アルティメットスぺちゃん爆誕【実況プレイ風動画】   作:サイリウム(夕宙リウム)

67 / 102
2021/06/01 追記
最近私事で忙しく更新が止まってしまい申し訳ありません。
来週の頭には投稿できるはずです。もうしばらくお待ちください。


PART59

 

(にしてもグルーヴに呼ばれるなんて何でしょうね? わたくしも呼び出される理由なんて知りませんし、なんかわたくしが知らないうちにスぺちゃんやらかしちゃんたんですかねぇ?)

 

 

「な、何もしてませんよ! ……たぶん。」

 

 

(ま、行くだけ行きましょうね。……ん、あれは。)

 

 

 

 

「お、スぺちゃんじゃん。スぺちゃんも呼ばれたの?」

 

 

「セイちゃん! はい、エアグルーヴ先輩に呼ばれて。」

 

 

「と、言うことは授業中に寝すぎてお叱り、ということはなさそうだねぇ。うん、よかった。」

 

 

 

 

「よかった、じゃありませんよセイちゃん。」

 

 

「グラスちゃんにエルちゃんも! 二人とも呼ばれたの!?」

 

 

「そうなのデス! ……グラス、私もちょっと危ういので言わないで頂けると……。」

 

 

「エルもちゃんと授業受けましょうね、もうノート貸してあげませんよ?」

 

 

「ウ! 努力しまス。」

 

 

 

 

「あら、ごきげんよう。皆さんも呼ばれたんですか?」

 

 

「キングちゃん! ということはみんな呼ばれたんだね!」

 

 

「ええ。にしてもこのメンバーが呼び出される、ということは……。」

 

 

 

 

 

「「「「「レース」」」」」」

 

 

 

 

 

 

「みんなと走れるなんて楽しみだね!」

 

 

「えぇ、本当に。……血が滾ります。」

 

 

「フフフ、再誕したエルコンドルパサー。見せてやりマース!」

 

 

「ま、キングの立つ舞台に相応しいのかは解りませんがやるからには全力で!」

 

 

「みんな気張りすぎだよ~、……気持ちは解るけど、ね。」

 

 

 

 

 

 

「ん、どうしたお前ら、そんなレース前みたいな顔して……、まあいい。集まっているならちょうどいい、入ってくれ。」

 

 

「ブライアン先輩! はい、失礼します。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レースと意気込んで闘志を燃え上がらせていた私たちを待っていたのはレースではなかった。

 

死屍累々、ある意味死にかけているお二人と生徒会室なのに思いっきり食事をしている人だった。

 

タマモクロス、スーパークリーク。そしてオグリキャップだった。

 

 

 

 

「おえぷ……ヤバイ。何やこれ……いまだに腹ん中に残ってる。なんも食う気にならんぞ……。」

 

 

「オ、オグリちゃんはよくまだ食べれますよね……。」

 

 

「ん? そうか? 確かに昨日はたくさん食べたけど、いつも通りだぞ?」

 

 

 

 

「急に呼び出してしまって申し訳ない、知っているとは思うが生徒会長のシンボリルドルフだ。集まってくれてありがとう。」

 

 

「あ、どうも。」

 

 

「本来ならグルーヴが対応するはずだったんだがゴールドシップのイタズラの対応で追われているみたいでな。私が代わりというわけだ。……まぁ早速本題なのだが、君たち5人には大食い大会に参加してもらいたい。」

 

 

「お、大食い大会、ですか?」

 

 

「うむ。実はだな、ここにいる3人が参加するはずだったテレビ局が主催する大食い大会があったのだがその連絡がうまくいっていなかったようでな、別の局の大会にすでに参加してしまっていたのだ。まぁそのせいでここで二人がやられてしまっているというわけだ。」

 

 

「す、すまんなぁ。う、ヤバ、声出したら出てきそう……。」

 

 

「本当にごめんなさいね。……ウ、わたしも。」

 

 

「二人ともそんなに食べていただろうか? 不思議だ。」

 

 

「そろそろ君は自分の食事量を自覚してくれ、オグリキャップ。食堂からのお声が上がってきているんだ。……まぁそれは後で話すとして、このように二人とも出場できなくなってしまっている。君たちがクラシックの大事な時期、というのは理解しているのだがあちらからの強い希望でな。この3人がだめならば君たちに参加してほしいということだ。」

 

 

「そ、そうなんですね。」

 

 

「どうだろう、ゴールデンタイムで放送されるらしいし、かなり有名な番組だそうだ。君たちの新しいファンの獲得にもつながると思うのだが……。」

 

 

「はい! はい! 私、やりたいです! 大食い大会出たいです!」

 

 

「「「「ス、スぺちゃん!?」」」」

 

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

 

『さぁ始まりました春の集大成、今日ばかりは脚ではなく胃袋で戦っていただきます! 春の団体戦! 大食い大会の開催でございます!』

 

 

『今回の出場者たちにご出場頂きましょう! クラシック戦線を戦い抜いたこの5人組が登場だ!』

 

 

 

「いっぱい食べます!」

(ちゃーとないなった。たいじゅうこわい。こんにちはふとりぎみ、さようならすぴーど。)

 

 

「とりあえず恥じない戦いをしようかと、はい。」

 

 

「エルも頑張りますヨー!」

 

 

「キングとして挑まれた勝負は買いますわ!」

 

 

「正直スぺちゃん以外のわたしらがなんで参加してるか、わけわかんないんだよね~。」

 

 

 

 

『今回の出場者であるスペシャルウィーク選手は学園内の大食い大会であのオグリキャップ選手としのぎを削った実力者と噂されています! 注目の選手です!』

 

 

 

『さぁお待たせいたしました! この大会を初めてご覧になる方のためにも、忘れちゃったという方のためにも、今大会のルールをご説明いたしましょう! ルールは簡単食べる側と作る側の暗黒デスマッチ! 一時間の時間制限の中でどちらかが倒れてしまった方の負けとなります! なお、調理側は勝負開始一時間前から調理と材料の搬入を行っております!』

 

 

『今回の調理陣として胃袋たちに挑戦する方々は、なんとドリームチーム! 日本全国のトレセン学園から腕利きの強者たちが集まっております! それでは今回のチーム代表を務める、あのオグリキャップ選手と毎日壮絶な戦いを繰り広げ覚醒したカサマツトレセン学園食堂料理長にお話を伺っていきましょう!』

 

 

 

「今回は各地の学園食堂で戦い抜いてきた猛者、各地のトレセン食堂の看板を背負った16名が集まっております。"みんなをお腹いっぱいで笑顔にする" このためにも今日も全力でおいしいものを作っていきますよ!」

 

 

 

『調理側の意気込みも聞けたところで、そろそろ調理側に残された準備時間である一時間が無くなろうとしています! このタイマーが0になった瞬間、もう一度一時間タイマーが起動し、壮絶な戦いが繰り広げられることでしょう! さぁ厨房から続々と料理が運ばれてきております! ファイターたちの目の前に所狭しと並べられていく料理たち! すでにこちら側からでは顔が見えなくなってしまいました!』

 

 

『さぁタイマーが再スタートしようとしています!』

 

 

『……3,2,1,スタート~!』

 

 

 

 

 

 

はい、え~とここからはわたくしが解説というか進行というか? まぁやらせていただきます。あ、投稿者ですよ。はい、今回のイベントはですね所謂ファン獲得イベントなのですが引きがよろしくなかったようで大食い大会になっちゃいました。完全にコメディ枠として扱われてますよね、スぺちゃん……。運が良いと写真集の発売だったりミニライブ開催だったりいろいろあるはずなんですけどねぇ? スぺちゃんの有り余る食欲がこの惨状を引き起こしてしまったようで、はい。

 

ま、実況していきましょうか。

 

今回はなぜか団体戦、ライバル枠のみんなと、まぁ黄金世代5人衆となぜか各地にいるトレセン食堂職員との対戦です。ほら、例のチャーミングなカサマツ料理長も参戦していますね。

 

今回のチームでスぺちゃん以外に戦力になりそうなのはグラスちゃんとエルちゃんぐらいですかね? グラスちゃんは最近スぺちゃんにつられて食事量が上がってきているみたいですし、エルちゃんはもともとの食事量が多めで、最近覚醒してくれたみたいなので頑張ってくれると思います。キングちゃんは例の5分アニメの方でキング盛り、を平らげていましたが今回戦力になるかどうか……、王者の意地に期待ですね。おそらく戦力外なのはセイちゃん。マウンテンと化した料理たちにちょっと顔を青くしてるので難しいかもしれませんね。

 

 

ま、スぺちゃんは完全にお太りになられるのでもう吹っ切れました。

パクパクですわ~!、してるマックイーンと減量がんばってください。

 

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

「む! どこかで馬鹿にされた気が……。」

 

 

「どしたのマックイーン? あ! どうせゴルシじゃない?」

 

 

「いえ、さすがにすべて彼女のせいではないでしょう、きっと別の方……。」

 

 

 

 

 

 

「待てぇーーーッ!!! ゴールドシップッ!」

 

 

「そうカッカするなよエアグルーヴのダンナ。せいぜいトレーニングプールにゼラチン入れて固めただけじゃないか! なんも問題ないだろ?」

 

 

「問題しかないわ、このたわけが! 今日こそおとなしくお縄につけぇい!」

 

 

「でもさでもさ、オグリキャップにシロップでも持たせて突撃させれば大丈夫じゃね?」

 

 

「………確かに、か?」

 

 

「隙あり! じゃあな、とっつあん! あばよ~~~~~!!!」

 

 

「くっ! やられた! 待てぇいッ!」

 

 

 

 

 

「いえ、ゴールドシップでしょうね。」

 

 

「だよね~。」

 

 

 

 ーーーーーーーー

 

 

 

と、言うわけで大会の実況をしていくのですが、各選手ペースが違いますね。

 

 

我らがスぺちゃんはスピードなんか気にしない。おいしいものは味わって食べる! を実行しています。おそらくですがこれは前回の大食いでオグリンに敗北したことから学んでおいしく食べた方がたくさん食べれる、を実行しているようですね。君の胃袋と満腹中枢はイカれてるので???

 

グラスちゃんとエルちゃん、キングちゃんはスピード重視のようでとりあえず目の前の山を減らしてしまおうという魂胆のようです。満腹中枢が仕事してしまう前にできるだけ逃げたい作戦のようですね。

 

セイちゃんはもともとの胃袋や大量に積まれた料理たちに圧倒されているらしくそこまで速度は出せていません。ここからうまく抜け出すことができるのか、期待ですね。

 

 

ま、まぁ恐ろしいことに味わっておいしく食べているはずのスぺちゃんの消費スピードと速度重視したはずのみんなとのスピードがそこまで変わらないというのは悪魔たん……ですね。

 

スぺちゃんの個性:[大食漢]が[暴食]になりそうで怖いですね、七つの大罪が始まりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は進みまして試合も終盤戦。

 

はい、そこ。描写サボった、なんて言わない。

 

 

残り時間10分となったところ、いまだ健在なのはスペシャルウィークただ一人ですね。

 

 

30分経過ごろまでは何とかみんなついてきてたんですけど、最初にセイちゃんが寸胴鍋クラムチャウダーに敗北。続いて二度目の対戦となったキング対キング盛りに、キングちゃんが敗戦し一勝一敗で敗退。

 

その少し後にグラスちゃんは大好きなはずの和菓子を攻めていましたが、もう当分見たくない、と残し敗退。エルちゃんも得意な辛口料理と激戦を繰り返していましたが辛さと量のダブルパンチでカウントをとられ、そのまま机に伏せてしまい敗北。

 

そんな周りの惨劇に、ここにいる誰よりも多く食べているだろうスぺちゃんは「まだそこまで食べてないのになぁ、なんでだろ?」なんてことを考えながらバクシンしている感じでございます。

 

 

そして、気になる厨房の調理側なのですがほとんど死屍累々。残っているのは16名中たったの2名、毎日オグリとスぺの二大巨頭を何とかさばいている中央スタッフと最近里帰りしたらしいオグリキャップと互角の争いを繰り広げたカサマツ食堂料理長。両者ともに疲労困憊という感じですが目は死んでおりません。本来チームで対応しているはずの相手ですがたった2名で戦線を維持しています。

 

 

「おかわり!」

 

 

おっとここでスぺちゃんの悪魔コール!

気が付けばテーブルにはお皿の山、料理はすべて彼女に平らげられてしまっている! 調理陣が必死に補給していたはずの料理が既に彼女のお腹に収まってしまっていた!

 

 

ここで間髪入れずにトレセン名物ニンジンハンバーグが飛び出したぁ!

どこのトレセン食堂に行っても存在している人気メニュの超ド級バージョン、合計5キロだぁ!

 

 

しかし、あーっと! 解説している間にもうすでに皿が半分がブラックホールに吸い込まれたぁ!

いったいこいつの腹はどうなっているのか!

 

 

 

おっと! ここで厨房から連絡です!

 

今のハンバーグでこの大会のために用意していた食材がなくなってしまったようです!

そして現在の時間は55分! ……ということはぁ!

 

調理チーム逃げ切れず、食材という体力をすべて食い尽くした勝者は!

 

黄金世代チームです! 半分ぐらいスペちゃんが食べていたけど!

 

 

 

 

と、いうわけでスぺちゃんが大きいお腹をさらしながら司会者の方に勝利コールをされているのをバックに今日はここまでとなります。次回からはお待たせしましたアメリカ合宿編ですね。

 

うん、それまでに絶対に太りまくっているスぺちゃんの体重を絞っておきます。

 

では、またお会いしましょう~。

 

 

 

 





オグリキャップ
「夢に見たことが実現してはしゃいでしまった。全部同じ味と思っていたけど、レーンごとに味が変わっていておいしかった。プールゼリー、できたらもう一回食べたい。」


ゴールドシップ
「ちゃんと衛生面に気を使って作成したぞ! レーンごとに味を変えるのは大変だったけどやってみたらなんかできた。ちなみにあの後グルーヴにつかまってオグリが完食した後にプール掃除をやらされたぞ☆」


エアグルーヴ
「もともと点検日で使用できない施設だったのだが奴の存在を失念していた。奴が掃除を終えた後に確認してみると点検する部分や備品の補充など仕事を全部終わらしていて、よくよく考えると仕事が減っているからたちが悪い。手伝うならもう少し真っ当にやってくれ。」



ーーーーーーーー


やっぱりネタに走った方が筆の進みが速いや、でした。
次回からは真面目にやっていきます。

いつも誤字報告、はちみつ、大変ありがとうございます。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。