勝利という観点から見れば、今回の彼女は負けたと言えるだろう。ヒーローチームの目的である核を守れなかっのだ。この授業において、夜神刹那は紛れもなく敗者である。
「やはり彼らは強い」
しかし、彼女の姿はとても負けたようには見えなかった。あれほどボロボロだった軍服が綺麗に修繕され、腹部に空いた穴も塞がっている。さっきまでの姿が嘘のように、夜神は笑顔を浮かべていた。
「あれこそが人の可能性。『Plus Ultra』を体現していると言えるだろう」
対して、彼女以外は死屍累々だった。
爆豪勝己は軽い打撲だけだが衝撃で気絶。
麗日お茶子は手のひらを鋭利な刃物が貫通した激痛と出血で気絶。
緑谷出久は両腕が骨折した事に加え、全身の筋肉の軽い断裂と極度の疲労で気絶。
飯田天哉は気絶こそしていないが肋骨と胸骨にヒビが入っており、全身は擦り傷だらけだ。
「つまり、素晴らしい訓練だったと私は思っている」
彼らは勝負に負けて試合に勝ったというわけである。
ただ、これは授業なのだ。先生が悪い点や良い点などを褒め、次に繋げる。そういう事をするはずだったのだ。
しかし、夜神刹那という生徒はやり過ぎた。
核の前に陣取って何かを言ったかと思えば、自分からは決して攻撃はしない。おまけに教官のように褒める。そして、彼女は敵役として自分の個性をセーブしていた。
「(感想を聞いたはいいがフワフワし過ぎているぞ夜神少女!くぅっ…初授業でこれは荷が重い!)」
故に、新人教師であるオールマイトにとって今回の訓練は非常に評価の難しい物だった。
そもそも、この授業は実力が近い者同士で行うのが前提なのだ。クジで決まったとは言え、敵役の夜神の実力は他の生徒より遥かに高い。実戦で遭遇したら真っ先に応援を呼ぶべき存在だ。というか、そんなイレギュラーに対応したマニュアルは流石の雄英にも置いていないのである。
「雄英が一流のヒーロー養成機関だと言われる所以が実感できた」
しかし、マニュアルがなくても何とかするのが教師である。訓練は成功と言えば成功だが、生徒が傷を負いすぎた。これが毎回のように起こっては卒業する頃には死人が出てしまうかもしれない。
「良い感想だ夜神少女!では、反省するべき点がある事はわかるかな?」
なので、オールマイトは彼女にそう質問した。
ようはクラスメイトにアレはやり過ぎだと自覚していれば良いのだ。無自覚、または知った上でやっているのならオールマイト的には少し困る。
「ふむ…思い当たるフシがないな」
「ない!?」
「ウム」
顔に傷はつけないように気を配ったし、命も奪っていない。多少は出血したであろうが、後の事を考えれば誤差みたいな物だ。あの訓練は必ず三人の糧になるだろうしな。
「(爆豪勝己についても知れた。これはwin-winという奴だな)」
絶対にwin-winではないし、あれを誤差というには傷が多すぎる。
当然ながら、夜神の言葉を聞いたオールマイトは少し頭を抱えた。
ヒーローを目指す者は大勢いる。動機は様々だが、彼らは確かな夢を持っていた。しかし、この少女は何かがズレているとオールマイトは確信した。
「そうか…では、誰か分かる人!!」
ならば、それを教える。
自分でも良いが、これはヒーローになるための授業だ。クラスメイトにとっても学習の場である。故に、オールマイトは教師らしく生徒に彼女の事を問いた。
「ハイ、オールマイト先生」
真っ先に手を挙げたのは
他の生徒も挙げようとしていたが、彼女が圧倒的に早かった。
「それは夜神さんが訓練の意味を履き違えていたからです」
立ち上がった彼女は、開口一番そう言った。
「いや、私はキッチリ訓練をやり遂げたぞ」
「夜神さん。友人のあなたにハッキリ言うのは心苦しいのですが、言わせて頂きます」
無視されてしまった。
悲しみ。
「まず、この訓練は実戦を想定した授業だとオールマイト先生はおっしゃっていました」
訓練とはある技術について教え込み、身につけさせることである。この技術というのは、ヒーローとしての総合的な能力についてだ。
「ここで問題なのは『実戦を想定しての訓練』がどのぐらいを想定するかです」
ヒーローは色々と仕事が多い。
敵退治や救助活動はもちろんのこと、時には講習やファンサービスもこなしている。言わば、警察とアイドルが合体したような仕事なのだ。
「刃物や重火器は使用してよいのか。個性をどこまで使用してよいのか。目標物はどこまで本物に近づけるかなど色々あります」
アイドル方面はインターンなどで重点的に学び、戦闘や捕縛技術は学校で教えられる。
「しかし、過度な暴力行為はいずれにおいても推奨されていません。夜神さんがやったことは、警察の訓練で犯人役が故意に拳銃を発砲するような物です」
夜神のやった事は、いずれヒーローになれば直面する絶望的な状況の予習みたいな物である。確かに必要と言えば必要だが、ヒーロー目指したての人間に課すべき訓練ではない。
ついでに言えば、プロヒーローでもギリだ。
「ふむ。殺してはないぞ?」
「…夜神さんは痛覚が消えてるから少し理解しづらいかもしれませんが、痛みとは恐怖なのです」
恐怖か。
とても懐かしい。オール・フォー・ワンに初めて会った時の私が抱き、そして二度と持つ事のできない感情だ。
そうか…過度な痛みは恐怖になるのだったか。痛くなければ覚えないと思っていたが、度が過ぎたということだな。
「なるほど…それが反省するべき点か」
「その通りです。ただ、夜神さんの個性は強すぎるので手加減は難しいと思います。今回の訓練でも個性はほとんど使っていないように見えました」
「まぁ、私がフルに個性を使った場合の最善手では訓練にならんからな」
効率的に考えると、核を翼で覆ってビルを破壊して瓦礫の中で時間切れまで耐えれば私は勝てる。が、それではつまらんしカッコ悪い。
それに、彼らの実力を高めるには近接戦闘をやるのが一番だ。刀も使えるしな。
「まだ言いたい事はありますが、以上が私の思う夜神さんの反省するべき点です。ただ、彼女の直すべき点以外にも訓練内容について一考の余地があると思われます」
流石は推薦入学者の一人だ。
夜神の良い点と悪い点を述べ、訓練にイレギュラーへの対応製が少ないことも言及した。大体の教師が求める百点満点の回答である。
「…せ、正解だ!」
これにはオールマイトとも冷や汗混じりのニッコリ笑顔である。
「(思ってたより言われた!!!)」
だが、捕捉の説明を準備をしていた彼の心は少し泣いた。
◆◇◆◇◆◇◆
その後は原作通りに授業は進み、特にトラブルなく終わった。
「お疲れさん!!」
初めての訓練。
最初の彼ら以外は大きなトラブルはなかったが、生徒たちは精神的に疲れていた。対人戦というのは慣れていないと中々難しいのだ。
「緑谷少年と飯田少年と麗日少女以外は大きな怪我はなし!しかし真摯に取り組んだ!」
ただ、肉体的にはそこまで疲れてはいなかった。
もちろん怪我や疲れがないからと言って、真面目に取り組んでいなかったというわけではない。理想は怪我なく迅速にである。今回の訓練は上手くいっただけなのだ。
「初めての訓練にしちゃ皆上出来だったぜ!」
回を重ねる手加減を覚えていき、軽い怪我人が増える。ついでに慣れる事でも増える。先生としては怪我はない方がいいが、雄英としては死なない程度に怪我をして身体で覚える方針なのだ。
「相澤先生の後でこんな真っ当な授業…何か拍子抜けというか…」
「真っ当な授業もまた私たちの自由さ!それじゃあ私は緑谷少年たちに講評を聞かねば!着替えて教室に教室にお戻り!」
そう言って速攻で帰ってゆくオールマイト。
彼にとって授業という短い時間でさえ活動限界ギリギリなのだ。
「今日の訓練は有意義な物だったな」
「確かにね。でも刹那のアレは流石にやり過ぎだよ」
「そうだな。八百万にも叱られてしまったしな」
難しい物だ。彼らの明るい未来のためには良いライバル的な存在としているのがベストなのだがね。生憎と学生相手の手加減は不慣れなのだ。
「(治崎がいると便利なのだがね)」
奴の個性は便利だ。
初対面は死ぬほど嫌われてバラバラにされたが、今では良い部下だ。
「(そういや顔を見せに来いと手紙が届いていたな)」
また統治者としてのパフォーマンスをやらされるのだろう。時間がかかるから面倒なのだが…
「そうだ響香。校外訓練はいつだ?」
「うーん…再来週じゃなかったっけ」
「なるほど。ありがとう」
となると…もうすぐで襲撃か。
敵が来たとなると学校は休みになるはずだ。その時に治崎の所へ行けば良いか。
「とても楽しみだな」
彼女はニヤリと嗤った。
それが襲撃に対する笑みなのか彼らが成長する事への笑みかはわからない。
「…楽しみにするのは良いけど今度はやり過ぎないでよ」
耳郎も慣れたように一緒に笑う。
「善処はしよう」
未来を知る彼女は真摯に答える。
次のヒーロー基礎学の授業では、自らのクラスメイトに対しては一切の攻撃をしないという思いを込めながら。
◇◆◇◆◇◆◇
所変わって保健室。
「入学間もないってのにもう三度目だよ!?」
オールマイトはリカバリーガールに怒られていた。
「何で止めてやらなかったオールマイト!!!」
いつもより数段細い姿が、怒られているせいで今日は一段と小さくなっていた。
「申し訳ございませんリカバリーガール…」
「私に謝ってどうするの!?」
ベッドには緑谷たちが寝ていた。
爆豪の傷は既に治っているが、他3人は治療中である。
「疲労困憊の上全身の骨折も酷い!それが二人!」
麗日の傷は幸いにも1日で治るし跡も残らないだろう。だが、二人の怪我は本当に酷い。まるで
「応急手当はしたから点滴全部入ったら、日をまたいで少しずつ活性してくしかないさね!」
生徒間の戦闘訓練でここまでの重傷を負うことは、雄英高校においても数えるほどしかない。
「返す言葉もありません…彼らの気持ちを汲んでやりたいと…躊躇しました。して…その…あまり大きな声でワン・フォー・オールをことを話すのは…」
「はいはいわかってるよ。難儀な物だね平和の象徴様」
リカバリーガールとて怒りたくて怒っているわけではない。むしろ心配の気持ちの方が大きい。
ただ、夜神刹那の被害は今回で三回目なのである。一回目二回目は多めに見たが、流石に今回は見過ごせなかった。
もちろんオールマイトとて理解はしている。
しかし、彼本人が異常者に片足突っ込んだナチュラルボーンヒーローなのだ。飯田天哉が夜神に蹴り折られた時点で教師なら止めるべきだが、彼は結局最後まで止めなかった。
「この姿と怪我の件は
AFOという巨悪は倒す事を彼は成功した。
だが、この国は未だに象徴を必要としている。
「あの事件から10年経った。まだそんなに大事かね“ナチュラルボーンヒーロー”“平和の象徴”」
皮肉のようにも聞こえるリカバリーガールの問いかけ。だが、その口調は優しい物だった。
彼女も10年前の事件において多くの人間を治療した。
個性の使える限界まで人々を治し続けたが、全ては救えなかった。苦渋の決断を迫られることもあり、結果的に見殺しにした患者も多い。
人間の心には限界がある。
いくらオールマイトが超人的な精神を持っていたとしても、いつかは耐えきれなくなる。
「いなくなれは超人社会は悪に淘汰されます」
だがしかし、彼本人は死ぬまでヒーローだろう。
最後の最期まで彼はヒーローであり続ける。腕がもげようが足が吹き飛ばされようが、心臓をエグられたとてもヒーローとして死ぬ。
それがオールマイトという男だ。
「それなら尚更…導く立場ってのをちゃんと学びなさい!!」
「はい…」
ただ、流石のトップヒーローも教師としては未熟なのである。そして、その後も彼は夜神刹那の扱いに頭を悩ませ続けるのであった。
◆◇◆◇◆◇◆
放課後。今日の治療を終えた緑谷たちは自身の教室に向かっていた。
「イテテ…」
「大丈夫かデク」
「…すまないな麗日くん」
「こんぐらい平気だって」
軽傷だった爆豪は緑谷を支え、比較的傷が小さかった麗日が飯田を支えながら歩いていた。
リカバリーガールが頑張ってくれたとはいえ、2人の全身は傷だらけである。歩くのもキツそうな状態であった。
「俺は気絶したから見てねぇがアイツ容赦無さすぎねえか?」
「うん…」
「同感だ」
「そやね」
爆豪の言葉に同調する3人。
訓練の時は、初めての戦闘とコスチュームによってアドレナリンが分泌され恐怖心などが和らいでいた。だが、冷静に考えると彼女は躊躇なさすぎである。
「蹴りであばらって砕けるんだね」
「あぁ。俺もやろうと思えばやれるのだから考慮するべきだった」
「いやぁ…それは仕方ないと思うよ?」
「だが実際に彼女は実行した。次の訓練では夜神さんの対策をしっかりと…」
「同級生相手にガチで骨を狙いに行く奴はアイツだけだろ。例外については考えねぇ方がいいぞ」
飯田の考えに呆れたような態度をとる爆豪。
夜神が考えなしというか思考が軽い事を、先の訓練で彼女はよく理解する事になったからだ。
「夜神さんの刀…ガチやったよね?」
「うん。僕のプロテクター一刀両断された」
「嘘だろ…アイツ馬鹿じゃねぇの」
「馬鹿という言葉はやめたまえ爆豪くん。彼女に失礼だろう」
「馬鹿を馬鹿と言って何が
「まぁまぁ」
そう彼女を諌める緑谷だが、夜神刹那が馬鹿なんじゃないかという事はうっすら思っている。
「(腕の骨折は方は僕の自業自得だけど他はやり過ぎな気もする。そもそも夜神さんは本当にヒーローになりたいと思っているんだろうか…)」
そう考えている内に彼らは自分のクラスに到着した。
「おお緑谷たち来た!!!おつかれ!!」
扉を開けると赤髪の男子が嬉しそうな声をあげた。教室を見回すと、放課後だというのにほとんどの生徒が残っていた。
「何やってっか分かんなかったけど、アツかったぜおめー!!」
「へっ!?」
「よく一発入れられたよー」
「一戦目であんなのやられたら俺らも力入っちまったぜ!」
困惑する緑谷。
終わった後に気絶したせいで彼らは知らないが、夜神との戦闘はクラス中の人間が手に汗を握りながら見ていた。目にも止まらぬ攻防が終わり、核に触れた時には歓声があがったほどである。
「俺は
「私
「
「俺!
「わわっ」
クラスメイトの緑谷があそこまで頑張ったのだから自分たちも奮起せねばと彼らは思った。怪我こそしなかったが原作よりも訓練の密度が上がり、彼ら自身の意識も高くなっている。
「思ったより早い帰還だな」
「わっ 夜神さん…は無傷なんだね。良かった」
ニュッと現れた夜神。
驚きながらも怪我の心配をする彼は、やはりどこかズレでいる。
「ククク…当然だ。私の肉体は狂った科学者によって産み出された完璧を模した
「思ったよりは軽かったけど重傷は重傷だね。しばらく訓練は無理かな」
「そうか…」
それを聞いた彼女は何かを悩むような顔をした。
そして緑谷の前に立ち、頭を下げた。
「えっ」
「すまない。初めての訓練で張り切りすぎたとはいえ、少しやり過ぎた」
「だ、大丈夫だよ!一週間くらいで治りそうだから全然平気だから!」
緑谷も突然の謝罪で驚いているが、周りの人間も唖然としている。クラスメイトになって日は浅いが、夜神が殊勝な謝り方をする人間にはとても見えなかったからだ。
「…珍しいね刹那が頭を下げるなんて。明日は槍でも降りそう」
それは親友である耳朗も同じであったようで、彼女も驚いたような顔をしている。
「失礼な。私とて必要があれば足りぬ頭でも下げるさ」
「いや、中学の時に不良ごと他校ぶっ壊した時とか気に入らない生徒や先生を半殺しにした時ですら言わなかった刹那が?」
よく覚えているものだ。
だが少し間違っているな。あの中学校は治崎から壊すように言われてたから不良はついでだ。あと、半殺しの件は私を嗅ぎ回っていた生徒や教師が悪い。
相手の実力差もわからず忠告を聞き入れぬ者に慈悲はない。
「まぁ、今回は例外という奴だ。運命の分岐点は近く、私と貴殿らは縁が結ばれた。いずれ来る決戦に歪みが生じるのは避けたいからね」
「てめぇの言葉は難解で意味不明なんだよ!ちゃんとした日本語を喋りやがれ!」
謝罪の言葉を聞いて見直した爆豪だったが、その後の発言でやっぱりブチ切れてしまった。
「あちゃーその言葉がなければ完璧だったのになあ」
「やっぱり夜神さんって中学の時も問題児やったんか…」
「頭のネジが飛んでるとは思ってたけど想像以上だったんだな!」
緑谷はそんな夜神たちを見ながら、彼女は常識と加減が効かないだけでヒーローを目指す心は同じなのだろうと感じた。
「これでも言語化には苦労しているのだ。何となくで理解できるだから良くないか?」
「よくねぇよ!あと、てめぇの行動に対しては全くもって信用してねぇからな!どうせ次の訓練でも凶器持ち出すに決まってんだろぉ!」
「そこは安心してくれ。流石に刃物は危ないと私も学習したからね。次は素手だ」
「てめぇは普通に蹴りで骨砕くだろうがよ!」
「失礼な。次回の訓練では骨を折るのは1人三本までと決めべっ!」
そう思った彼の目の前で、夜神は爆豪に思い切り殴られた。きれいなアッパーがアゴに入り、彼女の身体は地面から少しだけ離れる。
「あ」
静かになった教室で誰かが声を出した。
個性は使ってないが、それでもきれいに顎に入った拳を見て教室はシーンとしてしまった。
「骨を簡単に折ろうとすんじゃねぇ!」
呆然としてたクラスメイトだが、爆豪の正論すぎる叫びには思わず頷いている。ただ、追撃をかまそうする彼女は流石に止めた。
「待って待って刹那も悪気があったわけじゃないと思うんだ!多分…!」
「そ、そうだぜ!日は浅いが夜神は悪い奴じゃないと思う!…思いたい!」
「尚更タチ悪ィじゃねぇかよ!」
「ガフっ…骨の1本くらいすぐに治るから良くない?」
「刹那さんは黙っててください」
やいのやいのとまた騒がしくなった教室を見て、緑谷はこう思った。
「(うん。夜神さんの事は深く考えない方がいいかもしれない)」
少なくとも悪い人でないが、価値観がズレにズレている人だと緑谷出久は再認識したのであった。
【平和の象徴】
オールマイトの呼び名であり、彼の異常性を一言で表した言葉。国家という基盤が崩壊するほどの大事件が起きたとしても彼が全盛期の姿で健在であれば10年ほどで元の治安へと戻せるだろう。