立場上、彼のことはよく知っていた。突如現れたISを動かせる男性。元々IS学園に入学する予定であった私は、彼と同じクラスに配属されることに。そんな私が彼と初めて会話したのは、IS学園の寮、その廊下でした。
「あの、影清さん、ですよね?」
「え?あ、はい。・・・えっと。」
「初めまして、布仏 虚です。少し、お話しでもしませんか?」
恐らく自分の部屋に向かうところであった彼は、どこか暗い雰囲気を出していた。それもそうだ、クラス代表を決めるために模擬戦をするとはいえ、彼は今までISに触れてこなかった。もし相手が他の一般生徒だったとしても容易くやられてしまうだろう。だから私は彼に指導を持ちかけた。そして、それを聞いた彼の雰囲気が少し明るくなった気がした。
それからというものの、日取りを合わせて勉強会を開き、彼の知識の間違ったところ、足りないところを補っていった。少しばかり、対人戦の心得も教えた。人に教える経験が無いわけではなかったけど、上手く教えることができているか不安だった。でも、嬉々として勉強する彼の姿は輝しくて、その不安も誤魔化されていった。そして、模擬戦が始まり、先手を取ったダリルさんから猛攻を受ける彼。打鉄の楯によってなんとか耐えているようですが、このままでは負けてしまう。そう思った矢先、彼は予想もしない行動でダリルさんのISに傷をつけた。その後、即座に反撃を喰らって敗北を喫しましたが、あの一撃は彼の努力が無駄じゃないことを証明したと私は思います。帰りに彼を見つけた私は、からかいながらも労いの言葉をかけましたが、疲れているだろうと思ってすぐに切り上げることとしました。もちろん反省会は後日に行いました。
ダリルさんとの模擬戦をきっかけに、彼の周りには人が少しずつ集まるようになっていきました。日に日に多忙になっていく彼ですが、それでも私との交流が途絶えることはありませんでした。ダリルさんが彼と関わる際に私も付き添っていることがあるからか、たまたま彼が私と接する機会が多いだけなのか。ただ、私から彼に近づいていくこともありました。私には、この曖昧な関係性がどういったものか上手く説明することはできませんが、少なくとも悪いものではないし、今すぐ崩れさるものでもないと断言できます。だからこそ、こんな関係がいつまでも続いたらなと思っています。だけど—。
『ふむふむ、なるほど。虚ちゃんも隅に置けないわね。まさかそんなおもしろ・・良い感じのことになってるなんてね♪』
「面白いかどうかは別として、確かに良い付き合いをさせてもらってます。それより、報告したいことが一つ。」
『・・・何かしら?』
「つい先日、
『へぇ・・・、幾つ?』
「机に一つ、ベッドに一つ、シャワー室に一つ、そして照明裏に一つ。計四つが確認できました。他に探しましたが、見つけられたのはこれだけです。回収はしておりませんが、設置されている場所は記録してあります。」
『そう、ご苦労様。今度人を寄越すわ。夏休み中なら人も少ないだろうし、学園長も協力してくれるでしょう。・・・それと、わかっているわね。』
「はい、仕掛けたのは
『そうね、IS学園のセキュリティなら外部からの介入はしにくいでしょうし、まして男性操縦者の部屋になんてね。もしかすると案外身近にいるかも・・・なーんて♪虚ちゃんは今まで通りやることやって学園生楽しんでくれればいいから、犯人探しは私達に任せなさい。』
「し、しかし『休むことも仕事よ。当主命令。』
「・・・わかりました、お嬢様。」
『よろしい。じゃあ、また今度ね。一旦帰国するから、その時にお茶でもしましょう。』
プツッ ツー、ツー
「・・・・・・ふぅ。」
いつまでも続くと思ってた日常。それは、ちょっとの出来事で崩れ去って二度と戻らないものになるかもしれない。だからこそ、私は"戻りたい"と思わなくていいように、そんな未来にならないように行動しなければならない。ただ、その未来に"いつも"から何も失われることがないようにと願うのは、ワガママでしょうか?
今回はシリアス成分多めです、多分。
次、学園祭編入りますが、まだベルベットさんやグリフィンさんのクラスの出し物思いついてないので投稿遅れます。申し訳ないです。挿絵の方は武装だけしか・・・。自分で考えたとはいえ、結構シンプルなデザインしてるので。
影清くんの新武装(終盤で適用予定です。ちなみにこのアンケートで取ったもの以外にも最終兵器的なもの出ます。)
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槍
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鎌
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斧
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今言ったの全部乗せ
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ナシ