やはりオレが家庭教師の補佐なのは間違っている   作:チャキ

15 / 19
どうもチャキです!第15話どうぞ!


第15話

八幡side

 

2人の内1人の女子高生の名前がすっと出てきた。こいつの名前は折本かおり。同じ中学の同級生だった奴だ。特になにかあった訳ではないが、ただただ教室内で騒がしく目立っていたからである。数回だけあいさつはされた事もある。だがそれだけである。だけどこいつは二乃のいじめには関わってはいなかった。

 

折本「うっわ超懐いんだけど!レアキャラじゃない?」

 

何がレアキャラだ。オレは何かのゲームのキャラかよ。

 

折本「あれ?比企谷って総武高なの?」

 

八幡「ん?ああ」

 

折本「へー、そうなんだ。比企谷って頭良かったんだ〜。ん?」

 

そして折本はオレから目の前にいた一花へと視線が移る。すると目を大きく見開き驚いたような顔になる。

 

折本「もしかして…中野さん?」

 

一花「えっと…そうだけど…誰だったけ?」

 

折本「え?」

 

まぁ、そりゃあそういう反応になるわな。折本は知っていても、一花自身は折本の事を知らないらしい。

 

八幡「一花、お前一時期オレが通っていた学校に転校してきたことあっただろ?」

 

一花「え?ああ、あったね」

 

八幡「その時の同級生だ」

 

一花「そうなんだ。でも、ん〜、私覚えてないんだよね」

 

八幡「そりゃあそうだろな。折本と同じクラスだったの二乃だかな」

 

一花「あ、そうなんだ。ん?ってとはこの人も…」

 

とそう言って一花は目を細め、目には光が少し失っていた。それになんか黒いオーラが出ていた。多分一花が言っているのは、中学の時、二乃がいじめを受けていた事だろう。

 

八幡「いや、折本は加担してない」

 

一花「あ、そうなんだ」

 

そう言うとスっと黒いオーラも無くなり、目に光が戻ってくる。

 

折本「…えっと、中野二乃ちゃんじゃあないの?」

 

一花「ううん違うよ、私は中野一花。二乃のお姉ちゃんだよ」

 

折本「あ、そういえば中野さん姉妹がいるって聞いた事ある」

 

一花「ま、そういう事」

 

陽乃「へ〜、妹がいるんだ〜」

 

一花「はい、そうです」

 

陽乃「へ〜、見てみたいな〜。あ、写真とかある?良かったら見せて欲しいな」

 

一花「はい、良いですよ」

 

陽乃さんのお願いにすぐに答える一花。ポケットから携帯を取り出し操作しだす。

 

一花「これです」

 

そう言って一花は携帯の画面を陽乃さんへ向ける。陽乃さん向けられた携帯の画面を見る。すると一瞬目を見開いたような気がした。

 

陽乃「え?一花ちゃんって5人の姉妹もいるの?」

 

折本「えっ!?」

 

陽乃さんの一言に折本も驚きの声を出す。折本の隣にいたもう1人の女子高生も目を見開いていた。

 

一花「はい、私達は5つ子です」

 

陽乃「い、5つ子…!初めて見たよ。というか比企谷君は知ってたの?」

 

八幡「ええ、まぁそうですね」

 

陽乃「そうなんだ〜。しかしそっくりね〜。これじゃあ誰が誰だか見分けつかないわね」

 

一花「私達は分かりますよ」

 

八幡「そりゃあ姉妹だからだろ。っていうか一花、その事言っても良かったのか?」

 

一花「いいよ別に。それに隠す事もないし」

 

八幡「そうか?まぁ、お前が良いんならいいけど」

 

自身の家庭事情だから良いけど、やはりそう簡単に言ってもいいものなのだろうか。

 

折本「あ、そ、そういえば比企谷。総武ならさ葉山君いるじゃん。知ってる?」

 

露骨に話を変える折本。まぁ、別にいいんだけど、なんでそこで葉山の名前が出てくるんですかね。

 

八幡「まぁ、一応」

 

嘘は言ってない。だが、友達とかそういう関係じゃない。ただただ知っているだけだ。

 

折本「えっ!マジ!?紹介して欲しいって子、たくさんいるんだよ〜。この子とか」

 

さっきとうって変わって、食い気味に反応し、横の友達に指を指す。

 

折本「あ、この子同じ高校の友達の仲町千佳」

 

仲町さんとやら、折本の横で曖昧な笑顔で会釈してくる。

 

折本「ほら、千佳、葉山君紹介してもらえるかもよ」

 

仲町「ええ〜、私はいいよー」

 

仲町さんとやらはそう言っているものの、少し頬が赤くなっているようにも見える。だがさっきも言ったけど、オレは葉山とは何も接点がない。だから連絡先など知るわけがない。

 

八幡「あいつの連絡先なんて知らねえよ。ってか知り合いじゃないしな」

 

折本「あー、だよね。接点なさそう」

 

そういうんだったら初めっから言うなよ、と口から出そうと思ったがやめた。言っても良かったんだが、なんかめんどくさくなってやめた。

 

陽乃「…ふーん、面白そう」

 

と言う声が横から聞こえてきた。振り向いてみると、陽乃さんの目が怪しく光っていた。やばいなんか嫌な予感しかない。そして、ばっと勢いよく手を挙げる。

 

陽乃「はーい、お姉さん紹介しちゃうぞ!」

 

八幡「は?」

 

急に何を言い出すのかと、オレと一花、折本達も戸惑っている。陽乃さんはさっと携帯電話を取り出すと電話をかけ始めた。

 

陽乃「あ、隼人?今すぐ来れる?ていうか、来て。場所は…」

 

と言いたいことだけ言うと、陽乃さんはすぐに電話を切った。というか来れる?って聞いときながら、来いって命令してるし。そうするんだったら初めっからそう言った方が良かったのでは?というか本当に嫌な予感だな。そしてふと一花のトレイを見ると、ドーナツは全て食べ終わっているみたいだった。オレも注文した奴は全て食べ終わっている。後はカフェオレだけである。カフェオレだけなら外で飲んで捨てればいい。さぁ!帰ろ!

 

八幡「さてと、一花、オレは帰るがお前はどうする?」

 

普通に立ち上がり一花に問いかける。

 

一花「そうだね。私も帰ろっかな」

 

よし、これでオーケーだ。もしここで一花が残ってもオレは問答無用で帰るけどな!と思い荷物を持とうとした時だった。オレの腕を陽乃さんが掴んできたのだ。

 

八幡「なんですか?オレ達は帰るところなんですが」

 

陽乃「まぁ、そんな事言わずにさ。もう少し付き合ってよ」

 

八幡「いや、なんでですか?折本達は葉山が目的なんですよね?だったらオレら関係ないですよね?」

 

陽乃「いいじゃんいいじゃん。なんだか面白そうだし、だからもう少し付き合ってよ」

 

八幡「いや、だから…」

 

陽乃「いいから座りなさい」

 

折本や仲町さんは普通に言っているとか思っているんだろうがそれは違う。オレにはすごい圧で言っているように聞こえる、いや実際に言っているんだろう。そんな時だった。

 

一花「ねぇ、ハチマン君」

 

突然隣の一花が口を開いた。

 

八幡「なんだ一花」

 

一花「やっぱもう少しいてあげよう?」

 

八幡「は?いや、なんでだよ。お前もさっき帰ろうとか言ってたじゃねぇか」

 

一花「いや〜、そうなんだけどそぁ〜…」

 

そう言って一花はオレの耳に近づいてくる。ちょっ!近っ!近い近い!なんでそんなに近づいてくるんだよ。と思っていると一花は再び口を開く。

 

一花「この雪ノ下さんの言うこと聞いとかないと、後が怖そうだよ」

 

と囁いてくる。ちょっと耳弱いんでやめてくれませんかね、とか思うことは後にして、確かに一花の言う通り、陽乃さんの言うこと聞いとかないと後が怖そうだ。というより初めて会ったのにここまで分かるとは、さすが陽乃さん程では無いが同じ仮面をつけてるだけあるわな。でもな…嫌だなぁ…おうち帰りたいな……。はぁ…仕方ない。

 

八幡「わーたよ。一花に免じてもう少しいるわ」

 

一花「うん、ありがとう」

 

陽乃「もお、初めっからそうすれば良いのに〜」

 

八幡「はぁ…」

 

陽乃「ため息ばっかりついてたらダメだぞ〜」

 

誰のせいだと思ってるんだまったく。

 

八幡「待つのはいいがお前大丈夫なのか?」

 

一花「あ、うん大丈夫大丈夫。連絡も入れたし大丈夫だよ」

 

八幡「さいですか」

 

そんな会話をしていると折本がポカーンと口を開けていた。そしてオレ達問いかけてくる。

 

折本「比企谷と中野さんってもしかして付き合ってるの?」

 

八幡「いや、付き合ってない」

 

折本「うっそ!だってお互い下の名前で呼びあってるじゃん」

 

八幡「それはこいつは5つ子だからな。中野だけじゃわかりにくいけら、下の名前で呼んでるだけだ」

 

折本「そうなんだ。あれ?でも中野さんは比企谷の事下の名前で呼んでるけど」

 

八幡「それはこいつには好きなように呼べって言ってるからな」

 

折本「あ、そうなんだ」

 

陽乃「あ、じゃあ私の事も下の名前で呼んでもいいよ」

 

八幡「いえ、遠慮しときます」

 

陽乃「ええ〜、つれないな〜」

 

 

はぁ…まったくこの人といると疲れるな。早く帰りたいなぁ。なんで寄っちゃったかな。あの時どこにも寄らずに帰れば良かった。はぁ………

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

その後葉山来るまでカフェオレをチビチビ飲みながら待つ。折本は仲町さんと陽乃さんと話をしていた。オレ?オレは一花と他愛もない会話をしていた。そんな事をしながら待つこと数分、待ち人が現れたのだ。葉山は部活帰りにそのままよったのだろう。制服のまま、エナメルバックを肩にかけている。

 

葉山「陽乃さんこれは?」

 

葉山は陽乃さんをじっと見て、ついで折本と仲町さんに目を向けた。そして次にオレと一花に視線をスライドさせ、そこでぴたりと止まった。

 

陽乃「隼人を紹介してほしいって子がいたから」

 

そんな理由で呼ばれた葉山も可哀想だな。そして折本達はまさか本当に葉山が来るとは思っていなかったのか、2人してきゃいきゃいと色めき立ち、顔と顔を寄せ合って何事か囁いていた。そして葉山は気付かれない程度の小さな溜息を吐いていた。非常に癪だがその気持ちは痛いほど分かってしまう。だがそんなのに構っている訳にはいかない。

 

八幡「さてと、葉山も来たことだし帰るか一花」

 

陽乃「まだいいじゃん」

 

目的の葉山も来たんだからいいじゃねぇか。だから早く帰らせてくれよ。

 

一花「ハチマン君」

 

八幡「……はぁ、わかったよ」

 

そう言ってオレは大人しく座る。そして葉山は徐々に近づいてきてニコッと爽やかスマイルをする。これが『みんなの葉山隼人』という顔だ。

 

葉山「初めまして葉山隼人です」

 

そう言って自己紹介をする。折本達はさらにきゃいきゃい喜んでいるが、一花はその光景を真顔で見ていた。そして折本と仲町さんの二人はキャイキャイと葉山に話を振り、話を振られた葉山は完璧な笑顔でそれに受け答えをし、なにが面白いのかは知らんが陽乃さんはニヤニヤとそれを眺めている。いや、ホントオレと一花必要ないよね。

 

八幡「オレら必要なくね?」

 

一花「そうだね」

 

八幡「はぁ…帰りたい」

 

一花「もう少しの辛抱だから頑張ってハチマン君」

 

八幡「はぁ…」

 

ヒソヒソとオレらはお互いにしか聞こえない程度の大きさで会話をする。そんな事していると折本達4人はなんだか盛り上がっていた。

 

折本「あ、今度どっか遊びに行かない?」

 

仲町「あ、それいい!」

 

折本と仲町が言うと、葉山も軽く頷いて笑っていた。イエスともノーとも言わず、ただ一応の態度では示すという雰囲気で語ることができるイケメンのみ許される技だ。これを普通以下の男がやると、優順不断といわれたり、あるいは完璧に無視されるかします。

 

陽乃「うんうん、遊びに行くって言うのはいいね。みんなで行くといい。とてもいいことだ」

 

陽乃さんは腕を組んで真面目くさってそう言う。賛同者がいれば、折本達が盛り上がるのも当然のことで、あそこ行きたいとかここ行きたいとかここ行きたいとか何やら話し合いが始まっていた。後それとオレはナチュラルに誘われない。まぁ当然だよな。

 

陽乃「もちろん比企谷君と一花ちゃんもね」

 

一花・八幡「え?(は?)」

 

この人何言っちゃってるの?一花はわかるが、なんでオレまで誘っちゃうんですかね?

 

八幡「いや、オレはいいですよ」

 

折本「いいじゃん!比企谷も来なよ」

 

なんでこいつがオレを誘う理由は分からないが、どうせ葉山の引き立て役とで連れていこうとしているのだろう。

 

陽乃「別にいいでしょ?どうせ予定無いんでしょ?」

 

八幡「失礼ですな。オレにも予定ぐらいありますよ」

 

陽乃「へぇ〜…例えば?」

 

八幡「バイトですよ」

 

陽乃「え?…比企谷君がバイト?……あの比企谷君が?」

 

なんで2回も言ったの?大事な事だから2回言ったの?

 

八幡「それよりお前もなんとか言えよ一花」

 

一花「なんとか」

 

八幡「しばくぞ」

 

一花「キャー、怖〜い(棒)」

 

八幡「お前なぁ…」

 

一花「あっははは、冗談冗談」

 

八幡「ったく…で?」

 

一花「うーん、別にいいじゃない?」

 

八幡「は?」

 

一花「だから行ってもいいんじゃない?ほら、息抜きも必要じゃん」

 

折本「あ、わかる!勉強ばっかり疲れるもんね〜」

 

はぁ…なんでお前まで乗っかるんだよ。

 

折本「あ、そうだ。私達からももう1人連れて来ないとね」

 

仲町「あ、そうだね」

 

なんでオレも行くことが決まってるんですかね。

 

陽乃「じゃあ決まりだね!」

 

何一つ決まってない。

 

折本「じゃあ私達は帰ろっか」

 

仲町「そうだね」

 

折本「じゃー葉山君またね」

 

振られる手に、葉山も手を挙げて応える。。去っていく間も折本と仲町はあれこれ葉山について「やばい」「かっこいい」「やばい」と談義していたようだったが、階段の下に消えていくとその声も聞こえなくなる。2人の姿が完全に見えなくなるのを見届ける。オレも折本達の姿が無くなると同時に一花に向けて口を開く。

 

八幡「おい、一花。さっきのはどういうことだよ」

 

一花「え〜、別にいいじゃん。偶には遊ぶも必要だよ」

 

八幡「だったら他の姉妹と遊べよ」

 

一花「え〜、別にいいじゃん。それに私が誰と遊ぶのは勝手じゃん」

 

八幡「そうだけど、なんでオレまで……」

 

一花「まぁまぁ、いいじゃん」

 

八幡「お前さっきからそればっかだな」

 

はぁ…もうホントになんでオレもいかないとダメなんだよ。

 

葉山「君は中野さんと仲がいいんだな」

 

陽乃「だよね〜!2人は友達なんだって」

 

葉山「そうなんか。君にも友達いたんだな」

 

八幡「お前失礼だな」

 

そして葉山は「ははっ」みたいな爽やかスマイルを浮かべたと思ったら今度はすっと冷たい表情になり陽乃さんへ視線を向ける。

 

葉山「それよりなんでこんな真似を?」

 

陽乃「だって面白そうだし」

 

陽乃さんは悪びれることもなく、ころころと笑った。それは無邪気と呼ぶには程遠く、あからさまな悪意が透けて見えた。

 

葉山「またそれか……」

 

そう言って諌めるような咎めるようなため息を吐く。まったくもって同じ意見である。

 

陽乃「うん、いい感じに時間もつぶれた。じゃ、わたしはもう行くね」

 

そう言ってさっと荷物をまとめる。

 

陽乃「比企谷君と一花ちゃん付き合ってくれてありがとね」

 

そう言って去っていく陽乃さん。というか付き合わされたが正解だけどな。

 

葉山「君は陽乃さんに好かれてるんだな」

 

八幡「は?やめろよ」

 

一花「ガチトーンだ…」

 

八幡「というかあれはからかってるだけだろ」

 

葉山「あの人は興味のないものにはちょっかい出したりしないよ。……何もしないんだ。好きなものをかまいすぎて殺すか、嫌いなものを徹底的に潰すことしかない」

 

忠告かそれとも警告か。葉山の言葉には確かに棘が仕込まれている。

 

八幡「……そりゃあ怖い。けどまぁ警告として受け取っとく。じゃあ帰るわ」

 

一花「私も帰ろ」

 

そう言い残しオレと一花は店を出た。

 

八幡「一花送って行くぞ」

 

一花「え?あのハチマン君が……珍しい」

 

八幡「やっぱやめた」

 

そう言ってオレは自転車にまたがる。

 

一花「あー、ごめんごめん。謝るから許して」

 

両手を合わせて謝罪する一花。それなのに何故か笑っている。

 

八幡「はぁ…」

 

そんなため息を漏らしながら自転車から降りる。

 

八幡「カバン貸せ、カゴに入れてやるから」

 

一花「ホント?ありがとう」

 

そう言ってカバンを差し出してくる。それを受け取り自転車のカゴに入れる。そしてオレ達は一花の家へと歩き出す。その途中でオレは口を開く。

 

八幡「一花、お前が行くって言ったんだ。土壇場で行かないっていうのは無しだからな」

 

一花「わかってるよ〜。あ、でももし仕事が入ったらどうしょう」

 

八幡「仕事ならしゃーねぇーだろ。それともあれか?誰かに変装してもらうのか?」

 

一花「それもいいんだけど…あの事があったからあんまりね」

 

八幡「…そうか」

 

あの事と言うのは林間学校のことだろう。それでも仕事が入ってしまったらそれは仕方ない。最悪誰かに変装してもらうしかないだろう。そしてその後も一花と他愛もない会話しながら歩き続け一花を家まで送った。送った後はオレも家に帰るために帰路についた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日

 

今日もどうするかという会議が行われた。とりあえず案としては一色以外の候補を誰か立てて、その人と選挙して、決選投票で穏便に負けるという説明を由比ヶ浜した。だが一色は……

 

いろは「そうですねー。あ、でも、できればすごい人にまけるほうがわたし的にはいい感じです!」

 

と元気よく答えた。なんかハードルが上がってるような気がする。一色の言うすごい人っているのか?思いつく奴と言えば葉山くらいしかないな。けれど生徒会は忙しいと聞く、そうなれば葉山には部活をやめてもらうしか無くなる。というかそこまで言うんならお前も見つけてこいよって話だよな。

 

はぁ…一体どうしたものか……。

 

結局今日もろくな案がでないまま部活は終了した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

葉山「比企谷」

 

八幡「あ?なんだ」

 

教室から出ようとした時に葉山に呼び止められる。

 

葉山「折本さんと遊びに行くって言ってだろ?」

 

八幡「あ〜……そうだったな」

 

葉山「忘れてたのか?」

 

八幡「正直完全に忘れたかった」

 

葉山「ははは…」

 

と薄ら笑いのように笑う。

 

八幡「で?」

 

葉山「ああ、金曜日に遊びに行こうってなったから、伝えとこうと思って」

 

八幡「わざわざ悪いな。でも正直行きたくない」

 

葉山「でもそれをすると陽乃さんが迎えに来ると思うぞ」

 

八幡「うっわ…何それ怖い」

 

葉山「だから大人しく来た方が身の為だと思うぞ」

 

八幡「はぁ…そうだな。一花にはオレが伝えとく」

 

葉山「ああ、わかった」

 

行きたくないけど陽乃さんが怖いから行かないとな。そう思いながら教室を後にして、一花に連絡を入れる為に電話をかける。

 

一花『もしもし、どうしたの?』

 

八幡「この前の遊びに行くって話なんがが、覚えてるか?」

 

一花『うん、覚えてるよ』

 

八幡「その日が今週の金曜日になったんだが、大丈夫か?」

 

一花『うん、大丈夫。今のところ仕事は入ってないから』

 

八幡「そうか。まぁ、そういう事だから」

 

一花『わかった』

 

八幡「じゃ」

 

オレはそう言って通話を切った。はぁ…もう腹を括るしかないか。

 

 

そして金曜日…

 

葉山「早いな」

 

八幡「一花に連行されたからな」

 

一花「だってこうでもしないとハチマン君逃げるでしょ?」

 

八幡「い、いや…それは……」

 

なんで分かっちゃうんですかね?

 

八幡「というかお前もそうだろ」

 

葉山「ははっ、違いないな」

 

と爽やかスマイルをする葉山。

 

そして待つこと数分……

 

葉山「お、来たみたいだな」

 

そう言われて葉山の視線の先を見る。まだ結構な距離があるが、その姿は折本とこの前会った仲町さん、そしてもう1人男子高校生の姿だった。あれ?あの男子も見覚えあるような、ないような気がする。

 

折本「おまたせ〜」

 

仲町「ごめん、遅れちゃって……」

 

折本は細かい時間など気にしていないかのように手を挙げ、友達の仲町さんは申し訳なさそうに頭を下げる。

 

葉山「全然、気にしてないよ。それでそっちの人は?」

 

折本「あ、紹介するね。私達と同じ学校で友達の佐藤」

 

あ〜、思い出した。こいつも同じ中学だったな。

 

佐藤「はじめまして」

 

葉山「はじめまして」

 

佐藤は葉山と挨拶を交わす。そして次に視線はオレと一花の方へ移る。

 

佐藤「お、本当に比企谷だ!なつかしー!」

 

八幡「…うす」

 

佐藤「あ、中野さん…」

 

一花「誰?」

 

そう言ってオレの方に聞いてくる。いや、わかってたけどなんでオレに聞くんだよ。

 

八幡「佐藤も同じ中学だったんだ」

 

一花「ふーん……この人は?」

 

八幡「大丈夫だ。こいつも加担してない」

 

一花「そっか…良かった」

 

そう言って視線は折本の方へ移る。

 

一花「知ってるかもしれないけど、自己紹介するね。私は中野一花」

 

佐藤「佐藤勝です」

 

葉山「よし、じゃあ行こっか」

 

葉山はそう微笑むと、葉山は歩き出し、折本達もそれに続いていく。

 

一花「ハチマン君行くよ」

 

一花は後ろにいたオレにそう呼びかける。

 

八幡「へいへい…はぁ…」

 

めんどくせぇなと思いながらオレは葉山達の後ろを追うようにして歩き出す。

 

 

 

 

 




いかがでしたか?ではまたお会いしましょう。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。