「急げ皆!走れ!」
「ひぃ⁉︎崩れるよぉ〜‼︎」
ドゥゲェンに勝利した野原一家と忍連合であったが、ドゥゲェンが発動させた最後の手段によって研究所が大きく揺れ始め崩壊が始まったのだ!天井などが落ちてくる中必死に出口に向かって走るしんのすけ達!
「見えた!出口だ!走れぇ!!」
研究所の出口が見え滑り込むように全員が出た瞬間、天井が一気に崩れ落ち洞窟型にカモフラージュされていた研究所は完全に瓦礫の山になった。
「はぁ!はぁ!危なかったぁ…野原さん、皆、無事?」
「えぇ、大丈夫よ」
「大丈夫だゾ飛鳥ちゃん!」
「あぁ大丈夫だ、全員いるな?」
野原一家全員の無事を確認すると焔も全員の無事を確認した、どうやら逃げ遅れた者もおらず全員無事だった。確認し終わると崩壊した研究所跡を見つめた。
「それにしても、研究所を爆破するとはな」
「アイツは?ドゥゲェンはどうなったの?」
「自らの研究と共に闇に消えたのか?それならば研究者として本望というものか?」
「ですがまだ油断は出来ません。彼は本当の戦いはこれからだと言っていましたし」
各リーダーはドゥゲェンの生死と去り際の最後の言葉を考えていると、突然辺りが揺れ出した!
「な、何⁉︎この揺れ!?」
「地震か!?」
「おお⁉︎おへそを隠さなくちゃ!」
「「それは雷だろ!」」
「こんな時に何言ってんだしんのすけ⁉︎」
「ッ!いや、この揺れの原因は…あれだ!!」
こんな時に冗談を言っているしんのすけにツッコミを入れたが、揺れの元凶に気づいた雅緋は研究所跡の方を向いた!次の瞬間瓦礫の山が盛り上がり吹き飛んだ!飛鳥達は転身を解除している野原一家を抱えてその場から離れた。
「大丈夫ですかみさえさん?ひろしさん?」
「え、えぇ…ありがとう」
「危なかったな、あのままあそこにいたら岩に潰されてたぜ。それより……⁉︎…お…おい…な…何だよアレ…⁉︎」
お礼を言って後ろを見たひろしは真っ青な顔をしていた!飛鳥達も振り向いたが同様の表情になった。
「…えっ?なっ⁉︎何アレ!?」
研究所跡から出現したのは…巨大な白い女性型の体格をした首が五本もある怪物だった!!所々機械的な外見をしているがその姿は…
「怨楼血(オロチ)…!!」
「そんな!まさか…!?」
その姿にかつて戦ったことがある飛鳥と焔は真っ先に反応した。
「オロチ…?それがあの怪物の名前なの?」
「はい、忍の怨念と無念の集合体の化け物です!でもどうして⁉︎前に倒したはずなのに…!」
みさえにオロチの説明をしオロチが復活したことに表情を歪ませていると、オロチから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
『おーほっほっほっ‼︎驚いたかしら忍ちゃん達?』
「この声…まさかドゥゲェン⁉︎」
『えぇ、そうよん♪』
そう、その声は研究所と共に闇に消えたと思っていたドゥゲェンの声だった!声はオロチから発せられていた。
「何処にいる!まさか…オロチに乗っているのか⁉︎」
「それより何でオロチが⁉︎何で復活してるの⁉︎」
「飛鳥さん!焔さん!とりあえず落ち着いてください!」
殺気立っている飛鳥と焔を雪泉が宥めるとドゥゲェンは説明を始めた。
『ありがとう雪女ちゃん。そう言えばそこにいる何人かはこの姿を知ってたわね。そうよ!このオロチはかつての蛇女のオーナー道元に頼まれて生み出したオリジナルのオロチと同時期に開発したプロトタイプオロチよ!』
「プロトタイプだと?」
『えぇそうよ、オリジナルの方は道元ちゃんが完全に使いこなせなくて忍ちゃん達に消滅させられたけど、このプロトタイプは道元ちゃんが死んだ後に改造と改良を重ねてオリジナルを上回る完璧なものとなったわ☆☆!!まぁオリジナルと違って怨念とかは無いんだけどねぇ〜♪というわけで!この進化したプロトタイプオロチ…『怨楼血Mk-II』で崩壊した研究所の分も込めてたっぷり御礼をしてあげるわ!!覚悟しなさい!!キィヤハァァァァ!!!』
奇声を発するとオロチの巨大な腕を振り下ろしてきた!飛鳥達は再びしんのすけ達を抱えて飛び退いて避けたが、焔が六爪を構えてオロチに向かった!
「ふざけた物を作りやがって!かつてオリジナルに取り込まれて利用された仲間達の無念を込めてまた地獄に送ってやる!覚悟しろ!!」
「焔ちゃん!待って!」
「秘伝忍法!魁!!…何⁉︎…ぐっ⁉︎…うわぁぁぁぁ!??」
六爪でオロチの腕を斬りつけたが刃は全く通らず、腕を振り抜くと焔はあっさり吹き飛ばされた!
「焔ちゃん!大丈夫⁉︎」
「だ、大丈夫だ…くっ…な、何て力だ!…ッ⁉︎刀が!」
焔の六爪は全て折れていた!ソルジャーニンジャ、先程の怪物蜘蛛との連戦と今の攻撃で刃が限界を迎えたらしい。
『あ〜ら?今何かしたかしら?うふふ♪』
焔の一撃を嘲笑うドゥゲェンに続けて各メンバー達も攻撃を仕掛けたが全て尽く無効化された。
『あははは!いいわよいいわよ!素晴らしい攻撃よアナタ達?う〜ん…マッサージにちょうどいいくらいね。それじゃあ、今度はこっちからいくわよ?』
攻撃を無効化したドゥゲェンはオロチの首を上に向けると口に高出力の青いエネルギーをチャージした!
『ライトニングハリケーン!!』
『きゃあぁぁぁぁっ!??!』
大出力の稲妻の波動が放たれ忍連合は悲鳴を上げて吹き飛んだ!辛うじて防いだが装束はボロボロになりダメージによりすぐには動けなかった。
「くっ、な、何てパワー…」
「ッ!オ…オリジナルを上回るというのも満更嘘でも無い…みたいだな…!」
『おほほほ!もう終わりかしら?こんなのまだ小手調べよ?本当の恐怖はこれからよ!!』
ドゥゲェンの次の攻撃に対処しようと身構えると、後ろで見守っていたしんのすけが自分の輝く秘伝忍法書を見つめ声をかけた。
「こうなったら、オラ達も大きくなるしかないゾ!」
その発言に全員一斉にしんのすけの方を向いた。
「大きくって…こんな時に何の冗談だよしんのすけ⁉︎」
「そうよ!さっきの戦いみたいに変身してどうにかなる相手じゃないわよ!」
ひろしとみさえは反論していたがしんのすけは続けた。
「オラの巻き物と飛鳥ちゃん達の巻き物の力を合わせるんだゾ!」
ひろしはそれでどうなると言い、みさえは早く逃げようと叫んでいたが、さっきまでの戦いでしんのすけの秘伝忍法書の能力を見てきた飛鳥達はもしかしたらと思い頷いた。
「でも、確かにしんちゃんの秘伝忍法書には私達のとは違って未知の隠された力があるよね?」
「そうだな、普通なら一人しか発動出来ない忍転身も複数同時に出来るし」
「そうですね、もしかしたら大きくなることくらい可能かもしれません」
「このままでは奴に攻撃は効かないしな、よし!ここはしんのすけの秘伝忍法書の力に賭けてみよう!」
各リーダー達はしんのすけの提案に乗ることに決め各メンバー達も気合いを入れ直した。
『あら?何か対抗手段でも思いついたのかしら忍ちゃん達?いいわ、待っててあげるわ』
その様子を見ていたドゥゲェンは笑みを浮かべて手を止めた。
飛鳥達は野原一家の元に集まってくると各自秘伝忍法書を差し出した。
「皆準備はいい?オラと一緒に叫ぶんだゾ!」
『おおー!!』
「よーし!皆!変態だぁ!!」
『⁉︎変身だろ(でしょ)!!』
ツッコミを入れるとしんのすけは秘伝忍法書を掲げて叫んだ!
「しのび!超・転身!!」
『忍!超・転身!!!』
叫ぶとしんのすけの秘伝忍法書から今までで一番強い光が発せられ光の柱になると空高く伸びていった!飛鳥達は驚いて飛び退いたが先に光の柱に入ったしんのすけの声が響いた。
「飛鳥ちゃん達も早く飛び込むんだゾ!」
「皆!行こう!!」
飛鳥達も続いて光の柱に飛び込み、全員が入ると光の柱はオロチと同じ高さまで伸び輝き出した!
『いや〜ん⁉︎眩しい⁉︎一体何が起きたって言うの⁉︎』
その眩しさに思わず顔を覆うドゥゲェンだったが、光が弾けるとそこには…巨大な姿になったしんのすけが立っていた!
『巨大ロボ‼︎しんちゃんロボカグラ推参〜!!』
まさかの姿になったしんのすけに対するドゥゲェンは口を開けて驚いていたが、巨大しんのすけの姿は服装は忍装束であったが、尻は丸出しで何故か…巨乳であった!
『あ、あ〜らまぁ…ずいぶんと大きくなったわねぇしんのすけちゃん?それにしても…何で巨乳?』
その姿に疑問に思うドゥゲェン。
◇しんちゃんロボカグラ 頭部コックピット内
巨大なコックピットになったロボ頭部内にしんのすけ達野原一家はいたが、しんのすけ達の手足は固定されていた。
「何だこりゃ?どうなってんだ?」
「手足が動かないわ!しんのすけ?どうなってるのよこれ?アンタどんなイメージしたのよ?」
「たいたい!」
手足の自由が効かないことをしんのすけに問い詰めるとしんのすけは説明した。
「大丈夫!オラのイメージ通りだゾ!このロボットはオラ達の動きとチンクロして同じ動きをするゾ、ほら?」
『イロハ〜♪』
しんのすけが試しにフラダンスをするとしんのすけロボも同じ動きをした。
「それを言うならシンクロでしょ?なるほどね、しかも動かしてる間は他の人は動かせないからめちゃくちゃになる心配は無いわね」
「そうだな、なんだか前の雲黒斎との戦いを思い出すぜ、あの時はコントローラーでコマンド入力だったしな。お?ってことは今回も動力は鼠でシロがいないところを見ると頭脳役か?」
「チッチッチッ、ワンパターンだゾ父ちゃん、シロはコンピューター役だけど動力は鼠じゃないゾ?」
「違うのか?じゃあ何だよ?」
「あら?そう言えば飛鳥さん達は?」
動力を聞いていると飛鳥達の姿が無いことに気づいたみさえは探していたが…
『しんちゃ〜ん…』
コックピット内のスピーカーから飛鳥の声が聞こえると『どうりょく』と書かれた画面に飛鳥達が映し出されたがそこには…ジャージ姿でルームランナー型やスクワット型、ワンダーコア型の機械に飛鳥達各メンバーがそれぞれ固定されていた!
◇ロボ動力部
『飛鳥ちゃん達!動力役よろしくだゾ〜!』
「動力って…どうなってるのこれ?」
「さっきのフラダンスの時に『走れ!』とか『腹筋!』の表示が出て無理矢理やらされたが強制的過ぎるぞ!」
飛鳥と焔達各メンバーは文句を言っていたが雅緋と雪泉は溜め息を吐いてやれやれと納得した。
「はぁ…まぁ私達ならその体力があるとしんのすけは判断してこの役割を任せたんだろう」
「そうですね、普段から厳しい修行を積んできた私達でしたらこの役割は適任でしょうしね。しんのすけ君!動力の役は私達にお任せください!どんな動きでも従います!」
納得した二人に飛鳥と焔、各メンバー達も渋々従い溜め息を吐いたが、メンバーを見渡すと何人かいないことに気づいた。
「あれ?詠お姉ちゃんと春花様は?」
「ん?両備もいないぞ?」
「あっ!紫もだ!何処行った紫⁉︎」
『ここにいるわよ?』
足りないメンバーを探していると『むね』『しり』と書かれた画面が点きそれぞれ足りないメンバーが映った。
◇ロボ胸部
むね画面の春花は手を振っていたが、胸部にいる春花は胸が機械に固定されていた。
「ハァーイ皆♪動力役頑張ってね〜!それにしてもしんちゃん?私を胸役にするなんてナイスチョイスよ!しっかり役割を果たしてみせるから期待してね!」
「…私も…いるよ…?」
適任役の春花は機械横のハンドルを握ったが隣から声が聞こえ見るとギョッとした!そこには同じくトップクラスの胸を持つ紫がいた!
「えっ?…うわぉ⁉︎紫ちゃん!?いたの?」
「…酷い…何で…こんな役……」
紫は泣きそうになっていたがしんのすけは手を振った。
『ほほーい!よろしくだゾ!』
◇ロボ尻部
しり画面に映っていた詠と両備も春花と紫の胸と同様に尻を固定されていた。
『おお!詠ちゃんと両備ちゃんもぴったりだゾ!』
「うふふ♡お恥ずかしいですわ〜///ですがシリ友としてお尻役をやり遂げますわ!」
「別に両備もお尻には自信があるから不服じゃないけどさ…この固定はどうにかならないのしんのすけ⁉︎流石に恥ずかしいんだけど!」
尻を突き出している体勢の為両備は顔を赤くして文句を言っていたが、詠が喝を入れた。
「両備さん!そんなことを言っていては真のシリ友にはなれませんわ!共にこの役目を果たしましょう!!」
「いや別に両備は真のシリ友は目指しては…はぁ…もういいわ!こうなったら破れかぶれよ!」
「その意気です!」
仕方なく尻役をすることにした両備。
◇再びロボ頭部コックピット
「ということだゾ父ちゃん母ちゃん」
画面に映る飛鳥達動力役の説明を聞いたひろしとみさえはその扱いに呆れ涙を流していた。
「すげぇ…凄すぎだぜぇ…!」
「まったく…だからSFは嫌いなのよ…」
「いや〜それほどでも〜」
「「だから褒めてないって!!」」
なんやかんやで戦闘準備が整ったしんのすけ達!しんのすけはしんちゃんロボカグラをドゥゲェンが乗るオロチに向けた。
◇怨楼血Mk-IIコックピット内
オロチの首元に設置されたコックピット内でドゥゲェンは準備が完了したしんのすけ達に笑みを浮かべて操縦桿を握り直した。
「うふふ…面白くなってきたわねぇ!退屈しないわねぇ!いいわね!これこそ本当の戦いに相応しいわ!!さあ‼︎かかってらっしゃいしんのすけちゃん!忍ちゃん達!勝負よ!!」
操縦桿を倒しオロチは雄叫びを上げると走り出した!
◇しんちゃんロボカグラコックピット内
「いくゾ皆ぁ!!」
『おおー!!』
しんちゃんロボも走り出し巨大ロボ同士の決戦の火蓋が切って落とされた!!
次回予告
巨大ロボ同士の決戦は互角の戦いを繰り広げる…と思われたが、上手くシンクロが出来ずどんどん追い詰められてしまう!絶体絶命と思われたその時!真の救いのヒーローが現れる!次回、私はお前の永遠の友達、ぶりぶりざえもんの覚悟!お楽しみに!