卯月(?)になった中年男性の話   作:白ノ宮

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本編
一羽目 うーちゃんだぴょん...(棒読み)


雲一つない青空、本来なら不気味な筈なのに何故か鮮やかさを感じさせる赤い海、創作物でしか見た事のないゴミが一切無い砂浜。

身体の感覚に違和感を感じながらも、私は元気です。

 

「...ここって、何処?」

 

改めて自分の身体を見下ろすと、細いながらも骨格は良かった自分の体とはかけ離れた華奢な体つきをしている。

 

無駄毛一本も無いきめ細やかで日焼けに縁が無かったと言わんばかりの白い肌。

 

体が華奢なものになった筈なのに、元の体より安心感がある。

 

とても不思議なものだ。

服装も男性モノから女性モノ(多分学生服)に変わっているのにもかかわらず何の違和感も感じない。

 

こうして体を確かめているうちに体の違和感も消えていった。

 

出そうと思えば出せたはずの私自慢のバリトンボイスは、勿論ソプラノボイスになっている。

 

髪は桃色でストレートロングと言うのだろうか?先を兎のバッジが付いたゴムでまとめてあって不思議と邪魔にならない。髪型については詳しくないので言い表し難いな。

 

顔つきはどう言う風になっているのか気になるが鏡が無いのでどうしようもない。

 

そして私は『何故こんな事になったのか?』という質問の答えを見つけられずにいて気分が落ち込むのだった。

 

こうなる前の行動を思い出してみよう。

 

朝、午前5時に起きる。

正午までネットゲーム(TPS)をする。

午後1時30分に昼食。

午後8時までイヤイヤ動画で時間を潰す。

午後8時夕食。

艦これをプレイする。そして寝落ち。

(NEW!)砂浜にいてTSしてる自分、困惑中。

↑イマココ

 

寝落ちが原因か?

もしかして寝落ち中に隕石でも落ちて日本が終わったとかか?

 

だとするとこの海的にここは艦これの世界で、危険海域ってわけだ。

 

そして私は卯月に憑依した訳か。

 

あーやばい。

 

艦これ始めたばかりで全くわからない。

 

艦娘ぐらいは知っているが敵の種類とか全然知らないよ。

 

現時点で艤装とかないし、あったところで使い方不明だから結局詰み。

 

2次創作とかで本家と違う艤装装着方法の一つを試してみよう。

 

何をやるのかと言うと、亜空間から艤装を召喚して一瞬で装着するって言うやつ。

 

さぁ、やるぞ。

 

「出でよ、我が神器!」

 

気づけば右手には睦月型の拳銃の形態を模した単装砲が握られていた。

 

他には何も無し。

ふむ、どうしたものか。

 

機関部が出てこない、絶望。

 

「神器よ、戻れ」

 

単装砲は再び光を放って消えた。

 

言っておいて何だが、戻れって何だよ。オケモンじゃあるまいし。

 

卯月ならこういう時どうするんだろう?...いや、手に入れたことないから知らないな。

 

卯月について知っている事は、

・かわいい

・悪戯好き

・かわいい

ぐらいである。

 

語尾を意識して喋ってみようか。

 

「私の名前は卯月、知らない内に艦娘として憑依してたけど、あまり気にせず頑張るぴょん!」

 

なんだろう、この違和感。

まず卯月ってどんなテンションで喋ってたっけ?

うーむ、分からん。

分からんものはしょうがないと私はそう思います。

 

目標を立てよう(唐突)。

 

目標1:現在地が何なのかを把握する。

 

一瞬で立ちました。

 

さぁ、次は何をしよう(思考一時停止)

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