迷宮無しの魔術の破壊者   作:C₆H₁₂O₆

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2ヶ月ぶりの投稿となってしまいすみませんでした。
一度止めたものを始めるのにはかなりの労力がかかるのだと知りました。


古美術商殺人事件 その3

「毛利君に会いたい? 急にどうしたんじゃ」

「米花町には有名な探偵がいると新聞に書いてあったので…せっかく来たからには一目会ってみたいと思いまして。どうにかなりませんか?」

 図書館から帰ったウェイバーは昼食後、阿笠氏にアポイントメントを取ってもらう事にした。と言うのも、コナンは毛利探偵の事務所に居候しているらしいのだ。つまり、コナンを経由して阿笠氏と毛利探偵には繋がりがあると考える事もできる。

「そういえばコナン君は、学校終わりに合流して夜ご飯を食べるとか言っていたの……。連絡してみよう」

「ありがとうございます」

 君主らしからぬとよく言われるが、頭を下げる。今の自分にはそれくらいしかできる事は無い。メルヴィンの方でも成果が得られない以上、魔術に頼らない方法で情報を得る事も考えなければいけない。

「なるほど…。ウェイバー君、毛利君は報告のために依頼主の家に訪れているらしい。コナン君も一緒だが、家の外で待ってるように言われて暇なんじゃと」

「分かりました。住所を教えてもらっても良いですか?」

 

 阿笠氏から依頼先の住所を教えてもらい、その邸宅に向かう。周囲にはビルも少なく古くから続く閑静な住宅街と言った雰囲気だ。その中でも一際大きな屋敷が依頼先であるらしい。

「……古風な建物だな」

 周囲は白い漆喰の塀で囲まれ、その上には黒い瓦が配されている。塀越しには松や梅などの植物が見え、奥にある住居も瓦葺きの平屋建てで、その遠近感から庭の広さを窺える。イギリスは自然災害の少なさや価値観を理由として、古い家が改修を受けて当時の姿を残している事が多い。一方で日本は画一的な洋風建築が多く、ゲームや漫画で出てくるような城や長屋はあくまで日本と言う国のイメージによるものだった。

「やっぱりこう言う建物は珍しいの? ウェイバーさん」

 建物に目を奪われていると、門のそばに立っていたコナンが話しかけてきた。自らを探偵と称した少年の目は、こちらを探っているように見えた。

「そうだね…庭の広い邸宅には何度か行ったことがあるけど、日本のものとは違うよ」

「そうなんだ。小五郎のおじさんに会いたいみたいだって博士が言ってたけど、何か依頼したい事でもあるの? ウェイバーさん」

「いや、違うよ。有名な探偵だって新聞に書いてあってね…阿笠氏に会ってみたいと話していたらその流れでね。コナン君もどうやら有名な探偵みたいだし、依頼する事があるなら君に頼むよ」

 そう答えるとコナンは照れたような笑顔を浮かべながら、頭をかいて謙遜した。

「いや~、怪盗キッドの事件は偶然と言うか運が良かったと言うか…」

「それもまた実力だよ。例えば小学生相手だからと怪盗は君の実力を侮ったのかもしれない。これは毛利探偵みたいな大人には出来ない事だ」

「……そうだね」

 そうであった事柄をウェイバーは過去に経験している。その時の自分よりもコナンには力が───探偵としてのものなのでウェイバーにはあまり分からないが───あるように思えた。

 

 

 そうして他愛も無い話をしていると日が傾いてきた。

「随分長い話をしているようだけど、どんな依頼なんだろう。コナン君は知ってるかい?」

「浮気調査だって。こう言う依頼は儲かるっておじさん言ってたよ」

 確かにこんな屋敷に住む人物が依頼したのなら、かなりの謝礼がもらえそうだ。

「あれ、コナン君? お父さんからコナンを迎えに行ってやれ言われて来たんだけど…どなた?」

 親しげにコナンに声をかけたのは、青系の制服に身を包んだスレンダーで容姿端麗な少女だった。ウエーブがかった長い黒髪に、角のように尖った前髪が印象的だ。

「蘭姉ちゃん…。この人はイギリスから来たウェイバーさんだよ。阿笠博士の家に泊まる事になって、小五郎のおじさんに会いたいって言うから一緒に待ってたんだ」

 コナンが端的に説明をしてくれた。彼とは親しい関係のようだが、毛利探偵の関係者だろうか。

 

「えっと……ウェイバー・ベルベットです。コナン君とは昨日会ったばかりなんですけど、親しくさせてもらってます」

 言い終わって気付く。阿笠氏やコナンが英語での会話に慣れているから忘れていたが、ここは日本だ。話した言葉がたどたどしい日本語で聞こえるような礼装の準備でもしておくべきだった。

「これはどうも。私は毛利小五郎の娘で、毛利蘭(もうり らん)と言います。コナン君がお世話になったようで、大丈夫でしたか? ミステリ小説の事とかずっと話すような子なんですけど」

 一〇代半ばくらいに見えるので学生なのだろうが、母親のような風格も感じる。と言うか彼女もまた流暢に英語が話せるのか。

「ええ、ずっと話をしていても飽きなかったですよ。それにしても毛利探偵、いつ終わるんですかね」

「それが携帯電話の電源を切ってるみたいで、『遅くなるからコナン迎えに行ってくれ』ってメッセージの後は返信しても既読付かないんですよね。立ちっぱなしなのも申し訳ないので。事務所の方で待ってますか?」

「良いんですか? それなら────」

 突如、背後の屋敷から悲鳴が聞こえた。

 

 




信長に続いて龍馬も配布から星5実装という流れが来たので、次は星5アヴェンジャー淀殿の実装お願いします。(当時はイベントを進めて加入するのが分からなかった)
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