誰にしようか色々と頭の中で妄想していたら、あるロボウマ娘が自然と頭の中に思い浮かんできたので、彼女にしようと決めました。
多分、最も『このロボウマもあるよ』と言っていた子になると思います。
アニメ自体は全く知らないので、画像を調べてからの、性格は完全に私のイメージで作らせて頂きます。
近日中には登場予定です。
そして、これで本当に最後のメンバーにしたいと思います。
これ以上は私自身が混乱してきそうなので。
チームSRWの入部テスト。
通算で二回目となるこのテストは、前回以上の盛り上がりを見せていた。
ある意味でそれも当然の事で、三冠を取ったウマ娘が二人も所属しているという影響は本人達が想像している以上に絶大で、トレーニング場には数多くのウマ娘達が準備体操などをしながら今か今かとテストの時を待ち侘びていた。
それ以上に、フウウンサイキが見せてくれたレースのインパクトが非常に大きかったのも理由の一つになっているが。
「うっわぁ~……これはまた壮観ですねぇ~……」
「いっぱい来てくれたね~! みんな、ウララ達のチームに入りたいって思って来てくれたんだよね?」
「YES! こんなにも来てくれた事はとってもHappyだけど…今回のTestは非常に狭きGateになってるのよネ……」
パスチャーキングの言う通り、テストに来たウマ娘達がどれだけ多くても、合格するのはたったの一人。
たった一枚の切符を巡っての激しいバトルが繰り広げられることは想像に難くない。
「……フウウンサイキ。君はこの中で誰か気になるウマ娘はいるか?」
「そうだな……」
アウセンザイターに聞かれ、フウウンサイキは腕組みをしながら集まったウマ娘達の姿を一人一人と眺めていった。
「…24番かな」
「24……彼女か」
二人の向けた視線の先では、一人のウマ娘が意気揚々と屈伸をしている。
それは、つい昨日転入してきたばかりのパーンサロイドだった。
「あれは確か、ユニコーンたちが案内をしていた……」
「知っているのか?」
「あぁ。昨日来たばかりの転入生で、パーンサロイドという名前だった筈だ」
「転入生…道理で見ない顔だと思った。しかし……」
フウウンサイキは、その鍛え上げられた観察眼で彼女の事を隅々まで見る。
足の先、指の先、顔の表情、雰囲気まで事細かに。
「…成る程な」
「どうした?」
「いやなに。少しだけ、他のウマ娘達が可哀想に思えてきただけさ」
パッと見は普通のウマ娘のようだが、流派東方不敗継承者の目は誤魔化せない。
彼女だけ、明らかに全てが違う事を見抜いていた。
「私から見ても、彼女が只者ではない事は分かるが…君は私以上に何かが見えているようだな」
「師匠達に比べればまだまだだよ」
二人がそんな事を話している間に、今度は別のチームやテストには参加せずに見学だけをしに来たウマ娘達やトレーナーたちが集まって来た。
「うっひゃぁ~っ! なんじゃこの人だかりは! 今から祭りでも始まんのかッ!?」
「違うわよ! 聞いてなかったのっ!? チームSRWの入部テストが行われるの!」
「この中から、たった一人だけ…先輩達と同じチームに入れる奴が出てくるんだよな……」
まずやって来たのはチームスピカの面々。
早速、ゴルシの場違いな一言から始まっているが、いつもの事なので気にしてはいけない。
「やっぱり来たんだね…パーンサロイド」
「それって、昨日テイオーさん達が案内したって言う…?」
「うん。転入生の子」
「どなたなんですか?」
「24番の子。ほら、屈伸を終わらせて、次にアキレス腱を伸ばしてる…」
本当は声を掛けて応援してあげたいが、レース前は最も集中したい時間なのは、テイオーが一番理解している。
なので、テストが終了してから声を掛けようと決めた。
「いやはや…分かっちゃいたが、これはまた凄いな……」
「今や、完全に流れはチームSRWの方に傾いているものね。当然の事よ」
「なんて言ってる割りには、随分と冷静なんだな」
「いつの日か必ず、流れは取り戻せるって信じてるから」
「相変わらず、東条さんは凄い自信だなぁ~…」
沖野、東条、南坂のトレーナー三人組もやって来て、テストを受けに来たウマ娘達の多さに少なからず驚きを隠せないでいた。
「んでもって、当たり前のようにあいつも来ている…と」
「パーンサロイド…ね」
「昨夜、秋川理事長から『念の為に』と言って渡された彼女に関する資料を見た時は驚きましたよ」
「それは俺もだっつーの。普通じゃないとは思っていたけどさ……」
ズボンのポケットに丸めていた資料を取り出してから改めて読んでいく。
そこには、パーンサロイドの顔写真と一緒に、彼女のこれまでの経歴などが詳細に書かれていた。
「『司馬モータース』の社長であり、同時に国内外で大活躍中の稀代の天才レーサー『司馬
「それだけじゃなく、彼女自身もイタリアで開催された『ゴーカート世界大会』においてプロの大人たちに交じって見事に優勝を手にしている。ジャンルは違えど、彼女はもう既に世界の舞台を知っているという事になる……」
「レース中におけるコース取り、スタミナ配分、そして緊張感…彼女は他の子達がまだ経験したり学んだりしていない事を既に知っている。この差は非常に大きい……」
経歴や経験だけじゃない。
目で見ていても、彼女が他よりも明らかに頭一つ分以上に飛びぬけていることは明白だった。
「何より、顔つきが全く違う。他の連中は緊張や不安でガチガチになっているってのに……」
「彼女は笑っている。あの子は『レースを楽しむ事』を知っているのよ」
「勝利も敗北も、全部を糧にして先に進むタイプの子ですね。精神的な意味でも生粋の天才肌…どんな結果でも笑顔でいられるって部分は、まるでハルウララちゃんみたいですけど」
「あの子もあの子で、また別の意味での天才児だったしなぁ~…」
まさか、ダートにおいて最大の力を発揮するなんて想像もしなかった。
それを見事に見抜いて見せた寺田には敬服しかない。
「あれ? そういや、肝心の寺田さんはどこにいるんだ?」
「どこにもいないわね……」
最もこの場にいなければいけない人物がどこにも見当たらない。
まさか、また呼び出しでもくらってしまったのだろうか?
「おーい! アウセンザイター! ちょっといいかっ!?」
「沖野トレーナー? どうしました?」
一番事情を知ってそうな彼女を呼び出して話を聞いてみる事に。
忙しいと分かっていたが、リーダーであるアウセンザイターならば何かを知っている可能性が最も高いと踏んだのだ。
「寺田さんの姿が見えないんだが、どこに行ったんだ?」
「トレーナーならば、あそこにいますよ」
「「「あそこ?」」」
彼女が指差したのは、今いる場所からして真逆の位置にある場所。
一人ポツンと小さな人影が見えている。
「「「なんであんな所にッ!?」」」
「なんでも、『皆と一緒の場所で一緒の光景を見ても意味が無い。僕は僕の場所で、僕の目で皆を評価する』…だそうです」
「言いたい事は分かるけどよ……」
「本当にそれをする…?」
「いつも通り、我が道をゆく人ですよね……」
だからこそ、自分がトレーナーをしているチームであれ程に優秀なウマ娘達を数多く輩出しているのかもしれないが。
「とうちゃ~く! ターボがいちば~ん!」
「はいはい。そうですね~」
「予想はしていましたが…凄い人数ですね」
「うわ~…チームSRWの人達を、こんなにも近くで見たのって初めてかも……」
最後にやって来たのは、チームカノープスの面々。
他のメンバーは落ち着いているようだが、ターボだけ人一倍元気一杯だった。
「あ! パーンもいる! お~い!」
「ターボさん。テストに向けて集中しているであろう今、大声を挙げて話しかけるのはどうかと思いますが?」
「つーか、どの子よ? ターボが言ってた転入生って」
「あの緑の髪の奴だよ!」
「…話、聞いてます?」
ターボを諫めるようにして彼女の頭に手を置いたイクノディクタスだったが、ナイスネイチャの質問によって無視される形となってしまった。
何とも言えない表情をしているが、ここでツッコめば後が怖いのでマチカネタンホイザは敢えて何も言わない事で自己防衛をした。
「パーンサロイドさん……やる気満々のようですね! これはいいバクシンが見れそうです!」
「サクラバクシンオーさん…貴女までいらしたのですか?」
「勿論です! 大切なルームメイトの受けるテストですからね! 応援しにくるのは当然でしょう!」
短距離限定とはいえ、これまでに数多くのGⅠを制してきた彼女は、間違いなく学内でも最上級クラスの実力者と認識されている。
そんなバクシンオーが応援するという事は、その時点でパーンサロイドが只者じゃない証になる。
「それに、見に来たのは私だけじゃないんですよ?」
「「「「え?」」」」
彼女がそう言うと、後ろから二人のウマ娘達が歩いてきた。
生徒会長のシンボリルドルフと、副会長のエアグルーヴだ。
大物中の大物が見学しにきたとあって、一気に入部テスト会場が騒然と化す。
「随分と人数が多いな……」
「どれだけ多くても、入れるのは一人だけです」
「今回の入部テスト…かなりの激戦になるやもしれんな」
二人が辺りを見回していると、親友の姿を見つけたアウセンザイターが近づいてきた。
「矢張り君も来たのか。我が友よ」
「まぁな。しかし、こんなにも多くして大丈夫なのか?」
「心配は無用だ。ちゃんとトレーナーにも考えはある」
「それならばいいのだが……」
ルドルフの心配を余所に、フウウンサイキがテスト希望者を集めて何かを話し始めた。
どうやら、これから寺田トレーナーの話を聞かせるようだ。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
「皆、済まないが少し集まってくれないか? テストの前にウチのトレーナーが話をしたいそうなんだ」
そういうと、どこからともなくいきなりスマホを取り出し、スピーカーにしてから皆の方に翳した。
『あ~…こほん。まずは、うちのチームの入部テストに来てくれて本当にありがとう。こんな形で挨拶をする事になって済まない。本当は僕もそっちに行って直接話したいんだけど、僕の足で今からそっちに行こうとすると、確実に時間が掛かってしまうから、せめて声だけでもと思ってフウウンサイキにお願いしたんだ』
(((((なら、最初から向こうに行くなよ……)))))
この時、テストを受けに来たウマ娘達の心は一つになった。
勿論、その中にはパーンサロイドも含まれている。
『テスト自体は他のチームのと同様にレース形式にするつもりだけど、ここで一つだけ言っておきたい事がある』
急に雰囲気が変わり、誰かがゴクリと唾を飲んだ。
『まず、一着でゴールしたからと言って、必ずしもその子が合格するとは限らない。僕はあらゆる面で君達を評価したいと考えている。最終的に一着になれても、それまでのペース配分などがダメダメだったら合格は難しい。逆に、最下位でも何か光る物があれば、その子は合格する可能性がある。つまり、順位なんて気にせずに思い切り走って欲しいんだ。結果なんてものは後から勝手に着いて来るものだ。結果ばかりを気にして自分の走りを見失ってしまっては本末転倒だ。僕は、君達のあるがままの走りを見てみたいんだ』
順位は重要ではない。
大切なのは『自分を見失わないこと』。
それを聞かされて、緊張していたウマ娘達の雰囲気が若干ではあるが緩和されていった。
最初から緊張なんてしていない者には効果は薄かったが。
(自分の走り…ね。それってつまり、好き走っていいって事? いや、別に妨害行為とかは絶対にしないけどさ)
自分の手を見つめ、何回か開いたり閉じたりを繰り返すパーンサロイド。
その顔はまるで遠足前の子供のような笑顔になっていた。
(んじゃあ……私の『マグネット・パワー走法』を使っちゃおうかな~。自分の足で使うのは初めてだけど、なんとかなるよね! それに、どのみち練習はしておきたかったし、丁度いい機会でしょ!)
決意を固めた瞳。
思えば、この時から既に始まっていたのかもしれない。
チームSRWの新たな伝説が。
『それでは、これで僕の挨拶は終わりだ。君達の奮闘を期待するよ。以上だ』
通話が切れ、フウウンサイキはジャージのポケットにスマホを仕舞った。
「それでは、これよりテストを開始する! スタート前に番号順に並んでくれ!」
こうして、彼女達の挑戦が始まった。
【パスチャーキングのヒミツ】
長期の休みになると、よくスーパークリークやタイキシャトルと一緒に肩こりの効能がある温泉に入りに行く。
三人がマッサージ機に乗ると揺れる。何がとは言わないが、とにかく揺れる。