IS原作っていつスタートだっけ?   作:鮭のKan2me

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 流石に4人同時に描写するのは難しいので、ところどころセリフなしのところあるかもしれません()
 あと、新しく評価付けて下さってありがとうございます!最近は投稿頻度ガタ落ちしてますが、できるだけ早く、良いものを書いて行きたいです!

 


53:意識を複数に向けるのは難しい

 空を切る、火花が散る、爆炎が襲い来る。参加者たった4人のキャノンボール・ファストだが、先のレースとはまた違った盛り上がりを見せていた。

 

 

 ボゴォン!ズドォン!

 

 

「ぐっ・・・!」

 

 

「よぉ、また逆戻りだな。」

 

 

「言ってる場合じゃないと思うけどね!2周目入ってからずっとコレだし。」

 

 

 影清、ダリル、グリフィンは激しい競り合いを繰り広げつつも、他2人の隙を見出して前に躍り出るが、トップを走るベルベットの弾幕により上手く近づけないというある一定の構図が出来上がっていた。

 

 

「だからといって協力しようにも、そんな素直じゃないしね。ねぇダリル?」

 

 

「ハハハ、そりゃお互い様だ、ろっ!」

 

 

 ババババッ!

 

 

『三つ巴の激しいデッドヒート!が、しかし!その健闘も虚しく悉くベルベットに阻まれてしまっている!もうすぐ3周目、このままベルベット選手の一人勝ちとなってしまうのかー!?』

 

 

 スタートラインが見え、他3人の動向を注意しつつギアを上げて突き放そうとするベルベット。それと同時に後方でも動きがあった。

 

 

「・・・チッ、あんまやりたくなかったが、このまま好きにさせるのも癪に触るな。」

 

 

『なんだ?ダリル選手、後ろに下がって・・・あ、アレは、ライフル銃だ!まさかとは思うが、ベルベット選手を狙撃するつもりかー!?』

 

 

 ジャコンッ!

 

 

 影清とグリフィンが盾とナックルで攻防戦を行ってる間に、ダリルは後ろに下がり、スナイパーライフルを展開した。その標的は勿論ベルベットだ。

 

 

「さぁて、避けてみな。お得意の障壁を使ってもいいぜ?役に立つかは知らねぇけどなっ!」

 

 

 バシュンッ!ガァァン!

 

 

「!?なっ・・・!」

 

 

「まだまだいくぜ。」

 

 

 バシュンッ!バシュンッ!

 

 

「くぅっ!」

 

 

 パキパキパキ

 

 

 バキィィッ、ガシャーン!

 

 

『おーっと、ダリル選手の狙撃がベルベット選手に命中!氷の壁すら砕かれるとなると、かなり厳しそうだ!それにしても、全く速度を落とさずに狙撃を成功させるとは!恐るべしダリル・ケイシー!』

 

 

 ダリルの狙撃の対応に追われたことで、弾幕の用意が難しくなり、スピードも落とさざるを得なくなったベルベット。それを見たダリルは瞬間加速をして一気に追いつこうと前方を確認するも、戦況はす(・・・・)でに変化していた(・・・・・・・・)

 

 

 ギギ、ギギギギ

 

 

「んぐぐぐぐぐぐっ!あーもう、硬すぎだってこれぇ!」

 

 

「お、オイオイ、何してんだ?」

 

 

 ダリルが見たのは、ダイヤナックルの穴に通されたワイヤーを引きちぎろうと必死になっていたグリフィンの姿であった。ダリルが狙撃を試みようと離脱したあと、影清はグリフィンのナックルを避けながら射出装置から手を離し、攻撃に使用しなかったナックルの方にそれを通したのだ。そのままもう片方のナックルの穴に通して巻きつけるというのを複雑な手順で行ったことにより、そうすぐに解けないようになっていた。力技で外そうにもワイヤーの強度が思いのほか高かったので、割と早く諦めた。

 ちなみに、それを行った影清はベルベットに追いつこうとしていた。

 

 

 ボォン!

 

 

「!・・・くっ!」

 

 

 ジャキ!ババババババババ!

 

 

 ベルベットが体勢を直す前に、影清は幽牢から特殊弾を放ったが、それがベルベットに当たることはなかった。それを確認するなり幽牢をしまって接近を始めた影清に対し、体勢を立て直したベルベットはミサイルを展開せず2丁のサブマシンガンによる銃撃を開始した。それを影清は朧・二の矢を展開して、その腹で銃弾を受けることにより対処した。

 

 

『さぁ、遂にベルベット選手に追いついた道選手!ミサイル程の火力はないものの、盾を失った影清選手にはサブマシンガンの弾幕でも相当キツイようだー!』

 

 

 ギギギギギンッ!

 

 

「うっ、くっ・・・!」

 

 

(あと、あと少しだ!あと少しで・・・!)

 

 

 ガコン!

 

 

「これでど・・・、?」

 

 

 モクモクモクモク

 

 

 防戦一方の影清にミサイルを撃ち込もうとポッドを開いたベルベットだが、周囲に煙が充満していることに気づく。これは先程影清が放った特殊弾によるものであり、その位置はレース序盤に着弾した場(・・・・・・・・・・・)()とほぼ同じであった。

 

 

(今だ!!)

 

 

 ピッ

 

 

 バシュー、バサッ!

 

 

「なっ、コレは!」

 

 

 影清が朧・二の矢の腹を支えていた手にはスイッチが握られており、それを押すと同時に煙の中から網が飛んできてベルベットを捕らえた。この網は幽牢の特殊弾に使われるものと同じものであり、力技ではそうそう破られないようになっている。

 ここで一つ解説を入れよう。まず、レース序盤に影清はダリルの妨害によって真下に煙幕弾を撃ってしまったが、影清は元より下方向に撃つつもり(・・・・・・・・・・・・)であった。この行動は後方から姿を隠して奇襲する、という目的ではなく、トラップを仕掛けるためのものであった。このトラップは今朝倉持技研に来た影清にヒカルノが渡して来たものであり、その性能は幽牢に装填できる特殊弾一発を詰めて、対応するスイッチを押すことでそれを発射するといったものだ。ちなみに低性能ながらステルス機能も備わっている。これを設置するのを悟られにくくするために煙幕を使う必要があり、見事ベルベットに命中させることができたのだ。

 それと、ベルベットに命中した要因としてベルベットが最初から今までトップを取っていたということもある。トップである限り他からの妨害は避けられず、その対応に追われ続けたベルベットは序盤に仕込まれたトラップに気づくことなく自分の戦法を押し通してしまい、この結果を招いたのだ。

 

 

『な、なんと!煙幕から網が出てきてベルベット選手をひっ捕らえたー!!道選手、まさかここまで計算済みだったというのかー!?』

 

 

(あ、すいませんアナウンスさん。半分まぐれです!ダリルのスナイパーライフルとか完全に予想外だったんで!ともかく、面白いぐらい上手くいったのは確かだ!このままゴールまで—。)

 

 

 ボオォォォォォォッ!チリチリチリ

 

 

「!?・・・はっ?」

 

 

『お、おっとぉ!?ベルベット選手の機体から火が(・・)出て網を燃やし尽くしただとぉ(・・・・・・・・・・・・・・)!!?一体これはどういうことかー!?』

 

 

「ヘル・アンド・ヘヴンの能力は簡単に言えば分子制御。これによって空気を冷却して氷を作り出しているのだけど、今使ったのはその逆(・・・・・・・・・)。空気の燃焼で炎を発生させた。ただそれだけのことよ。」

 

 

「ま、マジか、それは盲点だった・・・。」

 

 

「もうエネルギーもミサイルも残り少ないけど、どのみちすぐ終わるわね。さっきの分、たっぷり返してあげるわ。」

 

 

 そういってベルベットは半回転しながら、後方から迫って来ていたダリルとグリフィンにマイクロミサイルを、もう半回転して前方の影清にミサイルを放ち、そのまま前に進みながらハルバードを振りかぶる。

 

 

 ボボボッ!バシュウゥゥ!

 

 

「うぉっ!?」

 

 

「うわっ、ととと。」

 

 

「く、うっ、うおぉっ!」

 

 

「フンッ!」

 

 

 ブオッ!

 

 

「っだあぁ!」

 

 

 グンッ!ブォンッ!

 

 

「ハアァァッ!」

 

 

 ギュオォォォォン!

 

 

「あっ、ヤベッ!」

 

 

『ここでベルベット選手の瞬間加速!一気にトップの座を奪い返したー!』

 

 

 ミサイルの次に襲い来るハルバードを避けた影清だったが、ベルベットに背中を、頭を地面に向けた体勢になってしまったため、反撃しようにもできず、ベルベットに瞬間加速を使う隙を与えてしまった。それを追おうとするも、影清の上部に影が迫り—。

 

 

「おおりゃあぁぁぁぁぁっ!!」

 

 

 ゴオォッ!ドガシャァァ!!

 

 

「ごあっ!?」

 

 

 ヒュン、ドガッ、ガッ!

 

 

『グリフィン選手の協力な一撃が道選手にヒーーット!だが道選手、どうってことないと言わんばかりに体勢を立て直している!』

 

 

 後ろから猛スピードで迫って来たグリフィンは、ダイヤナックルによるスレッジハンマーを影清の背中に叩き込み、それをモロに喰らった影清はもの凄い勢いで地面に墜突した。幸い、蜃気楼により衝撃を緩和したため、次に地面に着く時に上手く足を合わせ、すぐに飛ぶことに成功した。しかし、ここまでされてはもう手遅れであった。

 

 

『ベルベット選手がゴーール!!続いてグリフィン選手もゴールインだー!』

 

 

 すでに最後のストレートに差し掛かっていた。トップスピードは出ていないものの、影清もゴールに—。

 

 

 ギュンッ!!

 

 

『おーっと!ダリル選手、瞬間加速でギリギリ道選手を追い越しゴールイーン!一年専用機持ちの部、これにて終了だー!』

 

 

(—あぁクソ、あとちょっとだったんだけどなぁ・・・)

 

 

 最後の最後でダリルの瞬間加速によりビリとなった影清。この後、ダリルや虚などとも合流したが、悔しさを見せることなく、キャノンボール・ファスト全てのレースが終了するまで一緒に観戦した。




 一つ重大な(?)お知らせがあります。学園祭編やキャノンボールファスト編がすぐ終わってしまったわけですが、今後もこのようなペースになるかもしれません。そもそも夏休み編まで話数が多かったのは、私が主要キャラに平等に出番を与えて活躍させたかったのが原因ではあります。しかし、それを継続するのにも限界が見えてきました。かといって特定のキャラの出番や活躍を無くすようなことはしたくないので、もしこれから先特定のキャラが贔屓目になって出番のないキャラがいたとしても、どのキャラもちゃんと活躍させたいという根幹の思いは変わっていないことをご理解頂ければ幸いです。
 次に要望があったエピソードを書いたら修学旅行編突入致します。

影清くんの新武装(終盤で適用予定です。ちなみにこのアンケートで取ったもの以外にも最終兵器的なもの出ます。)

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