IS原作っていつスタートだっけ?   作:鮭のKan2me

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 二年生編、遂に始動っ!いやホントに長かった。

 


波乱の新入生編
63:変わる環境


「—よし、行くか。」

 

 

 ガチャ

 

 

 二年生寮のある一室。そこには、朝の準備を済ませ教室へと向かう男の姿があった。この男の名は影清(かげきよ)(とおる)世界でただ一人ISを動かせる男性である(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)

 そんな彼がこのIS学園に入学してから丸一年。彼の生活環境は一年生寮のリフォームされた物置きから、他生徒と同じ番号札の付いた二年生寮の部屋へと移っていた。制服のリボン(影清の場合はネクタイであるが)も、一年生から二年生用のものとなっている。

 

 

「えーっと・・・。あぁ、あったあった!二年一組で間違いなし、と。」

 

 

 寮から出て数分後に教室へと着いた影清は、多少緊張しながらもそのドアをくぐった。

 

 

「お!よぉ影清!遅かったじゃねぇか。」

 

 

 影清が教室に入るなり声を掛けた女子生徒、ダリル・ケイシー。専用機『ヘル・ハウンド』を有すアメリカ代表候補生である。

 

 

「おはようダリルさん。ちょっと昨日眠れなくって。あ、グリフィンさんにベルベットさんも、おはよう。」

 

 

「えぇ、おはよう。」

 

 

「おはよう道!今日から同じクラスだね!よろしく!」

 

 

 ダリルに挨拶を返しつつ、その近くにいた女子生徒二人に話しかけた影清。それに対して簡素に返したのがベルベット・ヘル。ギリシャの代表候補候補生で専用機『ヘル・アンド・ヘヴン』を所持している。逆に快活な挨拶をしたのがグリフィン・レッドラム。専用機『テンカラット・ダイヤモンド』を操るブラジル代表候補生だ。

 

 

「うん、よろしく。・・・グリフィンさんやベルベットさんと同じクラスってのもそうだけど、虚さんが別クラスっていうの違和感あるなぁ。」

 

 

 布仏(のほとけ)(うつほ)。一年生の時に影清とダリルのクラスメイトであり、それなりに交流していた人物である。彼女は影清やダリルとは違って整備科に進んだので同じクラスには配属されなかったのである。まぁ、操縦科と整備科の志望比率には偏りがあったため、同じクラスになる可能性もなくはなかったのだが。

 

 

「あー、そうだな。ま、会えねぇわけじゃねぇんだし。ヒマがあればこっちから行ってやろうぜ。・・・おっと、そろそろ時間だな。さっさと荷物置いとけ。」

 

 

「あ、そうだった!まだ席すら把握してないのに!えーっと・・・。」

 

 

 ダリルに言われて急いで自分の席を確認する影清。ギリギリではあったものの、なんとか担任の先生が来る前には席につく。

 そして数分後、教室に入ってきた人物を見て教室内がザワつき始めた。

 

 

「え、まってまって!もしかして!」 「もしかしても何もないって。絶っ対そうじゃん!」 「私、受験頑張ってよかった・・・!」

 

 

(え、何?何かあった・・・って、マジで?)

 

 

「さて、先日発表されたが改めて紹介させてもらおう。二年一組担任、織斑(おりむら)千冬(ちふゆ)だ。今年からIS学園の教師として諸君を指導することになる。このクラスにいる者はみな操縦科に進学した。つまり、それなりの知識と覚悟があると判断して厳しくいかせてもらう。山田先生。」

 

 

「は、はい!副担任の山田(やまだ)真耶(まや)です。基本的に織斑先生のサポートになります。一年間よろしくお願いしますね!」

 

 

 世界最強のIS操縦者である織斑千冬。そんな彼女は、今年からIS学園に勤務することになり、二年一組の担任を務めていた。

 そしてその補佐をするため副担任となった山田真耶。昨年は影清、ダリル、虚のクラスの担任を務めていた。ちなみに織斑千冬とは学生時代の先輩後輩の関係である。

 

 

(うーわマジかー、まさかウチの担任があの織斑千冬さんになるなんて思わないじゃん。こうなるとサインとか絶対もらえないよな?あの時せがんでおきゃよかった・・・。)

 

 

「—ではここまでで何か質問のある者は?」

 

 

「は、はい!」

 

 

 織斑先生がそう言うと、一人の女子生徒が我先にと手を挙げた。

 

 

「先に言っておくが、プライベートな質問であれば即刻切り上げるぞ?」

 

 

「え、えーっと、プライベートに入るかギリギリのラインだとは思うんですけど、織斑先生がIS学園に(・・・・・・・・・)来た理由って(・・・・・・)・・・?」

 

 

「・・・ふむ、まぁそれぐらいならいいだろう。簡単に言うなら学園長のコネだな。ちょうどひと段落着いた時期なのもあって了承した。たったこれだけのつまらない理由だ。とはいえ、妥協する気は毛頭無いのでそこは安心していい。質問は以上か?」

 

 

「あ、は、はい!ありがとうございました!」

 

 

「よし、では少し早いが休み時間とする。各自次の授業の準備をするように。」

 

 

 その言葉を最後に織斑先生と山田先生の教師二人は教室を後にした。

 

 

「・・・ふーっ。」

 

 

 チョンチョン

 

 

「?」

 

 

「とっとと行くぞ。」

 

 

「うん待って。まず要件言おうか?」

 

 

 息を吐く影清の肩を座りながら指で突いたダリル。実はダリルの席、影清の真後ろだったりする。

 

 

「さっき言ったろ?虚のとこだよ。」

 

 

「あぁ、そういうこと。じゃ、行きますか。」

 

 

「ちょーっと待った!私も行く!ベルベットも来るよね?」

 

 

「・・・ごめんなさい、別の機会にしておくわ。他に行くところがあるの。」

 

 

「そっか、ならしょうがない・・・。」

 

 

 こうして影清、ダリル、グリフィンは虚のいる二組へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 3人が虚に会いに行っている一方、ベルベットはというと—。

 

 

「・・・久しぶりね。まさか貴女がここ(IS学園)に来るとは思わなかったわ。」

 

 

「え、えぇ、確かにそう約束したけど・・・。一石二鳥?一体何の事・・・?」

 

 

「ちょ、ちょっと待ちなさい!・・・ハァ、あの子、何するつもりなのかしら・・・。」

 

 

 走り去る人影を見つめながらため息を吐くベルベット。ちなみに影清達の方は、虚が教室にいなかったため無駄足になったとか。




 さて、あまり喋らないようにするとか言いましたが、全く喋らなくなるわけじゃないです。むしろ後書きでは補足とかアンケート関係のこととかめっちゃ喋ります。
 今回二年生編最初ってこともあって、ここから読み始める人も多いのでは?と思ったので、一年生編で登場したキャラには軽い紹介を入れることにしました。
 それと、初見の方に一応伝えておくと、影清くんにもちゃんと専用機あります。ただ今話に入れると流石に長くなるので、今後の更新を待つか、一年生編、あるいはそのプロフィールをご覧になってみてください!
 感想・質問はお気軽にどうぞ!では!

影清くんの新武装(終盤で適用予定です。ちなみにこのアンケートで取ったもの以外にも最終兵器的なもの出ます。)

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