というわけでこの話含めあと2話で二年生編突入します。
「—うん、大丈夫だ。どこにも異常は無いみたいだ。」
「ほ、本当ですか!?それならよかった・・・。」
ホッ、と胸を撫で下ろす影清。現在彼は倉持技研にて灰楼の調子を見てもらっていた。ただし、いつもと違って影清からの申し出により行われたものであったが。
「あぁ、突然のことだからビックリしたけど、正直拍子抜けと言っていい程だったね。・・・となると、キミの見たことそのままを事実として信じるほかないだろう。単刀直入に聞くよ—。
—キミは本当に
時は先日の夕方まで戻る。当時影清は整備室にて専用機のメンテナンスを行なっていた。なお、その時他の生徒はおらず、影清と灰楼のみがその部屋にいた。
「よし、あとはシステムの確認だけか。蜃気楼の調子も悪くなさそうだし、倉持の人から言われない限りは行かなくてもい—。」
シューン
「?」
突如として整備室のドアが開き、誰が来たのか視線を向けた影清。しかし、そこには誰にもおらず、不審に思った影清はそのドアに近づいていった。
(誰も、いない?故障かな?いや、誰かのイタズラって線もあるけど、流石にダリルはこんなことしないだろうし・・・。まぁ、いいか。)
特に気にすることではないと思考を切り上げ、作業に戻ろうとした影清。しかし、その先では灰楼にプラグを差し込んで空中ディスプレイを操作している謎の人物がいた。
「なっ!?」
(い、いつの間に!?ってか、何してるんだ?なんか、ディスプレイ操作してるみたいだけど、とにかく止めた方が・・・!)
「ふ〜ん、気まぐれで見てやったけど、やっぱりアイツじゃここまでか。こんなものしかできないクセにこの
(・・・え、あの、もしかしてもう終わっちゃった?)
なんとかして止めようと意気込んだ影清ではあったが、時すでに遅しであった。灰楼を弄っていた人物は空中ディスプレイを消し、影清のいる方向に向かってきた。
「っ・・・!」
「ん、何かな?凡人如きが束さんに文句でもあるの?」
「・・・と、とりあえず一つは。アンタ、僕の専用機に何を・・・?」
「あー、アレ?アレが専用機?あの低性能のガラクタが?あんなモノが専用機だなんて可哀想だね〜。まぁ凡人にはお似合いだろうけど。」
「あ、あの、質問に答えてほしいんですけど・・・。」
「はぁ?なんで凡人なんかの質問に答える必要があるの?てか誰が喋っていいって言ったの?」
「・・・。」
(今更だけど、この人、相当ヤバいヤツだ・・・!というか、まず格好からしてアレだもんな。なんでいい歳してそうなのにウサ耳付けてんだよ・・・。)
もはや会話にすら発展していないこの状況。下手な動きをすればマズイことになると察した影清であったが、その緊張はすぐに解かれることとなる。
「ちーちゃんがここで教師やるって言ってたから来たけど、やっぱ理解できないなぁ。凡人が幾ら頑張ったところでちーちゃんの様になるわけないのに。」
スタスタスタ、シューン
「・・・えっ?ちょっ、あのー・・・。」
(か、帰りやがったぁぁぁぁ!?しかもめっちゃ自然に!まるで嵐だな・・・。)
一方的に話ながら影清の目の前から去り、整備室を後にした謎の人物。残された影清は、この展開にひどく困惑した。
(・・・ていうか、あの人。束、って言ってなかったか?まさかとは思うけど・・・。いやそれよりも。)
「明日にでも見てもらった方がいいよね、コレ・・・。」
そう呟く影清の目先には、何事もなく佇む灰楼の姿があった。そして翌日、ヒカルノにできる限り事情を説明した影清は、灰楼のメンテナンスを依頼したのであった。
「—なるほどね。道君、今キミの言った情報だけでも断定できる。そいつは篠ノ之 束だ。」
「ですよね・・・。」
「私の作品にクレームつけるのは相変わらずだが、まぁキミが無事だっただけ良しとしよう。・・・ともかく、重要なのはキミも灰楼も無事。IS学園側にも被害は・・・。あるっちゃあるかな?幾らあの天災が相手とはいえ侵入も逃走も察知しきれなかったからね。道君、この事は他言無用としよう。学園側には私から説明しておく。」
「わ、わかりました。」
「よし!ではこれでお開きとしようか!忘れ物はしないようにね。」
「はい!ヒカルノさん、お忙しい中ありがとうございました!」
こうして倉持技研を後にした影清。外に出れば桜の花びらが散っていた。新学期までもうすぐである。
遂に天災・篠ノ之 束が登場しました!バレンタインネタ書かなかったせいで三連発原作キャラ登場回になっちゃったなぁ・・・。
ちなみに現在この作品に付けてあるタグは一年生編時のもので、二年生編からはちょっと変わってきます。というわけで、活動報告に二年生編からのタグのヒントと一年生編時のテーマをちょっとだけ記しておこうと思います。興味があれば是非ご覧に。
影清くんの新武装(終盤で適用予定です。ちなみにこのアンケートで取ったもの以外にも最終兵器的なもの出ます。)
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槍
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鎌
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斧
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今言ったの全部乗せ
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ナシ