僕のヒーローアカデミア 《異世界帰りの緑谷出久》   作:青龍の鎧

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今日から僕のヒーローアカデミアの5期のアニメがスタート!
原作も凄いことになってワクワクが止まりません!!

という訳でノリと勢いで作った小説、ぜひ応援よろしくお願いします!
異世界魔王もちゃんと書きます!


異世界帰りの中学生
1話


人は生まれながらに平等じゃない。

 

僕は4歳の時に幼馴染にボコボコにされて思い知った現実。

これが最初の挫折。

 

 

そして最後の挫折は、

 

「イズクくん。き…み……は、」

 

14歳の時。

 

「最高の……」

 

僕はこの時、

 

「ヒーローに………」

 

"大切な人"を失った。

 

「……………」

「あぁ…」

 

言葉にならなかった。

僕は冷たくなった【白髪の勇者】を抱いて、

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

叫び続けた。

己にかけられた【魔法陣】にも気づかず、

 

僕は叫び続けて、叫び続けて、叫び続けて……

声が枯れ果てた時、僕の手に彼女の身体は見当たらず、目の前の光景は懐かしい…オールマイトのグッズがビッシリと置いてある僕の部屋だった。

 

そう、僕の最後の挫折はもうすぐ中3に進級する間近の季節の14歳。

 

僕はこの時間でこの部屋で"異世界召喚"という魔法陣に吸い込まれ、仲間達と出会い。約1年間、ドキドキとわくわくの大冒険をし、時に喧嘩もあったけど僕達は徐々に絆を深めて前へ進んでいった。

 

しかしその積み重ねは、最後の戦いで粉々に粉砕された。

 

僕の幼馴染と同じ顔をした親友で喧嘩も沢山した【ドラゴンライダー】の少年は共に僕と勇者と共に戦い、僕を庇って重傷を負い、

とても綺麗で最初は話すのも苦労した【賢者】の美女はこの時は既に敵に捕まっていて、

僕の事を初めに受け入れて面倒を見てくれた【狙撃手】の青年は最後の戦いの最中に行方が分からなくなった。

 

そして、僕が召喚されて初めて見た景色が雪のように儚くも美しい長髪をたなびかせた【勇者】の女の子。

彼女こそ、僕の初恋で、目標で、憧れた勇者(ヒーロー)

 

僕はそんな彼女の全てが好きになった。

 

まぁ、外見がとても美しいのもあるけど…

その身体に秘めた優しさ、勇気、強さ、そして揺るぎない正義の心を突き通し続ける姿が、異世界召喚前に憧れ続けた一人の最高のヒーローと重なって……

 

 

 

しかし、彼女は敗れた。

 

 

僕の目の前で、(ヴィラン)……いや、【魔王】に。

僕は何も出来なかった。

 

 

 

相手の力をできる限り完璧に予測し対抗策をみんなに教えるしか能のない【分析師】の僕に、例え彼女やみんなの側に、役に立ちたくて沢山の自主トレを何万回と繰り返しても、己の肉体だけで強くなった【拳王】に数ヶ月鍛えてもらっても、圧倒的な強さを奮う【魔王】に成す術など無かったのだ。

 

そして僕は彼女が冷たくなり、動かなくなった身体をじたばたもがき続けながら見守るしかなく、彼女が冷たくなっても…大声で泣き叫ぶ事しかできず、仲間や親友の安否すら知る事もなく、僕は元の世界へ帰還したのだ。

 

僕はこの事をお母さんに話す訳でもなく、かつての親友の姿をした幼馴染のいつもの暴言を甘んじて受け入れ、僕は今日も死んだ目で……

 

「でっけー(ヴィラン)

 

と呟き、ヒーローの活躍をノートに取り憑かれたかの如く――近くにいたおじさんの話による――未練がましく書き綴っていた。

これが齢14歳。

 

 

 

 

僕の最後の挫折だった。

 

 

僕のヒーローアカデミア《異世界帰りの緑谷出久》

1話 「緑谷出久 フラストレーション」

 

 

 

唐突だが、僕の故郷の世界の人間は"個性"という超常を自らの身体に宿している。

 

中国の軽慶市での「発光する赤児」の報道以来世界各地で超常現象が報告され、世界総人口の約8割が超常能力"個性"を持つに至った超人社会。

"個性"を悪用する(ヴィラン)を“個性”を発揮して取り締まる存在、ヒーローとして人々に讃えられていた。

 

僕はその中でも昔からずっと憧れていたNo.1ヒーローのオールマイトみたいなヒーローになりたかった。

 

だけど、僕は無個性である事を告げられた。

それでも僕は、

 

「…お母さん。どんなに困っている人でも助けちゃうんだよ…」

 

諦めたくなかった。

 

「超カッコいいヒーローに、僕も、なれるかな?」

 

無個性だとしても、お母さんが僕に本当に言って欲しい言葉じゃ無かったとしても、諦めたくなかった。

 

でも今は……

 

「"没個性"どころか"無個性"のお前がぁぁ、なんでテメェが俺と同じ土俵に立てるんだ!!?」

 

「………」

 

「何だんまり決め込んでんだコラァァァ!!」

 

「………」

 

「テメェ、いい加減……に…」

 

今は……

 

「君の言う通りだ。ゴメン……本当に何やってんだろうな、僕」

 

「………!?」

 

今の僕は、何をやっているのだろう?

僕は先生に"進路"についてまた考えたいと頭を下げて席に戻ったのだった。

 

そして放課後。

僕は足早に家に帰ろうとしたところ、かっちゃんに絡まれた。

 

「待てやデク。話はまだ終わってねえ」

 

「……どうしたの?僕はもう君の前には、」

 

かっちゃんは僕の胸ぐらを掴んで校舎裏に連れ込まれて、またいつものように僕に向けて怒鳴りつけた。

だけど……

 

「テメェ、一体何があったんだ!?前のお前はウザいぐらいに、みっともないぐらいに"ヒーロー"って奴に執心してた筈だろうが!!誰に何を言われても!昔から!!ずっと!!!」

 

その内容も、怒鳴り方も、いつもと違う気がした。

 

「………なんで君が今更それを」

 

「勘違いすんな!!俺は何も力もねえお前に実はヒーローになって欲しいなんてもんは1ミリも思ってねえ、思ってねえ!!」

 

2回言い切った…

 

「うん。それは分かってるよ。嫌という程」

 

「けっ……何で、今更なんだ?」

 

……そうか、いくらかっちゃんが僕の事を気に食わなくても幼馴染なんだ。

僕の心境の変化って奴には流石に戸惑う。

もしかっちゃんが急に怒鳴る事なく爽やかで優しい人になったら僕は滅茶苦茶驚く。そんな所なのだろうか……いや、彼を知る人全員驚くか?

 

「さっきから失礼極まりない事を考えてそうな面してやがるな!?とにかく俺の問いに応えろや!!」

 

どうしよう……

異世界の事を話そうか?

 

でも……

僕は考えた末に、

 

「やっと現実って奴を思い知ったんだ」

 

【異世界】の事を伏せつつ、僕の思いを話すことにした。

 

「結局僕は中途半端だった。君の言う通り、僕は無個性だ。だけどそれを言い訳にしてヒーローになる為の"努力"を全くしていなかった。そんな僕を君はずっと見ていた。苛ついて当然だ」

 

そう、それは僕と同じ境遇を持つ【拳王】からその怠惰を指摘されてしまったのだ。

 

「だからこの1年、僕に出来る事を全力で取り組んでみたんだけど……結果はダメダメだった。ますます僕とかっちゃんを含む他の人達との差を思い知らされた」

 

「………馬鹿は馬鹿なりに努力をして、やっっっと己の置かれた状況を理解した訳か?」

 

「………そうだ。僕みたいな奴がヒーローになる事なんて、到底出来るわけがなかったんだ」

 

僕は自分が許せなかった。

【拳王】に努力を続ければ強くなれる可能性を示され、仲間達が傷つき、彼女を死なせた日から……僕は自分が大嫌いになった。

 

無個性と分かった上でヒーローになりたいのなら、

ヒーローやヴィランについてノートに纏めてばっかりしてないで、本気でヒーローになりたいと思ったならば、

 

まずは身体を鍛えろよ!!

 

たかが1年鍛えただけで強くなれる訳がないんだぞ?

僕は、無個性なのに!!

 

「僕は、本当に馬鹿だった。気づけば手遅れだったんだ。手遅れだったんだ!!こんな簡単な事に気づけば、誰も傷付かなかった誰も…誰も!!」

 

「………お前は本当に纏まりがねえ。お陰で何が言いたいのか、いちいち考えなきゃいけねえからさらに腹が立つ。とにかく内容としてはお前はヒーローを"諦める"。その結論って事でいいんだな?」

 

「……うん」

 

しまったな、後半部分がぐちゃぐちゃな言い方になってたんだな。

僕は本当に……

 

するとかっちゃんは僕の鞄を引ったくってあのノートを取り出した。

 

「だったら"このノート"、いらねえな?」

 

そう言ってかっちゃんはノートを、《爆破》した。

僕はその光景を見て、

 

よかった。

これでやっと諦めると……

 

「おい」

 

「……え?」

 

「何俺の胸ぐらを掴んでやがる?」

 

あれ?

何で僕はかっちゃんの胸ぐらを?

 

「テメェ、やっぱり諦める気なんかさらさらねぇじゃねえか!!??ふざけてんなぁ、マジでふざけてんぞお前!!」

 

違う。

僕は本当に諦めて……

 

「そんな面になってまでヒーローになりたきゃいい事教えてやるよ」

 

何でそんな事を言うんだよ。

僕はもう諦めて!!

 

 

 

「来世は"個性"が宿ると信じてワンチャンダイブ!!」

 

 

 

僕は頭の中が真っ白になった。

 

 

その最中、ある言葉が蘇った。

それは、僕が本当に役に立たないと嘆き、崖からダイブをしようとした時……【勇者】が僕を抱きしめて、「生きて」と涙をぼろぼろ流しながら僕の事を……

 

 

その瞬間、僕の右拳が勝手に動いた。

それは異世界でかっちゃんに似た親友と喧嘩した時にいつも放っていた拳。

 

そう。

僕はかっちゃんと出会って、初めて。

 

 

 

 

 

かっちゃんを思いっきり殴ったのだ。

 

 

 

僕は気づけば倒れたかっちゃんを放って全力で走っていた。

もう何も考えたくなくて、

ただ目的もなく全力で、

 

(どうしよう、どうしよう、どうしよう。殴った。かっちゃんを、異世界と同じ勢いで……)

 

大丈夫かな?

痛いかな?

僕は、なんて事を……

それだけじゃない。倒れている彼に何もしないなんて……

 

僕はとあるトンネルの付近でバッテリーが切れてしまったような錯覚とともに足元から崩れ落ち、

 

(ちくしょお、ちくしょお、ちくしょおぉぉぉぉぉ!!)

 

僕はまた、彼女達の顔を思い泣き叫びそうになった。

 

「――Mサイズの隠れ蓑」

 

「!?」

 

(ヴィラン)が現れるまでは。

僕は奴に捕まり、脱出する為に全力でもがいた。

 

「掴める訳ないだろ?流動的なんだから」

 

息ができない。

このままじゃ死ぬ!!

 

本当に、

死ぬ……

 

でも、これでやっと彼女に……

 

 

 

 

 

 

 

『イズクくん。キミは最高の、』

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はやっと……

 

 

 

 

 

 

 

『ヒーローになれる』

 

 

 

 

 

 

死んでしまうのか!?

 

 

「もう大丈夫だ。少年」

 

声がした。

その声は、画面の向こうから聞き慣れた声。

 

「私が来た!」

 

その一言は、困っているみんなが安堵と希望に満ち溢れ、僕の心が熱くなったあの言葉。

 

「TEXAS SMASH!!!!!!」

 

あの絶対的な力、あの特徴的な髪型。

あれ……は、

 

おー……る…ま……い。

 

 

 

 

そこで僕の意識は途絶えた。

そしてこれは、僕とオールマイトの初めての出会いだった。

 

この作品の異世界設定、色々と変えるべき?

  • 変えるべき!
  • そのままでも大丈夫!
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