やはりこの生徒会はまちがっている。   作:セブンアップ

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 本誌のかぐや様もそろそろ終わりが見えて来そうですね。そしてこの作品の本編も、おそらく残り数話で終わりを迎えます。勿論、それぞれのルート等の番外編も作成する予定ですので、そちらもお楽しみください。




龍珠桃と夏祭り

 

「花火大会?」

 

『また千葉に野暮用で出向く事になってな。夕方ぐらいには済むんだが、確かその日が花火大会なんだろ?だから付き合え』

 

 夏休みはもう5日程度で終わる。そんな時、龍珠からの電話が掛かる。なんでもまた千葉に来るとかで、今日開催する花火大会の誘いを申し込まれた。申し込まれたというより、最早これは強制に近い。

 伊井野といい藤原といい、夏休みになって千葉に来るのだろう。誰かがこの展開を意図してるとしか思えない。俺には逆らえない力が。

 

「…じゃあまた終わったら連絡くれ」

 

 そうして会話が終わり、俺はスマホの電源を消す。中断していた勉強に手をつけ始め、ボールペンを走らせる。龍珠からの連絡が来るまで、しばらくの間は受験勉強に励んでいた。

 

 そして夕方。

 

『終わったぞ』

 

 という連絡が来たので、俺は出掛ける準備をした。予め夕飯は要らないと小町に言っておいたのだが、代わりにお使いを頼まれてしまった。「1番のお土産は、お兄ちゃんの思い出だよ!」とか言い出して。なんだこの残念な妹は。お兄ちゃんちょっと恥ずかしいよ。

 

 そんなやりとりを思い出しながら家を後にして、龍珠の待っている所へと向かった。そこには龍珠が1人でスマホを弄る姿が見える。

 

「うっす」

 

 時刻は夕方の6時を過ぎている。花火大会の開催地が近い為、人が混み始めてくる。

 

「遅ぇよ」

 

「酷ぇよ」

 

 これでもまぁ急いで来た方なんだが。というか、時間設定してないんだから遅刻も何も無いと思うんですけどね。最早ただ文句言いたいだけのタチ悪い人みたいになりますよね。

 

「とにかく早よ行くぞ。人多くなって来てるし」

 

 龍珠が先に歩き始め、後を追うように俺も歩く。横断歩道で青信号になるまで待っていると、龍珠に少し尋ねた。

 

「花火の開始って、7時半だよな。まだ時間あるみたいだけど、どうする?帰る?」

 

「犯すぞお前」

 

 何その卑猥な脅し。殺すぞの間違いじゃないの?いやどっちにしても嫌なんだけど。

 

「出店とかやってんだろ。始まるまで周るんだよ」

 

 横断歩道の信号が青に点灯し、歩行者は次々と渡り始めた。

 

「じゃ、適当に周るか」

 

 花火大会が始まるまで、俺達は出店を周る事で時間を潰す事にした。普段の龍珠なら「人混み多いマジクソ全員くたばれや」って言いそうなもんだが、どこか楽しげにしている様子である。

 

「お前、花火大会初めてだったりすんの?」

 

「…初めてってわけじゃねぇ。ガキん頃に連れられた覚えがある。でも、もう6年以上は近くで見てねぇな。出店だって久方ぶりだ」

 

「そうか」

 

 こいつの場合は家に縛られて出られないというより、ただ面倒だったか、あるいは一緒に周る人間が居なかったのどちらかの理由で見てないのだろう。花火なんて、立地さえ良ければ家からでも見れるから。

 

「なんの出店があるのか私は知らねぇ。比企谷はどっか見に行きてぇ所は無いのか?」

 

「まぁ行きたいっていうか、小町へのお遣いだな。それ済んだら後はフリーだから、適当に周ればいいだろ」

 

 俺は小町から送られて来たお土産リストを龍珠に見せる。

 

「綿飴、焼きそば、たこ焼き、レモンソーダ……お兄ちゃんの思い出?なんだこれ」

 

「知らん」

 

 とりあえず、俺達は小町のお土産リストに従って出店を周る。最初に見つけたのは、綿飴。

 

「パンさん…」

 

 龍珠はパンさんを見つめてそう呟く。そういえばこの間、千葉に来た時もパンさんのぬいぐるみを抱きしめて帰ってたな。パンさん…というかこういう可愛い類のキャラクターが好きなんだろう。普段が普段だけに、ちょっとしたギャップがあるのは否めない。

 

「何見てんだよコラ」

 

 言ってる事ヤンキーだろ。なんならヤンキーより格上の存在なんだけど。でもむすっとした感じがなんか可愛い。

 

「あれ、比企谷?」

 

 龍珠に視線を向けていたら、そのちょっと後ろから俺の名前を呼ぶ人物が。視線を移すと、そこに居たのは。

 

「うわ超懐いんだけど!レアキャラじゃない?」

 

(おり)(もと)…」

 

 中学の同級生なんて、記憶の奥底で打ち捨てられているものだとばかり思っていたのに、折本かおりの名前はすんなりと出てきてしまった。

 

「比企谷も花火大会に来てたんだ!毎年来てるの?」

 

「別に…毎年ってわけじゃねぇよ」

 

 花火大会を楽しみに来たわけじゃないのに、折本が出てきた瞬間その場から消えたくなった。折本と視線を合わせるのが気まずくて、ずっと視線を下に向けていた。

 

「この人、彼女さん?」

 

「いや…」

 

「だよねー、絶対無いと思った」

 

「はは…」

 

 何愛想笑いしてんだ俺は。気持ち悪い。

 

「比企谷、こいつ誰だ?」

 

「中学の同級生だ」

 

「折本かおり!隣に居るのは仲町千佳!私の友達!」

 

 と、折本は自分の名前と隣に居た友人の名前を紹介する。

 

「そうかい。…私は龍珠。こいつとは高校が一緒だ」

 

「比企谷と同じ高校なの?どこ高校?」

 

「秀知院」

 

「えっ嘘マジ?めっちゃ頭良いとこじゃん!比企谷って頭良かったんだ!知らなかったー!比企谷全然人と話してなかったもんねー!ていうか私もあんま話した事なかったよねー」

 

 話した事はある。メールだってした。お情けでも憐れみでも、交換してもらったアドレスにどうでもいい理由をこじつけてはメールをし、返って来るか否かに一喜一憂し。…そんな事を折本は知りもしないだろうし覚えてもいないんだろう。

 

「中学時代って言えばさ、比企谷私に告ったよねー!

 

「えっ嘘ー?」

 

「さっきも言ったけど私全然比企谷と話した事なくてさー。急に告って来たから超ビビってー」

 

 俺の中学最大の汚点。というよりかは黒歴史。

 

 俺は折本かおりに告白した。結果は分かる通り玉砕だ。折本の言う通り、話した事の無い友人でも無い人間からの告白なんて普通に断るに決まってる。

 そしてその告白は、翌日になってクラスに広まっていた。発信源は折本。こいつにとって俺は本当にどうでもいい存在で、ただのモブ程度としか見られていなかった。だからクラスメイトに告られた事を軽々と言ったのだろう。当の本人は何を思って言ったのかは知らないが、おそらく雑談程度の問題でしかない。

 

「…まぁ、昔の事だしな」

 

「だよねー、昔の事だから別に良いよねー」

 

 俺が告白して振られた事を言われても事実だから反論のしようがない。そんな事分かり切っている。それでも、いざ突きつけられてしまうと心が辛いのはメンタルが弱いからだろうか。

 

「…気に入らねぇ」

 

 すると、龍珠がボソッと呟いた。折本達は気付いていないようだが、子どもすら泣きそうな冷えた声色に俺は思わず龍珠に視線を向けた。

 

「お前、まだ買うもんがあるんだろ。駄弁ってないでとっとと行くぞ」

 

 そう言って龍珠は俺の手首を掴んで、この場を後にする。

 

「じゃあねー比企谷ー!」

 

 後ろから折本の声が聞こえるも、俺は振り向く事すら出来ず、ただただ龍珠に引っ張られて行くだけだった。

 

「お、おい、龍珠…?」

 

 折本達の姿が見えなくなった辺りで、龍珠は手を離してこちらを振り返る。

 

「本当ならあそこで泣かせてしまいたかったが、お前の事だ。そんな事求めちゃいないだろ」

 

「龍珠…」

 

「気に入らねぇんだよ、あいつ。あいつがお前の事をどう思おうがそれはあいつの勝手だ。…でも、人の告白を笑い話にしてたのはイラついた」

 

 龍珠の顔を見ると、明確な怒りを表していた。もしあの場に俺が居なければ、きっと龍珠はボコボコにしていたかも知れない。男だろうが女だろうが、気に入らない奴を片っ端から叩き潰してしまうのが龍珠だ。

 

「…同情してるならやめろ」

 

「んな事するわけねぇだろ。お前が1番嫌いなもんだろそれ」

 

「じゃあなんなんだよ」

 

「あの手のタイプが嫌いなだけだ。口も軽い上に人の告白を笑う奴とかな。告白すんのにどれほどの勇気が要るのかなんて、うちの生徒会長と副会長を見てりゃ分かる」

 

 龍珠が言っているのは、白銀と四宮の事。 

 確かに俺は勇気を振り絞って告白した。現在の人生で1番勇気を振り絞った出来事を挙げるなら、まさしくそれだろう。人に告白を、「好きだ」と伝えるのは、それ相応の勇気が要る。

 

「これは同情でも憐れみでもねぇ。私個人があいつにイラついた。それだけの話だ。…まぁお前が馬鹿にされたからイラついたってのもあるけどよ」

 

「龍珠…」

 

「比企谷風に言うなら…そうだな」

 

 すると龍珠は、目を細めてこう伝える。

 

「お前は別に悪い事をしたわけじゃないだろ。好きって伝える事のどこに悪い部分があるんだよ。好きって言葉は人が生み出した原始の言葉だ。それを笑い話にするあいつの方が大罪人だ。だから別に気に病む必要もないだろ」

 

「…それ俺の真似かよ。似てねぇ」

 

「うるせぇ」

 

 ちょっと恥ずかしくなったのか、龍珠は俺の脛を蹴る。つま先で脛を蹴られたせいで、普通に痛い。故に大袈裟に手で抑えて、その場で跪いてしまう。

 

「それに、今のお前にあいつを気にする余裕なんてあんのかよ」

 

 龍珠は右手で俺の顎をクイっと上に上げる。壁ドンに並ぶロマンティック技法の顎クイとか言うやつだろうか。

 

「私だけを見てろ」

 

 普段の俺ならば、間違いなく目を逸らしている事必至。しかし、龍珠の獰猛な目から逸らす事が出来ないでいる事実。むしろこいつの眼差しに徐々に取り込まれていきそうで。

 

「過去の女なんて忘れろ。お前は私だけ見てればいい」

 

「…流石に告白して振られた事を忘れる事が出来るほど、器用じゃないんだよ」

 

「なら私が無理矢理にでも忘れさせてやろうか?なんなら、あいつら(早坂達)も忘れさせてやろうか?」

 

「…やめてくれ。分かったから」

 

 こんな往来でキスなんかされたら千葉に居づらくなるだろうがよ。「チッ、白けてんな」と悪態を吐きながら俺から離れる。いや本当、ヤンデレってば場所を考えない傾向あるよね。

 

「今はやめてやる。だがお前の返答次第で、私以外を注視出来ないようにしてやる。その事を覚えておくこったな」

 

 むしろそれ言われて忘れる事の方が難しい。折本の件より余程インパクトが強いんだから。

 頭の中でこんがらがりそうな事が山積していた為、一度リセットして立ち上がる。今考えるのは小町へのお土産だ。龍珠の事を忘れるとまではいかなくとも、きちんとその時まで答えを考えなければならない。

 

「それじゃとっとと行くぞ」

 

 そうして花火が始まる時間までは、龍珠と共に出店を周り続けた。

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 しばらく龍珠と周っていると、花火の時間となる。下から上に打ち上げられた花火玉は、煌びやかな色で夜空で炸裂する。

 

「…綺麗だな…」

 

 隣で龍珠がそう呟く。龍珠の視線は打ち上げ花火に向けられており、食い入るように眺めていた。

 

「…そうだな」

 

 去年は色々あって見れなかったが、打ち上げ花火は規模が大きいから迫力がある。様々な種類の花火が打ち上がり、周囲の声と熱も共に上がる。

 

「来れてよかった。お前と一緒に見る事が出来たから」

 

「…別に、機会があればまた見る事だって出来るだろ」

 

「無理だよそんなもん」

 

 依然、花火に視線を向けながら、俺の言葉を否定する。

 

「お前が私以外と結ばれたなら、どう足掻いてもそいつらは比企谷を手放す事はしない。女の影がチラつこうものなら、躍起になって止める」

 

 「私だってそうだからな」と呟いて同意し、言葉を続けていく。

 

「だから別の機会に一緒に見る事なんて、不可能なんだよ」

 

 龍珠の言う事も一理ある。

 早坂と伊井野、それに圭は束縛が激しいだろう。四条も四宮と似たようなところがある。四条の嫉妬深さも、四宮と酷似している事だろう。藤原に至っては分からん。あいつを理解するには脳内メーカーでも使わなければ一生分からないだろう。

 

「別の機会に見る事が出来るのならそれは、お前が私の男になった時だ」

 

「…そう、かもな」

 

 彼女達6人の想いを、俺は今背負っている。そして来る日に俺は、その想いを1つに絞らなければならない。他の5つの想いを捨てて。

 彼女達が本気なのは分かっている。これで気付かない奴は鈍感どころかもう察する能力が皆無だろう。俺は人の好意や悪意に敏感な為、すぐ分かってしまう。

 

 痛いほどに。

 

 そんな彼女達の重い想いを心の中で整理しながら、打ち上がる花火を眺める。しばらく打ち上がり続け、最後の花火が上がって炸裂。花火大会の幕を下ろす合図でもあった。

 

「…そろそろ帰るか」

 

「…おう」

 

 俺達は人混みの流れと共に、花火大会の会場を後にした。付近の駐車場に龍珠を迎える車が来ているらしいので、そこまで送る事に。

 

「家まで送って行くが、乗るか?」

 

「…いや、いい。普通に帰るわ」

 

「そうか」

 

 龍珠は車に乗り込み、ドアを引いて閉める。そして俺の目の前から徐行しながら去って行く。…と思いきや、すぐ車が停まる。ドアを勢いよく開けて、龍珠が降りて来たのだ。

 

「何、どうしッ…!?」

 

 彼女は俺の左肩を強引に掴み、自分の方に手繰り寄せる。その勢いのまま、俺の頬に柔らかく、そして少し湿った感触が伝わった。それが一体なんなのか、数秒意味を考えて理解した。

 

「龍珠ッ、お前…!」

 

 こいつは今、頬にキスしたのだ。その感触がなんなのかすぐ理解した瞬間、一気に顔が火照るように熱くなった。きっと今の俺の顔は、誰が見ても赤い事間違いない。

 

「…じゃあな比企谷。また2学期でな」

 

 それだけ言って彼女はすぐに車の中へと戻って乗り込み、そして今度こそ発進して目の前から走り去って行った。

 俺はキスをされた頬の部分に触れながら、車の姿が見えなくなるまでその後ろ姿を見送った。

 

「…とんだ置き土産だ」

 

 今年の花火大会もまた、忘れられない記憶となるだろう。

 

 

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 比企谷と別れて、私は下っ端の運転する車で組の屋敷に帰っている道中だ。

 

「やっべ……ちょっと濡れてる…」

 

 別れ際に、私は比企谷に頬にキスした。唇でも良かったのだが、もし比企谷が私を選ぶ際に、「ファーストキスだから」って理由で選ばれたら、私自身のプライドが許さない。だから頬にした。それなら、あいつもそこまで重くは受け取らないだろう。

 だが、人生初めてのキス。頬とはいえ、好きな男にキスしたのだ。私の唇が比企谷の頬に触れた途端、柔らかい感触と肌独特の温かさが伝わった。

 

 それだけで、私は発情してしまっている。

 

 頬で良かった。もし唇、ないしはディープキスなら、本当にそのまま野外でフィーバーしていた事だろう。比企谷の有無を言わさずに。

 

「どうしやした、お嬢?」

 

「…なんでもねぇよ」

 

 身体が熱い。この火照りを今すぐ発散する事が出来ないのがもどかしい。

 

「比企谷……比企谷ぁっ……」

 

 欲しい。今すぐあいつが欲しい。

 あいつを愛したい。あいつに愛されたい。愛し合いたい。身体の隅々まで触れ合って、1つになって、余す事無くあいつと溶け合いたい。

 

「そんなに好きなんですか、あの彼」

 

 私の様子をルームミラーで見た下っ端が尋ねる。

 

「…そうだ。どんな手を使っても手元に欲しいぐらいにな。あいつが居ない人生なんざ、クソくらえだ」

 

「お嬢って結構重いんですね。薄々感じ取ってはいやしたが」

 

「うるせぇ、軽いよりマシだろ。軽い奴なんて信用ならねぇからな」

 

 愛は重ければ重いほど、そいつに対する想いが本物か否か判別出来る。だから軽い奴なんて信用出来ねぇんだよ。

 あの折本って奴もそうだ。口止めはしてないにしても、人の告白をそう簡単に誰かにバラすなんてのは口が軽い奴がやる事だ。口が軽い奴は人間性も軽い。

 

 そんな過去の女に、私の恋路は邪魔させねぇ。

 

 あいつが人の好意にあれこれ疑いを付けるのは、もしかしたら折本の一件が遠因してるからかも知れない。人の好意を感じ取る鋭さはあるのに、それを疑いにかかる比企谷の捻れた思考の原因は、人からの悪意によるものだろう。その一端として、折本の件もあると見た。

 

 あいつの中には、まだ折本が居る。

 

 比企谷、私ならお前を不幸にはさせねぇ。折本なんて女も忘れさせてやる。お前の中には、私1人が居れば十分なんだよ。最後に私がお前の隣に居れば、それでハッピーエンドだ。

 

 お前の心に龍珠桃って女を嫌ってほど刻み込んでやるから、覚悟してな。

 

 

原作ヒロインのアンケートです。(番外編にて他のヒロインのルートも投稿しますが)

  • 私を選ぶよね?(早坂)
  • 私から離れるつもりですか?(伊井野)
  • 私以外の女を選ばないで。(圭)
  • 私にしろ。(龍珠)
  • 私に告るわよね?(眞妃)
  • ラーメン食べに行きましょ〜(千花)

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