やはりオレが家庭教師の補佐なのは間違っている   作:チャキ

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どうもチャキです!第19話どうぞ!


第19話

八幡side

 

「……く……て……さい」

 

なんか聞こえる。何を言っているのだろうか。

 

「ひ……くん…きて…ださい」

 

ださい?何が?それになんだか身体を揺らされているような気がする。

 

「比企谷君。起きてください」

 

段々と聞こえてくる。聞き覚えるのある声だ。そして段々と開いていく瞼。そして目の前にいたのは、昨日家に泊まった中野五月であった。

 

五月「比企谷君。起きてください」

 

再び五月から起きるよう言われた。

 

八幡「五月か」

 

五月「起きましたか?おはようございます」

 

八幡「…おう。で?なんで五月がオレの部屋に?」

 

五月「小町ちゃんにあなたを起こすように頼まれたので」

 

八幡「さいで…」

 

五月「それと、もうすぐ朝ご飯ができますので早く降りてきてくださいね」

 

八幡「おう、わかった。わざわざすまんな」

 

五月「いえ、お気になさらず。お世話になっている分、何かお手伝いをしたいと私が頼みましたので」

 

八幡「そうか」

 

五月「はい」

 

八幡「着替えるから先に行っててくれ」

 

五月「わかりました」

 

そう言って五月は部屋を出ていった。まさか五月に起こされるとは思ってもなかったな。いつもはアラームとか、時々小町に起こされたりしたな。さてと、オレもさっさと着替えて下に降りるか。

 

 

 

 

 

 

着替えも終わりリビングに入るともう既に食卓に朝ご飯が並べられていた。

 

小町「あ、おはようお兄ちゃん」

 

八幡「ああ、おはようさん」

 

小町「じゃあ揃ったところで食べましょうか」

 

五月「そうですね」

 

「「「いただきます」」」

 

いつもより1人増えたけど、オレ達は朝食を食べ始めた。

 

八幡「そういえば親父達は?」

 

五月「あなたを起こす前に出ていかれました」

 

八幡「ほーん」

 

そうなのか。いつもいつもホントご苦労さまですな。オレと小町、そして家の為にありがとうございますですな。それにしてもいつもはオレと小町が起きる前くらいには出るのにな。

 

五月「それと同時にご両親にはあいさつを済ませました」

 

八幡「は?あいさつ?」

 

五月「ええ、少しの間だけですが、ここにお世話になりますので、あいさつをするのは基本ですから」

 

まぁ、確かにそうだな。今のは五月が正しいな。

 

 

そして朝食を食べ終わり、オレ達は学校に向かうため家を出る。いつもなら自転車だけど、今回は歩いてだ。別に歩いても充分間に合う距離だし、問題ない。途中で小町と別れて、五月と一緒に学校へ向かっているのだが、何故か五月はオレの少し離れた後ろの方にいた。

 

八幡「なぁ…」

 

五月「大っぴらに話しかけないでください!一緒に登校してると思われてしまいます」

 

八幡「いや、そうしねぇと、お前学校行けねぇだろ」

 

五月「うっ…」

 

はぁ……まったく。オレについて行くって方法はあるかもしれないがな。

 

八幡「あ、そういえば」

 

オレはそう言って五月に近づく。

 

五月「なんですか?」

 

五月は何やら身構えている。いや、何もしねぇよ。

 

八幡「ほれ、手を出せ」

 

五月「な、何故です?」

 

八幡「いいから」

 

五月は渋々といった感じで片手をオレの方に差し出す。オレはその差し出された手にポトッとある物を落とした。

 

五月「…これは?」

 

八幡「家の鍵だ」

 

五月「えっ!?な、なんでそんな大事な物を私に渡してるんですか!?」

 

八幡「いや、なんでってお前……しばらく家に世話になるんだろ?」

 

五月「…はい…比企谷君とそのご家族が嫌じゃなければですが」

 

八幡「良いって言ってるだろ。小町も親父達も了承してくれてるんだし」

 

五月「はい、それは本当に感謝してます。ですが何故、比企谷君の家の鍵を私に?」

 

八幡「いや、家にオレや小町がいなかったらお前、家に入れないだろ?そのために鍵を渡したんだ」

 

五月「確かに比企谷君や小町ちゃんがいなかったらそうなりますが、良いんですか?」

 

八幡「ああ、親父達にも許可を取ってるから大丈夫だ」

 

五月「そうですか。わかりました。ではこの鍵はおわずかりいたします」

 

八幡「おう」

 

その後、オレ達は学校に向けて登校を再開した。

 

八幡「そういえば五月。お前、教科書とかどうするんだ?」

 

五月「それは抜かりなく…昨日、偶然会った四葉に持ってきてもらいました」

 

八幡「ほーん……ん?なら何故、その時に財布を受け取らなかったんだ?」

 

五月「私も後から気づいたのですが、四葉も忙しそうだったので…」

 

八幡「は?忙しい?何してだ?……まさか勉強か?」

 

五月「え?もしかして比企谷君は聞いてないんですか?」

 

八幡「は?何がだよ」

 

五月「四葉は陸上部の助っ人で大会前の練習があるらしいですよ」

 

 

 

八幡「……は?」

 

え?試験前なのに練習の助っ人…だと?

 

八幡「それ、マジ?」

 

五月「はい」

 

八幡「はぁ…」

 

何やってんだよ…まったく。バスケ部みたいに断れなかったのかよ。というか1週間前だから部活って停止の筈じゃなかったのか。

 

八幡「……まぁ、おいおい考えるか。はぁ……とりあえず学校行くぞ。ちゃんと着いてこないと行けなくなるぞ」

 

五月「あ、はい」

 

 

とりあえず、オレは五月に後をつけられるような感じで、学校に向かった。四葉の件どうするかね。まぁ、とりあえず風太郎にも言わないとな。はぁ…ちょっと面倒な事になってきたな。まったく……。

 

八幡sideout

 

五月side

 

昨日から比企谷君の家にお世話になることになった。比企谷君は夢見が悪いとか言って私を泊めてくれました。小町ちゃんも比企谷君達のご両親も私を泊めることを許可してくださった。本当に感謝しかありません。そ、それにおいしいご飯までいただいてしまいました。昨日のカレーはとてもおいしかったのを思い出します。

 

それにしても比企谷君を起こす時に彼の部屋に入りましたが、意外にも綺麗な部屋でした。男子の部屋と言うのは、もっとこう…散らかっているイメージもありましたが、そうでもない人もいるのだと今日思いました。それに部屋には沢山の本がありましたね。比企谷君は本が好きなのでしょうか。そういえば初めて私達の家でテストをした時、私達が解き終わるまでの間の時間に比企谷君は本を読んでいたのを思い出します。一体比企谷君はどんな本を読んでいるのでしょうか。

 

そういえば比企谷君の家には猫がいましたね。名前はカマクラちゃん。少しだけ撫でさせて貰いましたが、フワフワしていて気持ちよかったです。それに可愛いかったですし。でも比企谷君曰く、オレにはあまり懐いていないけどな…と言ってました。あまり私はわかりませんでした。

 

…………それにしても、ご両親が許可したと言っても自分の家の鍵を私に渡してくるとは、思ってもいませんでした。確かに比企谷君の言う通り、家に比企谷君か小町ちゃんがいなければ私は家に入れません。だから、その時は私がこの鍵を使わないといけません。預かっている以上、この鍵を無くさないようにしないといけませんね。もし無くしてしまったら、比企谷君と御家族に申し訳が立ちません。それに、他の姉妹にバレたらめんどくさいことになります。時に二乃にバレたら……って!私はなんで二乃の事を思っているのでしょうか。別に二乃にバレてもなんも問題はないじゃないですか。

 

……そういえば、比企谷君は自分を責めるような事があります。昨日も、自分を責めるような事を言っていました。比企谷君はいつもそうなのでしょうか?そして比企谷君が使っている上着は結構大きかったですし、匂いだって少しだけ嗅いでって!また私はこんな事を思ってしまって……何をしているのでしょうか私は……それに夜の外を歩いている時、私を褒めてくれました。それに提案もしてくれました。誰かに相談もする事も大事だと言う事と、背負い込む必要も無いと言う事を言ってくれました。でも、まさか比企谷君がそんな事を言うとは思いませんでしたが。…二乃は比企谷君のそういう所に惹かれたんですかね。

 

後はそうですね……私が階段を踏み外した時、私の身体を受け止めてくれました。その時、比企谷君の顔が近かったのを覚えています。

 

 

八幡「おーい」

 

五月「は、はい!?」

 

考え事をしていると急に比企谷君に話しかけられたので、驚いてしまいました。変な声出てませんよね。

 

八幡「ちゃんと着いて来てるか?逸れんなよ」

 

五月「は、はい!わかってます」

 

八幡「なら良いが」

 

そう言って比企谷君は再び歩き出したので、私はその後ろを追うようにした。

 

余計な事はあまり考えないようにしましょう。

 

五月sideout

 

八幡side

 

八幡「おい、五月。この道まっすぐ行けば学校に着くはずだ」

 

そう言ってオレは少し道を逸れる。

 

五月「わかりました…って!どこに行くんですか!?比企谷君!?」

 

八幡「いや、このままだとオレと一緒にいる事がバレるだろ?だからオレは少し遅れてから行くから」

 

五月「ええぇ!?だからって…」

 

八幡「いや…お前だってオレと一緒に登校している所見られたら嫌だろ?」

 

五月「い、いえ、私は嫌ではありません」

 

八幡「そうか?でもな……」

 

五月「私はあなたと一緒にいる所見られても、何とも思いません(まぁ、二乃に見られたらってありますが…)」

 

八幡「いや、ほら変な噂とか」

 

五月「ほとんどあなたと上杉君と一緒にいるのに未だ、噂は流れないのはおかしくありませんか?」

 

八幡「うっ…」

 

た、確かにそうだな。図書室で勉強したり、話をしたりしているのに、未だそういう噂を聞いたことないな。

 

五月「それに比企谷君が遅刻するのは許しません」

 

八幡「いや、遅刻しない程度に遅らせるだけだ」

 

五月「ダメです!」

 

五月は力強く言ってずいっと顔を近づけてくる。オレは思わず1歩後ろへ下がる。ていうかこいつホント美人というか、なんというか。それに顔を見ているとやっぱりこいつも姉妹だなと思った。

 

八幡「…わ、わかった」

 

五月「初めっからそうすればいいのに」

 

八幡「うるせぇ」

 

遅れて行くつもりが、一緒に行くことになってしまった。まったく、別に良いじゃねぇかオレが遅く行こうが行かないが、五月には関係ないと思うんだけどな。

 

 

五月「では……また」

 

八幡「…おう」

 

学校に着き、五月とは途中で別れて自分のクラスへと向かう。それにしても、二乃をどうするかね。学校に来るかわかんねぇし、それに来たとしてもどうすればいいのだろうか。やはり説得するしかないのだろうか。などと考えながら教室にたどり着いた。

 

戸塚「あ、おはよう八幡」

 

八幡「ん?おう戸塚か。おはよう」

 

教室に入ると戸塚があいさつをしてきてくれたので、オレも返す。そしていつもの様にして他愛もない会話をする。テスト勉強をしているのかとか、普通の雑談とかをしてHRまで話し込む。すると、戸塚の視線がオレの後ろに向いた。

 

戸塚「あ、中野さんおはよう」

 

なに!?二乃だと!?そう思いオレは戸塚の視線の先へ振り向く。すると、そこには二乃の姿があった。

 

二乃「おはよう戸塚君」

 

と挨拶を返す二乃。いつも通りだが、オレはまさか来てくれるとは思ってなかった。いや、二乃も学校に行かないと色々と不便だろう。出席日数とかが関係してくるもんな。

 

二乃「おはようハー君」

 

八幡「お、おう。おはよう」

 

ちょっとキョドり気味だったけど何とか返す。二乃は荷物を置いたらクラスの友達と話し込んでいた。オレは戸塚との話を再開するけど、頭の中は二乃や五月、四葉だけではなく、今回の件について考え込んでしまう。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後オレは風太郎に四葉の事を話した。その結果…

 

風太郎「四葉!試験1週間に入ったら辞めるんじゃなかったのか!」

 

八幡「お前は約束も守れねぇのか」

 

風太郎は四葉のリボンを掴みながら説教をする。オレも横から一言言う。

 

四葉「すみません〜!」

 

風太郎「バスケ部の時みたいに、断ることはできなかったのか」

 

四葉「1度はお断りしました。でもこのままじゃ駅伝に出られないと…」

 

八幡「なるほどな。また、お得意のお人好しが出たな」

 

ホント、将来詐欺とかに引っかかりそうだよな。

 

風太郎「だな。今すぐ辞めろ。これ以上問題を増やさないでくれ」

 

四葉「内緒にしててすみません。でも家では上杉さんの問題集を進めてます」

 

ふむ…それなら大丈夫……なのか?クソ一体どうすればいいのだろうか。

 

「中野さーん、練習再開するよー」

 

四葉「はーい。上杉さん、比企谷さん、私!頑張りますから!」

 

八幡「あ、おい」

 

風太郎「まだ話は終わってねぇぞ。逃がすかよ!」

 

 

結果逃がしました。

 

風太郎「ゼェ…ハァ…ゼェ…ハァ…」

 

八幡「お前ってホント体力ないよな」

 

風太郎「なんで…八幡は四葉を…ハァ…追いかけない」

 

八幡「いや、いくらオレがお前より体力あっても、どうせ逃がすと思うぞ。あの四葉について行くのは無理だ」

 

風太郎「やっぱりそうか…クソ…」

 

すると、オレ達の前に二乃が通り過ぎた。どうやら下校する途中らしい。

 

風太郎「二乃!学校来てたのか。この前のことは気にしてないから帰ろう!な?あいつらとも仲良くできるって。また、昔みたいにさ」

 

二乃「……分かったわ」

 

おや?なんか素直だな。いや…だが本当に家に帰るのだろうか。

 

 

 

 

 

風太郎「って昨日のホテルじゃねーか!」

 

ですよね〜。あんな易々と帰らないか。昨日も言ってたしな。オレに説得されてもあの家には帰らないと。三玖も言ってたしな。先に帰った方が負けと。

 

「落ち着いてください」

 

「お客様以外の立ち入りはご遠慮願います」

 

出入口にいた警備員に止められる。

 

風太郎「二乃、試験はどうするつもりだ。俺が合格させてやる!だから入れてくれ!」

 

二乃「試験がなんだって言うの?どうでもいいわ」

 

風太郎「くっ…また来る!俺は諦めねぇぞ!」

 

と出入口で風太郎は叫ぶ。そして風太郎はトボトボとホテルを出ていった。

 

二乃「ホントなんなのよあいつ。しつこいわね」

 

と二乃は自分の部屋に入るなりそう呟いた。うん、呟いたのは良いんだけどね。

 

八幡「で?なんでオレまでここに?」

 

そうオレは何故か二乃に引っ張られて、二乃が使っている部屋に連れて込まれたのである。

 

二乃「あら?嫌なの?」

 

八幡「いや、そうじゃなくてだな……はぁ、悪いけどオレは昨日と同じで説得をしに来ている。それをわかった上での行動なんだろうな」

 

二乃「……わかってる。わかってるけど。私はハー君と一緒に居たいんだもん」

 

八幡「なっ…」

 

なんでそういう事を言うのかね。いや、二乃はこういう奴だったな。

 

二乃「試験なんてどうでもいい。ハー君がいれば私はどうでもいい」

 

八幡「そうか…二乃はそれでいいかも知れないが、お前達の親はどう思うだろうな」

 

二乃「っ…」

 

八幡「まぁ、まだそういう事を聞いてないから…まぁ、大丈夫だろう」

 

二乃「…そうなんだ」

 

八幡「ああ」

 

二乃「…」

 

八幡「…入れてもらって悪いが、今日はもう帰るな」

 

二乃「もう?もうちょっと居ても」

 

八幡「悪いな。時間だから」

 

二乃「そっか…」

 

八幡「ああ、じゃあな」

 

そう言ってオレはホテルを出て帰路に着いた。

 

 

八幡「たでーま」

 

小町「あ、おかえりお兄ちゃん」

 

八幡「おう」

 

五月「あ、比企谷君。四葉達はどうでしたか?」

 

八幡「ダメだった。辞めないそうだ。お得意のお人好しがでたみたいだ」

 

五月「そうですか…あの…その…二乃は」

 

八幡「なんだ気になるのか?」

 

五月「い、いえ、そういう訳じゃありません。ですが一応聞いとこうと思いまして」

 

八幡「さいですか」

 

はてさて、どうやって二乃を説得しようかね。どうすればいいのだろうか。二乃は試験なんてどうでもいいとも言ってたしな。はぁ…ホントどうしようかね。

 

「ただいま」

 

そんな事を考えていると母ちゃんが帰ってきた。

 

母「ただいま」

 

再度そう言いながらリビングのドアを開ける。

 

小町「おかえりお母さん」

 

八幡「おかえり。今日は早いんだな」

 

母「ええ、久しぶりに仕事が早く終わったからね」

 

ほーん。今日は早く終わったんだ。いつも夜遅くまで働いてもらってるから、感謝しかない。

 

母「あら、五月ちゃん」

 

五月「す、すいません。今日もお邪魔してます」

 

母「良いのよ、気にしないでね。理由が理由だしね。それにしても八幡はよく五月ちゃんを見つけたわね」

 

八幡「たまたまだ」

 

母「それでもよ。でもね〜……ごめんね五月ちゃん。私もなにか力になりたいんだけど、何も出来なくて」

 

五月「い、いいえ!そんなことありません!泊めてくださるだけで、私は助かってますので」

 

母「そう?そう言って貰えると嬉しいわ。それにしてもあいつ、自分の娘がこんな事になってるの知ってるのかしらね。まったく」

 

なんか最後の方は小さい声で何やら愚痴を言っているように聞こえた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日からオレと風太郎は二乃を説得しながら、四葉を陸上部の助っ人を辞めるよう説得した。だが、そう上手くいくわけではなかった。四葉は一向に辞める気は無く、二乃はやはり戻る気はないらしい。それと五月、お前もお前で戻ってくれないかね。でも、そうはいかないよな。それはそうとオレは二乃を説得しようとしたが、何故だろうか捕まってしまった。

 

八幡「はぁ…なんでまた」

 

二乃「嫌なの?ハー君」

 

八幡「いや、だからね。わかってる二乃?オレは」

 

二乃「わかってる。でも、今日は教えて欲しい所があるの」

 

八幡「…そうか。わかった」

 

二乃「良いの?」

 

八幡「まぁ、それぐらいなら良いぞ」

 

二乃「ありがとう」

 

そしてオレは二乃と一緒に二乃が使っているホテルに向かっていた。するとある人達の会話が聞こえた。

 

「雨降ってたっけ?」

 

「いや…」

 

そういう大人の会話が聞こえた。雨?一体なんの話をしているのだろうか。今日は雨という予報はなかった筈だ。なのに雨という会話が聞こえた。

 

八幡「雨降ったのか?」

 

二乃「さぁ?でも道路とかは濡れてないけど」

 

八幡「だよな…」

 

そんな会話をしているとホテルに到着した。でも、ホテルの前に見覚えのある人の姿があった。そいつはオレの数少ない親友なのだが、でも何故だろうかそいつはずぶ濡れであった。いや、どうした?

 

二乃「あいつ…また来て…キモッ」

 

八幡「オレも風太郎と同じくらい来てますけど」

 

二乃「ハー君は良いの!」

 

八幡「はぁ…さいで」

 

二乃「ホントいい加減にしてほしいわ。文句言ってやる。何回、追い返したらわかるのかしら。懲りずに何度も何度も…ホントに……しつこいんだから」

 

この時、二乃の口角が少し上がったのが見えた。二乃自身は多分気づいてないのだろう。オレはと言うとそんな二乃の後を追うようにして歩いた。

 

「何度言ったらわかるんですか」

 

「お客様の迷惑ですよ」

 

警備員にそう言われると、風太郎は素直にここを立ち去っていく。意外とすんなりと言う事聞くんだな。その時だった。風太郎はなんだか落ち込んでいるように見えた。

 

すると二乃はカバンからタオルを取り出し、それを風太郎の頭に投げた。そしてタオルは上手いこと風太郎の頭にかかる。

 

二乃「警備員さんの言う通り。あんたみたいなみすぼらしいのがいたら、他の人のお目汚しになるわ。邪魔よ。部屋に入りなさい」

 

なんと!風太郎の話を無視したり、部屋に入れようとしなかった二乃が、風太郎を部屋に入れようとしていた。まぁ、こんな形になってしまったが、風太郎は二乃が使っている部屋に入ることができた。

 

もちろんオレは二乃に連行みたいな感じで部屋に入りました。

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?ではまたお会いしましょう。
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