やはりオレが家庭教師の補佐なのは間違っている   作:チャキ

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どうもチャキです!第2話どうぞ!


第2話

風太郎side

 

昨日は食堂であった女子が俺の教室に転校してきた。しかも転校してきた時の制服があの黒薔薇女子の制服で、大金持ち。という事は俺はあの転校生の家庭教師をするのか!?だったらこのまま拒否されたら家庭教師の話がなくなってしまう。なんとかご機嫌を取っておかなければ…そうだな…

 

 

風太郎『また君と机を並べたくて来てしまったよ。もちろんご飯だけではなく勉強もね!』

 

五月『まぁ、素敵!』

 

フッ、完璧だ!これであの転校生も機嫌が良くなるはず。

 

「何笑ってんだよ。気持ち悪いぞ」

 

風太郎「なっ!は、八幡!」

 

急に話しかけられビックリしてしまい、振り返るとそこには友達の八幡がいた。

 

風太郎sideout

 

八幡side

 

二乃が転校してきて翌日、オレは今昼飯を食べるために食堂に来ている。いつものように注文を済ませまた風太郎のいる所へ向かおうとした時だった。風太郎は何やら気持ち悪い笑みを浮かべていた。

 

八幡「何笑ってんだよ。気持ち悪いぞ」

 

風太郎「なっ!は、八幡!」

 

急に話しかけられたのかビックリしている様子だった。

 

八幡「んでなんで笑いながら歩いてんだよ。まさか変質者?」

 

風太郎「んな訳あるか!」

 

八幡「オレも人の事言えないが、気をつけろよ。ほら、行くぞ」

 

風太郎「い、いや…ちょっと待ってくれ」

 

八幡「は?なんで?」

 

風太郎「いいから」

 

八幡「ハァ…わかったよ」

 

風太郎「サンキュー…なっ!」

 

風太郎は回れ右をすると又もや驚いていた。なんだ?と思い風太郎の視線の先を見てみるとそこには昨日あった中野五月と昨日うちのクラスに転校してきた中野二乃とその他3人がいた。あれ、もしかして……。

 

すると中野五月は風太郎に気づくと

 

五月「すみません。席埋まっていますよ」

 

と言った。しかもいい笑顔で。多分あれは昨日の仕返しだろうか。そんな気もする。

 

風太郎「…行くぞ八幡」

 

そう言って歩き出す風太郎。

 

八幡「もういいのか」

 

風太郎「ああ…」

 

ん?なんだかちょっと落ち込んでない?いや、気の所為か。そう思い風太郎の後を追うように歩こうとした時だった。中野五月の前に座っていた人が席から立ち風太郎の元へと歩き出す。

 

???「ちょっと君」

 

風太郎「ん?」

 

???「行っちゃうの?」

 

風太郎「そりゃ…」

 

???「席、探してたんでしょ?私たちと一緒に食べていけばいいよ」

 

風太郎「食えるか!」

 

???「なんでー?美少女に囲まれてご飯食べたくないの?」

 

風太郎「……」

 

???「彼女いないのに?」

 

風太郎「き、決めつけんな!」

 

うわ〜、あの人なんかうぜぇ〜。そんな話を聞いていると、先程の中野五月と目が合う。あ、やっべぇ〜。

 

五月「あ、あなたは確か昨日…」

 

八幡「あ、どもっす…」

 

うん、我ながらコミュ力が無いなオレって。けど風太郎であの様子ならオレも昨日の事で怒っているかもしれん。だったら

 

八幡「あー…その…昨日は悪かったな」

 

五月「え?」

 

八幡「昨日はあの後用事があったからあんな素っ気ない態度をとってしまった。だから悪かった」

 

五月「あー、あれですか。別に気にしていないのでいいですよ」

 

八幡「そうか。そう言って貰えると助かる。サンキュな」

 

五月「いえ」

 

これで良し。後は二乃に気づかれないように風太郎の席に行くだけだ。そう思い二乃達がいる席の横を通り過ぎようとした時だった。

 

二乃「あ、ハー君」

 

なんということだ。バレてしまったではないか。今完全気配消して言ってたはずなのになんでだ?

 

八幡「お、おう…じゃ」

 

二乃「え!ちょっ、ちょっと待ってよ」

 

そう言って制服の袖を掴む二乃。なんでそんな掴み方するの?

 

八幡「な、なんだ?」

 

二乃「ハー君も学食なんだ」

 

八幡「ああ…そうだけど」

 

二乃「じゃあさ私と一緒に食べようよ」

 

と誘ってきた。オレは突然のことに驚いてしまったが、すぐに我を取り戻して。

 

八幡「い、いや〜せ、せっかくの誘い悪いけどオレは向こうで食べるよ。それに他の人達にも悪いしさ」

 

二乃「別に私は良いんだけど。あ、みんなどう?」

 

二乃はそう言って同じ席に座っている人達に聞いた。絶対に断ると思うしな。

 

五月「私はいいですよ」

 

な、なにぃ!?な、何故だ。何故断らないんだ。そこは断る一択だろ!

 

???「私も…別にいいよ」

 

と青いヘッドホンをつけた女子が言う。なんで君も断らないんだよ。すると風太郎に話しかけていた女子が帰ってきた。よし、アイツなら断るはず。

 

二乃「あ、一花。ハー君と相席良い?」

 

と二乃が戻ってきた女子に聞く。それよりもアイツの名前一花と言うのか…あれ?どっかで聞いたような。

 

一花「ハー君?」

 

二乃「うん、私の隣にいるのがハー君」

 

と紹介される。そしてその一花と言う人がオレの方を見る。

 

一花「君が…ハー君?」

 

八幡「ど、どもっす」

 

一花「ん〜…………あっ!君が二乃の言ってたハー君か!」

 

八幡「は?」

 

え?何?二乃が言ってた?え?まさか二乃の奴何話したんだよ。

 

二乃「ちょっ、ちょっと一花!やめて!///」

 

すると急に顔を赤くして言う二乃。何故そんなにも顔を赤くして言うのだろうか。分からない。

 

一花「あー、ごめんごめん」

 

二乃「ホントに…それよりも相席良い?」

 

一花「ああ、うん良いよ」

 

二乃「そ、わかった。ほら、みんな良いって言ってるし、一緒に食べよ」

 

八幡「い、いや…やっぱ良いって。オレは他の席に行くからさ」

 

一花「そう言うけどもうほとんど埋まってるよ?それに空いてたとしても相席になっちゃうよ」

 

八幡「そうかもしれないが、オレは風太郎と一緒に食べるから」

 

一花「ふうたろう?」

 

八幡「さっきの男子と一緒に食うんだよ」

 

一花「あ、さっきの男の子ね。けど、もう一個の席座られてるよ」

 

八幡「何!?」

 

そんなバカな。風太郎と相席する奴はオレしかいないのに。そう思い風太郎の方を見てみると風太郎の前には緑のデカいリボンをつけた女子が座っていた。え?嘘だろう…と言うかその女子、風太郎の顔見すぎだろ。だったら違う席に座るしかねぇなと思い周りを見るとさっきの女子の言う通りもう座る席など無かった。

 

八幡「なん…だと…」

 

一花「ね?」

 

二乃「だから一緒に食べよ?」

 

とオレの顔を覗きながら言う二乃。いやいや、そんな女子だけの席に座る訳にはいかねぇだろ。けど他の人と相席を頼むは無理だろう。ハァ……もう腹を括るしかないか。

 

八幡「す、スマンが…相席良いか?」

 

二乃「もちろん!ほらっ!座って座って!席は私の隣ね」

 

八幡「あ、ああ」

 

そう言われて誘導されて二乃の隣に座る。

 

二乃「あれ、ハー君お昼それだけでいいの?」

 

八幡「ん?ああ、いいんだよ。オレは少食だから」

 

今日オレが選んだメニューは月見うどんだけ。大きさ並だから二乃からしたら少ないだろう。

 

二乃「本当にそれだけで足りるの?」

 

八幡「ああ」

 

一花「男の子なのに少ないね」

 

八幡「いや、男だからって沢山食うとも限らんだろ」

 

一花「あ、確かにそうだね」

 

まったく…いや、もうホント男子だからってそうとは決まらんだろ。オレみたいな少食もいれば、逆に大食いの奴もいる。けどもう一つの理由がお遣いを節約をしているからだ。

 

一花「あ、そうだ。せっかく相席になったんだし自己紹介しようか」

 

八幡「いや、別にやらんでもいいって」

 

一花「そう?じゃあ私は勝手にするね。私の名前は中野一花って言うんだ。よろしくね」

 

三玖「私は…中野三玖」

 

おう…なんてことだ。別に自己紹介しなくてもいいって言ったのにしやがった。そして相手がしたという事はオレも名乗らないとダメになってしまう。まぁ、名前くらいなら良いかと思う。けれどこの2人の名前はオレが家庭教師をする相手名前の1人である事に気づいてしまった。

 

八幡「比企谷八幡だ」

 

一花「お、名前教えくれるんだ」

 

八幡「そりゃお前、相手が名乗ったんだ、オレも名乗らないとダメだろう」

 

一花「そっかそっか。よろしくねハチマン君」

 

八幡「ああ…ってなんで名前呼び?」

 

一花「え?別に私がどう呼ぼうが私の勝手でしょ?」

 

八幡「ま、まぁ確かにそうだけど」

 

一花「だったら二乃だってハチマン君の事ハー君って呼んでるじゃない」

 

八幡「そりゃそうなんだが…ハァ…もう好きに呼べ」

 

一花「うん、そうするよ。あ、それとさっきのふうたろう君の前にいた子が中野四葉だよ」

 

八幡「ああそうですかい」

 

そんな事よりも早く食べてここを去らないと。さっきから視線がすごい痛い。

 

二乃「ねぇ、ハー君。なんでそんなに早く食べてるのよ」

 

八幡「え?あ、いや……そ、それはだな…」

 

オレは無意識に二乃から視線を外しさっきからこっちを見てくる人をチラッと見る。それに二乃は気づきオレの視線の先を見るとすぐにオレの方に視線を移す。

 

二乃「ハー君、ああいう奴はほっときなよ。それに言いたい奴は言わせとけばいいのよ」

 

八幡「いや、そうかもしれないが、お前らに変な噂が着くかもしれないしさ」

 

一花「え、なになに?もしかして私達のこと心配してくれてるの?」

 

そう言って中野一花はニヤニヤしながら聞いてくる。

 

八幡「別に…そんなんじゃねぇよ」

 

五月「優しいんですね」

 

八幡「だからそんなんじゃねぇって」

 

なんでそんいう解釈になるの?おかしいよね?

 

二乃「ハー君は昔っから優しいもんね」

 

二乃も続けて言ってくる。しかも満面の笑みでだ。二乃も二乃でなんでそういう事になるのか分からない。けど、これもまた昔のことを思いだしてしまう。確かあの時も満面の笑みで言われたな。

 

一花「あれ、どうしたの?顔赤くなってるよ?もしかして照れてるとか?」

 

二乃「ハー君は捻デレだもんね」

 

八幡「おい、捻デレってなんだよ。変な言葉生み出してんじゃねぇよ」

 

二乃「え〜、別にいいじゃん。実際ハー君は捻くれているけど、優しい所もあるって私は知ってるからさ」

 

くっ、コイツはなんでそういう事を簡単に言うのかな。そんな事されたら勘違いしちゃう「勘違いじゃないよ」…っ!

 

八幡「ナチュラルに心を読むな」

 

二乃「へー、やっぱり思ってたんだ」

 

八幡「なっ!」

 

やられた…と言うか二乃ってこういうキャラだっけ?昔となんか違うよな気もする。

 

二乃「ふふっ、さっきのハー君可愛かったよ」

 

八幡「っ…だ、だから男に可愛いとか言うんじゃねぇよ。じゃあオレは食べ終わったし行くな」

 

二乃「ええ、わかったわ」

 

一花「バイバーイ」

 

二乃と中野一花にそう返されながらオレはトレイを返却口まで持っていき、教室へと戻る。というかあの二人、絶対オレの事からかって面白がっているな。でもアイツらが家庭教師する相手かよ。この先ももしこんな感じなのかよ。ハァ…これから先どうなる事やら。

 

 

 

そして時間は過ぎ放課後。オレは今日は家庭教師初日で部活に参加できないことを知らせるために部室へと向かう。二乃は用事があるから家に帰って行ったが、多分その用事は見当はついてる。予想が合っていればだがな。けど、五つ子なんて滅多に聞かねぇから、多分そうだろうな。そんな事考えていたら部室に着いたので部室のドアを開ける。

 

八幡「うっす」

 

雪乃「こんにちは」

 

結衣「やっはろー!」

 

八幡「あ、いや今日はバイト初日だから参加できないことを知らせに来たんだ」

 

雪乃「あら、そうだったのわざわざありがとう」

 

結衣「と言うかヒッキーがバイトをするんだ。なんで?」

 

八幡「まぁ、母ちゃんが見つけてきたし、それに給料も高いからな」

 

結衣「あ、そこなんだ」

 

八幡「でも給料を貰うからにはきちんとやらないとダメだからな」

 

雪乃「あなたがそんな事を言うだんなんて珍しい事もあるものね」

 

八幡「おい」

 

雪乃「フフっ、冗談よ」

 

八幡「ったく…まぁ、そういう事だから」

 

雪乃「ええ、わかったわ」

 

八幡「ああ、じゃあな」

 

雪乃「ええ、また明日」

 

結衣「またねヒッキー!」

 

八幡「ああ」

 

そう言ってオレは部室を後にして、家庭教師する相手の家へと向かう。事前に母ちゃんから相手の家がどこにあるのか教えて貰っているから、そこに向かって歩く。そういえば補佐する家庭教師の名前ってまだ知らねぇな。難しそうな人じゃなきゃ良いけど……。

 

そしてやってきました家庭教師する相手の家に。それにしても…

 

八幡「でっけぇ〜」

 

オレの目の前にはものすごくデカいマンションが建っていた。タワーマンションかよ。すげぇ金持ちなんだなと確信する。それよりもだここはオートロック式だからトビラの前の機械で部屋の番号を入れないとダメだ。オレは機械に相手の部屋番号を入れる。

 

『はーい、どちら様ですか?』

 

応答してきたのは女子の声みたいだ。

 

八幡「えっと…自分は家庭教師の補佐をするものでして」

 

『あーはい。話は聞いてます。どうぞ入ってください』

 

そう言うと同時にマンションのドアが開く。フゥ…ひとまず噛まずに言えたぞ。そう思いマンションの中に入りエレベーターで30階まで上がる。そして中野とローマ字で記載されている表札の部屋まで行き、インターホンを鳴らす。すると部屋のドアが開き出てきたのはなんか見覚えのある女子が出てきた。

 

「どうも中野四葉です。どうぞ入ってください」

 

八幡「あ、ああ。オレは比企谷八幡だ」

 

四葉「比企谷さんですか。わかりました。それともう既に家庭教師の人来てますよ」

 

ほう、もう来ているのか。一体どんな人だろうかと思いリビングに招かれる。そしてそこに居たのは…

 

風太郎「八幡!どうしてお前が!」

 

八幡「…お前こそ」

 

オレのたった1人の友達上杉風太郎だった。

 

四葉「あれ?お2人はお知り合いなんですか」

 

八幡「…ああ…まぁな」

 

風太郎「…ああ」

 

そしてオレと風太郎はベランダの方へ出て、二乃達の親であり依頼主である中野さんへ電話をしていた。

 

風太郎「な…中野さん…娘さん達が五つ子というのは本当なんですか?」

 

中野父『ああ、彼女達は正真正銘一卵性五つ子だ。上杉君、比企谷君、君達には5人を卒業まで導いて欲しい。勿論報酬は5人分払おう』

 

マジで正真正銘の五つ子だった。しかも報酬は5人分ってすげぇな。あ、後オレも話聞けているのはスピーカーにしているからだ。

 

風太郎「そ…それは。ちょっと自信ないかなー……とかいって」

 

おいおいそんな事言っていいのかよ。確かに2人で5人相手するのはちょっと難しいけどよ。

 

中野父『そうかい。君のお父さんには押し切られてしまったが仕方ない。残念だがこの話は比企谷君だけに「自信がみなぎってきました!」』

 

と風太郎が中野父の言葉を遮る。オレとしてはホッとしている。もしこのまま風太郎が遮らなかったら、オレがアイツら5人の家庭教師することになってしまう。そして風太郎は『すぅ』と息を吸い込み

 

風太郎「娘さん全員を無事卒業させてみせます!」

 

と大声で叫んでいた。正直うるさかった。だって耳の近くで言われたんだ、耳が少し痛くなってしまうだろ。

 

中野父『そうかい。比企谷君はどうだい?』

 

っ!まさかオレにも振られるとは、いやオレも家庭教師の補佐だから振られるのは間違いないだろうな。

 

八幡「はい、精一杯やらせて貰います」

 

中野父『そうかい。では期待しているよ。ところで娘達はそこにいるのかい?』

 

風太郎「ええ、事情を説明して部屋に集まってもらってます」

 

風太郎よ何故そんな嘘をいうんだ。さっきまであの四葉という女しかいなかっただろう。そんな事を思いながら風太郎とリビングに戻るとやっぱり誰もいない。

 

中野父『どうかしたかい?』

 

風太郎「ま、全く問題ありません。おいおい押すんじゃないよ。全く、困った生徒達だ」

 

そして中野父との電話を切る。

 

風太郎「はぁ…あいつら…いったいどこに…」

 

四葉「みんなは自分の部屋に戻りましたよ」

 

と後ろから声をかけられる。振り返るとさっきの四葉がいた。

 

風太郎「四葉…だっけ?0点の…」

 

八幡「は?0点!?」

 

風太郎「ああ」

 

四葉「えへへ」

 

えへへじゃねぇよ。と言うかどうやったら0点取れるんだよ。

 

四葉「で、お父さんとは話せましたか?」

 

風太郎「ああ、お前らが本当に…スマンが眉間にしわを寄せてみてくれ」

 

何故風太郎はこの四葉にそんな事を頼むのか分からない。

 

四葉「?こ、こうですか?」

 

四葉は風太郎の言う事に従い眉間にしわを寄せてくれた。良かったな風太郎相手が優しくてよ。けど、本当に似ているな。

 

八幡「それよりもなんでお前は逃げねぇんだよ」

 

四葉「し、心外です!上杉さんと比企谷さんの授業を受けるために決まってるじゃないですか」

 

ほう…まさかそんな事言うなんてな。

 

四葉「怖い先生が来るかと思って嫌だったんですが、同級生の上杉さんと比企谷さんとなら楽しそうです」

 

本当にそう思っているのか分からないけど、まあいいか。そしてオレ達3人は他の人を呼びに行く事になった。

 

四葉「手前から五月、私、三玖、二乃、一花の順です」

 

と紹介される。

 

風太郎「まさか5人集めるところから始まるとは…」

 

八幡「確かにな」

 

四葉「大丈夫ですって、クラスが一緒なら知ってると思いますが、五月はすごく真面目な子です。余程のことが無い限り協力してくれますよ!」

 

そうだと嬉しいんだがな…。そして風太郎が五月の部屋のドアをノックする。すると五月が出てきて家庭教師の話をすると…

 

五月「嫌です!」

 

おお…バッサリと断ってきたな。

 

五月「そもそも何故同級生のあなたなんですか?比企谷君ならまだしも。それよりもこの町にはまともな家庭教師は1人もいないのでしょうか」

 

八幡「おい、なんでオレは良いみたいな話になってんだよ」

 

風太郎「そ、そうだぜ」

 

五月「比企谷君になら教えて貰っても良いと思っているからです!」

 

風太郎「なんだよ。昨日は勉強教えて欲しいって言ってたじゃん」

 

まぁ、たしかに言ってたな。

 

五月「気の迷いです!忘れてください!」

 

バタン!

 

と勢いよくドアを閉める五月。こりゃあ相当怒っているな。

 

四葉「あはは、5人いれば1人くらいこうなりますよ」

 

ホントかよ。これはもう全員こうなる予想しか無いが…

 

四葉「次、行きましょう。三玖は私達の中で1番頭がいいんです。上杉さんと比企谷さんと気が合うんじゃないかなー」

 

そうだと良いんだな……。そして三玖の部屋に行き話すと

 

三玖「嫌」

 

こちらもバッサリと切られる。

 

三玖「なんで同級生のあなたなの?この町には「わかった!さっきも聞いたそれ!」」

 

と風太郎が三玖の言葉を遮る。

 

四葉「つ、次行きましょう」

 

そう言ってオレ達3人は三玖の部屋から出る。

 

四葉「二乃は人付き合いがとっても上手なんですよ。たくさんお友達がいるので上杉さんと比企谷さんもすぐ仲良くなれますよ」

 

多分オレは必要ないと思うが、黙っておこう。けど部屋を何度もノックしても返事は無い。まさかいないのか?まぁ、いないんならしょうがない。

 

八幡「次行こうぜ」

 

四葉「そ、そうですね。一花は………………」

 

八幡「おい、なんだその間は」

 

四葉「驚かないでくださいね」

 

そう言って一花の部屋のドアを開ける。するとそこには色んなものがあっちこっち散らばっていた。なんかもうすごいゴチャアァとなってる。

 

八幡「何ここ?」

 

風太郎「こ、ここに人が住んでいるのか?」

 

ホントこんなゴチャアアァとしている部屋に住むとかまじか。何故片付けない。すると奥にある布団がモゴモゴ動き出す。

 

一花「人の部屋を未開の地扱いして欲しくないな」

 

そう言って小さい欠伸をする一花。

 

四葉「もうまた散らかして」

 

そう言いながらそこら中に散らかっているものを片付ける四葉。

 

一花「まさかフータロー君とハチマン君が私達の先生とはね〜。それで五月ちゃんを見ていたわけだ」

 

八幡「いや、オレは見てないぞ。見てたのは風太郎だけだ」

 

一花「あ、そうなんだ」

 

風太郎「そんな事良いからとりあえず居間に戻るぞ」

 

とそう言って一花に掛かっている布団を剥がそうとすると

 

一花「あーダメダメ」

 

そう言われて慌てて手を離す風太郎。

 

一花「服着てないから照れる」

 

風太郎・八幡「「なんでだよ!」」

 

一花「ほら、私って寝る時基本裸じゃん?」

 

八幡「知るかよ…」

 

一花「あれー?脱いだ服どこだー?四葉そこら辺にある服、適当にちょうだい」

 

風太郎「はぁ…」

 

そう言って少し周りを見渡す風太郎。

 

風太郎「お前なぁ、少しは片付けろよ。この机なんて最後に勉強したのはいつの事やら」

 

一花「もー、勉強勉強って、せっかく同級生の女の子の部屋に来たのにそれでいいの?」

 

風太郎・八幡((コイツ…!))

 

風太郎「とにかくだ。さっさと着替えて居間に来てくれ」

 

そう言って風太郎は一花の部屋を出る。オレもその後を続いて部屋を出る。すると部屋の前に三玖がいた。

 

風太郎「…三玖」

 

三玖「フータロー、ハチマン聞きたいことがあるの」

 

おお、あなたもいきなり名前呼びですかそうですか。と言うか聞きたいことってなんだ?

 

三玖「私の体操服が無くなったの赤のジャージ」

 

八幡「お、おう。オレは見てねぇぞ」

 

風太郎「俺も見てないぞ」

 

三玖「さっきまでフータローとハチマンが来るまでは」

 

うん…え?もしかしてコイツ…

 

八幡「言っとくが盗ってないぞ」

 

三玖「…そう。ならフータロー」

 

風太郎「俺も盗ってない」

 

いや、なんでそんな事聞くんだよ。見ればわかるだろオレ達は今手ぶらなんだぞ。それでなんで盗った事になるんだよ。すると…

 

「おーい」

 

と下から誰かの呼ぶ声がした。この声の主は多分アイツだろうな。

 

二乃「クッキー作りすぎちゃった。食べる?」

 

と聞いてくる二乃。やっぱりお前かよ。というか部屋にいなかったのはクッキーを作ってたからかよ。……ん?二乃が着ている服あれは……

 

八幡「なぁ、三玖さんや」

 

三玖「…何?」

 

八幡「二乃が着ている服。あれお前のじゃねえの?」

 

三玖「え…?」

 

そう言いながら下にいる二乃を見る三玖。

 

三玖「…ホントだ」

 

八幡「これでオレ達が盗ってない事がわかったな」

 

三玖「うん、そうだね。疑ってごめん」

 

八幡「別に。それより見つかって良かったな。それよりも」

 

オレは下を覗きながら

 

八幡「そこにいたんだな二乃」

 

二乃「え!?な、な、な……」

 

?なんだ?二乃の様子がおかしい。何やらな、な、なと言いながら口をパクパクさせている。なんだ?エサを待つ魚のマネか?

 

二乃「な、ななななんでハー君がこ、ここにいるのよ!?」

 

え!?何?オレここにいたら悪かったの?

 

八幡「なんでって言われても、オレお前たちの家庭教師の補佐をしに来たからな」

 

二乃「そ、そういう事は早く言ってよ!」

 

そう言って二乃は勢いよく階段を駆け上がり急いで自分の部屋に入る。するとなにやらドタバタと音を立てていた。何やってんだ?と思っていると部屋から二乃が出てくる。するとさっきまで上はジャージだったのが制服に変わっていた。何故着替えたんだ?

 

二乃「はい、三玖ジャージ返すわ」

 

三玖「返してくれるのはありがたいけど、なんで私のジャージ使ったの?」

 

二乃「えー、だって料理で汚れたら嫌じゃん」

 

三玖「それになんであんなに慌ててたの?」

 

二乃「そりゃハー君の前だからちゃんとしないと思ってよ」

 

三玖「ハー君?…あ、ハチマンの事?」

 

二乃「そうよ」

 

三玖「まさかあの面食いの二乃がねぇ〜」

 

二乃「なによ。なんか文句でもあるの?」

 

三玖「ううん。別にないよ」

 

なにやら2人でヒソヒソ話している。オレはその話の内容はまったく聞こえない。そして……

 

風太郎「よし、これで4人は揃った。早速勉強を」

 

と言いかけた時だった

 

一花「おいしー、これなに味?」

 

と一花はお菓子を食べていた。いや、一花だけじゃない二乃、三玖、四葉もお菓子を食べていた。コイツら勉強する気絶対ないなこれは。

 

二乃「ねぇ、ハー君」

 

八幡「なんだ?」

 

二乃「クッキー食べない?」

 

そう言って皿に盛り付けられたクッキーがあった。そのクッキーを見たオレは思わず

 

八幡「おお…普通のクッキーだ」

 

二乃「え!ちょっ!ハー君それどういう意味!?」

 

八幡「あ、いや!す、スマン。そいう意味じゃないんだ!オレの知り合いになクッキーが炭のようになってしまう奴がいてな。それで二乃のクッキーを見た時思わずそう言ってしまった。気を悪くしたのなら謝る」

 

二乃「なんだそういう事ねビックリするじゃない」

 

八幡「わ、悪い」

 

二乃「うん、もう良いよ許してあげる。でもその代わり私が作ったクッキー食べてくれる?」

 

八幡「お、おう。でもいいのか?」

 

二乃「いいよ食べて」

 

八幡「そ、それじゃ遠慮なく…」

 

オレはそう言いながら皿に盛り付けられたクッキーを1枚を自分の口に運ぶ。

 

二乃「どう、かな?」

 

と少し首を傾げながら聞いてくる。なんでそういう仕草をするのかな?

 

八幡「ああ、うまいぞ」

 

二乃「ホント?」

 

八幡「ああ」

 

オレがそういうとパアァと明るくなっていく二乃。

 

二乃「良かった。ありがとうハー君」

 

と満面の笑みでお礼を言われる。そんな直球に言われた事あんまり無かったから正直反応に困る。

 

八幡「…///」

 

一花「あれ?ハチマン君顔赤いよ」

 

八幡「ほっとけ」

 

一花「え〜?どうしたの?」

 

とニヤニヤしながら見てくる。コイツ絶対面白がっているな。くっ、こんなんじゃ家庭教師や勉強所じゃねぇよ。そしてその後も勉強もできず家庭教師初日が終わってしまった。

 

 

 

 




いかがでしたか?ではまた会いましょう。
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