イン・トゥ・ザ・ヴォイド 作:レイワト流行れ
「一匹だめにしたのは構わないんだが、それはそれとして、SFヤバいな。」
「ファンタジーの側の住人には言われたくないのだけれどね。」
すさまじい轟音に、何が起こったのかとすっ飛んできたハジメ共に見たのは、壮絶な破壊跡だった。
放たれた弾丸は、20mほど岩盤をらせん状に掘削したらしいことはわかるのだが、ハジメのドンナーであってもそんな芸当はできない。せいぜいが、それくらいの岩を砕くくらいだ。
「次元エネルギーっていう謎エネルギーの産物だろうな。一定以上の出力なら、空間ごと抉り取るとか、そんな感じなんじゃないのか?」
というのがハジメの見解だ。私も、大きくは外れていないと思う。言われてみれば、ポータルも虚空へ入る力も、一定以上の密度の次元エネルギーがあってこそのものだ。思えば、自分の力というものほど、理解できていないものはないのでは、とも思う。知っているのは、本当にいくつかの使い方だけ。それも装置を介してのもの。
私が出会った別次元の私(ヴォイド・ウォーカー)は、思えば今の私以上に多彩なことをしていたと思う。
離れた場所に、それも別次元にポータルをその場に居ながら繋げる、などと言う芸当もして見せるあたり、私よりも理解がずっと深いのだろう。
「そう、かもしれないわね。……何回か試してみたいのだけれど、良いかしら。」
「構わないぜ。つか、新しい側面を見つけたなら、テストしないと危ないだろ。」
「そうね。手間をかけるわ。」
これを機に、自分の力というものを見直しておくべきなのかもしれない。そう思い立った私は、斥候をしつつ、道中の敵を実験台に、いろいろと試すことにした。
まずは、虚空。
「うわぁ。モグラたたきに翻弄される子供を見てるみたいだな。」
出たり入ったりを繰り返しながら、翻弄してみる。
次元エネルギーの密度をこまめに調節すれば、まるでイルカが水面と空中を行き来するかのように、虚空に入って出ることができる。ちょうど大きな人型の魔物が居たので、攻撃をかわしながら周りを回って力を試してみる。結果は上々。まだ扱いに慣れ切っていないが、この分ならすぐにでも使いこなすことができるだろう。
いざというときはハジメの援護があるとはいえ、我ながら無謀な試験を行うものだ。
「さて、次は……」
一度物陰に身を隠し、集中。自分を覆う次元エネルギーを、今度はクナイにまとわせる。先ほどのセンチネルと同じく、渦を巻くように力を練り上げ、クナイに集約していく。するとどうだろうか。まるでそれをするのが当然といった具合に、エネルギーがなじむ。
……別次元の私は、おそらくいつも”そう”してきたのだろう。エネルギーを凝縮させ、クナイが青白く発光し始める。
「……ッ!」
あたりを見回す巨躯がこちらから視線をそらした一瞬を見計らって、物陰から飛び出し、一閃する。
すると今度は、先ほどの轟音とは対照的に………一切物音を立てないまま、巨体は両断された。ふるった瞬間に感じたのは、次元エネルギーがクナイから放出されたこと。振るった力は、クナイの刃の長さなどまるで意に介さないようにその脅威を成し遂げたのだ。
「空間ごと抉り取る……なるほど。クナイの斬撃の延長線上だけが、虚空に飛ばされたのね。」
そして、ようやく理解が及んだ。センチネルでは放ってしまったためにわからなかったが、クナイのように手で持って振るったからか、今回は実感がある。違う位相の空間に物質を転送した感覚。
これは、驚異的だ。今は力をためるのに時間がかかるとはいえ、私のように次元エネルギを操りでもしない限りは、致命的な一撃になりうるだろう。
「……こんなものかしら。かなりの切り札を手に入れた、ともいえるわね。」
「そうだな。んぐ、期待する。」
……一も二もなく、ステータス増強のために既に得物を食しているハジメ。どうやら、彼の一意専心は相当な物のようだ。
そうやって、しばらくの間また進む。
途中、タールのような可燃物だらけの階層にて火器を使えないハジメの代わりに私が戦闘を行ったり、トレントのような魔物の果実がすさまじいまでに美味で二人で理性を失いかけながら乱獲したりしながらも、二人して探索を続ける。先へ先へ、下へ下へと進み続け、ついに、最後の部屋らしき大扉の前にやってきた。
……奈落の底、第50階層。
区切りがいいのか、悪いのか。たどり着いた大扉には、不可解な文様と、何かをはめ込めそうな二つのくぼみがあった。鍵となるようなものはいままでの探索ではみつからなかったが……大扉の両側に、門番のように鎮座している二つの人型の巨像を見据えていると、なんとなく想像がつく。
「相当古いのか、俺には何もわからないな。」
「……ねぇ。古典的な文化については理解が乏しいのだけれど。アレ、動いたりしないわよね。」
「………お約束なら、動くかもな。ま、動いたら動いたで、とっとと仕留めるがな。……俺の邪魔をするなら、全て殺す。」
━━邪魔をするなら全て殺す。彼の口癖ともなりつつある、選択の証。
この過酷な環境に”事故”によって落とされた彼は、致命的な変容に至った。まじかで見ていれば、その強固さと、痛々しさが改めてよくわかる。隠すことのない、抜身の刃のような彼には、戒めの言葉など逆効果だろう。
この50階層の間。彼の戦う様は一言でいえば”鬼”であった。どんなものであろうが関係ない。立ちふさがるのであれば容赦なく殺すし、たとえ立ちふさがっていなくとも、彼が殺して益になるものであるならば、殺す。最も短絡的で効果的な手段を、何の感情もなく執り行える。この分では、私が妙に彼の琴線に触れれば、たちどころにあのドンナーが私に向けて火を噴くだろう。
彼が選んだ道は、この上なく効果的で、残酷な道だ。
だが、この道の先にあるのは、危うさだけだ。
自分以外のすべてを切り捨てる道は、果てしのない孤独の道。……ある程度”道”の先が見える私は、このままいけば破滅があることを、薄々感づいていた。
同時に、変革の可能性も。何かのきっかけで、彼の道は大きく左右される。大きな流れが、彼を左右するのだ。
その何かがどんなものなのかは、私にはわからないけれど。
「片方は頼んだ。おいでなすったぞ。うっかりキーアイテムを斬るなよ?」
「問題ないわ。もう視えたから。」
ハジメが門に触れると、バチリという小さな衝撃とともに、何かが門の両隣にある巨像が鳴動する。
……虚空を見通す私の眼は、この先の”道”をはっきりと見据えていた。
数秒とかからなかった。
ハジメがドンナーを掲げ、動き出した巨像の頭部を撃ちぬき、もう一体の巨像の首を、虚空に入って背後に回り、次元の力を宿したクナイで首を狩る。それで終わり。
この50層の間。何日も戦い抜いた、私とハジメの無言の合意。遠距離からハジメがドンナーで撃ち砕く。近距離で私がクナイで斬る。遠い方がハジメで近い方が私。センチネルやボルトSMGは消耗品である上に、火器としての性能はハジメの保有するものの方が極めて高いために、それらを使う必要もない。
「クリア。」
「こっちもクリアだ。歯ごたえがないな。」
私がハジメにApexゲーム中で使うハンドサインやコールサインを教えたのもあるけれど、チーム戦闘で、これほどかみ合ったチームはほかにないだろう。後はヒール役……ライフライン(アジャイ)のような回復・補給要員が居れば、相当な敵でない限り、戦えるだろう。
歯ごたえがない、というよりは、ハジメが強すぎて、私が特殊に過ぎるのだろう。当たれば即死不可避の、超威力の攻撃と、防御を無視し、空間ごと相手を抉り斬る斬撃と。こんなものは、この仕掛けを作った者であっても、予想外だったのではなかろうか。
「さて、このパンドラの箱の中には、何が入っているんだ?」
「一握りの希望とは言わずに、景気のいいものが入っていついいのだけれど。」
「違いない。」
軽口を叩きながら、私たちは襲ってきた巨像、ハジメが言うには、サイクロプスだという巨人から、あからさまにカギとなりそうな宝珠を奪い、封印の扉にはめ込んだ。
扉の鍵の役割を果たしていたと思われる魔法陣が、ぱきゃん、と甲高い音を立てて割れ、宝珠から光があふれだす。後で聞いたところによれば、魔力が部屋の中に満ち満ちていったのだという。
そうして部屋の扉を押し開き、中に入った私たちが見たのは。
……あまりにも幻想的で、非現実的な光景だった。
暗闇の中を、星々の明かりのようにきらめく無数の光が、だんだんと部屋の中を満たしていくような、そんな煌びやかな光景。部屋の真ん中にあったそれが、星々の光によって照らされていき、その正体が明らかになっていく。
同時に、カチリ……と何かがはまりかけたような感覚に陥った。
道の先が、不安定になりつつある。
とはいっても、私のではなく、”ハジメ”のものだが。
「だれ………?」
「人………なのか。」
ハジメの言う通り、それは人だった。金髪の、年端も行かない、12、3歳くらいの少女。部屋の中心に、どういう原理で浮かんでいるのかわからない立方体から、それが生えているように見えた。腕の先と、下半身だけをに埋められた状態で、体をだらんと垂れ下げている。
暗闇の中で、星の光を反射してきらめくその金髪と、その中から除く、血のように朱い瞳がさらにその非現実さを増した。……ここがファンタジックな世界であることを、よく理解させられた。
「行くぞレイス。邪魔したな。」
だがハジメは、一瞬だけ目を見開いていたが、直後にその感情を急速に冷めさせて、私を連れて部屋の外に出ようとする。急速に星の光が失われる。そして、不安定だったハジメの”道”が、急速に失われて、また元の……修羅の一本道に収束していってしまう。
「ま、まって!……たすけて!」
助けを求める彼女を無視して、何も言わずに扉へと踵を返そうとするハジメ。こちらに来いと、私を促す。
「……なぜか、とだけ聞いても?」
一言だけ、引き留める。
これは、可能性の分岐点。先ほどから感じていた、ハジメの可能性の特異点。見通せなかった、ターニングポイント。いま、ここだけだろう。この奈落の中で生まれた”化け物”が再びその身を”人間”へと戻せるのは。
選択の時だ。目の前の彼を左右するような、あまりにも重大な決断を前に、何も聞かずに彼を行かせてやれるほど、私は非情にはなれなかった。
「簡単な話だ。こんな場所に、それも奈落の底の、そのまた底に封印されているような奴、明らかにヤバいだろ。脱出に役に立ちそうなものが、封印の部屋にあるようには思えない。」
その理由は、いかにも”ハジメらしい”といえる、そんな理由だった。
目的のために”必要ない”もの。そんなものに費やすような情も、時間もない。恐らくだが、私と出会ったあの時でさえ、私が爪熊と戦えてさえいなければ。ボルトSMGなどを持っていなかったら……上までへの情報を知らなかったら、あの時助けの手を差し伸べられることだってなかっただろう。
実際に、彼から”あんたを利用するために助けた”と、面と向かって言われているわけだし。
そして、私にも。これ以上ハジメを引き留める義理はない。
「それが、貴方の”選択”だというのなら。」
ちらりとその少女を一瞥すると、私もその部屋を出ようと足を踏み出す。
選択はなされた。正しい選択か、そうでないかはわからないが。
「ちがう! ケホッ……私、悪くない! ……待って! 私……」
私が部屋から出ると、ハジメが扉を閉めていく。少女の声を聴きながら、心を揺さぶられることもなく。
扉とともに、道が一つに定まっていく。扉が閉まれば封印は再び完全なものになる。……もう、声は届かず、可能性は収束する。
これでは、もう駄目だ。修羅の道を彼は征くのだろう。心中するつもりは毛頭ないが、彼の道筋は決まってしまった。
そんな風に私ですら諦めていた時、最後に発せられた……彼女が全霊を以って絶叫したその一言が、私の予想を大きく覆した。
「裏切られただけ!」
ほんのわずかしか開いていない扉。
差し込まれた、ほんのわずかな光。
あまりのも細い、ほんの一本の糸のような可能性を、彼女がつかんだ。
かちり、と再び変容の気配を感じる。
今度はより大きいものだ。
彼女の道と、ハジメの道が交差し始めている。未来が読めない。道ができて、消えてを繰り返している。
何があったのか、何が起こったのか、私にはわからない。
分かるのは、彼女の言葉が、ハジメの選択を揺るがしたこと。そして、その言葉にハジメが、扉を閉められないでいること。
「……チッ。………レイス、何か罠があったら、頼んだ。」
「……ええ。」
苦虫を何匹もかみつぶしたような表情を見せて、ハジメが再びその扉を開く。
そして、思い至った。
まだ、割り切れていなかったのだろう。
ハジメは”事故”によってこの奈落に落ちてきた。
誰が悪いわけでもないはずだと、自分自身に言い聞かせていたが、簡単に割り切れるものではなかったのだろう。
その、ほんの一握りだけ残った、”南雲ハジメ”が、今の”化け物”たる彼の気持ちを揺るがしたのだ。
「裏切られたと言ったな? だがそれは、お前が封印された理由になっていない。その話が本当だとして、裏切った奴はどうしてお前をここに封印したんだ?」
完全に見捨てられると思っていた彼女は、ハジメのその変わりように目を見開いて呆然としている。「おい。聞いてるのか? 話さないなら帰るぞ」と、話さないことにイラついて踵を返しそうになるハジメに我に返った彼女が、訳を話した。
「私、先祖返りの吸血鬼……すごい力持ってる……だから国の皆のために頑張った。でも……ある日……家臣の皆……お前はもう必要ないって……おじ様……これからは自分が王だって……私……それでもよかった……でも、私、すごい力あるから危険だって……殺せないから……封印するって……それで、ここに……」
そうして簡潔に語られたのは、彼女の過去。思い出したくもなさそうなそれを、ぽつりぽつりと、枯れた喉を必死に使って、話していく。
家族からの裏切り。その衝撃は、すさまじいもののはずだ。……異世界のキングスキャニオンにて、ワットソンが裏切りを受けて倒れたときの落ち込みようは、本当にすさまじかった。
……………チームは家族と、一時期は言ってくれなくなって、心を荒れさせていく様は、本当に痛々しかった。
私には彼女の境遇に、完全に共感はできないけれど。思うところはある。まぁ、嘘をついている可能性も、否定できないわけではないのだけれど。
「お前、どっかの国の王族だったのか?」
「……(コクコク)」
「殺せないってなんだ?」
「……勝手に治る。怪我しても直ぐ治る。首落とされてもその内に治る」
「……そ、そいつは凄まじいな。……すごい力ってそれか?」
「これもだけど……魔力、直接操れる……陣もいらない」
聞いた限りでは、どうやら恐ろしい才能のようだ。あのハジメが後に”チートだ”と、言っている当たり、本当にすさまじいのだろう。
ハジメは魔法適性がないため、魔法を扱うことができないが、もしも魔力を直接操って魔法を扱えるなら、それこそ万能だ。加えて死にもしないというのだから、手に負えないのは本当のことだろう。
「………助けて。」
そう、涙目で懇願する。
……ここで選択をするのは、ハジメだ。
私は口を出さない。
………この迷宮におけるオーダーを下すのはハジメであると、私はこの迷宮の攻略を始めたときに彼とそう約束を交わした。助けられている身分で、彼の負担を増やすような真似はできない。
だから、見守る。
彼の下す、”選択”を。
数十秒ほど、彼は無言で彼女の眼を見据えていた。
……そして、立方体に手を置く。
「レイス。俺の錬成がほとんど通らない。傷つけないように、ある程度まで小さくできるか。」
「了解よ。」
クナイを抜いて、次元エネルギーを練り上げて、立方体を斬る。
ハジメの錬成を拒むほどの構造物。相当な何かによって形作られたものなのだろう。
だが、私のこの刃を防ぎきられるものなど、知らない。
一回ずつ、丁寧に力を籠めなおして、彼女が傷つかないように、立方体を大幅に削る。
しばらくして残されたのは、彼女の手と、足のあたりに残された鉱石片のみ。
ハジメが手で触れて、バチバチっ!と力を加えると、それは容易に剥がれ落ちる。
ふぅ……と、息をついて、ハジメがその場で神水を取り出そうとする、消耗したのだろうか。あるいは、彼女に飲ませようとしているのか。わからない。……だがその手を遮るように、細く、弱弱しく震える手が彼に伸びて、彼の手をつかむ。そして、彼女の紅眼が、ハジメを見つめて、言葉を紡いだ。
「……ありがとう。」
ガチャン!と、今度はより大きなものがはまったような感覚。
道が、広がっていく。見通せなくなっていく。
多様に広がり、多くの道と彼が交わっていく。たった一人の、誰とも交わらない道は、その先が破滅と定められていたというのに。そんなものがまるでなかったように、彼の可能性が芽吹いて、咲き乱れていく。たった一つ、儚く、今にも途切れそうなほどに弱弱しい道が、彼と交わっただけだというのに。
これを、なんと表現すればいいのだろうか。陳腐だが一つだけ、ふさわしい言葉がある。
運命。そう、運命だ。私は今、運命の瞬間に立ち会っている。今この瞬間において、私はこの場には必要ない。むしろ邪魔だともいえるほど。今この瞬間を観測した、全ての世界線の私は、息をするのも忘れて、その瞬間に魅入っていた。
私もハジメも、そしてその少女も。その数秒が、永遠と感じられるほどに、しばらくの間、呆然自失として、固まっていた。
・”道”
原作でレイスがたびたび口にするワード。本作では可能性という意味で扱っている。
原作において、レイスは虚空に入ったり、ポータルを行使している間、ほかの世界線の自分の姿を見ることができる。どんな失敗をするのか、あるいは成功をするのか、直近の危機は何か、迫ってくるものは何か。
近未来予知に等しいが、実はそんなに便利なものでもなく、本当にいくつかの可能性が見えるだけであるため、自分がたどりたいと思った道を探すような真似はできない。
次元エネルギー制御技能の向上で、そんな道を俯瞰することができるようになっている。
具体的な物事はわからないまでも、その選択の先の”道の数”をレイスはある程度理解できる。
・”虚空からの声”
別の世界線のレイスが、直近の自分に迫る危険を知らせてくれているという設定である。Apexゲーム中ではパッシブスキルとして扱われている。(公式設定)
これのおかげでレイスは驚異的な危機感知能力を有しており、基本的にスナイパーが撃つ前に気が付いて遮蔽に隠れる。
本作では、この世界線にたどり着いているレイスの数が少なすぎるために、うまく機能しない。
ただ、致命的な出来事の前ではやはり声は発動する。レイス本人も虚空に入っている間、ほかの世界線の自分を導くための声を発していることがある。
なお、ゲーム中唯一規制が入っていないスキルだが、これはレイス本人が制御しているわけではない性質のようなスキルであるため、リミッターが付けられないともいえる。
……彼女がレジェンドたちと賭け事だったりカード遊びをしない理由は、この虚空からの声が全部話してしまうために勝負が成立しないことが多いからである。