アルティメットスぺちゃん爆誕【実況プレイ風動画】 作:サイリウム(夕宙リウム)
ほい! 日本に帰ってきた投稿者ですよ~。
うむ。スズカ先輩と別れの際に、再会と再戦の誓いを胸に、我が故郷に帰ってきたわたくしたちですがね、ちょっとイベントが起きたみたいなんで録画回してます。
今現在はスぺちゃんが菊花賞に向けての減量と調整中。(ちなみに菊花賞は体重:微増で臨むことになりそう。スぺちゃん勝負服の後ろちゃんと閉まる?)同じスピカメンバーではテイオーとマックイーンが菊花賞トライアルや出走条件を満たすために賞金稼ぎのために重賞を出走。他黄金世代メンバーも同じ感じみたいですね。
あと特筆することと言えば、ゴルシちゃんが凱旋門賞に出走登録していたことが発覚したことですか。
……何やってんだオメー。
スぺちゃんからの又聞きでタイムワープして凱旋門賞が何とか、って聞いてましたがマジで出るとは思わんかったぞ……。さすがに凱旋門賞ということでいつもは将棋とか麻雀とかを練習中にしているゴルシちゃんですが、最近はかなり真面目に練習してるのでいつか空から隕石でも落ちてきそうで毎日震えております。
まぁ、それはおいていて、なんで録画回し始めたかというと、マックイーンの出走するトライアル、神戸新聞杯の応援に来た時、何故かライスシャワーも出走していたんですよね。
入学以降全く音沙汰のなかった、というかスぺちゃんが関連するレースに出走していなかったので空気になっちゃってた彼女ですが、ここで登場です。
ま、それだけならふぇ~、そうなんだ~。で終わりなんですが
なんか目に青い火灯ってるんですよねぇ……。
んで完全にパドックでスぺちゃんのことずっと見てるんですよねぇ……。
個人的にお目々こわたんなんでこっち見ないで欲しいのですが、よく見るとアニメの時のマックイーン天皇賞春三連覇のレース時よりも火の大きさが小さいように思えます。まだ発展途上で、成熟しきってないということですかね?
んでさ、スぺちゃん?
最近お外走ってる時、誰かが後ろからついてきてることとかあった?
(ん~、考え事しながら走ってることが多いからよく解んないけど、後ろからマスクとサングラスをした人が走ってくることはあったよ。)
あ~、なるほど?
なんか"ついていく"認定されてたようです。
全く持って原因がわからん! ライスとスぺ全く接点なかったんだけど!
レースの結果としてはマックイーン一着でライスちゃんは4着でした。レース中は多分ついていく対象がいなかったので火が灯ることはなかったのでしょうが、今後どうなってくるかわからない感じですね。トライアルには負けてしまったため、彼女が菊花賞に出てくることはないでしょうが、来年の天皇賞春では立ち向かってくるかもしれませんし、注意しておくと致しましょう。
さて、話は変わりますがスぺ。わざわざ関西まで我々はやってきたわけです。
しかも同志マックイーンが走ったのはあの、神戸新聞杯、聖書デイリースポーツ発行元が提供。
もう、おわかりですね?
「???」
なんと! まだわからないのですか!
同志マックイーンのカバンをご覧になって!
明らかにレースに必要のない黄色いメガホンと背番号6のユニ、キャップが入っているのですよ!
もう、おわかりですね?
最近絶好調でここ最近全く見れてなかったリーグ首位をキープしてくれているあのチーム。
その聖地、甲子園が近くにあるのですよ!
しかもなんと今日はホーム!
私も同志マックイーンと同じように、抜かりはありません。
スぺちゃんのおかばんの中にメガホンとユニ、キャップを放り込んでおきました。
準備いいでしょ?
「……うわ、ほんとに入ってる。」
最近ちゃんとしたお休み取ってないですし、行きましょ?
「……自分が行きたいだけなん」
「あら! あらあらあらあら!! スぺさん! そのメガホンにユニフォームは! あなたもファンでしたのね!」
背後にはいつの間にか、制服の上からユニフォームとはっぴに身を包んだマックイーンさんが立っていた。あれ、さっきまでウイニングライブしてたはずじゃ……?
「マ、マックイーンさん、これは……」
「えぇ、解りますとも、解りますとも! スぺさんの出身は北海道、その地で阪神を応援するのは大変でしょう! でももうご安心ください! なにしろわたくしもれっきとした虎女ですわ! そして今日は聖地甲子園でのゲーム! さぁ参りましょう参りましょう!」
その後、半ば強引に甲子園球場に連れていかれた私は姉とマックイーンさんの大声の応援を隣で聞きながら観戦した。
確かに面白かったし、お休みにもなったけど、なして???
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【トウカイテイオー視点】
最近、何か動いてないと不安に押しつぶされそうになる。
ボクがなりたかった会長みたいな絶対。
最強のウマ娘になりたい、って夢はスぺちゃんのせいで……、ううん。ボクが弱かったせいで成し遂げられなかった。
スぺちゃんと会った時、そうなることは予感していたけどそれが目の前に迫ってくると何とも言えない気持ちになる。
気が付けばスぺちゃんはボクがなりたかった会長とおんなじ、無敗三冠に手が届きそうになっていて、ボクがなりたかったものになろうとしている。
でもボクはなんだ?
勝てたのはせいぜいGⅡGⅢの重賞。ボクの目指していたものなんかじゃない。
世間で言われているシルバーコレクターにボクはなりたかったわけじゃない。
勝ちたい、勝ちたいんだ。
……でも。
前に比べてボクは格段に速くなった、強くなった。新しい技も身に着けたし、ボクが目指していた、思い描いていたものにたどり着こうとしている。
でもスぺちゃんは元からボクよりも強くて、ボクよりもずっと速く成長して、ずっと強く成長して、ボクよりも多くの技を持っている。ボクよりもどんどん先に行っている。
とても追いつけるビジョンが浮かない。
ボクは絶対でも、無敗でも、最強でもない
一体ボクは何なんだろう
……ううん、悩んでる場合じゃないね。
今のボクは何でもないかもしれないけど、これから先はどうなるかわからない。スぺちゃんもまだ三冠じゃない。菊花賞が残ってるんだ。
今のボクがすることはどうにかしてスぺちゃんの三冠を阻止すること。
レースでボクがスぺちゃんよりも速くなったことを証明すること。
うん、考えてたら悩んでる場合じゃなかった、無理やりにでも前に進まないと……。
「……大丈夫ですか、テイオー? 急に立ち止まって何か考えていたようですが。」
「ん、マックイーンか。……ううん大丈夫だよ。よし、早速練習に行こうか。」