閑話的な感じの話となります。
あくまで本編ではなく、外の世界の物語となります。
命は生まれ、そして朽ちて逝く。
シダも、蛍も、
鰯も、蛙も、蛇も、鴉も、狐も──。
そしてもちろん
人も───
人は朽ちる前に、逝く前に、
次の命に想いを託す。
その想いが何回も、何回も。
何重にも何重にもなって、
人は神様を生み出した。
東の大陸には神様が大勢いた。
たくさんの神様が…。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
「調子はどう?メリー。何かしら感じるかしら?」
そう私に問いかけるのは、白いリボンで巻かれた特徴的な黒い帽子をかぶり、短く揃えられた茶髪の少女。
その名を 宇佐見蓮子 という。
そして、メリーと呼ばれたのが
私 マエリベリー・ハーン だ。
「う〜ん。特にこれと言って感じるものは無いわね。"幻想郷"にいくら関わりがあると言ってももう中身は幻想郷なわけなんだし…」
私達は今、鳥取県東部。いつかの呼び名で言えば、因幡にいる。
「まぁそもそも『因幡の白兎』の話自体、今の子供たちは知らないような話になっているし、そういう話が幻想入りしている筈だからね。」
そもそも『因幡の白兎』の舞台は竹林の筈なのに、私達が今いるこの場所は森の中。最悪、見当外れなところにいる可能性だってある。
「ねぇ蓮子。ここって──。」
私が蓮子に話しかけようとした時、私達の後ろから声が聞こえた。
「はて、わらw...。私の見間違えかのぅ…。こんなところに若い少女が二人も来ておるなんて。」
少し枯れた声の方へ振り返ると、そこには少々お年を召したお婆さんがこちらを見ていた。
「こんにちは、お婆さん。私達、『因幡の白兎』について調べるためにここに来たんです。」
「ほぅ。『因幡の白兎』とはまた珍しいものを調べておるお嬢さんじゃのぅ。どれ、私の知っておることで良ければ話してあげようかね。」
その言葉を皮切りにお婆さんは『因幡の白兎』についての伝承と、その由来について話してくれた。
その中には私達が調べたものと一致するものもあった。
中でも興味深かったのは──。
「ところが、昔この辺りで大きな大きな地震が起こったんじゃ。その時にここは海の大波に飲まれて、竹林ごと海がさらっていってしまったんじゃよ。」
やっぱり…
そう思って私はお婆さんと蓮子に言う。
「やはりそうだったんですね。ここからは海が見えますから、ひょっとしたら…。なんて思っていたんです。」
「そうかいそうかい。私みたいな年寄りの話が役に立ったのなら良かったよ。」
お婆さんはそう言って笑ってくれた。
─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─
今の世界は、かつてあった世界が幻想となって、消えていくのみとなった世界。
文明の進歩とともに、数々の伝承は幻想へ、変化していった。
今回話したのは、そんな幻想を明らかにし、解明し、幻想郷を目指す二人の少女の物語。
そしてこれから見ていくこととなるのは、
幻想が幻想出ないときの物語。
あとがき
プロローグ、どうでしたか…?
正直プロローグって感じじゃないと思いますw
まぁ私が書きたいものを書いていくので、ここまで読んでくれた方、ありがとう御座います!
また次回をお楽しみに!
(感想、コメント、待ってます〜)