◇データ空間
研究所に突入してすぐに別行動をしていたぶりぶりざえもんは難しい形の記号や計算式が漂う空間を進んでいた。
「むぅ…まだか?このコンピューターのシステムの中枢部は?」
彼は自身の身体を同じくデータ化してシステムの中枢を目指していたが、コンピューターウイルスとして生まれた彼にとっては内部への侵入は朝飯前のことであった。何故こんなことをしているかというと、研究所のシステムに侵入し自身のウイルスの力で内部から潰そうと考えていたのである。
「今度こそ私は本当の…真の救いのヒーローになってみせる!しんのすけが私を召喚してくれた想いに応える為に!私の友の為に!!」
しんのすけへの感謝と想いを胸にぶりぶりざえもんは進み続けた。
「この戦いが終わったら無事にしんのすけ、皆と再会する。そして真のヒーローとなった私は…私は…フフフ…!巨乳の忍さん達とハーレムを作り楽しい日々を過ごすのだぁ〜!!ぶっひょおぉぉぉぉ♡さぁ!その為にもさっさと終わらせて帰るぞ!待っていろ!私の桃色ライフ!!ウオオオオオ!!」
鼻息を鳴らしながらさらに加速してぶりぶりざえもんは進み続けた。
∇ ∇ ∇
同じ頃、しんのすけとひまわりとシロ、飛鳥達忍連合は下忍達と戦闘を続けていた。戦闘から離脱したサスケがいなくても戦力が下がらない下忍達にしんのすけ達は少し押され気味になってきていた。
「ハァ…もう!全然減らないゾ!オラ少し疲れちゃった…」
「弱音を吐くなしんのすけ!お前は両親を助けに来たんだろう!もっと気張れ!」
「そんなこと言ってもキリが無いゾ!シロ〜」
戦っても戦っても数が減らない下忍達に愚痴るしんのすけに焔は喝を入れたが、しんのすけは座り込むとシロを呼んだ。
「後はシロにお任せするゾ、シロわたあめ!」
「アン!」
「忍法!毛玉ボーリング‼︎とう!」
わたあめ状態のシロを勢いよく投げ下忍達数人をボーリングのピンの如く弾き飛ばした!
「イェ〜イ♪ストライキ〜!!」
「ストライクだろ!」
しんのすけはフィーバー状態で喜んでいたがそのシロの扱いに飛鳥達はなんとも言えない表情をしていた。その活躍を見て叢はシロに援護を出した。
「やるなシロ君!よし、シロ君を援護だ!大五郎!!」
叢の掛け声と共に黒い模様が入った巨大な白い狼大五郎が現れシロと一緒に下忍を蹴散らしていった!迫力のあるその姿にシロは驚いていたが、大五郎が頷くと大五郎の頭に乗り共に立ち向かっていった。
「おお!!シロカッコいい!!よーしオラだってぇ!!」
シロの活躍を見てしんのすけもやる気を取り戻し下忍達との戦闘を再開した。
「かすかべ防衛隊カグラ!ファイヤー!サンダー!ボンバー!!オラオラオラ!!!」
「援護しますわしんちゃん!いきますよ両備さん!」
「またやるの?仕方ないわね!遅れんじゃないわよ!」
やる気を取り戻したしんのすけはひまわりの爆声の援護と一緒に両手のガラガラと哺乳瓶を振り回しながら下忍を蹴散らし、再び詠と両備と一緒にトリプルケツだけアタックで吹っ飛ばした!
しかし一度は勢いを取り戻したしんのすけ達だが、分身の術で無限に湧いてくる下忍達に再び押されてきた。
「あ〜もう!全然減らないし!こうなったらアレを使うしかないし!絶・秘伝…あっそうだその前に、しんちゃん?こっち見ちゃダメだからね?絶対だよ?」
減らない下忍に苛立った四季はしんのすけに忠告すると力を解放した。
「絶・秘伝忍法!ショギョウムZEX♡」
その瞬間!四季の服が消え全裸になると広範囲に蝙蝠の嵐を発生させ髪と胸を揺らしながら下忍達を大きく吹き飛ばした!忠告されたがちゃっかり見ていたしんのすけは鼻の下を伸ばして興奮していた。
「おおおお♡四季ちゃん大胆だゾ〜♡」
「おー⁉︎パイパイ!」
「ああ〜!!見ちゃダメって言ったじゃん!?しんちゃんのエッチィ〜!!」
服を戻すと見ていたしんのすけに顔を赤くして怒る四季。続いて美野里も技を発動させた。
「よ〜し!美野里もやるよ〜!絶・秘伝忍法〜♪ストロベリーレインボースライド♪」
巨大化させたバケツから苺と生クリームがデコレーションされた巨大なバームクーヘンが現れてハムスターの回し車のように駆け回り出した!
「おお〜!?面白そう〜!美野里ちゃ〜ん!オラにもやらせて!」
「うんいいよ〜♪しんちゃんも乗って☆」
しんのすけもデコレーションバームクーヘンに乗り込み二人で楽しそうに笑いながら爆速し下忍達を轢き倒していった!
「次はわしの番じゃ!絶・秘伝忍法!真・南無…「おお!?カンタムロボ!!」…⁉︎な、なんじゃ?」
続いて夜桜も絶・秘伝忍法を発動させたが、金色の上半身のみの巨人の姿になった夜桜にしんのすけが反応した。
「夜桜ちゃんカッコいい///カンタムロボみたいだゾ!」
その姿に頬を染めて興奮するしんのすけだが、夜桜の様子もおかしくなっていた。
「フフフ…そうじゃカンタムじゃ」
「…よ、夜桜さん?」
怪しく笑っている夜桜に雪泉は心配になったが、夜桜は興奮気味語り出した!
「やはりしんのすけも好きじゃったか!その通り!この技はカンタムロボをイメージしておるんじゃ!実はわしカンタムロボの隠れファンなんじゃ!超カンタムロボや究極カンタムロボも良いが、特に主人公の山田ジョンの青年の姿が好きでのぉ!彼こそわしの理想で推し…ハッ⁉︎」
「夜桜ちんの意外な趣味発覚…」
「…そういえばたまに夜桜の部屋から妙な掛け声が聞こえることがあったな」
意外な趣味を知り四季と叢は笑みを浮かべたが、自ら暴露してしまった夜桜は顔を真っ赤にしてそのまま暴れ出した!
「ッ〜///な、なんじゃ!!女の子がカンタムロボを好きになったら悪いんか〜!!ッ‼︎なんじゃ貴様ら⁉︎何を笑っとるんじゃあぁぁぁっ!!!!」
笑っていた下忍にキレた夜桜は巨大な拳を振り回してヤケクソになっていたが、同じくヒーローファンの葛城が宥めた。
「まぁまぁ恥ずかしがることは無いぜ夜桜?アタイだってアクション仮面の大ファンなんだぜ?別に悪いことじゃないぜ?もっと胸を張れよ?アタイが揉んでやるからよ、へっへっへっ♪」
「かつ姉…それ意味違うから」
「そうそう、オラのお友だちの風間君だってま・ほー少女もえPの大ファンだから恥ずかしくないゾ」
飛鳥にツッコまれしんのすけに同情されたが、夜桜の巨人の下に来た葛城は力を解放した。
「よっし夜桜!アタイも協力してやるぜ!合体絶・秘伝忍法!!」
葛城の体が光り出すと巨人の下に巨大な具足を着けた下半身が現れ、完全な人型のカンタム風の巨人の姿になった!
「「真・カン南無ロボ!!」」
「おおおおおおおっ!??!」
その姿にしんのすけはさらに興奮し飛鳥達も戦闘の手が止まるほど驚いていた。
「それではいきますよ?葛城さん!」
「おう!!」
「ちょっと待ちなさい葛城!夜桜!」
攻撃を始めようとした二人を両備が止めた。
「ロボなんだから飛び道具も必要でしょ?絶・秘伝忍法!メヌエットミサイル!!」
円形の大型射撃ユニットを装備した姿になり、巨人の後頭部に飛び乗るとアームを伸ばし両肩にミサイルポッドを装備させた。
「どうせ暴れるならこれくらいしないと!さぁ、やるわよ葛城!夜桜!」
「よっしゃあ!!」
「はい!いきますよぉ!!」
三人の協力によりかなり戦力が上がった!拳や蹴り、手から光弾、ミサイルを乱射により下忍達の数も大分減ってきた。攻撃が激しい為飛鳥達は少し離れていたが夜桜と葛城が叫んだ。
「今のうちに雪泉達は先に進んでください!ここはわしらでくい止めます!」
「おう!任せろ!行けしんのすけ!お前の両親を助けろ!!」
「夜桜ちゃん、葛城ちゃん……ほい!!」
しんのすけが返事をし雪泉達も頷くと、夜桜は巨人の腕に装着された籠手を下ろした。
「籠手に乗ってください!これでひとっ飛びじゃ!」
「はい!しんのすけ君、飛鳥さん、焔さん、雅緋さん行きましょう‼︎」
しんのすけと各メンバーのリーダー四人が籠手の上に乗ると夜桜は巨人の腕を前に向けた。
「いきますよ?しっかり掴まっててください!必殺秘伝忍法!カンタムパーンチ!!」
籠手がロケットパンチで発射されしんのすけと飛鳥達四人は先に進んだ!吹き飛ばされないように掴まっていると前方に扉が見えてきたが、そのまま突っ込んだ!
「皆踏ん張れ!!」
扉を破ると飛鳥達は互いの無事を確かめ合い籠手は夜桜の元に戻って行った。
「ここは…」
立ち上がったしんのすけ達はたどり着いた場所を見渡した、そこは広めの闘技場かコロシアムに似た所で前方の上の部分にはシャッターが閉じた観戦席らしき物があった。
「闘技場…でしょうか?」
『ようこそ、アタシの研究所へ』
場所の確認をしているとスピーカーから声が聞こえシャッターが開いた!警戒して構えるとそこにはカラフルな髪をした研究者らしき人物が笑みを浮かべて椅子に座って見下ろしていた。
「うふふ、よく来たわね忍ちゃん達、それと…会いたかったわよ野原しんのすけ君?ん〜…チュ♡」
∑「おおおお…⁉︎オカマだゾ」
色っぽく投げキスしたドゥゲェンにしんのすけは寒気を感じてぞくっとし震えた。
「お前がドゥゲェン・ノアニーキだな?」
「えぇそうよ、よろしくね可愛い忍ちゃん達。わざわざ野原しんのすけを連れて来てくれてありがとうね♡」
お礼を言って笑うドゥゲェンに雅緋は指差すと凄まじい圧を放ちながら宣言した。
「鈴音先生の命により貴様を討伐・捕縛する!大人しく投降しろ!」
「鈴音?…あぁあの自称スーパー忍者ちゃん?あの子のことなら蛇女にいた頃からよく知ってるわ。へぇ先生ね、あの子ずいぶん偉くなったのね?お祝いしなくちゃね、ご褒美は何がいいかしらん?おほほほほ♪」
鈴音を嘲笑うドゥゲェンに雅緋と焔は舌打ちし刀に手を掛けたが、ドゥゲェンは冷徹な笑みを浮かべた。
「残念だけどまだアタシは捕まるわけにはいかないわねぇ…!アタシの研究はまだまだこれからなんだからね。それに野原しんのすけちゃん?ここにいればアナタが探してるパパとママとはずっと一緒にいられるわよ?そう、ずっと一緒に…ね?うふふ♪」
「ッ⁉︎貴方まさか!彼のご両親に何かしたのですか!?」
「ひろしさんとみさえさんは何処!?」
「オラの父ちゃんと母ちゃんを返せ‼︎」
ドゥゲェンの発言と笑みにひろしとみさえの身に何かあったと察した飛鳥と雪泉は目つきを鋭くして問いしんのすけも二人を返すように叫んだ。
「うふふ、心配しなくても大丈夫よ。会いたいのなら今すぐ会わせてあ・げ・る☆パチンっと♪」
ドゥゲェンが指を鳴らし床が開いてエレベーターが上がってくるとそこから…パイプが付いたライトアーマーを着て口元を黒いマスクで覆った二人の人物が現れた!二人は前屈みになっていた頭を上げ虚ろな目つきで見てきた。
「父ちゃん?母ちゃん?」
そう、現れたのは…探しに来た最愛の両親ひろしとみさえであった!怪しげな物を付けられていたが間違いなかった!
「父ちゃーん!母ちゃーん!」
両親の無事な姿にしんのすけは駆け寄ったが、その時異変に気づいた飛鳥が叫んだ!
「ッ‼︎しんちゃん危ない!!」
「…えっ?」
次の瞬間!しんのすけがいた場所にクレーターが出来た‼︎しんのすけは間一髪のところで飛鳥に助けられ無事だったが、しんのすけを攻撃したのはなんとみさえだった!!
「か、母ちゃん…?」
しんのすけも自分に攻撃してきたみさえが信じられなかった。
「うふふ、お望み通り会いたがってた両親よ。でも今は…アタシの実験体の一部よ。さあ…楽しい実験の始まりよ!行きなさい!ソルジャーニンジャひろしちゃん!みさえちゃん!」
「「…はい…偉大なるドゥゲェン様…」」
それは、ドゥゲェンによって洗脳・改造されたひろしとみさえであった!!
次回予告
洗脳されたひろしとみさえを救うべく応戦するしんのすけ達だが、次第に圧倒され追い詰められてしまう!絶体絶命と思われたその時しんのすけに奇跡が起こる!次回、両親を救え!しんのすけ奇跡の秘伝忍法‼︎お楽しみに!