閃乱カグラ お忍び‼︎嵐を呼ぶ子忍!   作:プラサミット

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メリークリスマス‼︎今回は斑鳩編と葛城編です。


後日談1

ep1

 

◇春日部

 

「ふーんふふーん♪うふふ♪」

 

あの出来事から一ヵ月後、休日を得た斑鳩(私服姿)はひまわりに会いに春日部を訪れ野原家に向かっていた。

 

「ふふ♪ひまわりちゃん元気かなぁ?あぁ〜早く会いたいです」

 

ひまわりに会えるということで斑鳩は深呼吸し鼻歌を歌って楽しそうに歩いていた。

 

「う〜…ん…やはり東京と違ってこちらは空気が澄んでいてのどかですね。えーと、飛鳥さんから聞いた住所ではこの辺りですね」

 

以前任務で野原家に来たことがある飛鳥から住所を教えてもらい、住所が書いてあるメモを手に野原家を探していた。

 

「野原…野原……あっ、ありましたここですね」

 

探し続け数分後、野原の苗字の下にひろし、みさえ、しんのすけ、ひまわりの各名前が書かれた表札を見つけ斑鳩はインターホンを押した。

 

ピンポーン♪

 

『はーい!』

 

みさえの声が聞こえ斑鳩は姿勢を正し直した。

 

「あら斑鳩さん!いらっしゃい!」

 

「こんにちはみさえさん!あっこれお土産です、浅草名物の人形焼と雷おこしです」

 

「まぁありがとう!一度食べてみたかったのよこれ〜!」

 

持ってきた浅草土産をみさえに渡し斑鳩は家に上がろうとしたが…

 

「野原さ〜ん?回覧板…ん?野原さんのお宅に見知らぬ黒髪ロングヘア美女⁉︎怪しい…!」

 

そこへお隣のおばちゃんこと北本が回覧板を届けに来たが斑鳩の姿を見て咄嗟に門の影に隠れた。

 

「ひまわりちゃんに会いに来ました!」

 

「えぇひまわりも待ってるわ!さ、どうぞ上がって上がって」

 

「はい!では失礼します!」

 

「…えっ?ひまわりちゃんに会いに?…ま、まさか⁉︎あの人がひまわりちゃんの本当のお母さんとか⁉︎これは面白いことを聞いたわ…!」

 

ひまわりに会いに来たと言う言葉に北本はご近所同士の話のネタになりそうとメモ帳を取り出すと怪しく笑いながらメモしていた。

 

「…な、何?今何か気配を感じたような…?」

 

「斑鳩さん?どうしたの?」

 

「あっいえ、なんでもありません、では失礼します」

 

何者かの気配らしきものを感じたが斑鳩は野原家に上がった。北本もこっそり庭側に回った。

 

「今ひまわりを起こしてくるわね」

 

ひまわりを起こしにみさえは寝室に行き斑鳩はリビングに入った。

 

「おお!斑鳩ちゃん久しぶりだゾ〜!」

 

「やぁ斑鳩ちゃん!いらっしゃい」

 

出迎えてきたしんのすけとひろしに斑鳩も笑顔で返した。

 

「しんのすけ君、ひろしさん、お久しぶりです。しんのすけ君?元気にしていましたか?」

 

「お〜元気元気!今日だって斑鳩ちゃんが来るからいつもより早く起きちゃったんだゾ〜!」

 

「何が早くだよしんのすけ?早いって言ってもたったの5分程度じゃねぇか?」

 

「細かいこと気にしな〜い♪そんな細かいことばっかり言ってると出世できないゾ?」

 

「ほっとけ‼︎」

 

「…うふふ」

 

その変わり無い平和な掛け合いを見て斑鳩は安心そうに微笑んでいた。

 

「はーいお待たせ斑鳩さん、ほらひまわり?斑鳩さんが会いに来てくれたわよ?」

 

「…た〜い……た?…‼︎…たやっ⁉︎たたるが!!」

 

眠そうに目を擦ったひまわりは斑鳩を気づくと反応し片言で名前を呼びハイハイして斑鳩に駆け寄った!斑鳩も膝元に来たひまわりを抱き上げると優しく抱き締めた!

 

「ひまわりちゃん!!お久しぶりですね‼︎会いたかったですよ〜!お元気にしてましたか?」

 

「エヘェ〜///たい!たたたやたい!!」

 

久しぶりに再会しお互い嬉しそうに喜び合い声を掛け合った。その様子に微笑ましく見つめるしんのすけ達と…

 

「ひまわりちゃんのあの嬉しそうな顔…やっぱり!」

 

メモをしながら見ている北本。

 

「今日はひまわりちゃんにもたくさんお土産を持ってきましたよ!」

 

ハンドバッグからひまわりに似合いそうなベビー服やひまわりが喜びそうな人形やぬいぐるみなどをプレゼントしたが、例の如くひまわりはそれぞれに付いている光り物のみを取るとそれに目を光らせていた。

 

「たやぁ〜☆」

 

「やれやれ〜ひまわり相変わらずだゾ〜」

 

「ハハ…しょうがないなひまわり」

 

「こらひまわり!ダメでしょ!斑鳩さんがせっかくプレゼントしてくれたのよ?ごめんなさいね斑鳩さん?この子光り物に目が無くて」

 

「あっいえ大丈夫ですよみさえさん、光り物だけでもひまわりちゃんが気に入ってくれたなら私は嬉しいですから」

 

謝罪するみさえに対し斑鳩は気にすること無く嬉しそうにしているひまわりに微笑みかけた。

それからひまわりと一緒に遊んだり、昼食を食べながら他の半蔵メンバーの話をしたりしてしばらくたった頃、ひまわりはお腹を鳴らした。

 

「たい…パイパイ」

 

「ん?パイパイ?お腹空いたのひまわり?はーいちょっと待ってね」

 

みさえは授乳準備をし斑鳩もひまわりをみさえに渡そうとしたが、ひまわりは斑鳩の胸を指差した。

 

「たたるが…パイパイ!」

 

「えっ⁉︎私のお乳が欲しいのですか?」

 

「たい!パイパイ!!」

 

「む、無理ですよひまわりちゃん!私はお乳は出ませんよ?」

 

「やーん!やーん!!」

 

母乳が出ない斑鳩にみさえはひまわりに説得しながら引き剥がそうとしたがひまわりは聞かなかった。

 

「うーん困りましたね…何かお乳の代わりになる物があるといいのですが……おや?これは?」

 

母乳の代わりになりそうな物をハンドバッグの中を探していると底の方に謎の小袋を見つけた、入れた覚えの無い小袋に不思議に思って見るとその小袋には『斑鳩ちゃんへ』と書かれていた。小袋を開けると一緒にメモが入っていた。

 

『斑鳩ちゃんへ。前にひまわりちゃんに会いに行くって聞いたから必要になったらこの母乳薬使ってね?春花より』

 

それは、知らない間に春花によって仕込まれた母乳薬だった。

 

「は、春花さん…いつの間に…」

 

「春花さんって確か…前の戦いでロボットの胸役だった人よね?」

 

「そうそう、お胸が凄く大きいお姉さんで前にひまわりも春花ちゃんのおっぱいを飲んだことがあるゾ?」

 

「本当かひまわり⁉︎…羨ましいぜ!」

 

げんこつ!!

 

鼻の下を伸ばしているひろしに拳骨が炸裂ししんのすけはやれやれと呆れていた。一方斑鳩は母乳薬を小袋から出すと見つめていたが頷いた。

 

「あ、あのみさえさん!もしよろしければ私のお乳をひまわりちゃんにあげさせてください‼︎お願いします!!」

 

みさえに許可を求める斑鳩だがすぐにかなり恥ずかしいことだと理解し赤面した。そんな斑鳩にみさえは笑みを浮かべた。

 

「まぁ母親としては他人の母乳を飲ませることに抵抗はあるけど…いいわよ斑鳩さん?」

 

「…よ、よろしいのですか?」

 

「えぇもちろん、ひまわりだってそうじゃないと収まりそうに無いしね。それにアナタにはひまわりのお世話をしてくれたお礼をしていないからね、その代わりよ」

 

笑顔で許可したみさえに斑鳩もパァッと笑顔になると水を貰い母乳薬を飲んだ!

 

「ありがとうございますみさえさん!それでは…ゴクッ」

 

母乳薬を飲んで少しすると斑鳩の体に異変が起こり頬を染めると体をビクッと震わせた!襟元から胸を確認すると…ブラの先端が少し濡れていた、どうやら成功だ。母乳が出る体になった斑鳩は服をめくろうとしたが、その様子を頬を染めてポーッと見つめているひろしとしんのすけに気づき忠告した。

 

「…んん!あ、あの!見られると恥ずかしいんですけど?」

 

「ほらアンタ達!あっち向いてなさい!ったく!」

 

「「へーい」」

 

みさえによって後ろを向かされたひろしとしんのすけは渋々向いたが、後ろからみさえと斑鳩の声が聞こえた。

 

『うわぁ…飛鳥さんも大きかったけど斑鳩さんも凄く大きくて立派ねぇ、斑鳩さんサイズいくつ?』

 

『えっ?93…ですけど?』

 

『えっ⁉︎93!?ってことは……Gカップ⁉︎凄〜い!』

 

『は、恥ずかしいですみさえさん…体勢はこれでいいですか?』

 

『えぇそうそう、ひまわりの頭を支えるようにして、そう、そのまま授乳させて』

 

『はい。さぁひまわりちゃん、どうぞ……ん♡く、くすぐったいですひまわりちゃん…あん♡』

 

その男心をくすぐる会話にひろしとしんのすけは耳が大きくなっていたが忠告された通り振り向かなかった。

 

「おお⁉︎ひまわり羨ましいゾ〜!」

 

「あぁ、だが振り向いたら拳骨じゃ済まないぜ!カァァ‼︎羨ましいぜチキショー!!」

 

興奮しながら耐えるひろしとしんのすけ!しかしその様子を外から覗いていた北本は…

 

「ひまわりちゃんに母乳を⁉︎ってことはやっぱりあの人はひまわりちゃんの本当の…」

 

カタッ…!

 

Σ「ッ‼︎誰ですか!?」

 

その時物音と気配に気づいた斑鳩は服に隠し持っていたクナイを素早くガラス戸に向かって投げた!

 

「ひぃ!??!」

 

ガラス戸の近くに刺さると小さい悲鳴が聞こえたので視線を向けるとそこには…青い顔をした北本が回覧板を脇に抱え手にメモ帳を持って立っていた。

 

「の、野原さん…あの…か、回覧板…」

 

「あっ…お隣のおばちゃん…」

 

その手のメモ帳には『ひまわりちゃんの本当のお母さんは忍者⁉︎』と書かれていたので、見られてしまった斑鳩は北本に国家機密で深入りし過ぎると抹消されるかもしれないから今見たことは忘れろとほとんど脅しに近い警告を(笑顔で)してメモ帳を没収すると帰したのであった。

 

それから数時間後、斑鳩はみさえ達にお礼を言いひまわりに別れを告げるとまた遊びに来ると笑顔で半蔵に帰還したのであった。

 

 

 

ep2

 

◇春日部 サトーココノカドー屋上

 

また別の休日、約束通り再会したしんのすけと葛城は同じく行くことを約束していたアクション仮面のヒーローショーに来ていた。ショーが始まるまでしんのすけと葛城は客席で待っていたが、葛城はワクワクしていた。

 

「くぅぅぅ‼︎とうとう来ちまったなぁアクション仮面ヒーローショー!ついに…ついに憧れのアクション仮面…郷さんに会えるのかぁ!!楽しみだぜぇ!!昨夜なんて楽しみ過ぎて中々眠れなかったぜ!今日は誘ってくれてありがとうなしんのすけ!」

 

「エヘェ///それほどでも〜♪オラも久しぶりにアクション仮面に会えるから昨日なんかピーマンが中々喉を通らなかったゾ!」

 

「それはいつものことだろ?あっそうだ、そんなことよりもう一つの目的の郷さんにアタイを紹介するのを忘れんなよ?」

 

「大丈夫大丈夫〜♪オラにお任せだゾ〜」

 

しんのすけのいい加減な返事に大丈夫かと思いつつ郷さんに会ったら何を話そうか考えながら周りを見ると、やはりヒーローショーというだけあって子連れが多かった。そう思うと今回しんのすけがいてよかった、この中で女子高生一人は正直キツいし。

 

「…んで、これは何なんだ?」

 

席に座る前にスタッフからショーの時に使うからと各自渡された卓球ラケットみたいな物を見て言う。グリップに付いているスイッチを押すと面の部分にある星型の模様が回転する、何に使うんだ?

 

「きっとアクション仮面の新しい技を出す時に使うんだゾ」

 

ヒーローショー初心者の葛城にしんのすけは使い方の予想をして教えた。

 

「へぇ、そういうのがあるのか…なるほどな。新しい技か!どういうものか楽しみだぜ!」

 

新しい技の出番でどうやって使おうか練習しているとステージのスピーカーから音楽が流れ始めた。

 

『ア〜クション仮面〜!正義の仮面〜♪ゴゴッゴ〜レッツゴー♪』

 

アクション仮面の主題歌が流れ、ステージ上にヒロインの桜ミミ子が手を振って出てきてヒーローショーは始まった。

 

「春日部の良い子のみんな〜!こ〜んにちは〜!!」

 

『こんにちは〜!!』

 

「あ…え…えっと…こ、こんにちは〜!!」

 

子供達の掛け声に続いて葛城も元気に挨拶した。

 

「葛城ちゃんノリノリだね〜♪」

 

「おうよ!ファンとして失礼の無いようにしないとな!」

 

ノリノリの葛城にしんのすけは笑みを浮かべ葛城は拳を突き上げた。

 

「今日はここ春日部ヒーローショーに来てくれてどうもありがとう〜‼︎これからみんなには私達と一緒に…」

 

『フフフ…ハハハハハ!!』

 

「ん?な、何?この声は?」

 

突然笑い声が響き黒い煙が巻き上がると紫と黄色のカラーリングの髑髏顔の怪人が現れた!

 

「「メケメケZ‼︎」」

 

怪人の姿特徴を見てしんのすけと葛城は同時に名前を言い当てた。

 

「アナタは…!メケメケZ⁉︎どうしてここに!確か前にアクション仮面に倒されたはずよ⁉︎」

 

「フフフ…!その通り、メケメケZはかつてアクション仮面に敗北し倒された。私の名前はメケメケJr.‼︎メケメケZの息子だ!」

 

「メケメケZの息子ですって⁉︎」

 

「そうだ、今よりこの星は我々新メケメケ団の物になる!ついでに父の仇を取らせてもらう!かかれ!!」

 

『B〜!B〜‼︎』

 

毎度お馴染み顔にBと書かれた戦闘員が大量に現れ暴れ始めた!

 

「まずは手始めにそこの子供達を人質にするのだ!」

 

『B〜‼︎B〜‼︎』

 

客席の子供達数人が戦闘員に捕まったりしていた。

 

「おお!これはマズいゾ!早くアクション仮面を呼ばなくちゃ!」

 

「あぁそうだな!早く来てくれアクション仮面!」

 

どんどん捕まる子供達に焦るしんのすけと葛城。

 

「このままだとマズいわ!アクション仮面を呼ばなくちゃ!みんなも一緒に呼んでちょうだい!せーの!!」

 

ミミ子の合図でアクション仮面を呼ぶことになり子供達は声を揃えて呼ぼうとしたが…

 

『アクション…「アクション仮めぇぇぇぇん!!!!」…!?』

 

「か、葛城ちゃん…?」

 

子供達の掛け声よりも遥か大きい声で葛城はアクション仮面を呼んでいた!その声に子供達はもちろんしんのすけもポカーンとしていた。

 

『ハッハッハッ!!ワッハッハッハッハッ!!!』

 

その時その掛け声に応えるように笑い声が聞こえるとステージ奥にシルエットが現れた!

 

「おお⁉︎あ、あれはもしかして⁉︎」

 

そのシルエットに葛城は食い入るように反応した!

 

「アクション仮面!参上!!とう!!」

 

ステージ奥から飛んでくると着地しポーズを決めて爆破演出と共にライトアップされた!

 

「ワッハッハッハッハッ!!」

 

「うおおお!!待ってましたアクション仮面!!やっぱ本物は迫力が違うぜぇぇ!!ハッハー!!」

 

「むおお!?か、葛城ちゃん…苦しいゾ〜」

 

アクション仮面の登場に葛城は目を輝かせて興奮ししんのすけは葛城の脇と胸の間でヘッドロックされていた。

 

「現れたなアクション仮面!」

 

「メケメケJr.!今すぐに子供達を解放しろ!」

 

「助けたければかかってくるがいい!父の仇だ!かかれぃ!!」

 

『B〜‼︎B〜‼︎』

 

子供達を解放すべく戦闘員と戦闘を開始したアクション仮面!次々と襲い来る戦闘員をパンチ、キック、投げなどで倒し子供達を解放していく。

 

「いけいけ〜アクション仮面〜!!やれぇ!!ぶちかませぇ!!」

 

「か、葛城ちゃん…オラ…もうダメ…」

 

「あ?…おお⁉︎悪いしんのすけ!しっかりしろ!」

 

葛城は席から立ち上がって拳を突き出してハイテンションに応援していたが、脇に抱えていたしんのすけが気絶しかけていた為慌てて離していた。しかし葛城のテンションによって他の子供達も応援し出しショーは最高潮に達していた!

戦闘員を全滅させ人質の子供達を解放し残りはメケメケJr.だけとなった。

 

「さぁ!残るは貴様だけだメケメケJr.!観念しろ!」

 

「フフフ…見事だアクション仮面、流石は父を倒しただけのことはある。だが…これでこそ倒し甲斐あるというものだ!いくぞ!勝負だアクション仮面!ブラックビームEX!!」

 

「受けて立とう!アクションビィィム!!」

 

派手な光の演出による黒いビームと黄色いビームがぶつかり、ステージから突風が吹き荒れた!

 

「うおっ⁉︎すっげぇ風だ!まるでアタイの秘伝忍法だぜ!大丈夫かしんのすけ?」

 

「大丈夫だゾ……おお⁉︎葛城ちゃんおパンツ丸見えだゾ!」

 

「えっ?…OH〜モ〜レツ♡…って!何やらせてんだ⁉︎見てんじゃねぇバカヤロー!!」

 

一人ノリツッコミをして隠した、今日は私服姿だったがひらひら系ミニスカートだった為突風でめくれ丸見えになっていた!普段なら丸見えが普通の感覚だったがこういう時は恥ずかしかった。他の保護者の父親数人からも見られていたが憧れの郷さんには見られていなかっただけマシだった。

そうこうしているうちにビームの押し合いはアクションビームが徐々に押されてきた!

 

「ぐっ!な、なんて力だ…!」

 

「ハハハ!どうしたアクション仮面!貴様の力はそんなものか!これで最後だ!ハアァァ!!」

 

「うわあああぁぁぁぁっ!!!」

 

アクションビームが押し負けアクション仮面は壁に叩きつけられた、メケメケJr.はそのままとどめを刺そうとする!

 

「おお…アクション仮面やられちゃったゾ!がんば…」

 

「負けんじゃねぇアクション仮面!!!!」

 

アクション仮面をしんのすけは鼓舞しようとしたが隣から葛城の絶叫が響いた!その声量にほぼ全員とアクション仮面は葛城の方を見た。

 

「立てよアクション仮面!お前は子供達に夢を届けるヒーローだろ⁉︎それなのにこんなとこで終わるのかよ⁉︎立ち上がれスーパーヒーロー!立ち上がれ!アクション仮めぇぇぇぇん!!!!」

 

「葛城ちゃん…」

 

葛城の叫びにしんのすけは唖然としていたが、そんな葛城に刺激されたのか他の子供達も次々と叫びながらアクション仮面を応援し始めた!中には泣いている子もいた。

 

『アクション仮面!!アクション仮面!!アクション仮面!!』

 

予想外の観客達の演出にアクション仮面とミミ子は演技が止まっていたが、その熱意にアクション仮面の役者魂に火が点いた‼︎

 

「そうだ、私はアクション仮面…!悪は絶対許さない正義のヒーロー…子供達の夢の為にも私はここで負けるわけにいかない!!ありがとうみんな!私は負けない!勝負はこれからだ!!」

 

力強く立ち上がり葛城と子供達は拳を突き上げた!その場面にミミ子も今こそ出番だと頷き観客に呼びかけた!

 

「今よみんな!みんなのアクションロッドの力を…正義のエネルギーをアクション仮面に送るのよ!!」

 

ここでようやくしんのすけ達が持っているアイテム…アクションロッドの出番になり、アクション仮面に追加装備が装着されると観客達はアクションロッドを掲げアクション仮面にエネルギーを充填させていった。

 

「よーしいくゾ!ケツだけアクションロッド!!」

 

アクションロッドを尻に挟んで持ちしんのすけはエネルギーを送った。

 

「アクション仮面!アタイの善忍の正義の力だ!受け取れぇ!!!」

 

アクションロッドをフルスイングして葛城の正義の力を飛ばし、葛城の力でエネルギー充填がMAXになりアクション仮面は光り出した!

 

「い、一体何が起きたのだ⁉︎」

 

その光に思わず顔を覆うメケメケJr.。

 

「これで最後だメケメケJr.!正義のエネルギー充填120%‼︎」

 

「おお!?」

 

「よっしゃあ!やっちまえアクション仮面!!」

 

しんのすけと葛城のテンションが上がり、アクション仮面は輝く両腕にエネルギーを集中させると新必殺技を発動させた!

 

「いくぞ!アクション!アルティメットバスタービィィィム!!!!」

 

突風と共に大出力の極太ビームを突き出した手から発射し、ビームはメケメケJr.に直撃した!

 

「ぐわああぁ!!?み、見事だアクション仮面!地獄で待ってるぞ!!メ、メケメケ団…栄光あれェェェェ!!!」

 

ドガァァァァン!!!

 

捨て台詞を叫びメケメケJr.は爆発した。

 

「よっしゃあ!やっぱアクション仮面は強ぇぜ!」

 

「アクション仮面は無敵だゾ!」

 

「「イエ〜イ☆」」

 

ハイテンションに尻と手でハイタッチするしんのすけと葛城。

 

「やったわねアクション仮面!」

 

「あぁミミ子君、それと会場のみんな!キミ達のおかげで勝つことができた!この勝利は私達全員の勝利だ!ありがとう!正義は勝つ!!」

 

「「ワッハッハッハッハッ!!」」

 

『ワッハッハッハッハッ!!』

 

勝利を讃えいつもの決めポーズで笑うと観客全員で笑い、ヒーローショーは終わりを迎えたのだった。

 

 

 

ヒーローショーが終了し片付けが始まる中、葛城を郷さんに紹介する為にしんのすけは楽屋の前に来て郷さんが出てくるのを待っていた。

 

「お疲れ様でした郷さん!」

 

「お疲れ様ミミ子君!」

 

楽屋からミミ子と白いジャケット姿の郷さんが出てきたのでしんのすけは声を掛けた。

 

「よ!アクション仮面!お久しブリブリ〜♪」

 

「やあ!しんのすけ君!久しぶりだね?来てくれたんだね!」

 

「あ!しんのすけ君!久しぶりだね!ショーは楽しんでもらえた?」

 

「おお〜!オラはアクション仮面が行く所なら何処へだって行くゾ〜!」

 

「ハハハ!ありがとう」

 

フレンドリーに会話するしんのすけと郷さん、その掛け合いに本当に知り合いなんだと改めて驚いた葛城。

 

「それでねアクション仮面、今日はアクション仮面に紹介したい人がいるんだゾ」

 

「紹介したい人?誰かな?」

 

いよいよ郷さんに葛城を紹介する時が来た!

 

「葛城ちゃんだゾ、ほい葛城ちゃん…あれ?葛城ちゃん?……お?何してるの葛城ちゃん?」

 

紹介すると後ろにいる葛城の方を向いたが、そこには葛城はおらず探していると舞台のセットの影に隠れていた葛城を見つけた。

 

「おや?キミは…ショーの時の」

 

郷さんが気づくと葛城は顔を赤くして出てきて緊張しながら近づいてきた。

 

「ショーの時は凄かったね?キミのおかげでショーは大成功だったよ」

 

「本当だね!最初は私達も知らされてない演出かと思ったくらいだったわ」

 

「あ…いえ、あの時はつい感情的になっただけで…出過ぎたことをしてすんませんでした」

 

勝手にショーを盛り上げてしまったことに葛城は謝ったが、郷さんは気にしないでくれと宥め寧ろスタッフ達も絶賛していたと逆にお礼を言った。

謝罪が済んだ葛城は緊張しながら郷さんの顔を見ると自身の想いを叫んだ。

 

「ご、郷さん!!あの!」

 

「ん?」

 

「ア、アタ…アタアタ…(ツンツン)…ッ!わかってるよ!!」

 

テンパって言葉が出てこない葛城にしんのすけが軽く肘で足を小突いた、それで若干緊張が和らいだ葛城は深呼吸して語った。

 

「郷さん!!アタイ葛城っていいます!郷さんのことは放送開始当初からずっと憧れでファンでした!今日も会えるのをずっと楽しみにしてました!だ、だからその…握手して下さい!!///」

 

顔を真っ赤にして手を差し出すと頭を下げた!その熱心な姿に郷さんはポカンとしていたが笑みを浮かべると葛城の手を握り返した。手を握られた葛城はバッと顔を上げた!

 

「ありがとう葛城君。アクション仮面は主に男の子の視聴率が高いのだけど、キミのように美しく情熱的なファンがいてくれて嬉しく思うよ」

 

「えっ!?ア、アタイが美しい!?」

 

郷さんに美しいと言われ葛城の顔が爆発したみたいに赤くなった!

 

「エヘェ///葛城ちゃん真っ赤っか〜♪」

 

「ッ///う、うっせぇ!!憧れの人に言われたら誰だってこうなるわ!!!」

 

「ハハハハ!!」

 

「あはははは!!」

 

郷さんとミミ子も笑い完全に緊張が解れた葛城もしんのすけと一緒に爆笑した。

 

「葛城君、アクション仮面はまだまだ続く!地球の平和を脅かす新たな悪も現れるだろう!これからも日本全国の子供達と一緒に応援を頼もう」

 

「オッス‼︎もちろんだぜ郷さん!これから先もアクション仮面は永遠に不滅だぜぇ!!」

 

葛城と郷さんはガッチリ握手を交わすと笑い合い、嬉しそうな葛城を見てしんのすけは葛城の夢が叶ってよかったと微笑んだ。

 

「さぁ葛城君!しんのすけ君!これからも共に正義の為に頑張ろう!!」

 

「「おお!!正義は勝つ!!」」

 

『ワッハッハッハッハッ!!!』

 

四人全員で決めポーズで笑い締め括った。

 

 

 

帰り道…

 

今日の待ち合わせ場所である春日部駅まで歩いていていたが、葛城はずっとハイテンションだった。

 

「いぃやったああぁぁぁぁっ!!ついに念願のアクション仮面と友達になれたぜぇぇぇぇっ!!!今日は誘ってくれて本当にありがとうなしんのすけ!」

 

「それほどでも〜よかったね葛城ちゃん♪これでオラ達はアクション仮面とお知り合い同士、アク友だゾ!」

 

「ん〜?アク友?なんだかそれだと悪者っぽくないか?どうせなら…郷さんの名前から取って郷友なんてどうだ?そっちの方が響きが良いだろ?」

 

「それも微妙だゾ…強盗みたいに聞こえるゾ?」

 

「あぁん?なんだと〜?」

 

しんのすけの反応に葛城はヘッドロックして笑い、しんのすけもくすぐって反撃したりしお互い笑い合うと葛城はしんのすけを肩車した。

 

「なぁしんのすけ?アタイ思うんだけどさ、アタイらの出会いって運命だったんだと思うんだ」

 

「運命?」

 

「あぁ、もちろんきっかけはお前がドゥゲェンに狙われたことだけどな?だけどあの出来事が無ければアタイ達は出会わなかったし友達にもなれなかったからな。運命の巡り合わせ?神の導き?って言うのかわからないけど、アタイはこの出会いに感謝してるぜ!おかげアクション仮面とも知り合えたしな?へへ。しんのすけ、ありがとう」

 

この出会いに葛城は感謝し目を閉じた。

 

「オラも葛城ちゃん達とお友達になれてよかったゾ!お胸の大きいお姉さん達と仲良くなれたし〜♪」

 

「お前ってやつは…でもまぁアタイもデカい胸は大好きだぜ!いや寧ろ大好物!そう思えばアタイらは案外似た者同士かもな?これからもよろしくなしんのすけ!」

 

「おお〜!!」

 

しんのすけの返しに呆れたが同感し再び笑い合った。

 

「「ア〜クション仮面〜正義の仮面〜♪ゴゴッゴ〜レッツゴー♪あはははは‼︎」」

 

二人でアクション仮面の歌を歌いながら手を繋いで歩き、春日部駅に着くとまた再会を約束し葛城は半蔵に帰っていった。

 




次回も引き続き後日談をお送りします、お楽しみに。
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