アクタキは実家に帰省中なので出ません。
──トレセン学園の校門の前に、アッシュグレーの髪を揺らす女性が立っていた。
右手には杖を持ち、そして右目には、斜めに顔の半分を覆うような帯状の眼帯が。
「ふっふっふ……帰ってきたわよ麗しの母校。さぁ~てザキちゃんは何処に居るのかしら」
閉じられた重く頑丈な門をトンっと軽やかに跳躍して飛び越えて、女性は中へと侵入する。
踏み込んだのだろう地面には──くり貫いたかのような深い足跡が刻まれていた。
──チーム・ファーゼストの活動拠点に使われている校舎裏のプレハブ小屋で資料を纏めていたトレーナー・柏崎は、ぶるりと身震いさせて一つ大きなくしゃみをした。
「ふんぶふっ!!」
「と、トレーナーさん、大丈夫?」
「……ええ、大丈夫ですよ。パソコンの画面がとんでもないことになってますが」
チームメンバーの一人、ライスシャワーに心配されながらも、柏崎はティッシュで飛沫まみれの画面を拭き、丸めたそれを捨てる。
「しっかしデケェくしゃみだな。花粉か? 埃か? それともマックイーン粒子?」
「なんですのわたくしの粒子って」
「別にそういうのではないんですがね……噂されてんのかな。はは、まさかね」
ゴールドシップがガスマスクを付けながらそんなことを言い、マックイーンに呆れられる。その様子を見ながら、柏崎はかぶりを振った。
「そういえばトレーナーさん、アクセルさんとタキオンさんは来てないんですか?」
「あー……あの二人は連休を使ってアクセルの実家に一時帰宅してますよ」
「タキオンさんも着いていってますのね……足の事があるとはいえ、分かりやすいこと」
柏崎がつい、と指を壁に指し、その方向を見たライスシャワーが、カレンダーの曜日に目をつける。三連休となっている部分に、『アクセル・タキオン帰省中』と書かれていた。
「去年は一回も帰ってなかったらしく、顔見せと現状報告の為に外泊許可を取ったそうで」
「この流れでタキオンを連れて帰るの、親に変な勘違いされそうだよな」
「変って、何がですか?」
「チャーハンにはまだはえーよ」
「ライスです」
同じ米だろォ──っ!? と言っているゴールドシップに全然違いますよ──っ! と返すライスシャワー。なにやってんだかと呆れ顔の柏崎がパソコンに目線を戻そうとして、まるで何かに怯えるかのようにその場から立ち上がる。
「────ッ!?」
「あら、トレーナーさん。どうされまして? お顔が怖いですわよ」
「──何か……ヤバいモノが来る」
「……何か、とは?」
固唾を飲む柏崎がそれは──と呟き口を開いた直後、バァン! と音を立てて、鍵をかけていた筈の扉が蝶番ごと剥がされて床に倒れた。
そんなことを仕出かした犯人は、腰まである長いアッシュグレーの髪を揺らして仁王立ちしている。だが、左目だけで部屋の奥に居た柏崎を捉えた瞬間、彼女は破顔して高らかに言った。
「──ザっっっキちゃ──ん!」
「ゲェッ、お前っ……デカ女!? なんでここに来てるんだよ学校があるだろ!!」
「……トレーナーさん?」
真ん中のテーブルを挟んで取り乱した様子で声を荒らげる柏崎に、マックイーンたちは違和感を覚えた。どうにも語気の荒さが目立つのだ。そしてデカ女と呼ばれた女性は、その頭頂部に髪と同じ色の長い耳を2つ備えている。すなわち、彼女はどう見てもウマ娘であった。
「なんでって、連休でやることなかったんだもん。折角だから会いに来ちゃった」
「帰れ!」
「やーだよっ」
「は──っ!?」
ビキビキと額に青筋を立てる柏崎は、普段の飄々とした、どこかゴールドシップに似通った真面目にふざける雰囲気を纏っていない。
ライスシャワーは『怒っている』と感じ、マックイーンは『余裕がない』ように見え、ゴールドシップは『化けの皮が剥がれた』と悟った。
「チッ……脱出!」
「およ、追いかけっこかな?」
「
即座に窓を開けて外に飛び出した柏崎が、学園の方角に駆けて行く。それを追って、眼帯の女性もまた、踵を返して出ていった。
残された三人は互いに顔を見合わせて、再度破損した扉に顔を向ける。
「あれ、誰が直すんですの?」
「理事長に報告で良いだろ。それよかあのウマ娘、どっかで見たことあんだよなぁ~」
「調べてみる、とか? トレーナーさんのパソコン借りられないかな」
「ま、いいんじゃね?」
とりあえず破壊の痕跡は見ないことにして、三人で柏崎のノートPCを立ち上げる。しかし当然だが、パソコンにはロックが掛かっていた。
「あっ、パスワード……」
「メモが貼られていたりは」
「じゃ、パスワード」
「……えっ?」
「だから、パスワードだよ。そのまんま『password』って打ち込んだら開くんじゃね」
ゴールドシップに言われた通りにタイピングしたライスシャワーは、あっさりと解除されたことに目を丸くする。隣で覗いていたマックイーンが呆れたように顔を手で覆って言った。
「ず、杜撰……!!」
「……と、あーほらやっぱり。あのウマ娘どっかで見たことあると思ったんだわ」
「この人──って」
合点がいったゴールドシップの隣で驚愕する二人。画面には、これでもかと、先程の灰色の女性が検索結果の画像で写っていた。
──荒々しく開け放たれた扉の奥に座っていたウマ娘・シンボリルドルフとエアグルーヴが、柏崎の汗の浮かんだ顔に疑問符を浮かべた。
「貴様……ノックくらいしろ」
「ぜっ、はぁっ……そ、そんなこと言ってる場合じゃ……っ」
「……柏崎トレーナー、だったかな。どうしたんだ? なにか用でも──」
「か、会長! 何も言わずに匿って!」
バタバタと駆け寄ってきた柏崎が、シンボリルドルフの座る机の陰に座り込む。
疑問符を浮かべる二人は、突如として乱入してきたもう一人の気配に肩を跳ねさせる。
「やっほ~~~」
「っ──貴女は」
「……この学園で会うのも久しぶりですね。どうされたんですか? アポは無いですよ」
「お忍びだからねっ。連休だから幼馴染に会いに来たんだけど逃げられちゃって」
「事前に言わないからではないかと」
「言ったら予め逃げちゃうし……」
あたりめーだろ!! とツッコミを入れたらバレる為、柏崎はシンボリルドルフの傍らに座り、口を押さえて吐息すら漏れないようにする。
近づいてくる女性に対し、それとなくシンボリルドルフは柏崎の襟を掴んで、机の下の椅子を仕舞うスペースに引っ張り込んだ。
「ザキちゃん……じゃなくて柏崎ちゃん。何処に居るか知らない? この辺で見失ったのに匂いだけは残ってるのよ」
「ふむ……いや、申し訳ない。私とエアグルーヴはさっきからずっとここに居たのでな。見掛けてすらいないんだ、すまない」
「ふ──ん」
がばっ、と身を乗り出して、シンボリルドルフの足元を覗き込む。
隠れる場所を変えなければ見付かっていたと、柏崎は無言で冷や汗を垂らす。
「……んもぅ。ザキちゃんったら……どこに行ったのかしら」
「すまないが、先輩、我々も仕事があるのだ。この辺りで手心を加えてほしい」
「──ん、ごめんね仕事中に。また今度長い休みの時に遊びに来るわねっ」
「はい、お待ちしております」
じゃーねーっ、と言って女性は扉を閉める。それから少しして、おずおずと柏崎が机の下から這い出てきた。呼吸を荒らげながらも、汗を拭ってシンボリルドルフにお礼の言葉を話す。
「会長は命の恩人です」
「はは、大袈裟……でもないのだな」
「ええ……あいつの相手は骨が折れるので……あとは帰るのを待つだけか。私はチームの拠点に戻りますので、それでは」
はーやれやれ、とげっそりした顔で柏崎が生徒会室から出て行く。念のためにとゆっくり扉を開けて左右を見渡した柏崎は、安心した顔で廊下に出て──
「ザキちゃんみーっけ!」
「ぎゃ────っ!!?」
「ほらほら~、あの小屋に戻るわよっ」
「だ、誰か──! 会長助けて!」
杖を肩に乗せ、片手で米俵を担ぐように、女性は柏崎を持ち上げて廊下を駆けて行く。エアグルーヴでも良いからァ────!! という悲痛な叫び声を、二人は無言で受け止めていた。
「…………むごい」
「すまない柏崎トレーナー、私に先輩を止める力は無いんだ……無力ですまない……」
──あえなく女性に捕まった柏崎は、苛立ちを隠さないまま、プレハブ小屋の中でパイプ椅子に座る女性の腕の中で微動だにしていなかった。でーですね。と言って柏崎は口を開く。
「こいつは
「やぁん褒められちゃった」
「褒めてねーよデカ女」
柏崎の後頭部に顔をうずめて甘える女性──ストライクアサルトに、先んじて調べていたゴールドシップたちは驚きつつもピンと来ていない。当然だろう、アサルトが現役だったのは10年近く前の話で、彼女たちはまだ子供だった。
「つまりトレーナーは……20代後半!?」
「あとに響くレベルで強めに叩きますよ」
まだ前半です。まだ。と小さく呟いて、柏崎はアサルトの腕の中で悶える。
「それで、その……ストライクアサルトさんとトレーナーさんは、どのようなご関係で?」
「アサルトで良いわよ~。私とザキちゃんはねぇ、なんと幼馴染なんです!」
「かれこれ20年以上の付き合いなんで、腐れ縁ですかね。苦労の方が多いですが」
ゴンゴン、と容赦なく手の甲でアサルトの顔を叩くが、彼女は柏崎の拳など意に介しない。
「このアホ垂れは少しばかり特殊な体質をしていましてね。ほら、筋肉って、筋繊維が束になって出来ているのは知ってますよね?」
「ええ、まあ」
「こいつの場合、筋繊維の密度と量が異常なんですよ。ざっと計算して約5倍。
おまけに頑丈さが……例えるならゴムじゃなくてワイヤーみたいと言いますか」
その言葉に、相槌を打ったマックイーン含め三人が思い返す。
柏崎が地獄の鬼ごっこを繰り広げていた裏でアサルトについて調べていたとき、その異常な筋繊維の密度や、それに伴うレースでの凄まじい脚力を、当時の映像を見返して確認していたのだ。
当然だが、ただ足が速いだけなら並のウマ娘とそう変わりない。ストライクアサルトの武器は、通常の5倍もある筋繊維で発揮する怪力と、その才を発揮できる膨大なスタミナ量である。
「お陰で最高速から転けても怪我一つしないとかいうわりとふざけた体をしてるんですよ」
「ねーねーザキちゃーん」
「うるせーな。なんだよ」
「この子達にはちゃんと敬語使うの、なんかものすごい気持ち悪い」
「は……!?」
「……正直、その辺りは私も気になってました。トレーナーさん、タメ口の方が自然?」
代表してライスシャワーが小さくそう言って、アサルトがうんうんと同意する。
「いいですかライスシャワー。貴女がたにはこいつが凄いウマ娘に見えるのでしょうけど、このアホが私に何をしてきたと思います?」
「さ、さあ……」
「わかった、ジャグリング!」
「ぶん投げられて屋根まで飛んだことならありますよ。まあつまりはそう言うことです」
──こいつ、バ鹿力をちゃんと制御できないんですよ。アサルトと再会してからグズグズと疼いている左腕の手術痕を、服の上から押さえながら、柏崎は言った。
「うっ……め、面目ありません……」
「反省なら犬でも出来るわ。お前、まさかとは思うけど、学校でチビ共とじゃれた拍子に頭陥没させたりしてないだろうな」
「してたらここに来られてないよ!?」
反論しながら、アサルトは思わず腕に力を入れる。案の定力加減を失敗して、腕の中で柏崎が鈍い痛みに呻き声を上げた。
「うごごごごごぉっ……それをやめろっつってんだろうが……っ!!」
「ご、ごめんねっ」
ミシミシと肋骨辺りから嫌な音が響くのを感じ取り、なんとかアサルトの腕を振りほどく。
「ガキの頃の時点でこいつとじゃれたら『ポキッ』、小突かれたら『ペキッ』。ぶっちゃけると、中等部に上がった時にこいつを中央に行かせたのは、私が生き延びるためですからね……」
「でもこっちでも2年くらいは備品破壊しまくっちゃったよ。お陰で今では……その……テンション上がったりしなければやらないし」
ほんとかよ……と呟く柏崎に、ずっと黙っていたマックイーンが袖を引いて聞く。
「トレーナーさん、アサルトさんの眼帯は……病気かなにか、なのですか?」
「うん? あれはですねぇ……おいアサ」
「はい!!」
「その眼帯、確か交通事故に巻き込まれた時の怪我だったか」
アサルトは、柏崎から
「これねぇ、何年も前、一通りレースが終わって暫くした頃に帰り道で車に撥ねられちゃった時の怪我なんだよね~。ほら、何も見えない」
ぐいっと帯状の眼帯を指で捲り、その奥の顔を露にする。左目の碧眼とは反対に、右目は焦点が合っておらず、瞳は白く濁っていた。
「車にぶっとばされてコンビニに頭から突っ込んで……まあ体に怪我は無かったんだけど、こう……割れたガラスがグサッとね」
ゴムで出来た帯の眼帯をパチンと戻し、アサルトはそれでもなお朗らかに笑う。
「片目を失明した状態でレースに出たら危険と判断されて渋々引退した、ということで~す」
「厳密には『ふらついたお前にうっかり接触したらそいつがぶっ飛んで大怪我するから』が正しいけどな。妥当だろうよ」
ゴールドシップからノートPCを返してもらい、柏崎が立ち上げて検索する。何故か検索履歴にストライクアサルトの名前があったことについて小さくため息をつきつつ、画像を検索して──
「……そういや、アサって昔は髪短かったよな。伸ばしたのは最近からか?」
「……う、うん……だってザキちゃんが女の子らしくした方が可愛いって、引退したあと言ってくれたから……伸ばしたんだよ?」
「えぇ、ンなこと言ったっけ?」
「────!?」
ガーン! といった音がアサルトから聞こえてきて、彼女はわなわなと唇を震わせた。
「言ったもん! ザキちゃんに言われたことなんて
「おい……その歳で『もん』はかなりキツいからやめた方がいいぞ」
「うるさ──い! ザキちゃんのバ鹿! 僕もう帰ります! 扉壊してごめんね!」
肩に杖を担いで、ずんずんと大股で小屋から出て行く。
チッと舌を打って、ガリガリと頭を掻いてから柏崎は鈍く痛む肋骨を押さえながら扉があった場所から外に向かう。
「はぁ……ちょっとアサを送ってくるので、理事長に扉の破損に関する書類を用意しておいてください。ゴールドシップ、やっといて」
「しょうがないにゃあ……」
筆跡を真似る程度は簡単にやれるゴールドシップに自分の書かないといけない書類を任せて、柏崎は駆けていった。
「……トレーナーさん、肋骨を痛めているのではなくて?」
「あとで保健室に連れていかないとね……」
──アサ! と言って、ぐすぐすと鼻水を啜る音を奏でながら校門に向かうアサルトを呼び止めた。柏崎は呆れた様子で後頭部をゴンと叩く。
「いって……相変わらず筋肉以外も固いんだからなお前は……」
「……ザキちゃんのバ鹿」
「さっきのは嘘だっつの。いい歳して幼馴染と約束がどうとか、私からしたら恥ずかしいんだよ。……悪かったな」
グシャグシャと髪をかき乱すように撫でると、隣から覗き込んだ表情はパッと明るくなる。
「んもぅ、しょうがないなあ。ザキちゃんに免じて許してあげる!」
「本人に免じて本人を許すなよ……」
校門をガラガラと開ける柏崎は、ふと、幼い頃のアサルトにされたことを思い出す。
ちょっとした喧嘩のつもりで、幼いアサルトに腕を思い切り握られた柏崎は、自分の腕の骨がバキバキと砕けるのを感じ取っていた。出血多量とショック状態で意識が朦朧としながらも、この世の終わりのような顔をするアサルトに、柏崎は言う。
『ザキちゃん、ザキちゃん! ごめんなさいっ! ごめんなさい! 死んじゃやだっ、ザキちゃん! 死なないで……ザキちゃん……』
『……だから、手加減しろって言っただろうがよ……泣いてる暇があったら……訓練しろ。傷付けるなら……私だけにしろ。私なら……なにがあっても……居なくならないから……』
それから柏崎は、腕に古傷を残しながらも快復した。アサルトもまた、必死に加減を覚えようとしていた。幾つものトレーニング道具を壊しながらも、柏崎の手を借りて、徐々にレースの才能まで伸ばし始めて──そして、ストライクアサルトには今がある。
「ねっ、ザキちゃん。どうして大怪我までさせた私と、友達で居てくれたの?」
「親まで手加減の教育を投げ出したお前から目ぇ逸らしたら、今度こそ独りになるから」
「……ザキちゃん」
門で向かい合い、柏崎は恥ずかしそうに頬を桜色に染めて、絞り出すように声を出した。
「アサ。言い忘れてたけど……まあ、あー、その……教師に就任したの、おめでとう」
友情は続き、絆は途切れない。アサルトは感極まり、柏崎に思い切り抱きつく。
しかし身構えた柏崎は、来るだろう痛みが来ないことに目を見開いた。
「ザキちゃん、だ──いすき」
「…………さっさと帰れ。年末には、流石に帰るだろうから、それまで待ってろ」
「うんっ」
アサルトは風に揺れる灰色の髪を手で押さえ、左目の碧眼で柏崎を見て──ふわりと破顔して、花のように柔らかく笑っていた。
・十数年前に中央のトレセン学園に所属していた数々のレースの優勝者である元ウマ娘。通常のウマ娘の5倍以上もの筋繊維がある先天性の異常な怪力の持ち主だが、幼少期から力加減が出来ずに何度も柏崎の骨を折ったりヒビを入れている。
しかし優勝から数年後に交通事故に巻き込まれ、その際右目を負傷し失明。片目を失ったうえでのレースは危険とされ引退。一線を退いてからは、地元で初等部のウマ娘にレースの基礎知識を教えたり簡単なトレーニングを仕込んでいる。
幼馴染であり20年以上の付き合いになる柏崎のことをザキちゃんと呼び親しみ、今でもなお親愛以上の感情を向けている。昔は一人称が「僕」で髪も短かったが、引退後は髪を伸ばして一人称も「私」にしている。その理由は、何年も前に柏崎から『女の子らしくした方が可愛いと思う』と言われ、その言葉を鵜呑みにしていたから。
柏崎
・柏崎が中央に来た理由は地元で教師をしているアサルトから逃げるためが7割、学生では当時中等部のアサルトのトレーナーにはなれない過去があったからというのが3割。
幼少期から何度もアサルトに骨を折られている為、力の受け止め方と逃がし方が卓越している。親すら投げ出した力加減の覚えさせ方を学ばせる為にと様々な遊びに付き合わせた思い出が、結果的に彼女の才能を延ばしたと言える。
ウマ娘と話すときの意図的な敬語は、アサルトを相手にするときの強い口調が癖になっている事が原因のため、本人が居ると崩れてしまう。別にアサルト本人が嫌いというわけではない。
アクセル
・なぜ布団が1つしかないんだ……!
タキオン
・ふぅ~~~~~ん…………