敵か英雄か   作:eeeeeeeei

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最強か最弱か

──────

 

 

 

 

 

「えぇぇ!?A組だけじゃなくU組にも赤点取った人がいるの!?僕達なんかよりも"超"優秀なハズなのにぃぃぃぃい!?おかしくないかい!?あれれれれれ────うっ!?」

 

 

 林間合宿の出発前。

 U組も参加となったのだが、令親の鶴の一声で王華と伸はB組と、想と当はA組と移動となっていた。

 

 いざバスに乗り込むと言う前に、散々A組を煽った後、物間はU組にも絡んできていた。

 キャラに忠実と言うか、命知らずというか。

 

 スッと物間の背後に迫っていた拳藤と、尚も煽ろうとする物間を王華は言葉と身に纏う空気で同時に止める。

 

 

「……拳藤一佳、構わん」

 

「いいの?王華」

 

「私に矛が向いたその時は、命は要らんという事だと受け取ろう。そもそも、当の本人はそんな事は気にも留めていない。貴様の行動は自分を貶めるだけの行為だと知れ」

 

 

 U組唯一の赤点である想は、物間の事など見向きもしておらず、バスの周りを何が嬉しいのかぐるぐると、犬のように駆けまわっている。

 

 

「おぉ〜〜!!バス移動!?凄いよ!!私乗るの初めて!!梅雨ちゃん梅雨ちゃん!隣に座ってもいいー?」

 

「えぇもちろんよ」

 

 

 興奮冷めやらぬまま、梅雨の隣の席を予約するとムフフと笑い、こちらへと笑顔を向けてくる。

 

 

「王華ちゃん、伸くん!また後でね〜〜!」

 

 

 ぶんぶんと手を振り、バスのステップを軽やかに登り車内へと吸い込まれるように消えていき、そのフワフワと跳ねる想の後を、低い身長を更に低くしてついて行く峰田は見ない事にした。

 

 

「あぁ言う奴だ。貴様の言葉に意味など無い」

 

 

 トントンとステップを登る王華の後に続く茨。

 そして……

 

 

「物間、退けて」

 

 

 柳レイ子は物間の横を通り抜け、その後をふよふよと浮かぶ、小動物状態の伸。

 柳レイ子の個性、ポルターガイストにより浮かされている状態の伸は小さな座布団を抱きしめたままに目を閉じている。

 

 

「レイ子?どしたのそれ?」

 

「運んで欲しいって、帝に頼まれた」

 

「ん」

 

 

 レイ子の後ろでは伸の荷物と自分の荷物であろう、小さなカバンを持った小大唯もレイ子に続きバスへと入っていく。

 全員が無事に揃っているかをブラドキングがしっかりと確認したところで、A組もB組も、林間合宿へと出発した。

 

 

──

 

 

 U組対B組の演習試験も行いはしたが、想はA組戦で既に赤点は決定しており、今回は出場停止となったため、変則的な戦闘となった。

 第一戦はB組女子7名vs王華。

 A組と同じく、王華が【無個性】だと言う事に、茨も含め全員が驚愕していた。とはいえ、A組戦の結果を聞いていたB組は気を抜くはずもなく、全力で挑んだのだが、王華には一撃も入れる事が出来なかった。

 瞬殺されたのが小森。小森を守り切るのが僅かに見える勝機であったのだが、その後は茨の健闘も虚しく10分足らずで全滅という結果となった。

 

「何を卑下しているのかは知らんが、私からすればB組とA組との差などないに等しい。貴様らに足りないのは経験だ。私とのこの一戦が、貴様らを大きく変えるだろう。私と言う存在を、その身に刻め」

 

 その時の、自意識過剰としか思えない王華の言葉であったが、それを言えるだけの強さと、圧倒的な存在感にB組の女子は王華に心酔していた。

 

 

 第二戦はB組男子13名vs当・伸。

 結果は、女子がいないし、自身の上限値である13名との戦闘にやる気の無くなった当は伸に有る事無い事吹き込むと、それを実行に移した伸が全員を瞬殺して終了した。

 

 

 

「でも、帝ホント強いよなーそれで無個性ってんだからバケモン──」

 

──ギンッ!!

 

 王華の一つ後ろの席に座る取蔭切奈は席の背もたれから顔を出し、声をかけていたのだが、王華の隣に座る茨の鋭い目付きに苦笑を漏らす。

 

 

「ごめんって。言い方悪かったけど、あんだけ差を見せつけられるとさー。私からしたら推薦枠ってなんだったんだって感じだよ」

 

「でも、帝より糸宿の方が、ウラメシい?」

 

「コイツが"目覚めたら"な。とはいえ、私も出会った頃の私ではない。今であれば私が勝つだろう」

 

 

 王華にここまで言わせる男、糸宿伸が気になるが、と思えば、レイ子の膝の上で丸まっていた、体長40cm程度の伸は横になったまま目を開けていた。

 

 

「王華、もうすぐか?」

 

 

 珍しく語りかける伸の方を向く事なく、王華は答える。

 

 

「あぁ。そうだろうな。私は待つ気はないぞ?」

 

「面倒だが、わかった」

 

 

 二人のやりとりに他の者の頭にはハテナが浮かぶも、一回目の休憩だと言う、駐車場に辿り着いた少し後で話していた内容を理解した。

 

 

 

────

 

 

 

「猫の手手助けやってくる!!」

 

「どこからともなくやって来る…!」

 

「「ワイルド・ワイルド・プッシーキャッツ!!」」

 

 

 四名一チームの連盟事務所を構えるヒーロー集団。

 その中の、ラグドールと虎の二人がポーズを決めて立っている。

 

 

「え?だからなに……」

 

「まずい。はやくバスに──!?」

 

 

 勘のいいものは気づいたようだが、もう遅い。

 

 

「ウルトラしろよ…!」

 

「目的地はあの山の麓!」

 

 

 ぐにゃりとしなる虎に吹き飛ばされ、全員が崖下へと突き落とされた。

 

 

 

────

 

 

 

「みんな、大丈夫!?」

 

「おー無事だ」

 

 

 拳藤の声かけに一様に無事だと返事をするB組。

 その殆どは骨抜の個性により柔らかな地面へと降り立ち、適した個性や実力のあるものは個々で無事に着地していた。

 

 

「精々"夕食"には間に合うといいな」

 

 

 王華はそう言い残すと地を蹴り木を蹴りながら空を駆けた。

 それを見届けた拳藤は、未だここに居るもう一人のU組へと声をかける。

 

 

「糸宿は、行かないの?」

 

「あぁ。それよりも、注意を凝らせ。戦闘は初動が物を言う」

 

 

 その身体を身長190cmを超える凡戸よりも大きい、2m近くにすると、腕を組んでいる。

 既に警戒網は張り巡らしており、ここへと向かって来るナニカにも気づいているが、口には出さない。

 

 

「うん!みんな!気をつけ……」

 

「「マジュウだーーーーッ!!!?」」

 

 

 突如現れた、この世の生物では無いような異形の生き物に悲鳴を上げつつ構えるも、すぐ様行動に移ったものが一人だけいた。

 

 

「………ッ!!」

 

 

 自身と化物との距離を縮め一瞬で肉薄すると、同時に鼻先に軽く蹴りを入れただけで怯ませた。

 

 

「初動が物を言うと、言っただろう。俺はもう動かない」

 

 

 そう言って身体を小さくした伸は本当に動く気がないようで、怯んだだけで直ぐに立て直した化物にあっさりと潰される。

 

 

「ヤバッ!!骨抜!後ろ!」

「はいよ」

「私とした事が……異形のものよ、去りなさい!!」

「糸宿!?こんの!!」

 

 

 取蔭の声に合わせ、骨抜が伸を潰している上半身では無く、下半身の地面を柔らかくして、化物を沈め、浮いた上半身から頭のついて無い取蔭の身体が伸を引き摺り出したところで、茨のツルの塊が、拳藤の巨大な拳が化物を襲うと、土塊となりその後動くことはなかった。

 

 

「大丈夫、なの……?」

 

 

 レイ子の問い掛けに対し、伸は首を縦に振り、ぐしぐしと目に掛かる赤い液体を乱暴に袖で拭き取りながら起き上がる。

 

 

「なんで、自分でやらないんだ?僕達をやった時みたいに、君ならあんなの余裕なんじゃ無いのか?」

 

 

 物間の言葉は、今だけは全員の代弁に等しかった。

 当は何もしていないので、実質13対1という、圧倒的有利な状況で一方的に負けたのはつい1週間前の話。

 あの、余りにも強すぎる男が、なぜ動かないのか。

 

 

「個性使用も、手を貸すのも一度までと言われている」

 

 

 全員が絶句していた。

 言われたから。

 それだけであっさりと化物に潰されたのかと。

 

 

「馬鹿なのか?君は、一歩間違えれば死ぬところだったんだぞ?それを、言われたからって……」

 

 

 物間とて、雄英の生徒でありヒーローを目指す者。

 それこそB組全員が伸の命を投げ出しているかのような行動が理解できなかった。

 

 

「物間の言う通りだ。なんとかできるなら、自分で動けよ。私たちも、これからは自分たちの身は自分たちで守る。そうすれば、手を貸すことにもならないだろ?」

 

 

 伸は拳藤の眼を見つめて、答えた。

 

 

「俺が自ら動くことはない。それは、よくない事だから。命令されたのなら、それに従うだけだ」

 

 

 黒色支配すらも戦慄を覚えるほどの、深い深い黒色の瞳。

 その瞳には他者を映すこともなく、永遠の黒。

 伸の事が、感情や人格を宿していない、動くだけの肉人形にしか見えなかった。

 

 

「俺のやる事はお前らについていく事だ。それがわかったら、早く行け」

 

 

 その後、本当に伸は何もせず一番後ろについてくるだけで、戦闘に加わる事はなかった。

 

 

「遅い」「甘い」「個性にかまけすぎだ。体を使え」「先は長いのに、いちいち全員で相手をする意味はあるのか?」

 何もしないが、口煩く言う伸に、B組はフラストレーションがどんどんと溜まっていた。

 

 

 

────

 

 

 

「はっやー。まさかもう到着してる子がいるなんて……」

 

 

 鍵の掛かった施設の階段に腰掛け瞑想している王華を見つけたピクシーボブは呟く。

 

 

「コイツは特別です。帝、糸宿は問題ないか?」

 

 

 イレイザーヘッドの問い掛けに、王華はゆっくりと目蓋を開く。

 

 

「それを決めるのは私ではない。が、ヤツが命令を完遂しない事は有り得ない」

 

 

 言い切ると、少し怪訝な目を向けるイレイザーヘッドに対し、一つ付け加えた。

 

 

「私達を飼い慣らせるとは思わん方がいい。ヤツもまた、問題児なのだから」

 

 

 王華の言葉にイレイザーヘッドはうなづくでもなく、王華を見据えた。

 

 

「飼い慣らそうとは思ってない。お前らは、曲がりなりにも雄英生で、俺は雄英の教師だ」

 

 

 クスリと微笑んだ王華は、バスから自分の荷物を取り出すと、マンダレイへと声をかけた。

 

 

「さぁ、早く部屋に案内しろ。今日はどうせ自由だろう?他の到着まであと5時間はかかる」

 

「そんなに早く?もう少しかかるんじゃない?」

 

「それは少し、認識が甘い」

 

 

 部屋へと通された王華は、大部屋である事に文句を言っていたが、教師陣と同室にするか、広間かと問われ渋々と承諾した。

 

 

 

 

「あの子が、噂の一人?」

 

「そうです。アイツはアーリィと呼ばれ、世間にも既に名が知れ渡っている、少し拗らせたヤツですね」

 

 

 マンダレイとピクシーボブは事前に聞いていた四人の問題児の話と、ヒーロー殺しの事件での戦乙女の記事を思い出していた。

 

 

「A組の子達といるキティ二人は何もしてないけど、B組といる子も相当ヤバイね。私の土魔獣と会敵したと同時かってくらいのタイミングで蹴りを入れていた。しかも、正確に核に」

 

「ソイツが一番害がないようで、持ってる力は災害級です。教師として、間違った方向に行かせないようにできればいいのですが……」

 

 

 二人はそんなイレイザーヘッドの表情から、顔を見合わせて、口元を歪めた。

 

 

「「あぁ。担任がエルネストだもんねぇ……」」

 

 

 二人は、「はぁ。」と溜息をつき、夕方過ぎには着くであろう生徒たちの夕食の材料を用意し始めた。

 

 

 

────

 

 

 

 その後、口出しはするが結局何もする事のなかった伸。

 

 

「はぁはぁ……今日一日で、君の印象が変わったよ……ただの、U組最弱のデクの棒にね」

 

「物間……糸宿にも、きっとなんかあるんだよ……」

 

 

 8時間半を掛け、ようやく山の麓である宿泊施設に辿り着いた時、伸以外のB組はみな疲労の限界に達しており、優雅にお茶を飲む王華に迎えられた。

 

 

「予想より、少し遅かったな」

 

 

 理由に察しはつくが。と内心で思いつつも湯呑みからお茶を啜る。

 

 

「君たちU組が足を引っ張るからさー!!問題児は問題児らしく、隔離されていればいい──」

 

 

────トスッ!!

 

 

 拳藤の巨大な手刀が首筋に入り、疲労困憊ということもあり物間は地に倒れ伏した。

 そんな拳藤と物間の様子を見ながらも、鉄哲は王華と伸を睨みつける。

 

 

「お前ら一体なんなんだ?物間じゃねぇが、こっちは重りを付けられたようなもんだ」

 

「鉄哲、やめろって……」

 

 

 ふむ。拳藤一佳は流石だな。ただ、頭に来ているのは同じだが、方向が違う。

『なーんでこの人王華に怒ってるんだろ?』

 

 根っこは王華と似た物同士である燈は、王華を馬鹿にされているように感じ、その身を実体化し鉄哲に襲い掛からんと言う勢いだが、王華が止めた。

 

 燈、良いんだ。こんな子供に本気になるほど、私はもう子供では無い。

『んーでも私の気が済まない……はいはい。わかったよー大人しくしてますよー』

 

 

 心の中で拗ねている燈を愛しく思いつつも、今はこいつらか。

 

 足を組み、湯呑みからお茶を啜っているだけと言うのに、何がこんなにも様になるのかわからない。無骨な丸太を切っただけの椅子から、重力を感じさせないほどに、フワリと立ち上がると、鉄哲をその紅い双眸で王華は見つめる。

 

 

「糸宿伸が邪魔だったのなら、貴様らも私のように切り捨て行けば良かっただけの話だろう?振り払えもしない貴様らの弱さを、他人に当たるな。

──それに、ヒーローとやらは弱者を助けるのではなかったか?」

 

 

 王華の言葉に、鉄哲は項垂れつつも言葉を返す。

 

 

「それは、そうかもしれねーけど……コイツは弱者じゃ無いだろ」

 

「我々も貴様らの担任に従っているまでの事。それに、糸宿伸はそこに居て、苦言を呈しただけ。疲労から頭にきたのかは知らんが、言われたことに間違ったことは一つでもあったのか?己に足りない物を受け入れられんようじゃあ、貴様に成長はない」

 

 

 まさか見ていたのではないかという程に、王華の正確な物言いに思わず萎縮する。

 

 

「よくわからないが、俺はまた何か間違えたのか?」

 

 

 王華へと尋ねた伸であったが、それに答えたのは鉄哲であった。

 

 

「いいや。糸宿は何も間違えてない。すまねぇ!確かに俺は疲れててお前に当たっちまった!!言われたことも、全部が図星だったからよ…」

 

 

 B組は団結力が強い。

 A組の爆轟や、緑谷のように暴走する人間がいないという事もあるが、敵襲撃を経験しているA組と比べ、どうしても自分たちを劣っていると感じているB組は打倒A組という目標のもと、担任であるブラドキング含め、結束している。

 だが、それが故に行動が一々仲間ありきとなり、全てが一拍遅い。

 ちくちくと姑のように言う伸に、山道を数時間歩き続け疲労困憊な中であればイラつくのは当然といえば当然であった。

 

 

「そうか。ならいい」

 

 

 顔色一つ変えることはない伸に、鉄哲は伸がこうなった理由というものが気になったが、今は聞かないことにした。

 なんとなく、今では無いと思ったから。

 

 

 

────

 

 

 

 

 夕食も終え、女湯にて。

 

 

「私お風呂大好きなんだよねー!ひっろーーーい!林間合宿ってすごい楽しいねー!!」

 

 

 想はタオルなどを身につける事もなく、生まれたままの姿で浴場を駆け回る。

 その度にその豊満な二つの山を存分に振るわせており、王華の神経を逆撫している事には気付いていない。

 

 

「耳郎響香、小森希乃子のようなものでもそれなりにあるのは、なぜなのだ?」

 

「なんでって……てか、ウチだってそれなりにはあるし」

 

「帝、腹筋やべー!!てか、身体バッキバキじゃん」

 

 

 王華の呟きに、王華よりは胸のある耳郎はムッとしており、取蔭が王華の肉体美に驚いていた。

 

 

「心・技・体を極めているのだから、当然だろう」

 

 

 さっと大きなタオルを体に巻き付け、胸を隠すと、浴場を駆け回る想の胸を掴み止める。

 

 

「イッターい!王華ちゃん、なにするの?」

 

「邪魔な肉塊を豪快に揺らすからだ。それに、風呂は静かに浸かるものだ」

 

 

 若干苛ついている王華にブーブーと文句を言いながらも、湯船に浸かりだらし無く手足を広げる想。

 A組もB組もU組も、全ての"男女"が大浴場に集結している中、男湯が騒がしい。

 

 

「……やめたまえ!!」

 

「覗きなんか、男らしくねぇぞ!!」

 

「やかましいんスよ……壁とは越えるためにある!!Plus ultra!!」

 

「校訓を穢すんじゃないよ!!」

 

 

 この時のため──

 この時のために、オイラはココにいる!

 

 八百万のヤオヨロッパイ!!

 芦戸の腰つき!!

 葉隠型の湯船!!

 蛙吹の意外おっぱい!!

 麗日のうららかボディ!!

 亡女の天然桃尻!!

 帝の魅惑の肢体!!

 まだ見ぬB組のォオオオ!!!

 

 

 また峰田かと、A組の女性陣はその身体を隠そうとしているが、想は何かに気づいた。

 

 

「みんなあのちっちゃい子に見られたくないの?まっかせといて!」

 

「想ちゃん!?」

 

 

 堂々と全裸で立ち上がると、岩を蹴り壁を蹴り、男湯との境である壁まで駆け上がると、飛び蹴りのポーズ。

 

 

「イナズマキーーーーック!!」

 

 

 鳩走るスパークで大事な部分が隠れていたのか、隠れていなかったのかは、峰田と、見回りのため壁の上にいたマンダレイの従甥である洸汰にしかわからない。

 

 だが、峰田の鼻から溢れ出た鮮血に染まる男湯の湯船を見たイレイザーヘッドとブラドキングからの指示で、翌日から男子と女子の大浴場の利用時間は変えられることとなった。

 




気持ちはサクサク進めたいのですがつい脱線しがち……。

読了ありがとうございました。
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