閃乱カグラ お忍び‼︎嵐を呼ぶ子忍!   作:プラサミット

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思えばひろしと霧夜の声の人って亡くなってしまいましたけど同じでしたね…


ようこそ半蔵学院へ!

◇東京 浅草 国立半蔵学院

 

翌日、飛鳥はしんのすけとひまわり、飼い犬のシロを半蔵学院に連れてきた。あれからかすがとサスケを追跡した雪泉は後一歩のところで取り逃してしまい、しんのすけに謝罪した後一度態勢を立て直すと一旦月閃に帰った。その際しんのすけがちゃっかり雪泉にナンパしていたが…

 

○回想

 

「申し訳ありません…後一歩のところまで追い詰めたのですが、逃げられてしまいました。私の責任です…本当に申し訳ありません」

 

野原家に戻ってきた雪泉は頭を下げてしんのすけに謝罪した、その表情は申し訳なさでいっぱいだった。

 

「雪泉ちゃんは何も悪くないよ、そんなに思い詰めないで」

 

黙っているしんのすけの代わりに飛鳥が雪泉を宥めたが、雪泉は再度しんのすけに謝罪した。

 

「ですが私はこの子のご両親を助けることが出来ずに取り逃してしまいました。謝って許されることではありません…ごめんなさい」

 

雪泉はそっと優しくしんのすけを抱き締めた、元気付けるように頭を撫でるとしんのすけは顔を上げたが、雪泉の顔を見ると頬を染めて興奮しナンパし始めた。

 

「お姉さん雪女なの?オラ野原しんのすけ5歳!ふたば幼稚園に通うちょっとお茶目な幼稚園児だゾ!好きな言葉はーー」

 

ハイテンションに語るしんのすけに雪泉はポカーンとし飛鳥は呆れていた、まったくさっきまで悲しみは何処に行ったのやら…その様子を見た雪泉は優しく微笑むと立ち上がった。

 

「両親を攫われてもその平常心…しんのすけ君、その心を強く持ち続けてください、そうすればあなたは負けはしません。自分の正義を信じてください」

 

笑みを浮かべ頷くと雪泉は飛鳥を見た。

 

「飛鳥さん、私は一度月閃に戻り態勢を立て直します。相手の勢力も何処までかわかりませんし、しっかり準備をしてきます。大丈夫です、必ず駆けつけます。それまでの間しんのすけ君をよろしくお願いします」

 

雪泉はしんのすけに微笑むと両手の扇子をクロスして構え自分の周りに吹雪を発生させて姿を消した。

 

 

そして現在、飛鳥はひまわりをおんぶしたしんのすけと学院の正門前に来た。

 

「おお!でっかーい!」

 

「ふふ、すごいでしょ?これが私達の学校、国立半蔵学院だよ!一応関東でも有名なマンモス校でもあるんだよ!」

 

「おぉマンモス‼︎どこどこ⁉︎何処にいるの⁉︎オラ、マンモス見るの初めてだゾ〜!」

 

マンモス校と聞いてしんのすけは動物園と勘違いしていた。

 

「あ、あのねここは動物園じゃないよ?それに…マンモスはもう絶滅してるよ」

 

「えぇ?じゃあ象やライオンは?」

 

「いません…」

 

「やれやれーそれじゃお客さん来ないゾ」

 

「たいやー…」

 

しんのすけはひまわりと一緒に残念そうに溜め息を吐いたがシロだけは呆れた顔をしていた。

 

「あのねしんちゃん、マンモス校って言うのは人数規模が多い学校ってことだよ、わかった?…あれ?しんちゃん⁉︎」

 

「何してるの飛鳥ちゃん?置いてっちゃうゾ?」

 

「人の話全然聞いてないし…もう、待ってよしんちゃん!」

 

飛鳥の説明を聞かずに先に学院に入ろうとしているしんのすけを飛鳥は呆れながら後を追って行った。

 

「ちょっと待ってしんちゃん、入る前にシロちゃんを職員室に預けないと、校内にペットは入れないの」

 

ペット持ち込み禁止の学院に飛鳥はどうしようか考えたがしんのすけは反論してきた。

 

「シロはペットじゃないゾ!シロはオラ達の家族だゾ!」

 

「えっ?あっ!ごめんね、でも…このままじゃ入れないし、どうしよう」

 

「ご心配なく〜シロにはとっておきの技があるんだゾ、シロ、わたあめ!」

 

「アン‼︎」

 

指示を出すとシロは一回転し綿飴そっくりの毛玉状の形になった。

 

「わぁ!凄い!ホントに綿飴そっくりになった!よく仕込んだね?」

 

「オラのしつけがいいからだゾ!えっへん‼︎」

 

偉そうに胸を張るしんのすけだが…実際はシロが人間並みに賢いからである。一応シロのことはこれで大丈夫そうなので、飛鳥は改めて入る前にしんのすけに確認した。

 

「それじゃしんちゃん、これから学院に入るけどこの学院は広いから私から絶対離れちゃダメだよ?それから忍学科のことや他の生徒達とも話しちゃダメだからね?これは凄い重要な…あれ?」

 

「ねぇねぇそこのお姉さ〜ん♡」

 

「って言ってる側から…」

 

飛鳥が説明してる最中にまたもしんのすけは普通科の女子生徒の前に行きナンパする様に話しかけていた。

 

「お姉さんもしのび?だったらオラと一緒に忍学科…フガ…モガ…」

 

「わー‼︎わー‼︎あ、あははは‼︎ご、ごめんなさい!この子私の弟で忍者が大好きですぐ他の人に誘う癖があるんです!!気にしないください!!そ、それじゃさようなら!!」

 

(は、速い⁉︎)

 

忍学科のことを話そうとしているしんのすけに飛鳥はしんのすけの口を後ろから塞いで脇に抱えると超早口で誤魔化しものすごいスピードで逃げた!そのスピードに女子生徒は唖然としていた。

 

「ぜぇ!ぜぇ!」

 

物陰に隠れた飛鳥は大きく肩で息をしていた。

 

「もう飛鳥ちゃん強引なんだから〜」

 

「しんちゃん!!忍学科のことを普通科の生徒に話しちゃダメでしょ!!これは国家機密なんだよ!?」

 

「こんかつつみき…?何それ?」

 

「国家機密!!国家機密って言うのは、政府が決めたことで一般には公表しない…あ〜もう!つまり絶対にバレちゃいけないってことなの!わかった⁉︎忍学科のことは他の生徒達に絶対知られちゃいけないことなの!!はぁ!はぁ‼︎」

 

「なーんだそうならそうと早く言ってよねぇ」

 

「だからそう説明してるでしょ…!」ピキピキ!

 

「ふえぇぇ…」

 

「あっ⁉︎ごめんねひまわりちゃん!泣かないで〜」

 

しんのすけの溜め息混じりの返しに飛鳥はキレ掛けていたがひまわりが泣きそうだったのでなんとか抑えた。

 

「とにかく、気をつけてね?」

 

「ほほーい」

 

「それじゃ行くよ」

 

飛鳥はしんのすけとしっかり手を繋ぐと学院内に入って行った。学院内でもしんのすけがうっかり口を滑らせかけたりしたが、なんとか目的の部屋である茶道部の部屋に着いた。

 

「…?何も無いゾ飛鳥ちゃん?」

 

不思議に思って飛鳥を見ると、飛鳥は慎重に周りを見て誰もいないことを確認するとしんのすけを抱えて部屋の奥の壁の前に立った。すると次の瞬間壁が回転し薄暗い通路に出ると目の前にあった自動ドアが開いた!

 

「さぁ着いたよしんちゃん」

 

ドアの先は、堀こたつ風のテーブルや囲炉裏など和風の要素が取り入れられた広めの部屋で、室内には飛鳥と同じ制服姿の四人の美少女達がいた。

 

「おかえりなさい飛鳥さん。危うく忍学科の存在がバレるところでしたね?」

 

「おかえり飛鳥!その子が例の子か?」

 

「おかえり……ほんとに子供だな」

 

「おかえり!飛鳥ちゃん!」

 

少女達はそれぞれ飛鳥としんのすけ達を出迎えた。

 

「斑鳩さん、かつ姉、柳生ちゃん、雲雀ちゃん、ただいま!飛鳥只今戻りました‼︎改めてしんちゃん!ようこそ半蔵学院へ‼︎」

 

「ほ、ほい…!」

 

しんのすけは四人の美少女達を前に少し緊張していた。少女達はしんのすけに近づくと自己紹介を始めた。

 

「あなたがしんのすけ君ですね?私は斑鳩と申します、よろしくお願いします。お話は伺ってます、ご両親が攫われて辛い想いをなさいましたね…でも安心してください!あなたのご両親は私達が必ずお救いしますわ!」

 

「よっ!アタイは葛城だ!よろしくなしんのすけ!斑鳩の言う通りだぜ!お前の両親はアタイらに任せな!親がいなくなる気持ちはアタイにもよくわかるしな…」

 

「柳生だ、よろしく。悲しむなって言うのは無理な話だが、今は安心しろ」

 

「ひばりだよ♪よろしくねしんちゃん!悲しいかもしれないけど泣かないで?ひばり達がついてるから!」

 

黒髪ぱっつんロングヘアの斑鳩、金髪ロングヘアの葛城、眼帯に癖のある白髪ロングツインテールの柳生、花弁状の瞳にピンクのショートヘアの雲雀はそれぞれしんのすけを慰めたが…

 

「シュ、シュ、シュ、シュ…ポッポ〜!!///」

 

悲しむどころかしんのすけは斑鳩達の顔を見て興奮してさらに全員巨乳の為その場で機関車の如くグルグル回っていた!

 

「何だ⁉︎どうしたんだこいつ?」

 

「かつ姉、しんちゃんは綺麗な女の子に弱いの…昨日は雪泉ちゃんに、さっきも普通科の女子生徒にナンパしてたから」

 

飛鳥は呆れながら説明した、それを聞いた葛城は爆笑した。

 

「ハハハハ!!面白いやつだなこいつ!それに綺麗だなんて照れるぜ!」

 

「あはは!機関車みたいだね〜!」

 

雲雀も笑い斑鳩と柳生も笑みを浮かべた。すると葛城がひまわりに気づいた。

 

「おっ?おいしんのすけ?お前が背負っている子は?」

 

「オラの妹のひまわりだゾ」

 

「や!」

 

ひまわりも手を上げて挨拶した。

 

「ふふ、可愛いですね、仲良くしましょうねひまわりちゃん」

 

その愛くるしい挨拶に斑鳩達は小動物を見た様な声を上げたが、その時柳生が頬を染めるとしんのすけに頼んだ。

 

「ッ///しんのすけ、お願いがある!その子を少し抱かせてくれ!頼む!」

 

しんのすけから許可を得ると柳生はひまわりを優しく胸元に抱き締めたが、少しするとお礼を言ってしんのすけに返した。顔を伏せ泣きそうな表情の柳生に雲雀は不思議に思って聞いた。

 

「柳生ちゃんどうしたの?」

 

「いや、すまない…その子を見ていたら幼い頃に亡くなった妹を思い出した。ありがとうしんのすけ」

 

亡くなった妹の面影をひまわりに感じた柳生はひまわりを撫でた。すると葛城が今度はしんのすけが抱えた綿飴状態のシロに気づいた。

 

「ん?おいしんのすけ、お前それ何持ってんだ?」

 

「飼い犬のシロだゾ、シロ、もういいゾ?」

 

「アン!」

 

呼び掛けるとシロは綿飴状から元に戻ったが、次の瞬間葛城がシロを抱き締めた!

 

「あああぁぁぁ!!マジかよぉぉぉ!!」

 

「かつ姉⁉︎どうしたの?」

 

「あっいやすまねぇ、色は違うけどアタイが飼ってた犬のチョコにそっくりだったんでついな!ごめんよシロ?びっくりしただろ」

 

葛城はもう一度シロを抱き締めた。ひまわりとシロがそれぞれ抱き締められしんのすけは頬を膨らませていた。

 

「むぅぅ〜ひまわりもシロも羨ましいゾ!」

 

「あっ、こいつ焼き餅焼いてやがる!へへへ」

 

「だったらしんのすけ君?私が抱き締めてあげますよ?」

 

斑鳩がしんのすけを抱き締めてあげようと抱き上げたが、その時床に煙玉が転がってくると炸裂し部屋が白い煙に包まれた!

 

「おお⁉︎なになに⁉︎」

 

煙が収まるとそこには黒いスーツ姿の白髪の男性がいた。飛鳥達の担任の霧夜だ。

 

「全員揃っているな?飛鳥も護衛任務ご苦労だった」

 

「はい!霧夜先生!」

 

飛鳥は頭を下げて返事をし、霧夜は彼女達の足元にいるしんのすけを見て挨拶した。

 

「ふむ、キミが…野原しんのすけ君か。ようこそ半蔵学院へ、俺は彼女達の担任の霧夜だ、よろしく」

 

 




次回予告

霧夜から話を聞いたしんのすけは自らひろしとみさえを助け出すと申し出た!そこで霧夜はしんのすけに忍転身を教えることにした!
次回、嵐を呼ぶ子忍誕生‼︎お楽しみに!
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