きんいろモザイク ステイ・ハニーズ!!   作:しゅみタロス

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Lesson15 打ち上げ花火、俺らと見るか、彼女と見るか。

夏休みも残り僅かとなる中、一人、市立図書館で読書感想文に追われる少女、松原穂乃花がいた。

 

穂乃花「残り3ページ、ここまで来るのに3日か……」

 

ペンを止めて背伸びをする穂乃花は横を振り向くと。

 

宗「読書感想文か、コンクール目指してるのかい?」

穂乃花「竹内君、そのネームプレート」

宗「ああ、夏休みの間にこの図書館でバイトしているんだ」

穂乃花「流石は図書委員だね」

 

クスクスと笑う穂乃花に宗も自然とにやけていた。

 

そんな二人の背後の本棚で顔を隠しつつ俺は御堂と様子を伺っていた。

 

そして宗は穂乃花に一礼して去ると本棚にナンバーシールを貼り付け、本を追加していった。

 

響也「ご苦労さん、竹内」

宗「ああ、響也、来てたんだね」

修「俺も一緒だ、宗も勿体ねえなー、夏休みずっとここでバイトなんて」

宗「委員長の手伝いだよ、僕だけじゃなくて図書委員数名がここで仕事してるんだ」

響也「それなら何で言ってくれなかったんだよ?俺も手伝ってやるのに」

宗「無理に響也を働かせようなんて思って無いさ、何か悪い気がするしね」

響也「それならせめて食って体力付けてくれ。おにぎり作って来たからちょっと昼飯にしようぜ」

修「俺も作るの手伝ったんだぜ、一緒にどうだ?」

宗「それじゃあ、少し休むとしよう」

 

市立図書館の隣のフードコートに移り、俺達は少し早い昼食を取っていた。

 

宗 モグモグ「おにぎりにしては少し変わった物が入ってるな、逆においしい」

響也「朝一で御堂が釣って来た魚を使ってるんだ。焼き鯖、ままかり、アジの紅ショウガ漬けの3種類、うまいだろ?」

修「全部俺の釣った魚で響也が作ってくれたんだ」

宗「うん、見事だ」

修「ああ、それとこれ、渡しとかないとな」

 

御堂はポケットから一枚の広告を取り出す。

 

宗「ああ、そう言えば夏祭り今日だったな」

響也「因みに俺は忍とアリス、カレンの3人で回るつもりだ」

修「俺も綾と一緒に回る予定、宗も良かったら俺らと来るか?」

宗「嬉しいが、それでは二人に悪い気がするなぁ……」

 

宗は二人の関係を尊重して断ろうとするが……

 

穂乃花「竹内君、それなら私と行ってみない?」

宗「え、僕と穂乃果が?」

穂乃花「あ、いや……迷惑でしたか……」

宗「良いよ、それじゃあ、お願いしようかな?」

穂乃花「ありがとうございます」

 

そんな宗と穂乃花の二人にニヤニヤしながらおにぎりを食べる俺と御堂。

 

そしてその日の夕方、俺達は夏祭りへと一歩を踏み出したのだった。

 

PM6:00 夏祭りのあるお寺

 

宗「少し早く来すぎたかな?」

 

うちわを扇ぎながら一人お寺の門で待つ。

 

すると後ろから……

 

穂乃花「お待たせ、竹内君。待たせちゃった?」

 

穂乃花の浴衣姿に一瞬言葉が止まりかける。

 

宗「ああ、少し待ったぐらいだよ。問題ない」

穂乃花「それじゃあ、今夜はよろしく」

 

宗は変な期待感に襲われながらも恥ずかし気に穂乃花の手を取る。

 

穂乃花「えっと……」

宗「は、はぐれたらマズいだろ、だからその……」

穂乃花「私の事、絶対離さないでくださいね」

 

宗は頭が沸騰しつつ、屋台を回り出す。

 

宗「な、何か欲しいものある?」

穂乃花「焼きそば、どうですか?」

宗「いいね、それなら」

 

2人は焼きそばを買うと立て続けにタコ焼きとチョコバナナを買う。

 

人の座れる場所へ移動した二人は買った物を食べ始めた。

 

宗「この焼きそば、イカが入ってる。面白いな」

穂乃花「食感が不思議だね」

 

宗は一度箸を止め、境内を見渡すと何やら人混みで注目を浴びる人物がいた。

 

響也「だーかーらぁ、俺に引っ付くなよ」

アリス「彼女だからいいでしょ!!」

カレン「彼女は私だよ!!」

忍「二人とも、落ち着いて!!」

宗「響也……ちょっと可哀そうだな……」

 

そんな光景を見てクスクスと笑う穂乃花。

 

穂乃花「本当に、響也君罪作りだよね」

宗「逆に助けてあげたいが……」

 

御堂「響也も大変だよな」

 

サラっと宗の目の前に御堂と綾が姿を現す。

 

宗「そっちも楽しそうだな」

綾「御堂君とさっきまで射的やってたんだ」

修「まさかのニ〇テ〇ドースイ〇チライト2連続、一台綾にプレゼントしてやった」

宗「一体その運はどこから出て来てるのやら」

穂乃花「ちょっと羨ましいなぁ」

綾「あ!!御堂君、そろそろ花火の場所決めないと」

修「そうか、じゃあ、ゆっくり楽しめよ。行こうぜ、綾」

 

そう言うと御堂は綾の手を握って走って行った。

 

穂乃花「私達も行こうよ」

宗「場所は既にマーキング済みだ、行こう」

 

境内の中心の空を見上げる、花火の合図の煙幕が空に上がると……

 

空を覆いつくす様に花火が大きな音を立てて打ち上がった。

 

宗「空を彩る光の華、よく言った物だ」

穂乃花「見渡す限りの千の光、こんなに綺麗なんだね」

 

穂乃花は花火に見とれる宗の耳元で囁く。

 

 

 

 

 

 

穂乃花「私は、あなたが好きです」

 

 

 

 

その言葉に宗は不意を突かれる形で伝えられた言葉に宗は顔を赤くしながら穂乃花に伝えた。

 

宗「これからも、よろしくお願いします」

 

 

 

 

 

 

俺は全部気付いていた。

 

 

この夏祭りで、穂乃花が宗に想いを伝える事を。

 

俺はそんな二人を見ながら、境内を去っていった。

 

 

 

 

響也「お幸せに」

 

 

 

 

 

 

 

 

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