その物語の一部です。
どうか見守ってやってくださいね。
あっ、誤字があったら指摘お願いしますね。
【魔女狩り】
かつて魔女と疑われた者が非道な扱いを受け、大衆の前で残虐に殺される風習。
そんな風習が今でもここには残っている。いや、残るべくして残ったのだろうか。
まだ僕が7つか8つの頃、姉は魔女とされ、殺された。
いや、殺された筈…かな。
最も、僕は──
姉が既に亡くなっているなんて思っていないけれど。
現在の時刻は24:00
街灯なんてないこの森から、何かを探す声がした。
「絶対にここにいるはずだ。そうだ、そのはずなんだ。あの魔女の血が流れてる悪魔が…」
素早く気配を消し、僕は耳をひっそりと立てる。
そして、自分以外の気配が無くなったのを確認して、「ふぅっ…」
っとため息をついた。
「どこに行ってしまわれたんだろう。姉様は…」
そういった後、僕は今は側にいない姉に思いを馳せながら、静かに眠りについた。
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───7年前
朝日が木々の隙間から射し込み、目を覚ました。
「おはよう、×××。朝食はもう出来ているわよ」
姉さまの声を聞いた後、イスに座る。
姉さまは朝食を運びながら、向かいに座った。
この家には大人はいない。住んでいるのは姉弟だけだ。
姉さまの銀の髪が陽を反射して、キラキラと綺麗に見える。
「今日はお姉ちゃん、都に行くから、しっかりお留守番していてね。森の外には出ないこと」
何ヶ月かに一度、姉さまは都に行く。
少しのお金を持って、パンを買いに。
「ねぇ姉さま。一緒に行ってはだめ?僕、待っているのは怖いんだ…」
今日は勇気を出して、姉さまに一緒に行きたいと言った。
「………」
姉さまは黙ってしまった。悪いことを言ってしまったと感じた僕は、姉さまに
「ムッ…無理ならいいんだ。待ってるから…」
と言った。
しかし姉さまは
「もう、しょうがないわね。そんな顔しないで頂戴。今回だけよ、今回だけ」
そう言って、一緒に行くことを了承してくれた。
「そのかわり、いい子にしているのよ?お姉ちゃんから離れないこと」
「はい!姉さま!」
姉さまと出かけられるのが嬉しく、目をキラキラとさせ、明るくそう答える。そんな様子が可笑しかったのか、姉さまは笑っていた。
都前〜関所
都に入るためには、関所を通らなければならない。
森の中で一人なのも苦手だが、ここはそれ以上に嫌いな場所であった。
姉さまと出かけたい一心で、そのことを忘れていたのだ。
「ねぇ姉さま。僕たち、ちゃんと都に入らせてもらえるかな?」
「大丈夫よ。けど…」
けど?けどってどういうことだろう…
「けど?」
「けど、もしものときは必ず逃げなさい。森に入ってしまえば安全だから、まっすぐ森へね」
その言葉には、いつもとは違った姉さまがいた。
その後関所を通ろうとして、それで──。
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一瞬で強い光と山をも割らんとする轟音を轟かせた雷によって、僕の意識は覚醒した。
「雷…?今日はそんな天気ではないはずだけど…」
今日の朝、雨の匂いはしなかった。遠い土地で雨雲が出来ているのならば話は別だが、あれ程大きな音と光を伴っているために、そうとは考えにくい。
ならば何か。それは───
僕を森からあぶり出すための照明弾と音爆弾で作られた偽物の雷だった。
「いたぞー!とうとう姿を現した!」
都の…いや、帝国の軍人のようだった。
すぐさま走り出そうと振り返ったが、そこにはもう軍人の仲間がいた。
どうやら森全体に捜索隊を張っていたらしい。
「よぉ悪魔。いや、魔人とでも言うべきか。てめぇ一人のために一体どれだけかかったと思っていやがる」
「………。あの時みたいに、またそうやって悪魔だなんて言うんだね。本当に変わらない」
「お前もその弱虫なところは変わらないみたいだな。体も声も震えてるぜ?」
そうだ、そうだよ。僕は弱虫だ。姉さまがいないと何も出来ない、弱虫。だけど──
「……したのか?」
「なんだぁ?よく聞こえねぇよ。」
今回だけは、しっかりと言わなきゃいけない。
「姉さまを本当に処刑したのかって言ってるんだ!」
あの日、逃げてしまった僕を殺すために。
僕が怒鳴ったからか、少しの間、帝国の軍人は黙っていた。そして─
「あぁそうだ!あの日てめぇの姉は裁判にかけられ、その後処刑された!」
「安心しなさい、悪魔の弟よ。せめて我々の手で貴方を救ってあげましょう。姉君と同じように…」
軍人の列の奥からそう言って出てきたのは聖職者のようだった。
悪魔、魔女、魔人
もう聞き慣れてしまったけれどどれも自分ではなく、自分の中の姉に刺さるようだった。
「姉さまは悪魔なんかじゃない。それに、僕らは静かに暮らしていただけなのに…」
太股に巻いたナイフホルダーからナイフを手に取り、身構える。
「それなのにどうして……。もうほっといてよ!」
ナイフを投げ、高くジャンプする。高度をある程度取れたあと、全方位の軍人に対してナイフを投げた。
いくらかの軍人は狙い通りの急所に当たり、もう戦えないだろう。
「姉さまだったら、今ので…」
そう嘆く暇もなく、奴らは距離を詰め、攻撃をしてきた。
「さすがの悪魔もこの方法なら逃げられねぇし防げねぇな!」
視界いっぱいに剣が見え、振りかからんとする瞬間、一つだけ見えた隊列の隙間。
精一杯に動き、そこへ逃れる。
そこが罠だとは考えも出来ずに─
パァァン!!
と聞いたことのない音と、突如体を走る刺されたような痛み。
そしてその痛みの根源である左足に感じたのは燃えるような痛みだった。
暫くは走ることができたのだろうか。それともそう思っているだけだろうか。
左足の感覚はなくなり、力も入らず、走っている途中で倒れてしまった。
あぁ、姉さま。どこにいるの?
「助けて…姉…さま…」
そう言って僕は気を失った。
まだ名前は明らかにはしませんよ〜
さて、あとがきに何を書こうなんて謝罪ぐらい?
けどまぁ3ヶ月ぐらいいいでしょ(良くない)
僕の好きな作品を書いてる人なんてもう一年以上更新されてなかったりもします。
だからって訳じゃないけどねw
次の話も気長に待っててくだしあ