『もしもしヒッキー?』

 

そう相手はさっき会った由比ヶ浜である。

 

八幡「由比ヶ浜か?今大丈夫か?」

 

結衣『う、うん。大丈夫だけど、どうしたの?』

 

八幡「由比ヶ浜、お前五月見なかったか?中野五月」

 

結衣『見てないけど。何かあったの?』

 

八幡「実は他の姉妹とはぐれてしまったんだ」

 

結衣『え?』

 

八幡「最悪の場合遭難かもしれない」

 

結衣『え!?そんな…!あ、ゆきのん。実はね』

 

どうやら由比ヶ浜は近くにいた雪ノ下にオレが言ったことを説明でもしているだろう。

 

雪乃『もしもし雪ノ下だけれど』

 

八幡「雪ノ下…」

 

雪乃『話は由比ヶ浜さんから聞いたわ。中野五月さんが遭難かもしれないですって?』

 

八幡「ああ、そうなんだ。他の姉妹と風太郎が探し回ったんだが、誰一人会ってないんだ」

 

雪乃『誰一人?』

 

八幡「ああ、そうなんだ。だから見てないか?」

 

雪乃『いいえ、見てないわね』

 

八幡「……そうか」

 

くっそ!

 

雪乃『ねぇ、比企谷君』

 

八幡「ん?なんだ?」

 

雪乃『私達も中野五月さんを探すのを手伝わせて貰えないかしら』

 

八幡「え?だが………」

 

雪ノ下達に頼るか?いや、だが迷惑なのではないだろうか。一体どうしたら……。

 

雪乃『こんなときくらい私達を頼りなさいよ!』

 

八幡「っ!」

 

雪乃『1人で抱え込むのはもうやめなさい』

 

ああ、そうか。オレは1人じゃない。雪ノ下や由比ヶ浜、風太郎そして一花達がいる。頼ってもバチは当たらないよな。

 

八幡「そうだな…。ありがとうよ雪ノ下。じゃあ五月を探すのを手伝ってくれ」

 

雪乃『ええ、あなたの依頼引き受けたわ』

 

八幡「見つかったら連絡する」

 

雪乃『わかったわ。私達は上級者コースを探すわ』

 

八幡「わかった。頼むぞ」

 

そう言ってオレは通話を切る。そして他の奴らを見る。

 

八幡「雪ノ下と由比ヶ浜が探すのを手伝ってくれる。上級者コースで探してくれてる」

 

風太郎「そうか」

 

四葉「人数は多い方がいいですもんね」

 

八幡「ああ、それともう1人かけてみるか」

 

電話を持っていればいいんだが……。電話をかけると2コール目で繋がる。

 

戸塚『もしもし?どうしたの?八幡』

 

八幡「戸塚、今どこにいる?」

 

戸塚『え?スキーだけど』

 

八幡「そうか、じゃあいきなりで悪いが聞きたいことがある。中野五月を見なかったか?」

 

戸塚『中野さん?えっと確か5つ子の人だよね』

 

八幡「ああ、そのうちの五女の五月だ。見なかったか?」

 

戸塚『ごめん、見なかったよ』

 

八幡「そうか」

 

戸塚『どうしたの?』

 

八幡「実は五月は他の姉妹とはぐれてしまったんだ」

 

戸塚『はぐれちゃったの?』

 

八幡「ああ、そうなんだ。だから見てないかなって思って電話したんだ」

 

戸塚『そうなんだ。あ、そうだ!八幡、僕にも中野さんを探す手の伝わせて』

 

八幡「いいのか?」

 

戸塚『うん!僕が手伝いたいんだ』

 

八幡「わかったじゃあ頼む。雪ノ下と由比ヶ浜も手伝ってくれていて、上級者コースで探してくれてる」

 

戸塚『わかった。じゃあ僕は中級者コースを探すよ』

 

八幡「わかった」

 

そして通話を切る。よし、これで戸塚も手伝ってくれる。

 

八幡「聞いての通り戸塚も手伝ってくれる。場所は中級者コースだ」

 

風太郎「そうか。じゃあ俺らその他の所を探そう」

 

八幡「そうだな。最悪の場合先生にも連絡しねぇと」

 

一花「ちょっ、ちょっと待ってよ!」

 

二乃「何よ一花。今は五月を探すのが優先なのよ。それに手伝ってくれる人もいるのよ!それに最悪レスキューが必要かもしれないのよ」

 

一花「えっと…五月ちゃんもあんまり大事にしたくないんじゃないかなーって」

 

二乃「大事って…呆れた。五月の命がかかってんの!気楽になんていられないわ!」

 

一花「…ごめん」

 

まぁ、正論だろうな。けれどなんだこの感覚は?何か見落としているのだろうか。一体なんだと言うんだ。あー、やっべぇ…クラクラしてきやがった。

 

風太郎「はぁ…はぁ…はぁ…」

 

八幡「くっ…はぁ…はぁ…」

 

三玖「フータローもう休んだ方がいいよ」

 

二乃「ハー君も休んでてよ」

 

八幡「そんな事できねぇよ。雪ノ下達が手伝ってくれてるのにオレだけ休んでる訳には行かねぇよ」

 

二乃「でもハー君が」

 

八幡「五月の命に比べたらこんなもん安いもんだ!」

 

一花「っ!」

 

けど五月は一体どこにいるんだ?一体何が足りないんだ。後少しでわかるような気が…。

 

その時だったある言葉が脳裏に過ぎる。

 

『上杉君!比企谷君!』

 

そういう事かよ。そして風太郎の方を見るとどうやら風太郎もわかったらしい。

 

二乃「もういい、私が先生を呼んでくるわ」

 

風太郎「待ってくれ。俺に心当たりがある」

 

二乃「心当たりって…」

 

風太郎「大丈夫だ。恐らく見つかる」

 

二乃「……」

 

でも二乃は不安なようだ。

 

八幡「風太郎を信じよう」

 

二乃「ハー君」

 

八幡「どうやら風太郎は五月のいる場所がわかるみたいだからな。任せよう二乃」

 

二乃「…わかった。上杉、頼むわよ」

 

風太郎「ああ、一花付いてきてくれ」

 

一花「え?う、うん」

 

 

そして風太郎は一花を連れて五月がいるであろう場所へと向かっていった。多分、オレと風太郎の考えが合っていれば五月は必ずいる。頼んだぞ風太郎。そしてオレは壁へもたれかかる。やばい身体が重くなってきたな。

 

三玖「ハチマン大丈夫?」

 

八幡「大丈夫だ……問題ない…」

 

三玖「でも汗すごいよ」

 

八幡「大丈夫だ」

 

二乃「大丈夫な訳ないでしょ!もう早く戻って休むわよハー君!」

 

八幡「必要ねぇよ。それにもうそろそろ五月が見つかる頃だろ。雪ノ下達に連絡しねぇとな」

 

そう言いながらオレは携帯を取り出し、連絡先から由比ヶ浜を選択し電話をかける。

 

結衣『もしもしヒッキー?中野さん見つかったの?』

 

八幡「ああ、風太郎が見つけた。だからもう探さなくてもいいぞ。探してくれてありがとうな」

 

結衣『うん、わかった。ゆきのんにはあたしが伝えとくね』

 

八幡「頼むわ」

 

結衣『うん』

 

そして通話を切り次は戸塚に電話をかける。

 

戸塚『もしもし八幡?どうしたの?』

 

八幡「五月が見つかった」

 

戸塚『ホント!?』

 

八幡「ああ」

 

戸塚『良かった〜』

 

八幡「探してくれてありがとうな」

 

戸塚『どういたしまして。見つかって良かったよ』

 

八幡「サンキュな」

 

戸塚『うん』

 

そして戸塚との通話も切る。ホントはもっと戸塚と話していたかったんだがな。そう思いながら携帯をポケットにしまう。

 

八幡「さ、戻ろう…ぜ…」

 

そう言ってコテージに戻ろうと踏み出すも身体がふらつき、倒れそうになる。

 

二乃「ハー君!」

 

四葉「比企谷さん!」

 

二乃と四葉は倒れそうになる八幡を支える。

 

四葉「大丈夫ですか比企谷さん」

 

二乃「ハー君!?ちょっとすごい熱じゃない!」

 

四葉「すぐに運びましょう」

 

意識が朦朧としている中、そんな姉妹達の声が聞こえてくる。

 

 

 

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その後、一花、五月を除いた二乃、三玖、四葉は倒れた八幡を何とかしてコテージに連れて行き先生に言うと別室で休ませることになった。するとすぐに五月が風太郎を連れてくる。風太郎も八幡同様熱があるらしく八幡と同じ部屋で休めさせることになった。

 

「よく連れてきてくれたな。上杉と比企谷はこの部屋で安静にさせ様子を見る。もし悪化するようなら病院に送ろう。こいつらの荷物を持ってきてくれ」

 

 

一花「ごめん、私のせいだ。付き添う」

 

三玖「一花…」

 

五月「わ、私も残ります」

 

風太郎「お前たちがいても仕方ないだろ」

 

八幡「はぁ…はぁ…風太郎の言う通り。移されたくなかったらさっさと戻れ」

 

二乃「ハー君…」

 

「ということだ。早く戻りなさい」

 

五月「でも…」

 

「これよりこの部屋は立ち入り禁止とする!見つけたら罰則を与えるからな!」

 

そう言われ5つ子は渋々といった感じでこの場を去っていく。

 

八幡「すまんな」

 

オレは小さくそう呟く。あいつらの気持ちはありがたいが移したら悪いからな。

 

そしてオレと風太郎は部屋のベットに寝かされる。疲れているせいなのかすぐに眠気が襲ってきた。オレはその眠気に意識を手放した。

 

八幡sideout

 

 

 

五月(上杉君と比企谷君の風邪を悪化させたのは私のせいなのかもしれない。私が一花に変装し心配をかけさせてしまった。それに比企谷君の知り合いの雪ノ下さんや由比ヶ浜さん、それに戸塚君までにも心配をかけさせてしまった。私はなんてことをしてしまったのだろう)

 

そう思いながら自分を責める五月。

 

三玖(フータローとハチマン。せっかく林間学校に前向きになってくれたのに、こんな寂しい終わり方でいいのかな…)

 

そう思い悲しくなる三玖。

 

一花(私がフータロー君とハチマン君に移しちゃったのかな?)

 

そう心配する一花。

 

四葉(私のせいだ。私が無理やり2人を連れ回して、台無しにしちゃった)

 

そう自分を責める四葉。

 

二乃(ハー君が心配で部屋に入りたいけど、ハー君と上杉は入るなって言うし、それに先生に入って見つかったら罰則を与えるって言うし)

 

二乃「もうー!一体どうしたら良いのよ!……あ」

 

二乃(見つけたら罰則を与えるって事は見つからなければいいって話しよね。よし、そうと決まれば行くしか無いわね!)

 

そう思いあの部屋へ目指す二乃であった。

 

 

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暗い部屋は静けさに包まれていた。その部屋にいるのは3人、2人は風邪のせいで布団で寝ている男子生徒、上杉風太郎と比企谷八幡だ。2人は寝ており、もう1人は2人の様子を見守っている教師であるしかしお疲れだったのだろうか、その教師もうつらうつらと船をこいでいた。そんな時部屋のドアが開きもう1人教師が入ってくる。

 

「主任…主任!」

 

「ふがっ…!?あ、おおなんだね」

 

「キャンプファイヤーも終盤です。手伝って貰えます」

 

「ああ、わかった」

 

「寝てたでしょ?」

 

「え!?あ、いやそんな事…」

 

そんな会話をしながら部屋を出ていく。そして現在この部屋は八幡と風太郎の2人だけ…の筈だったのだが1人忍び込んでいた生徒がいた。

 

五月(あわわわわ、四葉を見習ってみましたが先生が寝ている間に忍び込むなど、大胆不敵だったでしょうか…だけど彼らを放っておく訳にはいきません。電気電気…えっと確かこの辺に…)

 

五月が手探りで電灯のスイッチを探していると、ようやくスイッチを見つけることができた。そうして部屋の電気を点けると…

 

そこには他の姉妹達の姿があったのだ。

 

5つ子「「「「「えっ…」」」」」

 

四葉「ええーっ!?みんな来てたの!」

 

五月「し、静かに」

 

二乃「な、なんであんた達がいるのよ」

 

三玖「二乃こそ」

 

二乃「わ、私はハー君が心配で。上杉はそのついでよ」

 

一花「私達もフータロー君とハチマン君が心配で来たんだよね」

 

三玖「うん」

 

四葉「えへへー、なんか嬉しいな!全員で同じ事を考えてたんだね」

 

二乃「わ、私はハー君が心配で来ただけよ」

 

そんな会話をしている中五月はくるっと回り、風太郎と八幡が寝ているベットの間に入り込む。

 

五月「上杉君、比企谷君、みんなあなた達に元気になってほしいと思っています。上杉君と比企谷君がどんな人なのか、私にはまだよくわかりませんが……目が覚めたら良ければ…教えてください。あなた達の事を」

 

 

 

 

そして姉妹達は風太郎と八幡の指をそれぞれ握っていた。

 

まずは一花が風太郎の方へ向き

 

一花「あの時もずっと耐えてたんだね。私も周りが見えてなかったな」

 

次は八幡の方へ向き

 

一花「色々と無茶をしたんだね。ありがとうハチマン君。早く元気になってね」

 

次は二乃が風太郎の方へ向き

 

二乃「らしくないこと言ってないで、早くいつもの調子に戻りなさいよ」

 

そして八幡の方へ向き

 

二乃「ハー君、早く元気になっていつものハー君に戻ってね」

 

そして次は三玖が2人同時に

 

三玖「私達5人がついてるよ」

 

次は四葉。こっちも2人に向かって

 

四葉「私のパワーで元気になってください!」

 

次は五月

 

五月「この3日間の林間学校。あなた達は何を感じましたか?」

 

そう言い終わると風太郎と八幡の2人は同時に起き上がる。

 

三玖「わっ…」

 

一花「起きた」

 

五月「元気になったんですね」

 

四葉「ホントに私のパワーが効いたんだ!」

 

そのあともやいのやいの言ってくる5つ子に対して2人は

 

風太郎・八幡「「…るせぇ…」」

 

そう言った。

 

5つ子「「「「「え?」」」」」

 

けれど2人の声が小さくて聞こえなくて5つ子は聞き直す。

 

風太郎・八幡「「うるせぇ!寝られねぇだろ!」」

 

どうやら2人は5人の声で起きてしまったらしい。その事で5人に対して怒鳴る。そして怒鳴られた5人は慌てて部屋から出るも、5人は笑いながら出ていく。

 

八幡「はぁ…これでやっと寝られるな」

 

風太郎「だな」

 

そう言って2人は再びベットの中へと入っていく。

 

八幡(あれ?なんかちょっと楽になったような気もする。いや、これはいつもの勘違いとかだろうな)

 

そんな事を思いながらまた八幡と風太郎は意識を手放した。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?ではまた会いましょう。

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