閃乱カグラ お忍び‼︎嵐を呼ぶ子忍!   作:プラサミット

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ブタ…そう、あのブタです。


しんのすけの召喚獣……ブタ?

翌朝、飛鳥の部屋

 

「…う…ん…あぁ〜…いい朝ぁ、あっ、そうだ今日はしんちゃんに秘伝忍法のやり方を教えるんだった、そろそろ起きないと。それじゃ着替える前に…」

 

飛鳥は伸びをしてパジャマを脱ぐと、カーテンを開け朝日を浴びながら日課の乾布摩擦をやっていた。

 

「ふぅ、やっぱり朝はこれが一番だよ〜…ん?」

 

ガタガタ…

 

『う〜ん…父ちゃ〜ん…ウンコ長いゾ…』

 

部屋のドアの外から音としんのすけの寝ぼけ声が聞こえてきて飛鳥は乾布摩擦を止めるとドアを開けた。

 

「おはようしんちゃん。トイレはここじゃないよ?トイレはあっち…あれ?しんちゃん⁉︎」

 

飛鳥はトイレの場所を教えてあげたが、飛鳥の姿を見たしんのすけは顔を赤くして鼻血を出し固まっていた。

 

「ん?どうした?」

 

「朝っぱらから騒がしいですよ飛鳥さん?」

 

そこへ抱っこしてひまわりにミルクを飲ませている斑鳩と葛城が来たが、葛城は固まっているしんのすけの様子を見て爆笑した。

 

「おい?何固まってんだしんのすけ?…ん?ぶはははは!!こいつ気絶してやがる!へへ、朝から生おっぱいじゃ坊やには刺激が強過ぎたか?」

 

「まったく…飛鳥さんも自分の姿を考えてください」

 

「えっ?…あ///いっけない!ごめんねしんちゃん!しっかりして!」

 

飛鳥も言われて自分がパンツ一枚とタオルを羽織っただけの姿だったことに気づいて慌ててしんのすけに呼び掛けた。

 

「ま、いいぜ、それよりも飛鳥ぁ♡朝からいい乳だぜ〜♡」

 

「きゃあ⁉︎かつ姉〜セクハラはやめてよー///」

 

葛城は飛鳥の背後に回り込むと首筋の匂いを嗅ぎながら胸を揉みしだいた!

 

「はぁ…飛鳥さん、早く着替えてしんのすけ君と降りて来てくださいね?ほら葛城さん行きますよ?」

 

「あぁ〜まだ揉み足りねぇぇぇ〜」

 

「自分のを揉んでください!」

 

「それじゃ唯の変態じゃねぇか!」

 

「どの口が言うんですか⁉︎」

 

ひまわりがミルクを飲み終わり斑鳩は優しく微笑むと葛城の首根っこを掴んで引きずって行った。飛鳥は制服に着替えると気絶しているしんのすけを回復させ服を着替えさせた。

朝食を済ませた飛鳥達は学院に行こうとしたが…

 

「しんのすけ〜!まだか〜!」

 

『う〜ん…あと少し…』

 

「しんちゃん早く早く〜!遅刻しちゃうよ〜!」

 

恒例のしんのすけの出発前のトイレ(大)が長引き危うく遅刻しかけたのだった。

 

 

○●○

 

学院から少し離れた場所にある山岳地帯の修行場に来たしんのすけと飛鳥達。整列して並ぶ飛鳥達の前にいるしんのすけに霧夜は説明を始めた。

 

「しんのすけ君、今日は秘伝忍法の使い方を教えよう」

 

「おぉ!忍法!なになに?分身の術?それとも空を飛んだりしちゃう?」

 

「それよりも秘伝忍法はもっと凄いものだ、それに個人によって技の見た目も力も全く異なる」

 

「おお〜!!オラやってみたい!!」

 

目をキラキラさせているしんのすけに霧夜は追加説明した。

 

「だがその前にキミには習得してもらうことがある、それは…心にイメージした生物の具現化だ。これが出来なければ秘伝忍法は使えない」

 

「ぐげんか…?何それ?」

 

「具現化とは、何も無いところから物事を見えるようにすることだ。要は現れる様に強く望むことだ。まずはお手本を見せる、斑鳩、柳生、頼む」

 

「はい霧夜先生!」

 

「わかった」

 

斑鳩と柳生は忍転身を発動させると目を閉じて集中すると気を解放した!

 

「来なさい!鳳凰!!」

 

「薙ぎ払え!」

 

二人の掛け声と共に斑鳩の背後に激しい炎を纏った鳳凰、柳生の背後に無数の脚をうねらせた巨大なイカが現れた!二体とも凄まじい迫力だ!

 

「おおおおおおっ!??」

 

その迫力にしんのすけは頬を染めて興奮していた。斑鳩と柳生は召喚獣を消すと笑みを浮かべてしんのすけを見た。

 

「すごいすごい‼︎オラも早くぐげぐげやってみたい!」

 

「ぐげぐげではなく具現化だ。はは、そうはしゃがなくても次はキミの番だ、では早速やってみよう、そこに座りなさい」

 

「ほほーい」

 

しんのすけは胡座をかいて座ると目を閉じて集中し始めた。

 

「あまり焦らなくてもいい、ゆっくりゆっくりイメージを固めて念じるんだ」

 

「ぬぬぬぬぬ!!」

 

「しんちゃん唸り過ぎだよ」

 

しんのすけは激しく唸りながら具現化させようとしていたが…

 

プウゥゥゥ〜!

 

「…あっ、出ちゃった///」

 

『だぁぁぁぁっ!?』

 

力を込める場所を間違えしんのすけは盛大な屁を出した!飛鳥達は一斉にズッコケた。

 

「この馬鹿野郎‼︎力み過ぎだ!」

 

「いや〜それほどでも〜」

 

「褒めてないっての!」

 

「ハハ…ではもう一度やってみよう」

 

しんのすけは改めてイメージの集中を始めた。また先程みたいに唸っていたが今度は集中していた。

 

「う〜…ん!…ぬぬぬ…うーんぬぬ…!」

 

「よしその調子だ、ゆっくり確実に出てきてほしいと念じるんだ」

 

「頑張ってしんちゃん!」

 

見守っていた飛鳥達も気づけば拳を握り同じく念じていた。しんのすけが集中し始めて数分後…

 

「ぬぬぬぬ……!…はぁ、出来ないゾ、もっと簡単な方法無いの?…お?」

 

上手くいかないことにしんのすけは飛鳥達に意見を求めたが飛鳥達はある方向を見つめて固まっていた、しんのすけもその方向を見ると…

 

「…ん?何処だここは?私は確か消滅したはずだが…」

 

そこにはつま先まで覆われた紫色の股引を履き腰に白い棒みたいな刀を刺した、しんのすけとほぼ同じ背丈の二足歩行のブタがいたのである!しかも喋っている!

 

「な、何だコイツ?」

 

「えっと、ブタさん…だよね?」

 

「もしかして、これがしんちゃんの召喚獣?」

 

飛鳥達は突然現れたブタ人間?を見て不思議そうにしていたが、しんのすけがブタ人間の名前を呟いた。

 

「ぶりぶりざえもん…?」

 

名前を呼ばれたブタ人間ーーぶりぶりざえもんは振り向くとしんのすけを見てハッとした。

 

「む?…お前は、もしやしんのすけ⁉︎」

 

「えっ?オラの名前知ってるの?」

 

「何?私を忘れたのか⁉︎私とお前はかつて友情を誓い合ったではないか!」

 

言われてもしんのすけはいまいちわかっていなかったので、ぶりぶりざえもんは何処からか取り出した紙芝居を片手に語り出した。

 

「ならば思い出させてやろう!この私を‼︎私はかつて悪の組織『ブタのヒヅメ』によって生み出され当初の予定では世界最強のコンピューターウイルスとしてこの地球を征服する王となるはずだった」

 

「えっ?王?あの姿で?」

 

「それにブタのヒヅメって何?」

 

胡散臭い内容と組織名に聞いていた飛鳥達は苦笑いしていた。

 

「計画は着々と進んでいき、そしてついに私が世界の王となると思われたその時、私の前に現れたのは…しんのすけ、お前だった」

 

「オラ?」

 

「そうだ、現れた時は私の邪魔をする愚か者かと思ったが、その時に聞かされたのがお前が語った『救いのヒーローぶりぶりざえもん』だったのだ。その話を聞いた私はだんだん自分がやっていることが間違いなのだと気づき、これからは人の役に立とうと決めた、だがそう決めた時にはもう遅かった…私は自ら消滅の道を選んだのだ。そう、お前という名のワクチンが私を変えたのだ」

 

終わりと書かれたページで説明を終えたぶりぶりざえもんを見てしんのすけはハッとした。

 

「どうだしんのすけ?これで私のことを思い出したか?」

 

「おお…おお…!ぶりぶりざえも〜ん‼︎」

 

「しんのすけ〜‼︎」

 

しんのすけとぶりぶりざえもんは名前を叫びながらお互い駆け寄り、そのスローに見えそうな再会シーンに飛鳥達も心を打たれたが…

 

にぎっ!!

 

「立派だゾ‼︎」

 

「フッ、お前こそ相変わらずな?」

 

抱き合うかと思っていたが、しんのすけとぶりぶりざえもんは互いの股間を握ってポンポンしていた。その光景に飛鳥達は再びズッコケていた。霧夜は咳払いするとしんのすけに確認した。

 

「と、とにかくその彼とは過去に色々あった様だが、しんのすけ君、キミの召喚獣はそのブタ…ぶりぶりざえもん君のようだ」

 

「やったねしんちゃん!具現化まであっさり成功させるなんて凄いよ!」

 

「可愛いブタさんだね〜♪ひばりの忍兎とも仲良くなれそう!」

 

「よろしくな!ぶりぶりざえもん!」

 

飛鳥達に挨拶されたぶりぶりざえもんは飛鳥達の方に向いたが、その瞬間鼻息を鳴らして興奮し出した!

 

「おおおおおおっ!??な、何だここは⁉︎美女の楽園か⁉︎おいしんのすけ!私にも紹介しろ‼︎」

 

ぶりぶりざえもんは一瞬で飛鳥達の前に移動してくると股引から取り出した名刺のような物を斑鳩に差し出した!

 

「わ、私の名はぶりぶりざえもん!救いのヒーローをやっている者だ、お見知り置きを///」

 

「は、はぁ…よろしくお願いします」

 

「出血大サービスだお嬢さん達!特別に救い料を安くしてやろう!本当ならばとても高いが…」

 

ドロン!!

 

途中まで言ったところでぶりぶりざえもんは煙に巻かれて消えてしまった。しんのすけ達は周りを見渡していたが、その場にブタの鼻マークが付いたマラカスが落ちていた。一緒に落ちていたメモには『困ったことがあったらそのマラカスを鳴らせ、すぐに駆けつける』と書かれていた。

なんやかんやあったが、しんのすけの召喚獣の呼び出しに成功したので一旦休憩にしたのであった。

 

 

○●○

 

休憩になりちょうどお昼も近かったので、しんのすけ達はバーベキューをすることにした。しかしコンロなどは無い為材料や食料は現地調達で、各自薪や食料を探しに出かけた。

しんのすけはひまわりをおんぶしてシロを連れて飛鳥と一緒に薪集めに行っていた。

 

「私はこっちを探すね?あまり離れちゃダメだよ?」

 

「ほっほーい、いくぞシロ!」

 

「アン!」

 

匂いを嗅いで薪を見つけたシロが走り出し、しんのすけは後を追って行った。

 

「あっ!しんちゃん待って!」

 

飛鳥は後を追おうとしたが薪を落としてしまい、しんのすけはそのまま走って行ってしまった。シロが匂いを頼りに探しているので薪は楽々集まっていった。

 

「おぉ、あったあった!」

 

「たい!」

 

「ん?おぉここにも!うーん楽ちん楽ちん♪いいぞシロ、どんどん見つかるゾ〜シロもたまには役に立つゾ」

 

「………(¬_¬)」

 

しんのすけの微妙な褒め方にシロはジト目で見ていたがしんのすけは気にせず薪を集めていった。しかしそんなしんのすけのことを気配を消して見ている人物が茂みに隠れていた!

 

「見つけたぞ、野原しんのすけ…!」

 

それはドゥゲェンの研究所から再び来た金髪の悪忍の少女かすがであった!かすがは諦めずに再三しんのすけを捕らえようとしていた。かすがはしんのすけの周りに誰もいないことを確認すると素早く印を結び姿をある人物に変えた!

 

「よし、いくぞ!」

 

かすがは変化した人物…みさえの姿になると茂みから出てしんのすけに呼び掛けた。

 

「しんちゃん!」

 

「お?…か、母ちゃん?捕まったんじゃなかったの?」

 

「そうだけど、なんとか逃げてきたのよ!よかったわしんちゃん無事で、さ、おいで!」

 

「母ちゃん!」

 

しんのすけは突然現れたみさえに驚いたが、母の無事な姿と再会出来た嬉しさで自然と体が動きみさえの胸に飛び込んだ。

 

「母ちゃん!母ちゃん!」

 

「ごめんねしんちゃん!心配かけて!(よし!かかった!後は気づかれない様に拘束して…)」

 

かすがはニヤッと笑うとしんのすけを拘束しようとしたが、その前にしんのすけが違和感に気づいた。

 

「…あれ?母ちゃんってこんなにお胸あったっけ?それになんかいい匂いがするゾ?」

 

∑(しまった!気づかれたか⁉︎)

 

「アン!アン!」

 

みさえの体格まで再現出来ていなかった為しんのすけに勘付かれ、さらにシロにも匂いで気付かれ吠えられてしまったので、かすがは強行手段に移ろうとしたがそこへ…

 

「あっいた!しんちゃん!…えっ?み、みさえさん⁉︎」

 

「いたいた、しんのすけ!どうした!」

 

飛鳥が葛城達を連れて走ってきた!飛鳥はみさえの姿を見ると驚いたが、次の瞬間かすがはしんのすけの首元を締めて拘束すると飛鳥達に警告した!

 

「動くな!それ以上近づいたらこの兄妹の命は無い!!」

 

「か、母ちゃん…?」

 

かすがは変装を解くと転身した装束の姿に戻った!

 

「あ、貴女は!悪忍かすが‼︎」

 

「てめぇが飛鳥が言ってた例の悪忍か!…いい乳してやがるぜ!」

 

「葛城さん…貴女!しんのすけ君を離しなさい!」

 

『忍!転身!!』

 

飛鳥達も忍転身を発動させ戦闘態勢を取ったが、かすがはクナイをしんのすけに突きつけ再度警告した。

 

「おい?もう一度言うぞ?一歩でも動いたらこの兄妹を殺すぞ!それでもいいのなら来るがいい!」

 

かすがは本気でクナイを刺そうとひまわりにも向けた!その様子に飛鳥達も脅しでは無いと理解し簡単には動けなかった。動かない飛鳥達にかすがは鼻で笑うとムササビ飛空改を発動した!

 

「フン、腰抜け共が!五人いるのに一人も動かないとはな、覚悟が足りん奴らだ!とにかく野原しんのすけは頂いていく!追ってくるなら好きにしていいが、貴様らに追いつけるかな?フフフ!秘伝忍法!群蛍‼︎」

 

かすがはクナイを光らせ地面に打ち付けると生き物のように飛ばしてきた!飛鳥達はクナイを弾いていたがその隙にかすがは勢いよく飛び去っていった!その場にはしんのすけが集めた薪と残されたシロがかすがが飛び去った方向に向かって吠えていた。

 

「ああ!!しんちゃん!!」

 

「急いで追うぞ飛鳥!!」

 

「無理です葛城さん、あのスピードではもう追いつけません」

 

「じゃあどうしろってんだよ斑鳩!!」

 

「とりあえず霧夜先生に報告を、それからしんのすけ君を助ける方法を考えましょう」

 

「ッ!くっそぉ!!」

 

斑鳩の冷静な判断に葛城は舌打ちしたが、残されたシロを抱き上げると頷いた。

 

 

しんのすけの捕獲に成功したかすがは上機嫌でドゥゲェンの研究所に向かって飛んでいたがしんのすけが抵抗し始めた。

 

「うぅぅぅ!!離せぇ‼︎もうかすがちゃん!女の子がこんなことしちゃダメだゾ!」

 

「うるさい黙れ!お前を連れて行かなければ私に生き残る道は無いんだ!もう失敗は…あ、あぁん♡」

 

突然かすがが喘ぎ声を上げた!見るとひまわりがかすがの大きな胸を触っていた。

 

「や、やめろコイツ!胸を触るな!あ、はぁん♡」

 

「たい!パイパイ!!」

 

「おぉ!いいゾひまわり!よーし!オラだって!そーれコチョコチョコチョ‼︎」

 

しんのすけもかすがの体をくすぐり始めた!それによりしんのすけはかすがの腕から抜け出した。

 

「ぶふっ⁉︎うひゃひゃひゃひゃ!??こ、こらよせ!やめろ!あっ⁉︎マズい!コントロールが⁉︎」

 

大笑いしたことによりムササビ飛空改のコントロールが狂いバランスを大きく崩した!

 

「おわぁぁ!?」

 

しんのすけもバランスを崩し飛ばされかけたが翼の一部にしがみ付いた!

 

「ったく、世話の焼ける奴だ、ほら掴まれ野原しんのすけ!」

 

かすがは自分の足に捕まるようにしんのすけに足を伸ばしたが…

 

ビリッ!

 

翼の膜が破れ出した!

 

「‼︎マ、マズい!早く掴め野原しんのすけ‼︎」

 

しかししんのすけが足を掴む前に翼の膜が破れてしまい、しんのすけはそのまま落下していった!かすがもスーツの推進装置が爆発しそのまま吹き飛ばされてしまった。

落下していくしんのすけとひまわり!

 

「おおおおおおっ!??!」

 

「エヘェ〜♪うきゃきゃ♪」

 

「もう!笑ってる場合じゃないゾひまわり!」

 

ひまわりが離れない様にしっかり両足で固定したがまだ何も解決していなかった。

 

「おおおおっ!!このままじゃ死んじゃう!そうだこんな時は変身だ!しのび!へんし…あぁ⁉︎オラの巻き物〜!!」

 

忍転身を発動しようとしたが強風により秘伝忍法書が飛ばされてしまった!絶体絶命と思われたがしんのすけはズボンに挟んでいたマラカスに気づいた。

 

「そうだ助けを呼ぼう!ぶりぶりざえも〜ん!!」

 

シャカシャカシャカ‼︎ドロン‼︎

 

「救いのヒーローぶりぶりざえもん参じょおおおぉぉぉっ!??おい!一体どんな状況なんだこれはぁぁぁぁっ!?」

 

現れて早々ぶりぶりざえもんも叫んでいたが、しんのすけは助けを求めた。

 

「早く何とかして‼︎」

 

「よし!私に任せろ!ふん〜ぬぬ!ぬおおおおっ!!」

 

「……何してるの?」

 

ぶりぶりざえもんは何故かしんのすけの服を力一杯引っ張っていた、これで落下スピードを落とそうとでも言うのか…?

 

「ハァ、ハァ、ダメか…ん?しんのすけ!それを貸せ!それと私の体に掴まれ‼︎」

 

ぶりぶりざえもんはしんのすけが持っていた翼の膜をパラシュートの様に広げた!それにより僅かに落下スピードが落ちたが三人いる為、無事に着地するにはまだ速過ぎる速度だった!

 

「ぬううううっ!!速過ぎる!おわあああああっ!!」

 

三人はそのまま地上に向かって落ちていった。

 

 

◇地上

 

しんのすけ達が落下している時を同じくして地上ではある少女が懸命に鍛錬していた。胸元に踊り子号と書かれた白いTシャツ、かなり長い黒髪をポニーテールに纏め、健康的に日焼けしたかなり豊満な胸の美少女だ。彼女の名は焔、飛鳥のライバルで元秘立蛇女子学園二年の選抜メンバーのリーダーであったが、オーナーの道元を倒してからは他のメンバーと共に抜け忍になり、抜け忍集団『焔紅蓮隊』を結成したのだ。

焔は自身の戦闘スタイルである刀を片手に三本ずつ持った六爪で素早く振り回していた!

 

「ハァ!ハァ!まだまだだ!こんなんではまだ最強の忍にはなれん!それにこの調子では飛鳥にも笑われてしまう!『焔ちゃん?そんなんじゃ最強の友達失格だよ?』『焔ちゃん?バイトのし過ぎなんじゃない?』『焔ちゃん?もっと肉を食べた方がいいよ?』って!余計なお世話だ飛鳥‼︎よし!もうひと鍛錬だ!」

 

飛鳥の口真似と一人ツッコミをすると焔は再び鍛錬を再開した。それから大汗を流してぶっ倒れるんじゃないかと思われるくらいやった頃、焔はついにダウンした。

 

「ハァ!!ハァ!!ゼェ!!ゼェ!!さ、流石に少し張り切り過ぎた…か…?やり過ぎも良くないしな…ハァ!ハァ!よし、今日はここまでにして中で水浴びをしよう」

 

くたびれた焔は汗を拭いながら隠れ家の洞窟に戻ろうとしたが…

 

おわあああああ…

 

何処からともなく声が聞こえた、しかし疲れていた焔は幻聴だと思っていた。

 

「ハァ…こんな幻聴が聞こえるなんて、余程疲れてるんだな私は」

 

「おわあああああっ!!」

 

「…ん?」

 

振り向いた焔が最後に見たのは目の前に迫った…尻だった。

 

「んぶぅ!?」メリメリメリ…

 

焔の首から聞こえた妙な音と共に顔面に受けた謎の衝撃により、焔は仰向けに倒れたまま地面を滑りその先にあった岩に頭を強打しそのまま気絶した。

そこへ同じく抜け忍仲間である眼帯の少女未来が焔を呼びに来た。

 

「焔?そろそろご飯だよ?って!焔ぁぁぁぁっ!??」

 

 




ぶりぶりざえもんはブタのヒヅメに登場した個体と同一にしました。

次回予告

かすがの襲撃から逃れたしんのすけ達が出会ったのは五人の抜け忍美少女集団だった!次回、焔紅蓮隊との出会い。お楽しみに!
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