それではどうぞ!
海で遊び疲れた影清は、砂浜にて休息している内に眠りにつき、それから数十分経過した頃に目を覚ました。
「ん・・・あぁ、寝てたか・・・、?」
(・・・動けない・・・いやでも気怠くな・・。)
身体を起こそうとした影清だが、何故か起き上がることが出来ず、その異常事態に意識がある程度ハッキリし、自分の置かれている状況を把握した。
「・・・・・・ダリルさん、いる?」
「あ、バレた。」
影清の足元の方からダリルの声が聞こえ、影清はどうにか首を動かし、ダリルの姿を捉えようとした。まぁ、ダリルの方から近づいて来ていたので徒労に終わったが。ちなみにダリルの格好はビキニとショートパンツで、肩にスイムタオルを掛けていた。
「バレたというか、こうゆうことするのグリフィンさん以外だとダリルさんしかいないし・・・しかもなんかコレ硬いしね!?」
「そりゃ海水で固めたからな!形崩さないように苦労したんだぜ?」
「だよね!?全っ然動けないもん!?グリフィンさんだったら絶対ここまでしない!多分!」
影清が眠りについたのを目撃したダリルは、完全に寝入っているのを確認し、
「そうそう、たこ焼き買ってきたんだ。腹減ってるよな、カゲキヨ?食わせてやるよ。」
(うわぁ、いい笑顔。)
影清の足元から頭の方に移動したダリルは、たこ焼きを片手にいやらしい笑みを浮かべて、影清を見下ろした。そして、つまようじをたこ焼きに突き刺し、影清の顔前に差し出した。
「ホレ、あーん、ってヤツだ。とっとと口開けろ。」
「・・・あーん。」
「よっ。」
「ムォグッ!?」
ダリルは影清に口を開けさせ、たこ焼きを躊躇なく放り込んだ。アツアツのたこ焼きを口に入れた影清は少々悶えたが—。
「ハ、ハグッ!ッヒュ、フー!フー・・・ングング。」
「は?ちょっと待て、なんかこう・・リアクション薄くねぇか?最悪吐き出すぐらいのことはすると思ったんだが・・・。」
「ふぁへんふぁほへぇ。ほーひゅうふぉひうぉふぁいふぁふうらいひっへぇるっふぇの。(訳:舐めんなオメェ。こうゆうときの対策ぐらい知ってるっての。)」
「いや食ってから喋れよ、待ってっから。」
影清のリアクションが、はるかに想像以下だったため困惑したダリル。
普通、たこ焼きを口にそのまま放り込めば、あまりの熱さにそのまま口の中に入れることはできず、最悪吐き出してしまうが、影清はたこ焼きを口に入れたあと、即座に歯でたこ焼きの皮を破り、熱を逃すことによって被害を最小限に抑えた。一応、この工程は普通に口に入れ続けるよりも熱はあるのだが、影清は長く続く熱さよりも一瞬の熱さをとった。
この後、山田先生がこの光景を発見したことにより、影清は救出され、ダリルは叱られた。ちなみにたこ焼きは全部平らげた。
「—ってのが、今日特に濃い出来事だったかな。」
「そ、そうなんですか・・・。それは、災難でしたね。」
「なんかもう、慣れたかな。・・・いや慣れちゃダメなんだよな、ハハハッ。」
旅館に戻る時刻が迫るなか、メガネを外したワンピース水着姿の虚とたまたま出会った影清は、今日の出来事を教え合っていたが、思い出していく内に色々哀しくなってきた影清は、乾いた笑いをこぼした。
「あの、本当にイヤでしたら、はっきりとおっしゃった方が良いのでは?二人共、流石にそこまではしないと思いますよ?」
「・・・いや、いいよ。別に悪意100%でやってるわけでもないだろうし、そこまでイヤってわけでもないからね。」
・・・こうはいってるものの、影清が嫌とハッキリ言わない理由は他にもある。女尊男卑の風潮がソレだ。
馬鹿げた話だが、女性に対して反抗したりすると、それで警察を呼ばれ、ある事ない事でっち上げられてしまい、逮捕されてしまうのだ。しかも、その反抗した時の物言いや姿を僅かな証拠として使ってくるため、尚更タチが悪い。
もちろん、ダリルやグリフィンが、そのようなことをする人間ではないのはわかると思うが、影清は基本保身に走るため、
「道さん・・・、
も、もしかして、マゾヒストに—。」
「違うからね?」
旅館に戻り、水着のまま身体を軽く洗った影清は、旅館側から用意された着物に着替え、適当に時間を潰して夕食に向かった。
「モグモグ・・・ゴクッゴクッ、はぁっ。」
「え、もう半分ぐらいいったのか?ホンットよく食うなオマエ。」
「い、いやぁ、どれも美味しいからさ・・・。」
「そうですね、どれも味付けがしっかりされています。私も、見習いたいですね。」
旅館から出された優勝を食べる影清等、ちなみに影清の座っている場所は一番端の方で、その正面と隣にダリルと虚が座っている。
「あれ、その言い方だと、虚さん、料理するんだ。」
「は、はい。一応、嗜み程度には、・・・といっても、主に茶とそれに合う菓子ぐらいですが。」
「そうなんだ。・・・あ、てことは、あの時・・・ノックせずに部屋に入った日に出してくれたのって・・。」
「はい、私の自作です。・・あの時は、ちょうど紅茶の淹れ方の研究をしていたので、すぐに用意できましたからね。」
「・・・あぁ、あの時か。オレがあちこち行ってる間にそんなもの飲んでたのかこのヤロー。」
「いや・・・悪かったって。まさか僕の部屋まで探しに行ったとは・・・。」
「いやー、まだ許せてないからなー。・・というわけで、ホイっと。」
「ちょっ、ダリルさん!?それは・・!」
「さっきからこの刺身だけ醤油に浸かったままだったからな。オマエのことだ、こうゆうのも美味かったりするんだろ?コレでチャラにしてやるよ。」
パクッ
影清が刺身に手をつけてから、一枚だけ醤油皿に浸してマグロ漬けにしていたのを奪いとったダリルは、そのまま口に入れたが—。
「むぐ、んっ?!〜〜〜〜〜〜ッ!!?」
「だ、ダリルさん!?」
「あぁ、楽しみにしてたのに・・・、
マグロのワサビ漬け。」
グルメな影清が、ただのマグロ漬けで済ませるハズもなく、マグロを醤油に浸しつつ、ワサビを練り込んでいたのだ。そのため、パッと見でワサビを確認することが難しく、ワサビに気づかなかったダリルは、一枚丸ごと口に入れて、見事に悶絶した。
・・・一応、影清の「ダリルを痛い目に合わせる」という願いは叶ったのだが、本人はそれよりも、楽しみにしていたマグロ漬けを盗られたことにショックを受けていた。プラスかマイナスかでいったら、多分マイナスの方が大きい。
この後、ダリルは水で一気に流し込んで咳き込んだ。一応お互い様(?)であるため、暴力沙汰には発展しなかった。それから暫くして、夕食を平らげた影清等は各々自室に戻っていった。
・・・なんか、ただのグルメ回になった()。まぁ、そんな話もあるよね!(震え
あ、あとアンケート、また取らせて頂くことにしました!今回のは今後の展開にも多少なりとも関わってきます!・・・まぁ、結末が変わるわけでもないので、そこまで深く考えなくても大丈夫です。どうか、ご協力お願い致します!
プロフィールの更新は暫くお休みしますが、臨海学校編が終わる前には更新します!(更新のタイミング見失ったとか言えない。)
影清くんの新武装(終盤で適用予定です。ちなみにこのアンケートで取ったもの以外にも最終兵器的なもの出ます。)
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槍
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鎌
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斧
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今言ったの全部乗せ
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ナシ