きんいろモザイク ステイ・ハニーズ!!   作:しゅみタロス

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Lesson3 眉を剃る、そして金髪JKを拾う。

週末の土曜日、丁寧に眉を剃りながらお湯が沸くのを待つ。

 

響也「このぐらいか……」

 

俺は脱衣所から出るとキッチンのお湯を使い、渋茶を作る。

急須に入れられた渋茶と白米、ネギと白ごまに鮭フレークと鮮やかな昼食を頂こうとそう思っていた。

 

ガコン!!

 

響也「???」

 

突然、庭の鉢植えが倒れる音がした。嫌な予感が過りつつも俺は庭の方へと向かった。

 

そこで見たのは……

 

「zzzzz」

 

気持ち良さそうに鉢植えの横で眠る、金髪JKだった。

 

響也「おい、どこのサラリーマンがJK拾うアニメのパロディだ!!今期(2021年)春アニメ早々にネタ使ってんじゃねえよ、作者ァ!!」

 

とまあ、ツッコミは置いといてこの娘、どうするべきか。とりあえず、一度起こして話を……

 

アリス「ヒビヤ―!!」

忍「唐突に叫び声聞こえたけど、一体……」

 

「カッ!!!!!」

 

突如、倒れていた少女が目を覚まし、俺に飛び掛かる。

 

「ヒビヤーーーーー!!」

響也「おい、いきなり抱き着くな!!お前誰だよ!!」

「もう!!忘れたんデスかー、3年前の約束やっと果たせたのにー」

 

忍「3年前って、まさか……」

 

「そう、九条カレン、少し遅れて日本に参上デーーース!!」

 

響也「カレンだったのか、何の連絡も無しに来るから驚いたよ!!」

アリス「カレン遅いよー、一週間も待たせるなんて」

カレン「いやー、両親が一週間近く日本の至る所に観光に行ってて」

忍「ねえ、カレンはホームステイするの?」

 

目を輝かせる忍にカレンは答える。

 

カレン「私は両親とこの地区の林にある屋敷にお世話になるんだ、何なら3人の所で入り浸っても良い?」

響也「勿論だ、好きな時に遊びに来いよ」

カレン「それじゃあ、ヨロシクー☆彡」

響也「ああ、それと何で俺の家の前で倒れてたんだ?」

カレン「じ、実は……」

 

するとカレンはお腹をさすりながら重そうに呟く。

 

カレン「2日間、新生活の準備で何も食べてなくて、コンビニ行こうとしてそのまま……」

 

うん、7割型予想ついてた、でも何でピンポイントに俺の家?

 

響也「まあ、事情はどうあれ、空腹の女の子を見捨てるつもりは無い。簡単な物で良ければ食べてきなよ」

カレン「ホント!!」

 

 

というわけで……

 

カレン「うん、おっいしー!!このリゾット何?」

響也「リゾットじゃなくてお茶漬けな、とりあえずおかわりあるから好きに食べなよ」

カレン「ありがとう!!」

 

そんな彼女の横では既にお茶漬けを4杯平らげてるアリスと忍が爪楊枝を噛んでいた。一体どこで覚えてきたのやら。

 

昼食を終えたメンバーは和室で昼寝を決め込む中、俺は自室に入って趣味に興じる事にした。

 

響也「さーて、アニメでも見るか」

 

因みに俺の本棚には神々しい絵が飾られている。軍人が椅子に座り、ライフルの銃口を口に咥える美しい絵画だ。

 

え?ガビ山?銃フ〇ラ?記憶に無いな。

 

そんな本棚の真ん中に備えられたテレビでアニメを再生する。

 

響也「エイティシックス第1話、映像も音楽もゾクゾクする」

 

そう言いつつ、俺はおにぎり型のせんべいを齧る。

 

間違っても某お菓子の名前使ってない、ハズ。

 

ダダダダダダダダ!!

 

「ヴェアアアアアアアア!!」

 

響也「な、何だよ!!」

 

事に気付いて俺は一階へと降りていく。

 

その目の前では……

 

忍・アリス「ちょっと、聞いてないよオォォォ!!」

響也「どこからそれを持ってきた!!」

 

X-MENシリーズの「ニューミュータント」が大音量でテレビから流されていた、しかもこの映画のブルーレイ俺がア〇ゾンで買ってまだダンボールを開けてなかったものである。

 

響也「勝手に人の私物開けるなよ」

 

呆れつつもカレンは円盤を再び再生する。

 

カレン「あはは、ごめんね~見たかった映画だったからつい再生しちゃった」

アリス・忍「もう、これ以上はやめようよ……」((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

 

カレン「ここまで来たら当たって砕けろデス!!」

 

響也「人の家という認識がお前らにはないのか?」

 

そう思いつつ、俺はキッチンに向かい、梅昆布茶を淹れてじゃが〇このフタを開けた。

 

夕方6時

 

カレン「今日は楽しかったよ、ありがとう!!」

響也「いつでも来なよ、ご飯ならいつでもご馳走する」

カレン「じゃあ、またお昼にお邪魔するデース!!」

 

門の前まで走り去っていくカレンは大きく手を振って叫ぶ。

 

カレン「明後日学校で会いましょうーーーー!!」

響也「が、学校?」

 

この時俺は気付かない方がまだ幸せであったことを知る羽目になる。

 

まさか、学校であんな噂をバラまかれることになるとは……

 

カレン「どうしよう、疼いてきちゃった♡無理もない、3年間待ち続けたんだもの」

 

カレンは大きくなる感情を抑えつつ、舌なめずりをする。

 

カレン「ヒビヤのソレを、私のモノに……フフッ!!」

 

怪しくその目に狂気を宿すカレンは一人、夜の道を歩いて行くのだった。

 

カレン「全部計画通り、残念だけどヒビヤは誰にも渡さないよ?ごめんね」

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