卯月(?)になった中年男性の話   作:白ノ宮

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三羽目 原作との乖離ぴょん!

林檎の木から二個摘んで、井戸の水を汲んでおく。

 

棚から鍋を取り出して汲んでおいた井戸水を入れて竃にセットする。

 

家の物置から薪と乾燥させた葉を持ってきて火打ち石で着火する。

 

水をお湯に変えたら少しだけ別の桶に入れて布を突っ込んでおく。

 

その内に服を全て脱いで、お湯に浸した布でかいた汗を拭っていく。

 

服を洗うのはまだ先になりそうだが体を拭うだけでも少しはマシだろう。

 

男のままであればそのままだが、美少女の体を汚れさせたままでいるわけにはいかないのだ。

 

紳士としては耐えられないな、うん。

 

ちなみに服を脱いだ時の感想でしたが、『興奮はしたけどそれだけ』って感じです。

 

なんか味気なくて残念な気がします。

 

そのあとは林檎を食して、口をゆすいで就寝です。

 

備え付けのベッドはなんかいい香りがしました。

 

翌日。

起きました、おはようございます。

 

今日は海洋調査でしたね。

 

カーテンを開けて伸びをする。

 

こんな単純な動作なのだが、動作主が艦娘ってだけで素晴らしい絵になる。

 

元の自分でやっても冴えないおっさんの誰得シーンになるだけだ。

 

しかも伸びをした際に出る絞り出したかのような高くそして小さめの声がとても素晴らしい。

 

耳が幸せって奴である。

 

洗面所で昨日取っておいた水で顔を洗って、口をゆすいで、手櫛で髪を梳かす。

 

長いと結構大変だな。

 

手に絡みついた抜け毛をまじまじと見て、不思議な色をしてるなーと思った。

 

他にする支度も無いので外に出て海洋調査に向かう。

 

途中でリンゴを一つ持っていくのを忘れずに、ね。

 

昨日目覚めた場所に再びやってきた。

 

相変わらず海は鮮やかな赤色をしていて、魚や貝が生息しているとは思えない。

 

確か赤いだけで、海水に含まれている物質は変わらない...はず。

 

毒を持った魚や貝に置き換わってないと良いのだが。

 

海に近づいていく。

普通ならそのままだと靴に水が浸水するだけだろう。

 

しかし、今の体は艦娘だ。

靴に水が入る事なく、地面に足をつけるのと同じ様な感覚で立てる筈だ。

というか立てないと困る。

 

恐る恐る足を水面に付けると、足裏に反発力の様なものが感じられる。

 

そのまま両足を付けるとしっかり水面に立っていられることが判明した。

 

アニメ版の様にバランスを崩す事なく普通に立てる。

 

もしかしてこれって個人差でもあるんだろうか。

 

適正率が関係しているとか、いやそれは無いか。

 

スケートの様に進もうとしても地面で足をずらす様な感覚がして一向に進まない。

 

次に普通に歩いてみる。

 

...どうやら私の水上移動方法は徒歩の様だ。

 

これはこれで工夫のしがいがある。

 

スケートの様で無いのであれば俊敏な動きもできるし、方向の急転換もできる。

 

ジャンプも簡単に出来る(何故か水飛沫が上がらない。波紋が広がるだけ)ので魚雷の回避も楽になるだろう。

 

私の持久力も十全に活かせそうである。

 

軽く周辺をジョギングしてみたが敵は発見出来なかったので、まぁまぁ安全と見ていいかもしれない。

 

ジョギング中に使えそうなカゴや棒が漂流していたので回収しておいた。

 

海を歩けると、ゴミの回収が楽にできて良いものだ。

 

この棒やカゴを有効活用して海の食料探しと洒落込もうか。

 




スケート方式より徒歩方式の方が戦う上では楽だと思う。
急停止って重要だと思うんだ。
オーバーシュートとか使うかもしれないしさ、ね?
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