閃乱カグラ お忍び‼︎嵐を呼ぶ子忍!   作:プラサミット

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お久しブリの照り焼き〜…になりすみません。
今回登場する助っ人はクレしん映画を見てる人ならば知っている人達です。


半蔵学院を目指せ!意外な助っ人登場!

◇紅蓮隊隠れ家

 

翌朝、昨日言った通りしんのすけとひまわりを半蔵学院に送り届ける為に焔紅蓮隊は出発準備をしていた。

 

「よし!朝食も済んだし身支度も完了!各自!準備はいいか!」

 

『おおー!』

 

「それじゃあ!半蔵学院を目指して出発進行〜!!」

 

「キュウリのぬか漬け〜」

 

『…………』

 

しんのすけの掛け声を聞いた瞬間、焔達のテンションが急に下がった。

 

「お?焔ちゃん達どうしたの?」

 

「ハァ〜…キュウリか、しばらく食べてないなぁ…」

 

「はい、キュウリはもやしよりも高いですわ…」

 

…いきなり士気が激下がりしたが焔達は出発した。

 

◯●◯

 

出発して少し経ち、しんのすけとひまわり、焔達は東京の商店街を歩いて半蔵学院を目指していた。しんのすけと冗談を言いながら楽しく会話したり、ひまわりを春花が肩車して微笑んで抱っこしたりと周りから見ると仲睦まじい姉弟妹に見えていた。ゆっくり歩いて進んでいたのでこの調子なら半蔵学院に着くのは夕方ぐらいだろう、しかししんのすけは少し不満そうに歩いていた。

 

「どうしたしんのすけ?何か不満そうだな?」

 

「焔ちゃん達忍者でしょ?なのに全然忍者らしくないゾ」

 

全く忍者らしく振る舞わない焔達にしんのすけは思っていたことを答えた。

 

「忍者らしくないか…まぁ確かにお前の言う通り忍者らしくないかもしれない、でもな、だからって別に無理に忍らしく振る舞わなくてもいいんだぞ?」

 

「そうそう」

 

「そもそも今の時代には忍は存在しないと思われてますし、元々目立つこともできませんから忍らしく振る舞う方がかえって目立ってしまいますの」

 

「ま、そういうことや」

 

「しんちゃんが思ってる忍とはイメージと違うかもしれないけど、昔の忍も目立たないようにしていたのが普通なの、ほら時代劇に出てくる忍も普段はあまり目立たないでしょ?」

 

「ほうほう、まるで見て肛門みたいですな」

 

「…それを言うなら水戸黄門だろ?」

 

「そうとも言う」

 

冗談を言いながら笑い焔達はしんのすけを説得させ再び歩を進めた。

 

「あぁ〜♡恥ずかしかったですけど貴重な体験が出来てよかったですわ///お母さんになるのってきっとあんな感じなのでしょうね?」

 

両手で顔を覆い詠は恥ずかしそうに頬を染めていた。今朝もひまわりの朝食の母乳をあげる役を決める為、未来を除く四人でじゃんけんをし結果詠になったのであった。ひまわりも満足そうに笑っていた。

 

「うーむ…しかし到着予定が夕方ならまた昼にあげる役も決めないとな、順番的に私か今度こそ日影か?」

 

「あ、大丈夫ですわ焔さん、さっき飲ませた時にもう片方で搾乳しておきましたから、ほら!」

 

順番に悩んだ焔に詠はジャージのポケットからラッピングした母乳入りのコップを出して見せてきた。

 

「よ、詠お姉ちゃんの母乳…」

 

「ちょっと味見♪…あら?少し甘めね」

 

その生々しい母乳に未来は苦笑いし春花は一滴採取して味見していた。

 

「昨夜は春花ちゃんに、朝は詠ちゃんから…ひまわり、もう大きいおっぱいじゃないと飲めなくなるゾ?」

 

「…たいや〜」

 

ひまわりもみさえの胸を想像したのか溜め息を吐いた。確かにいつもの日常に戻ったらみさえの胸に戻れるか不安になったが春花は提案を出した。

 

「大丈夫よしんちゃん?ちゃんと飲めるようになる為に未来の胸で飲んでおけばいいのよ!」

 

「んな⁉︎あたしを練習台にしないでよ春花様‼︎」

 

「うーん…でも母ちゃんの胸、未来ちゃんよりは大きいゾ?」

 

ブチッ‼︎

 

「し、しんのすけ…アンタねぇ…!半蔵に着く前にここで終わりにしてもいいんだからねぇ…!!」

 

「お、落ち着け未来⁉︎」

 

禁句的なことを言われ未来は震えながら武器の銃仕込みの傘をしんのすけに向けた!焔達は慌てて未来を落ち着かせて宥めていたが、その時景色が突然商店街から森林地帯に変わった‼︎

 

「こ、これはまさか!忍結界⁉︎」

 

警戒してしんのすけを庇って構える焔達の前にサスケと下忍達数人が現れた!サスケは焔達を見て表情を顰めた。

 

「お前達は…噂に聞く抜け忍共か。だが今はお前達のことなどはどうでもいい、そのガキを渡してもらおうか!」

 

「しんのすけをだと?と言うことは、お前がしんのすけが言っていた忍か!」

 

「そうだ、俺の名はサスケ!偉大なる我が主ドゥゲェン様に仕える者だ!」

 

サスケが名乗るとしんのすけも気づいて呑気に手を振って、一緒にいないかすがについて聞いた。

 

「おお!あの時のおじさん!ほっほーい!今日はかすがちゃんは一緒じゃないの?」

 

「俺はまだおっさんじゃねぇよ⁉︎…かすがは、度重なる失敗で牢に入れられちまった。ドゥゲェン様は失敗した者には容赦しない、俺はかすがを助けたい…だから野原しんのすけ!お前には何が何でも来てもらうぜ!行け!散開!!」

 

サスケが手を振り上げると下忍達は散らばり戦闘態勢を取った!

 

「どんな理由があろうとしんのすけを渡すわけにはいかない!いくぞ!焔紅蓮隊!!」

 

『おおー!!忍!転身!!』

 

焔達も戦闘態勢を取り忍転身を発動させた!

 

「おお!焔ちゃん達の忍変身‼︎」

 

忍転身を発動させた焔達にしんのすけは歓喜していたが…

焔は全体的に黒を基調にしたやや厚着の上着にミニスカート、背中に黒い六本の刀と白い柄の長い太刀を一本装備した姿。詠は黄緑色の帽子とスカートのエプロンドレスに背中に巨大な剣を装備した姿。日影はダメージ加工の黒い柄が入った黄色のチューブトップと同じくダメージ加工の青いジーンズ、体の各所と手にナイフを装備した姿。未来は黒い猫耳フードのゴスロリ服に銃傘を装備した姿。春花はピンクと白の露出度高めのガーターベルトハイレグスーツに薬品を大量に仕込んだ丈の長い白い服を着た姿に、それぞれ変化した!

 

『焔!詠!日影!未来!春花!舞い殉じます!』

 

焔達も散開して下忍達と戦闘を開始した!下忍達の方が人数が多い上しんのすけを積極的に狙ってくるので焔達は必死に応戦した。しんのすけは応援していたが、そこへ下忍が向かってきた!

 

「させるか!秘伝忍法!魁!!」

 

しんのすけを捕らえようとした下忍を焔は六爪の連続斬りで吹き飛ばした!焔はしんのすけを抱き抱えると避難させたが、そこに下忍数人が飛びかかってきた!

 

「危ないですわ焔さん!秘伝忍法!シグムンド!!」

 

詠が剣を巨大化させて振り下ろし下忍達を吹き飛ばし援護した!

 

「すまない詠!ッ⁉︎危ない‼︎」

 

すぐに別の下忍達が飛びかかってきた!しんのすけを抱えながらでは多すぎる!

 

「任せて!秘伝忍法!ヴァルキューレ!!」

 

未来がスカートの下から出した巨大マシンガンを連射し下忍を吹き飛ばした!その銃を跨いだ姿にしんのすけは反応した。

 

「おお⁉︎チンチン大砲⁉︎」

 

「ちっがあぁぁぁぁぁう!!///」

 

「ブフッ!チンチンwwwよし未来!もう一度チンチン大砲よ!」

 

「ちょ⁉︎春花様まで!?あぁもう!秘伝忍法!チンチン…あっ⁉︎///」

 

「…釣られとるやん未来」

 

しんのすけのツッコミに未来は絶叫しながら返し春花は吹き出していた…そして釣られる未来。そこに見兼ねたサスケがしんのすけに向かってきた。

 

「もういい!どけ!」

 

「秘伝忍法…ぶっさし!」

 

「フン!甘いぜ!」

 

日影の秘伝忍法を空蝉の術で回避し、自身の武器であるヨーヨーみたいな大型手裏剣を飛ばしてきた!焔は六爪で弾いたが立て続けに放たれた手裏剣を対処しているうちにサスケの手がしんのすけに届いた!

 

「しまっ…!」

 

「もらった!!」

 

サスケの手がしんのすけの服を掴もうとしたその時!

 

「とう!」

 

しんのすけは焔を軸にして鞍馬の如くジャンプして回避した!サスケは何度も捕まえようと手を伸ばしたが全て読まれているかのようにかわされる。

 

「ほっ!とう!ふっ!ほい!ぶりぶり〜ぶりぶり〜♪」

 

「く、くそっ!ちょこまかと!大人しく捕まれ坊主!!」

 

「くらえ!忍法ケツだけアタァァク!!」

 

「ブオッ!??」

 

サスケの手をかわし続けたしんのすけは一瞬の隙を突き、尻からサスケの顔面に突っ込んで吹っ飛ばした!ひまわりを背負っているのにその身のこなしに焔達はしんのすけの身体能力に驚いた。

 

「よーし!今度はオラの番だゾ!しのび!へんし…あ、そうだオラ巻き物まだ返してもらってなかった。春花ちゃん、オラの巻き物!」

 

「あっ、そういえばそうだったわね、ちょっと待ってね」

 

秘伝忍法書を返してもらおうと春花に呼びかけると、春花は色っぽく胸の中央にあるひし形ポケットから見える谷間に手を突っ込みしんのすけの秘伝忍法書を出した。

 

「ん…擦れる♡はいしんちゃん!いくわよ!」

 

「させるかぁ!!」

 

「きゃあ!?」

 

下忍数人が春花に飛びかかり阻止し、しんのすけにも別の下忍が再び飛びかかってきたが、寸前のところで焔がしんのすけを抱えて転がった!よく見ると下忍達の数が増えている!これは分身の術⁉︎

 

「チッ!数が多すぎる!紅蓮隊!ここは逃げるぞ!急げ‼︎」

 

戦うより逃げた方がいいと判断し焔は全員に呼びかけた!戦闘中の詠達も中断して集まってきた。

 

「追え!逃すな!散開して包囲しろ!」

 

復活したサスケも指示を出し追い始めた。結界内を逃げ回りながら焔はしんのすけを抱えて走り続けた!

 

「その小僧を渡せ!」

 

「くっ!詠!受け取れ!うわっ!?」

 

「はい!ハァ!ハァ!」

 

焔から投げ渡されたしんのすけを詠が受け止め逃げ、焔だけ下忍に押し倒された!

 

「そのガキをこっちによこせ!」

 

「渡しません!日影さん!はい!!きゃあ!?」

 

「…おぉ、ほら逃げるでしんのすけ?」

 

今度は詠から投げ渡されたしんのすけを日影が受け止め逃げ出した。

 

「小僧をよこせ!」

 

「…お?未来?受け取りや!」

 

「ちょ!わっ⁉︎お、重いって!!」

 

日影から未来にしんのすけを投げ渡されたが重かったのか危うく落としかけていた。

 

「ガキを渡せ!このチビ!」

 

「な⁉︎誰がチビよ!?春花様‼︎受け取って!!」

 

「ナイスパス未来!しっかり掴まってしんちゃん!あ、あん⁉︎♡ちょ、ちょっとひまわりちゃん⁉︎今は母乳は出ないわよ⁉︎」

 

未来から投げ渡されたしんのすけを受け止めた春花はしっかり抱き締めて走り出したが装束の上からひまわりが胸を吸ってきたので喘いでいた。

 

紅蓮隊全員でリレー状態で逃げ、時には下忍がしんのすけを抱えて逃げてそれを今度は逆に焔達が飛びついて奪い返したりとそんな状態が続いた。

 

「ハァ‼︎ハァ‼︎ハァ‼︎ハァ‼︎」

 

下忍の一人がしんのすけを抱えながら走り焔達がその後を追って走った、下忍は何故か結界の端を目指していた、走り続けた下忍はしんのすけを両手で持つと次の瞬間前方にジャンプしダイブした!焔達もすかさず下忍に飛びついた!下忍はそのまましんのすけを尻から地面に叩きつけた!

 

「だああああああっ!!!」

 

ズン!!

 

「おおおっ…‼︎オシリがキュッとしたゾ〜」

 

しんのすけを叩きつけた下忍はゆっくり顔を上げると…

 

「…や、やった!やったぜぇ!トラ〜イ♪ハッハー‼︎」

 

嬉しそうにガッツポーズを決めていた。

 

「馬鹿野郎!!誰がラグビーやれって言ったぁ!!」

 

「えっ…?あっ⁉︎しまった⁉︎ついノリで!」

 

「うふふ♪秘伝忍法…デスキッス♡」

 

サスケのツッコミで正気に戻った下忍だったが、その隙に焔達はしんのすけを奪い返すと春花の秘伝忍法で目眩しをし結界の奥へと逃げていった。サスケ達を撒いた焔達だったが結界の行き止まりに着いてしまった。

 

「くそっ!行き止まりか!」

 

「マズいですわ焔さん!このままでは追いつかれてしまいます!何処かに身を隠さなくては!」

 

「あぁ!わかって…」

 

「フゥ〜〜」

 

「あ…あぁ〜♡…って!何すんだよいきなり⁉︎///力が抜けちゃうだろ!!」

 

「デラックスさせてあげようと思って」

 

「それを言うならリラックスだ!!」

 

抱き抱えたしんのすけから突然耳に息を吹きかけられ焔は腰が抜けかけたが赤面して大声でツッコんだ!

 

『こっちから声が聞こえたぞ!』

 

『逃すな!追えーっ!!』

 

それにより下忍達に気づかれてしまった。

 

「…お前のせいで気づかれちゃっただろ!」

 

「あ、人のせいにしてる〜」

 

「ッッッ……!(ピキピキ)」

 

しんのすけの返しにキレかけた焔を詠達は必死に止めていた。だがこのままでは見つかってしまう!やはり戦うしかないか⁉︎

 

「くっ!仕方ない!やる…うわっ!??!」

 

「焔さん!?」

 

その時結界の後ろの壁に手を突いた焔が回転扉のように回り焔は結界の外に出された!見るとそこだけ結界が破れていた。

 

「ここだけ結界が破けてるみたい!春花様!逃げられるよ!」

 

「悩んでる暇は無いわ!皆!出るわよ!」

 

春花達も続いて結界から脱出した。

忍結界から出た焔達としんのすけだったが、そこはキャバクラかBARに似た雰囲気の店内であった。場所を確認しようと立ち上がると店の奥から店員と思われる…漢の娘が出てきた。

 

「いらっしゃ〜い♪」

 

笑顔で出迎えてきたのは…スキンヘッドに可愛らしい目つき、ピンクのノースリーブとヒラヒラした白いパンツ姿の、肥満体の男性だった!見たところオカマっぽい…ということはここはオカマバーだ。

 

「あら、ずいぶんと可愛らしいお客さんね〜?その服装はもしかしてコスプレか何かかしら?見た目のインパクトは負けちゃったわね、ウフフ♡まぁいいわ、お客さん達何名様かしら?」

 

「あっいや、私達は…」

 

焔達の服装を見てオカマ店員はコスプレ客と思い案内しようとしたが、焔が抱えた子供を見て止まった。

 

「あら?」

 

「お?」

 

数秒間見つめ合う二人、すると次の瞬間!

 

「「あーーーーーっ!!!!」」

 

「…な、何だ?」

 

お互い指差しながら同時に叫び出したしんのすけとオカマ店員!焔達が驚いているとオカマ店員はしんのすけを抱き上げくるくる回り出した!

 

「あらやだしんちゃんじゃない!?久しぶりねぇ〜!元気にしてた〜?あら!ひまわりちゃんも一緒なの⁉︎やだ!なんて凄い再会なの!?」

 

「おお!珠由良ブラザーズ‼︎お久しぶりぶり〜♪」

 

「たったいやー!エヘェ〜///」

 

そう、そのオカマ店員はかつて埴輪に封印された魔人ジャークを巡り共に戦った部族…珠由良族の三兄弟、長男ローズ(本名タケシ)だった!

 

「ラベンダー!レモン!こっち来なさいよ?懐かしいお客さんの来店よ!」

 

『えー?だ〜れ〜?』

 

呼びかけると奥から、スキンヘッドに黄緑のチャイナドレスを着た容姿が女性に近い次男ラベンダー(本名ツヨシ)と、スキンヘッドに黄色の服と分厚い唇が特徴の三男レモン(本名キヨシ)が出てきた。二人もしんのすけを見ると歓喜の声を上げた。

 

「あらしんちゃんじゃない!久しぶりね〜!元気だった〜?」

 

「あらほんと!ひまわりちゃんも元気そうで何よりだわ!また会えて嬉しいわ!」

 

「おお〜♪元気元気〜!」

 

しんのすけとひまわりのやりとりの様子を見て(怪しいが)敵では無いと判断し焔達は警戒を解いた。

 

「おぅ、帰ったぜ!ん?おぅ客か?」

 

背後から声が聞こえ振り向くと、ウエーターの格好をした紫の角刈りに筋骨隆々の厳つい大男が買い物袋を持って立っていた!焔達は咄嗟に構えた!

 

「あらサタケ、おかえりなさい。ほら懐かしいお客さんよ?」

 

元珠黄泉族の用心棒であったサタケはしんのすけの顔を見ると軽く挨拶したが、しんのすけが背負ったひまわりを見た瞬間表情が一変した。

 

「おぅ坊主、久しぶりだな…ん?……ッ‼︎」

 

「たあ?」

 

「おお…おおお…!!ひまわりちゃ〜ん!!会いたかった〜!!」

 

強面顔から涙目笑顔になるとひまわりを抱っこして高い高いし、ひまわりも思い出し笑顔になって喜んでいた。

 

 

◇忍結界内

 

同じ頃、サスケと下忍達は突然消えた焔達を探していた。

 

「くそっ!何処に消えた⁉︎」

 

「気配を感じないぞ!」

 

「結界からは出られない筈だ!捜索範囲を広げて探せ!」

 

『ハッ!!』

 

下忍達は結界内に散らばり焔達を探し始めた。

 

 

◇パブ スウィングボール

 

「本日はようこそお越しくださいました〜再会を記念して今日は貸し切りにしましたので、どうぞ心ゆくまでお楽しみください♪」

 

パブ内にあるステージ上でローズが挨拶し一礼すると照明が消え、数秒後再び勢いよく点くと、ローズ、ラベンダー、レモンの三人が現れライトアップされた!

 

「「「たまゆら!たまゆら!たまゆら!ゆ〜ら♪振れば力が、湧・い・て・く・る!!!!」」」♪♪

 

「長男ローズ☆」

 

「次男ラベンダー♡」

 

「三男レモン♪」

 

「「「珠由良ブラザーズで〜す☆☆」」」♪♪

 

自分のタマを振る動作の毎度お馴染みの挨拶ダンスを披露した!

 

「イエ〜イ♪たまゆらたまゆら〜‼︎」

 

「たたゆら!たたゆら!」

 

『………………』

 

「ズゾゾゾ〜!ズズズズ…」

 

しんのすけとひまわりはノリノリであったが、焔達(日影以外)は初めてこのダンスを見た野原一家と同じリアクションをしていた(日影は無表情で足を組んでドリンクを飲んでる)。

挨拶ダンスが終わるとサタケが作った料理が振る舞われ、焔達(特に詠)は目を輝かせて料理を頬張った!しんのすけもカレーライスを食べていたが、ローズはかつてあったジャークを巡る戦いを語り始めた。

 

「それにしても久しぶりね〜思えばアナタ達とはひまわりちゃんがジャークの玉を飲み込んじゃったことがきっかけで出会ったのよね〜?」

 

「お〜!懐かしいゾ!そういえばジャークは?ここにはいないの?」

 

戦いの末、しんのすけとひまわりによって復活を果たした魔人ジャークは魔力と賞味期限切れ(本人曰く魔人も生モノ)、長い間玉を抜かれていたことによりただのオカマと化していた為、騒動後にローズ達にスカウトされたのである。

 

「えぇ、ジャークは今2号店の方に行ってもらってるからここにはいないのよ〜ごめんね〜♡」

 

ジャークに会うことはできなかったがローズは伝えておくと言っていた。

 

「あっそうだわ、今日はアナタ達二人だけど、ひろしさんとみさえさんは元気?」

 

「ひろしさんは前に一度川口って人と来たわね」

 

「そういえば来たわね、あ、その時はジャークはいたわね」

 

「おお!父ちゃんと母ちゃんは…元気だゾ」

 

途中で声のトーンが落ちたが二人が元気であると答えた。そのトーンにローズ達は何かあったと察した。

 

「あら?もしかして何かあったの?」

 

「…………」

 

しんのすけは無言のままカレーライスを食べ続けた。ローズは心配になったがしんのすけの頭を優しく撫でた。

 

「うふ、まぁ無理に言いたくなければそれでいいわ」

 

「でも困ったことがあったら言ってね?」

 

「アタシ達はいつでも協力するわ」

 

ローズ達は優しく元気づけいつでも協力をすると申し出た。

 

「それにしても…」

 

ローズは食事中の紅蓮隊を見たが…

 

「美味い…美味いぞぉ!!」

 

「私まだまだ食べられますわ!!」

 

「…うまうま」

 

「あっ!春花様!あたしの食べないでよ!」

 

「あら美味しい♪これもちょうだい未来!」

 

ガツガツ!バクバク!ムシャムシャ‼︎

 

「…すげぇ食欲だぜ」

 

まるで何でも吸い込むピンクボールの如く大量の料理を平らげていく焔達にローズ達はもちろん作ったサタケも唖然としていた。その細い身体のどこに入るのかとはこのことである、はっきり言って品のかけらも無い。

 

「…見かけによらずよく食べる娘達ね?」

 

「ギャル曽根もびっくりね」

 

「無料にしたの間違いだったかしら…?」

 

「焔ちゃん達食事のナマーがなってないゾ」

 

「…マナーでしょ?」

 

ツッコまれたがしんのすけも焔達の食欲に手が止まっていた。

 

「ところで貴女達…「見つけたぞ!!」…⁉︎」

 

焔達のことを聞こうとしたその時!旋風と共にサスケと下忍達が現れた!

 

「ようやく見つけたぞ!いつの間に忍結界から出やがって!」

 

「おお⁉︎またおじさん⁉︎いい加減しつこいゾ!」

 

「だから俺はおじさんじゃねぇって言ってんだろ!それよりお前ら呑気に食事とは余裕だな?まぁいいぜ、今度こそ来てもらうぜ野原しんのすけ!」

 

ゴクン……カラン!

 

食事が済んだ焔達は席を立ったが、その様子はさっきまでとは違っていた。

 

「ふぅ…見つかってしまったか。だが、お前達は私達に時間を与え過ぎた!満腹になった私達の力を見せてやろう!!」

 

「うふふ♪食後の運動ですわ!」

 

その気迫に下忍達は少したじろいだが、焔達の前に珠由良ブラザーズとサタケが立ち、サタケはスーツを脱ぐとレスラー服姿になった!

 

「ここはアタシ達に任せなさい」

 

「えっ?」

 

「事情はわからないけど、今のやりとりで大体理解したわ。コイツらがしんちゃんを狙っていることも、ひろしさんとみさえさんのこともコイツらが関係してることもね」

 

「し、しかし!」

 

まさか忍相手に戦うつもりなのか⁉︎いくらなんでもこの人数が相手では…!

 

「貴女達のするべきことを思い出しなさい!」

 

「アタシ達のお友達を護って!」

 

「さぁ!早く行って!」

 

「坊主!負けるなよ!!」

 

珠由良ブラザーズとサタケは庇いながら叫んだ!焔は頷くとしんのすけを抱き上げた。

 

「…わかった。ありがとう珠由良ブラザーズ!この恩は食事の分も含めていつか必ず返すからな!よし行くぞ!!」

 

『了解!!』

 

焔達はパブの裏口から逃げて行った!

 

「待て!逃すな!追え!!」

 

「待ちなさい?アナタ達の相手はアタシ達よ?ウフフ、覚悟しやがれ(地声)!!さぁ皆!出てきなさい!!」

 

呼びかけるとパブの奥からかなりの人数のオカマの集団が出てきてそれぞれ下忍達に抱きついてきた!

 

「お客さんいい身体してるじゃな〜い♡」

 

「ねぇ〜え?アタシといいことしな〜い♡んまっ♡」

 

「うおっ!?近寄るなこのオカマ共が!!」

 

「や、やめろ!離せぇぇ!?うわあぁぁぁぁっ!??!」

 

どんどんオカマ達に制圧されていく下忍達!側から見ると地獄絵である。

 

「くそっ!どけこのオカマ共!!邪魔を…」

 

「あらイイ男〜♡」

 

「男らしい人好きィィィ♡」

 

「うっ!?ウオオオオオ!!くっそオオオオォォォ!!!野原しんのすけぇぇぇぇぇ!!!!」

 

ついにサスケもオカマの集団に押し潰され、パブからサスケの断末魔が響き渡った!

 

 

パブの裏口から脱出し、建物の壁を伝って屋上に登った焔達は素早く建物と建物の間を飛び移動していた!

 

「全員いるな?」

 

「えぇ‼︎」

 

「焔!いつもより凄いスピードだよ⁉︎これも満腹になったおかげかな?」

 

「あぁ多分な!ありがとう珠由良ブラザーズ!よし!この勢いまま半蔵まで行くぞ!!」

 

『おおーー!!』

 

焔達はさらにスピードを上げて建物の上を飛んだ。

 

「おお!!速い速い!凄いスピードだゾ〜♪」

 

「どうだしんのすけ?これで少しは忍らしく振る舞えてるか?」

 

「凄い凄い〜♪焔ちゃん達まるで忍者みたいだゾ〜」

 

「…いやだから忍だって」

 

しんのすけと紅蓮隊はそのまま半蔵学院に急いだ。

 

 




次回予告

半蔵学院にたどり着いたしんのすけと焔紅蓮隊!そこで彼らを出迎えたのは、それぞれの選抜メンバー達だった!次回、忍集結!作戦決行前の夜。お楽しみに!
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