SW2.0 ヴァンパイアリプレイ風   作:如月 時雨

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多分3年くらい前にちょっと書いたのを手直し。
普通に迷宮探索メインのセッションがしたかった。けど2.5が出て日の目を見なかったシナリオを元にしています。


Prolog

蛮王シェザールの侵攻により起きた《大破局》より300と数年。ラクシアの大地は人族、蛮族入り乱れる戦乱の渦の真っ只中だ。

 

 

 

しかし、そんな世界にも例外というものが存在する。それは、《ハイレブナント・リッチーロード》の支配する死霊都市アジアスであったり。妖精王の治める妖精郷であったり。...そんなものの中に蛮族人族関係なく住むことの出来る都市がある。....迷宮諸島群グリアズゾーナ。レーゼルドーン大陸中部にあり、常に100を超える魔剣の迷宮が存在する謎の諸島。《大破局》以前、アル・メナス文明紀には既に存在していて、中央島に遺された遺文及び都市を作った当初からいるとされている者達曰くデゥランディル文明紀より存在するとされている。

 

「おかーさん、歴史年表ってこれで完成でいいのかなぁ?」

 

凛と響く少女の声、これが今の私の声だ。

 

「んー....まぁいいんじゃない?あ、蛮王シェザールがせめてきた年は2089じゃなくて2079よ。あー、あとは街ができた年に起きた戦争はラグナス大戦じゃなくてラーゼス大戦よ。ラグナスは167年ね。」

 

なぜ、こうなったのだろうか。嫌悪感はわかない、ただどこまでも強い好奇心だけがある。この世界は弱者に厳しがそこらじゅうに強者に成り上がるためのチャンスが転がっている。この世界で私は何処まで羽ばたけるかそれが知りたい。

 

「よかったー ...ところでさ、そろそろ私もダンジョンアタックしてみたいなー....なんて?私だってペルリス氏族の一員なわけだし....それに、おかーさんの娘なんだよ....?ダメかな...?」

 

私には誰にも言えない秘密がある。おかーさんにはバレて全部吐かされたけど。かつてこの世界を神の視点で覗き込み、英雄候補を操りその冒険を楽しんでいた....わかりやすく言うとswで遊んでいた1人のPLとしての記憶がある。正直、前世の自分についての記憶なんてほとんど残ってないし、残ってるのもTRPGを中心としたサブカルチャー文化のものだけ....

 

「はぁ...あんたねぇ?ほとんどヴァンパイアとしての力も氏族としての力も使えないのに何言ってんのよ。そりゃ、貴女だけの力もあるけど...あれは、成長のために経験しないと全く意味無いものだし。」

 

うぐ....正論が心に刺さる。私には2つ普通じゃない能力がある。ひとつはキャラクターシートの確認及び任意成長。つまり、PCのくせにPLの真似事ができるみたいな?2つ目は必要経験値減少。普通の1.3倍くらいの速さで成長する...とはいえもともと才能があれば経験値は少なくて済むことが多い。あれば嬉しいけどなくてもいい感じ?代償として本来ある程度(13lv)まで自動で成長するヴァンパイアなのにその成長力がなくなり成長には人間と同じ形をとる必要があることだ。

正直、産まれがヴァンパイアという本来ありえない産まれなのは肝が冷えた。ペルリス氏族は本来の吸血鬼とは大分違う。そも、始祖が魔法王の血筋だったのに経営していた孤児院が潰れて孤児の受け皿が無くなることを恐れて自力で吸血鬼になる呪いを開発している。そのため、普通に結婚して子供を残す。兎に角血族に対する愛情が深いのが特徴だ。その子孫の残し方からメティシエ信仰はほぼしておらず、月神シーン信仰が主だったりする。

 

「いや...うん....け、けど!一応、緊急回避の霧化はちゃんと使えるし....そ、それに人族基準なら中堅1歩手前くらいの前衛能力も身についたんだよ...?」

 

「そりゃぁね?貴女は能力もあって上手く行けば....そうね20年くらいかしら?で戦闘能力だけなら古老級所か古代級まで行けるかもしれないわ....でもね?今の貴女はとっても弱いの。それに、貴女はまだ15年しか生きてないのよ?それに中堅1歩手前とは言うけどまだまだ訓練だけでも腕は磨けるし何より魔法や斥候能力は持ってないじゃない。」

 

あぅ....おかーさんの正論がさっきから刺さりまくってるよぉ....わ、話題を逸らさなきゃ...

 

「け、けど....このままだと友達達との差がどんどん開いちゃう.....日々の経験である程度はおいすがれるけど効率が全然違うし....」

 

「はぁ....それだって100年くらいで追いついて追い越すじゃないの....」

 

「うぅ...でもぉ....」

 

100年は長いよぉ....これだから産まれっからの非定命は....いたっ!?

 

「ひぃん....ほっぺ引っ張らないでぇ....」

 

「あんた顔に出すぎるのよ。あと、100年くらい耐えなさい....前世の記憶があるから感覚が定命と同じになるのはわかるけどいい加減慣れなさい。そうね....全部ダメって言うのはさすがに酷だし....魔術技能ひとつ斥候技能ひとつを今の前衛技能と同じ迄伸ばしなさい若しくはできる仲間を見つけなさい。あなたの能力なら前者でも出来るでしょう?そしたら試験を課します。それを突破したらある程度自由に探索することを許可します。」

 

やったー!!?!なんか、騙されてる気がするけど許可が出た!!出てるのかこれ...?能力が使えるようになって5年コツコツ貯めてってことは単純計算....10年?魔法はAテーブルだからもっと...?.....考えないことにしよ!

 

「やったー!!!!頑張る!!!!」

 

「我が子ながらなんでこんなにアホの子になっちゃったのかしら....前世の記憶もあるんだからもうちょっと大人になってくれてもいいと思うのだけれど。」

 

おかーさんがなんか酷いこと言ってるけど気にせず頑張るぞー!!!




2.5のるるぶほしい
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