過去の自分よ、クセの強いキャラを作るんじゃないよ...。
2022/11/06 追記:元々あった6〜8話は削除してRE6、7話を正式な6話と7話にしました。
没になった路線だったからというのと作者が読み返していて邪魔だと感じていたので削除した次第です。
卯月邸の倉庫で私は駆逐艦イ級の死骸を観察していた。
どう見ても普通の生物から外れている。
肉らしき部分はなく、目の部分もロボットの目のようにライト見たいな構造をしているのだろう。
実際触ってみたりもしたがコツコツと固いだけであった。
このイ級の死骸ってそのまま使えないだろうか。
イ級の全体的な構造はわからないが艦尾に持ち手をつければなんかいける気がするのだ。
「イ級くん、ただの死骸は辞めてうーちゃんの艤装になってみない?」
なんてふざけた事を抜かしているとイ級の目に白い光が灯った。
〔所有者より協力要請を受信。イ級初期型05338号機、起動〕
(うっそぉ...)
イ級は機械的な男性ボイスで再起動を果たした。
〔所有者情報を確認。...確認完了。機体色を変更します、これより本機は所有者の援護を行います〕
イ級の色が黒から赤紫色に変わる。そして私の右肩の上あたりに陣取った。
〔本機の名称はラーズ。そのようにお呼び下さい〕
「それでラーズのサポートってどういったものが出来るのかな?」
〔本機は火力支援や移動の補助、レーダー探知で偵察及び単独戦闘も可能。エネルギーは所有者より自動供給されるものとする〕
「まぁ、そのなんだ。ラーズ、これからよろしくぴょん」
〔疑問:言葉の末尾に存在するモノの存在意義〕
早速ラーズはこの口調に突っ込んできた。
正直気分で言っているだけだから意味はない。
「それについては無視でいいぴょん」
〔理解出来ないが了解〕
何はともあれラーズがサポートに入ってくれるというだけで戦術の幅が大いに広がることになった。
「さて、ラーズ。今日の夕飯はどうすればいいと思う?」
〔本機は家庭用AIでは無いため、そういった質問は想定外〕
「それじゃ、二択で出すからどっちか選んで。りんご2個か、海産物スープ」
〔...提案:林檎一個と海産物の汁物〕
「ふむ、よし。ありがとう、それじゃバランスよく摂取しますかね」
正直味的には合わないんじゃ無いかと思ったが栄養バランス的にはそちらの方がマシなのだろう。
実際、味の組み合わせ的には微妙でなんとも言えない顔になったのはいうまでも無い。
食後、外に出てみると満点の星空が私たちを迎えた。
「うっはー!やっぱり星空って綺麗だよねー」
〔天体が様々な要因で発光しているように見えるだけかと〕
「まぁ、ぶっちゃけるとそんなもんなんだけどさ。それでも生物はそんなモノでさえ綺麗だと思ってしまうんだよね」
〔本機には理解不能〕
「いつかわかる日は来るんじゃない?こういうのは理屈じゃないんだよ」
〔...〕
「さぁ、そろそろ明日に備えて休眠を取ろう」
〔了解〕
この星空は私達の出会いを祝福しているものなのだと勝手にそう思っておくさ。
多分続く、続け