卯月(?)になった中年男性の話   作:白ノ宮

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四羽目 リンゴー、スガイー、イッボニッシさーん

場所は少し変わって岩場(潮間帯)に来ています。

 

岩場って貝があるから食料調達に便利なんだよね。

 

一旦海から上がって岩場に足をつける。

 

岩のくぼみを虱潰しに見ていく。そうするとスガイが結構引っ付いている。

 

スガイとはサザエダマ又はサザエの子と言われていて、結構美味しいらしい。

 

沢山あったが全部とるわけにはいかないので最低限だけ取って別の貝を探す。

 

お次に見つけたのはイボニシ。こちらは肉食系の貝で養殖のカキをよく食べているんだとか。

 

こちらも比較的簡単に取れるが、味は独特の苦味と辛味があるんだってさ。

 

毒というわけではないので安心。

こっちは珍味として扱われている。

 

さて次は魚...と思ったが、ぱっと見魚が入れそうな隙間がなさそうだったので諦めることにする。

 

結局この棒、使わなかったな。

 

これが鉄の棒であれば戦闘時の近接武器(深海棲艦を遠ざける用)として使うんだけど、木の棒だからなぁ。

 

貝を入れたカゴと木の棒を持って家に戻る。

 

鍋に井戸の水を入れて沸騰させる。

そこに貝を入れて蓋をする。

貝は既にしっかり洗ってあるので問題はない。

 

待ってる間、さっき摘んだ林檎を齧りながら拾った木の棒の活用方法を考えていた。

 

「やっぱり、どこかの無双みたいに槍として使ってみるか...?いや、折れて終わりだろうな」

 

この島の不自然なところといえば砂浜に漂流物がないということだ。

 

長めの鉄パイプでもあれば使えそうなんだがなぁ。

 

うーんと唸っていると遠くで砲撃音なるものが聞こえた。

 

「交戦...しているのか...?」

 

ちょうどいい感じに茹でられた鍋の火を消して外に出る。

 

出汁はどうするんだって?今はそんなこと気にしてる場合ではない。

 

木の棒片手に海辺に出てみることにした。

 

海辺について砲撃音のなっている方角に目を凝らしてみると、黒い何かと女の子達が撃ち合いしているのが見える。

 

艦隊戦してますね、これは。(確信)

 

私はその女の子達が負けないことを祈りながら物陰に隠れた。

 

...あれ、なんで物陰に隠れたんだ。

いや、自分の身は守らないと。

ん?でも戦わないと...なんだこれは?

 

自分の本能とは別の何かがあるな。

これはもしかして艦娘の本能ってやつか?

 

しかし、自覚できれば問題ない。精神コントロールは得意なんだ。

 

艦娘の本能は私の圧倒的な精神力で押し潰してあげようね〜♪

 

ぷちゅっとな。

よし、おk。

 

えっと、あの形だと駆逐イ級だな。それが3隻と、艦娘は制服的に吹雪型かな?

 

あの遠さだと容姿がわかりにくいからこちらがバレることはないな。

 

少し観察していると音がしなくなった。交戦が終わり、艦娘側の勝利だ。

 

彼女達はそのまま帰投しに反転して引き返していった。

 

見ていて思ったのだが、やはりスケート方式ってやりにくそうだ。

 

あとで自分も一隻相手ならやってみようかね。

 

どれぐらいやれるかを知っておく必要があるしな。

 

よーし、家に戻ろう。




あぁ、もんじゃ焼きが食べたい...。
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