今回は、夏休みネタではなく、特訓回です。次に持ってくる話はある程度決めたので、次回はもうちょっと早く投稿できるかと・・・、ちょっと文量長くなりそうですがね。
それではどうぞ!
午前中、第一アリーナでは、夏休みを利用してISの練習に励む生徒が、満員ではないにせよ、少なくもなかった。影清も、そんな生徒等と同様にISを動かしていた。ちなみにベルベットもいる。
「—えっと、じゃあ遠距離にいる相手に攻撃を当てるには、直接狙うんじゃなくて進行方向に置く、って感じでいいのかな?」
「まあ、そういうことになるわね。私の場合、弾幕を展開することで行動を抑制するからそういう結論に至ったのだけど、こういうのは狙撃の本職に当たった方がいいんじゃないかしら?」
「あぁ、ありがとう、ベルベットさん。」
影清は、以前試した専用機の武装について少しでも予習しようとし、遠距離にいる相手の攻撃の当て方をベルベットに教えてもらっていた。
「そういえば、ベルベットさん。なんで、ギリシャに帰らなかったんです?あ、言いづらかったら、別に・・・。」
「・・・そこまで言う義理は無いわ。」
「あ・・・すいません・・・。」
「いえ、謝ることは無いわ。この期間に祖国に帰らないのは確かに妙だもの。気にしなくていいわ。」
「はい・・・。」
「・・・一つだけなら、教えてあげるわ。」
「え?」
「
「約束、ですか?」
「えぇ。・・・これ以上はもう言わないわ。」
「い、いえ!寧ろそこまで言ってくれただけでも・・・。じゃあ、もうこの話題は出しませんね。・・・すいませんでした。」
「はぁ、謝る必要は無いと言わなかったかしら?さ、ただ私の話を聞きにきたわけじゃないでしょ?早く準備なさい。」
「は、はい!」
ベルベットに言われ、借りてきた蛇腹感と盾を構える影清。今回ベルベットを誘った理由は、何も遠距離攻撃の当て方を教わるだけでなく、蛇腹剣や盾の訓練もするためであった。そのため、ベルベットはハルバードのみの使用で軽く模擬戦するということとなった。
「—行くわよ。」
ブオッ!
「のわっ!っと。」
そういってベルベットは影清に接近し、ハルバードを左斜め下から振り上げた。それに対し、影清は五時の方向に後退することでそれを避けた。しかし、ベルベットは勢いそのままにハルバードを左上に持っていき、後退した影清に向かって振り下ろした。
グオッ!
「!くっ!」
ガァンッ!!
「ぐぅうわっ!」
避け切れなかったため、盾による防御で少しでもダメージを減らそうとした影清。しかし、ハルバードの重い一撃の前では、盾ごと吹っ飛ばされることとなり、影清は体勢を崩してしまったが—。
「っ!なんっ、のっ!」
ジャラァ!
「ふっ!」
ガァン!
崩れた体勢のまま、即座に蛇腹剣を振り、ベルベットの右脚アーマーを狙って斬りつけようとしたが、ベルベットはそれを回避せず、ハルバードの面で横薙ぐことでそれを防いだ。
「くぅっ!」
「・・・ここまでよ。」
「・・・えっ?」
「一つ課題点を見つけたわ、それも重要なものを。わかったら早く体勢を整えなさい。」
「は、はい。」
ベルベットにより模擬戦が切り上げられ、体勢を直した影清は、武器を量子化させて拡張領域にしまい、ベルベットに接近していった。
「で、ベルベットさん。課題点って・・・。」
「・・貴方が人体を攻撃できないことは知っているわ。でも、体勢を崩された状態で攻撃しても軽く捌かれるだけよ。それがアーマーへの攻撃なら尚更ね。」
「あ・・確かに・・・。」
「あの場面は、相手に攻撃を当てるのではなく、自分を守るために牽制をした方が良いんじゃないかしら?私は接近戦得意ではないから、あまり人のこと言えないのだけど・・・。」
「いや、めちゃくちゃ参考になるよ、ありがとうベルベットさん。」
「・・・それなら良いのだけど。・・・そろそろ、お昼時ね。今日は、これぐらいにしたらどうかしら?貴方、
「・・・わかった、そうするよ。練習、付き合ってくれてありがとう。ホントに助かったよ。」
「えぇ、・・・私も暇じゃないから、今度からは事前に連絡してちょうだい。・・・お疲れ様。」
こうして、アリーナを後にした影清は、ISや装備の返却をした後、食堂に直行した。・・・あ、そうそう、ダリルとグリフィンは、まだIS学園に帰って来ていない。
多分、夏休み編が今のとこ一番の難産ですね・・・。終わったら学園祭・・・、長い、2年に進級するまでが長い・・・。なんとかモチベ持ってくれ・・・、そこまで行ったら全快以上に回復できるから・・・。
影清くんの新武装(終盤で適用予定です。ちなみにこのアンケートで取ったもの以外にも最終兵器的なもの出ます。)
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槍
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鎌
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斧
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今言ったの全部乗せ
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ナシ