アルティメットスぺちゃん爆誕【実況プレイ風動画】   作:サイリウム(夕宙リウム)

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誤字報告いつも感謝!

ウイポすっごく面白いね。
みんなもやろう!


PART29

ではでは、チャートがぶっ壊れた実況プレイやってきますよ~。

 

今回はですね、何の因果か、ライバル枠のキングヘイローと一緒に夏合宿を過ごさないといけなくなったとこからですねぇ。

 

ライバル枠になっている子たちは育成キャラと一緒に練習している、そしてその育成キャラとライバル枠の子とのステータス差が大きい場合「なにくそ」、という感じで成長率が爆発し、意味わからん成長を遂げてきます。皆様に解りやすく言うならばアプリ版でのトレーニングにてトレーニングレベルが1と5ぐらい違います。もう爆速です。

 

そもそもライバル枠自体が成長しやすいようになってるのにこれ以上成長するなんて胃が痛くなってきますねぇ!

胃薬が欲しいです。なんでゲームで遊んでるはずなのにストレスを受けねばならないのか?

 

 

ま、でもわたくしの心は水たまりぐらいに広いので、許してあげます。(何に対して?)

 

というわけで、これまで試走などを繰り返しているときにケガ率が高く、総合的に見てまず味だった、スパルタ式練習方法をオリチャーとしてやっていきましょうかねぇ!

 

こちらはですね、夏合宿中に遠泳などの海を使うトレーニング以外はトレーニングスーツをインナーとして着た上にジャージを着用。そのジャージの中におもりを仕込んで素足砂浜ダッシュというものです。

 

元々、トレーニングスーツ自体がケガ率を上昇させる代わりに練習時の経験値が上がるものですし、今回はその上におもりと、素足で砂浜ダッシュです。体の負荷が半端なく、いくら[鉄人]持ちのスぺちゃんでもお祈りが必要なレベル。こうなったのも全部乱数、ってやつの仕業なんだ……。

 

 

愚痴はそこら辺に置いといて、始めますか。

 

ご覧くださいませ、スピカメンバ-たちが水着で練習している中、スぺちゃんだけかなり厚着してます。ま、ちょっと変な目で見られますが、減量と言っとけば何とかなります。実際最近[太り気味]が頻発していますのでちょうどいいダイエットになりますしね。

 

さぁ、スぺちゃん。ジャージが砂で汚れ過ぎないように足元をちょっとめくりまして、素足で走りますよ~。

あ、水分補給だけはしっかりしてくださいね。

 

 

では、スぺちゃんが裏で走ってる間に、他のメンバーが何をしてるか確認していきましょうか。もし、何らかの成長イベントやスキル習得のきっかけが得れるイベントがあればそっちの方を優先したいですし。

 

 

んじゃ、順番に。

 

スズカ先輩は……、スタミナ強化のために遊泳してますね。トップスピードを維持するための練習でしょうか?

でも、見た感じ、特にイベントは発生しなさそうなので次!

 

 

ウオッカとスカーレットは……、スぺちゃんとは反対方向に砂浜ダッシュしていきましたね…? いつもの勝負でもしてるんでしょうか。こっちはトレーナーさんがついてるので大丈夫そうですね。ま、イベントの気配はなさそうなので無視ですが。

 

 

ゴルシちゃんは……、何やってんだこいつ? 一輪車乗りながらスイカ三つでお手玉してますね。サーカスですかな? まぁゴルシらしいといえばゴルシらしいですが、なぜそれをしようと思ったのか。これがワカラナイ。

スぺちゃんを連れて行けば同じことを強要されそうなので無視しときましょう。次!

 

 

マックイーンは……、あれ? テイオーとキングとで何かしてますね?

近くにキングのトレーナーもいるみたいですし、一緒に練習でもするんですかね? イベントの香りがしますし、ちょっとこっちの練習風景を確認してみましょうか。

 

スぺちゃん~! Uターンして戻ってきて。うん、そのままキングちゃんのとこに行きましょう。マックイーンやテイオーもいるみたいですし、何をするのか聞きに行きましょう。

 

オッス! お三方、何をなされているのか! よろしければあっしも参加させていただきたく。

 

 

>「あぁ、スペシャルウィークさんですか、ちょうどよかったです。よろしければ簡単なレースをしませんか?」

 

>「え、いいの、マックイーン!」

 

>「私は構いませんわ、今のスペシャルウィークさんの実力をこの身で感じたかったところでしたし、キングさんもよろしくて?」

 

>「構いませんわ。トレーナーさん、タイムの計測をお願いしてもよろしいですか?」

 

>「それは大丈夫だが、お前さん、スペシャルウィークといったか? 着替えてこなくていいのか?」

 

 

お、よくわかりませんがなんかレースするみたいですね。イベントみたいですし、レースするみたいですから一応おもりだけは抜いておきましょうか。スーツの方はこれを着て毎日練習してますし、大丈夫でしょう。

 

ほら、スぺちゃん仕込んでるおもりをそこらへんにペイ、しておきましょう。

 

 

>「うわぁ、そんなの仕込んで走ってたんだ……。」

 

 

おっす、準備完了ですぜ。どこをどう走りますか?

 

 

>「ヘイローさんのトレーナーさんに聞きましたが、ここから海岸の端まで約1000m、レース場のようなコーナーはありませんが端まで行って帰ってくる、そのように走るつもりでしたが、いかがでしょう?」

 

 

いいですねぇ! んじゃ、やりましょうか。

 

 

>「なら、俺が合図とタイムを計る。合図はこのコインが落ちた瞬間だ、いいな。 なら行くぞ。」

 

 

思ったよりすぐですね。スぺちゃん、今回は普通に走りますぜ、Uターン後の残り800mぐらいで仕掛けていきましょう。ちゃんとしたコーナーでないので足に負担がかからないように曲がりましょうねぇ。

 

んじゃ、イクゾー!

 

 

 

 

 

【キングヘイロー視点】

 

砂という不安定な足場、行って帰るというレースではあったが、2着。差もそこまでなかったように思える。いままで、どれだけ練習したとしてもスぺちゃんに届いたという感覚はなかった。

 

この前見た彼女のデビュー戦、あの圧倒的な勝利で自分が本当に彼女に勝てるのか不安になった。

 

私もデビュー戦で勝利はしたが同じ勝利でも全く違う、そう思った。

 

 

だが、今回のレース。自身が成長できていること、彼女に近づいていることを実感できた。

 

 

このままいけば彼女に勝利することが……

 

 

「そこまでにしておきな、お嬢。」

 

「ッ! トレーナー!」

 

「その感じじゃ、気が付かなかったみたいだな。」

 

「気が付かなかったとは……?」

 

「あいつがインナーとして着ていたもの、トレーニングスーツだ。」

 

 

トレーニングスーツ? たしか普通の人用のトレーニング用品だったと記憶しているが…

 

 

「ウマ娘専用のトレーニングスーツ、その効果は絶大で全身を引き締め、鍛え上げる。」

 

「なら、私も……!」

 

「その代わり、ウマ娘に対して効力を発揮させるために引き締めも力が強く、普通の奴じゃすぐに体を壊しておしまい。ま、副作用が大きすぎて常人なら使えないし、上位勢は割に合わないから使わない。」

 

「なら、なんで彼女は!」

 

「……才能、ってやつだろうなぁ。尋常なく体が強くて、しかも強いか……。とんでもねぇ奴を目標にしたな、お嬢。お前さんもかなりのものになったと思ってたが、アレを着て何もないように走り、勝ってくる。あいつも周りにはこう思われてたのかねぇ……。」

 

 

トレーナーさんのいう、あいつとはあのシンザン先輩のことだろう。今は彼の元を離れて世界を走ってるらしい。

そんな大先輩を育てた人の下で鍛えてもらってるのに未だに勝てず、偽りの実力に届いたと思い調子に乗っていたとは……。あまりにも、あまりにも惨め。ただひたすらに悔しい。

 

 

「ま、そんな思いつめた顔をすんなって、この俺に任せておきな。あいつがどんなバケモンだろうと勝てるぐらいには仕上げてやるって言ってんだろ。最後の最後に勝つのに必要なお前さんがここで沈んでどうする! こんな時こそ上を向いて笑ってやれ!」

 

 

「そう、ですわね。わたくしはキング! こんなところでくじけてられませんわ!」

 

「おう! その意気だ!」

 

 

そう、わたくしはキング。最後の最後であなたに勝つのはこの私、キングヘイローです!

 

 

 

 

【トウカイテイオー視点】

 

「あ、マックイーンじゃん。」

 

「テイオーさんですか、貴方も眠れませんの?」

 

「……うん、ちょっとね。」

 

 

もうみんなは寝てる時間帯、旅館の外で座り込んで空を見上げていたマックイーンに近づき、ボクもその横に座る。そういえばちゃんと話したことなかったね。

 

今日やったレース、結果は散々。スぺちゃん、ヘイロー、ボクにマックイーン。もともと長距離が得意だったマックイーンに不利なレースだったし、ボクも砂浜を素足で全力で走るなんて初めてだった。二人とも初めてで苦手だった。

 

でも、ボクたちがスぺちゃん以外に負けるなんて思わなかった。

 

 

「考えていることは一緒のようですわね。」

 

「そう、だね。」

 

 

ボクたちの世代で挑むべき相手はスぺちゃんだけじゃなかった。もう一人いたということは多分あの子だけじゃない、スぺちゃんだけが特別だったわけじゃない。

 

 

「ほんと、世界は広いよね~、ボクびっくりしちゃった。」

 

「……そうですわね。井の中の蛙というのは私たちのことをいうのでしょうね。」

 

「確かに、ケロケロ~とでも言っておく?」

 

 

二人で笑い合う。

 

 

「それで、ボクたちカエルちゃんは諦めちゃうのかな?」

 

「こういうのを愚問というのでしょうね、諦めるわけないでしょう。」

 

 

ほんと、そうだよね。挑む壁は大きく、そして多い方がいい。

 

ボクたちは挑戦者だ。

 

 

 

「頂点に立つのはただ一人、そこに立っているのはこのわたくしです。」

 

「お、ボクのこと忘れてない? 頂点に立つのはこのボクだよ。」

 

 

 

お互いを高め合う相手、ライバルというのはマックイーンのことを言うのだろう。

 

 

一緒に高め合う友もいる、目指すべき目標はそばにいる。

 

 

 

「さ、明日も早いしもう寝ようよ!」

 

「えぇ、そうですわね。」

 

 

 

今日はなんだか気持ちよく眠れそうだ。

 

 

 

 

 

 

(マスクデータを公開します。)

(メジロマックイーンの成長率が大幅に上昇しました。)

(メジロマックイーンが個性:[諦めない心]を獲得しました。)

 

(トウカイテイオーの成長率が大幅に上昇しました。)

(トウカイテイオーが個性:[諦めない心]を獲得しました。)

 

(一定条件を達成したので特殊イベント『不屈と奇跡』が発生しました。)

 

 

(条件を達成しました。)

(メジロマックイーン、トウカイテイオーがスペシャルウィークの『ライバル』に昇格します。)

 

(新しく『ライバル』になったキャラクターの成長率が増加します。)

 

 

 




ゴールドシップ
「な~んかすっごく面白くなった気がするな! でもなんか足りない気がする……! そうだ! もっと引っ掻き回してやれば面白くなるんじゃね? そう思うだろ、トレーナー!」

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