アルティメットスぺちゃん爆誕【実況プレイ風動画】 作:サイリウム(夕宙リウム)
うん、お母ちゃんもスぺも寝てるね。
……今のうちにやっときますか。
そんなことを思いながら家の壁を通り抜けて外に出る私。死んでから色々面倒なこと、まぁ死んだから仕方ないんだけど色々あった。スぺのおかげでジャパンC勝ったあたりからちょっとものに干渉できるようにはなったんだけどね。まだまだできないことが多い。
「まぁわざわざ玄関通らずに外に出たり、このさっむい景色を見ても体は全く冷えないのはいいことかもしれんねぇ……。」
東京みたいに私たち人間がそこにいることを表す光は全くない、光源は空に上がる星々のみ。満天の空、星のシャワーとはこういうのを言うのかな。昔はこの空に何も思わなかったけど、府中で夜空を見上げても見える星がほとんどないことに驚いたなぁ。そのせいでさらにきれいに見えるや。
「そういえばあの時はまだ意思疎通するのにも“動画撮影”って名目がなきゃできなかったんだっけ。」
ほっんと。余計なことしてるよねぇ、女神サマ方は。
「……ま、こちとら思いっきり楽しませてやるからせめてスぺの幸せぐらいはちゃんと約束してくれよな。」
さ、休憩はこのぐらいにして、私も仕事始めますか!
一回全部見返して、私たちが進むべき道を見直す。何にも残してあげられなかったんだから死んだあとぐらいしゃかりきで働かねば、ね!
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みなさま~~~!!!!(天上天下唯我独尊)
おぃーす! ウマ娘実況プレイ投稿者のぽもですよー! ま、今まで名乗ったこと全くありませんけどね! つまりわたくし名無しのプレーヤーでごぜぇます。今後とも良しなに。
さてさて! この動画シリーズも結構長くなっちゃいましたし。なんだか無茶苦茶皆様ともお久しぃ気がするので、ここらへんでいったん最初から見返すと言いますか、復習タイムといたしましょうか! でも録画した日にちと今の日付見比べても全然差がないんですけどなんでこんなにお久な気が住んでしょ? コレガワカラナイ。
ま、そんなことは置いといて復習回です。わたくしこちらの据え置き版ウマ娘をやりこんだ猛者と自負しておりますが、まぁスぺちゃんが上振れといますか、こちらの思っていないレベルまで育ってしまったような気がいたしますし。個人的にもちゃんと見直してチャートを組みなおすことがこれからの育成に役立つと判断したからなんですよね~。
ま、面倒な方だったり、ちょうどさっきまでこの実況を最初から見直していた、見ていてくださった方々は飛ばしてくだシャイン!
んじゃま! 早速PART1からPART89(よく見たら今回で90と区切りヨシですね。とりあえず100まで頑張りましょう)。内容がないよう、な回は飛ばしたりするんでつまみつまみとなりますけどそこらへんはよろしゅうおねげぇしますだ。べ、別に私のために今から全部見直してくれてもいいんだからね!
〇幼年期、トレセン入学まで
PART1はいわゆるリセマラ回。本動画の目的とか継承とか、その他もろもろを決めた回ですねぇ。ちなみに忘れた方用に乗せておくと、スぺちゃんの因子はシンボリルドルフとディープインパクトから頂いたものになってます。あ、もちろん厳選済みですよ?
んで、目標の方は<称号:無敵の総大将>を目指すものとなっております。結構コメントで勘違いしてる方が多かったんですけど別に偉大なる始祖に倣ってRTAしてるわけじゃ、ないです。称号目指して最強のスぺちゃんを作ってしまおう! という感じですねぇ。
ちな、達成すべき目標は『凱旋門賞を含めた公式レースすべてにおいて敗北しないこと』というモノになっております。一応アプリ版でも存在していた称号、<称号:日本の総大将>の獲得条件を満たしたうえで芝の最高峰レース、凱旋門賞を勝つことが目標なんですけどまぁ些細なことなんで無視しちゃいますねぇ。
そしてここはリセマラの場面。ちょうどここでわたくしが死んだ目しながらリセットを繰り返しているところですねぇ……。
277回目
個性:[愛嬌][練習好き][鉄人][大食漢]
ま、この個性にも色々あるんですけどまぁ単語だけで色々解るんで説明は省きますね。しかし[大食漢]だけは許しません。スぺちゃんのお腹をキョダイマックスにした罪は重い! 打ち首にしてしまえぇ!
そんなこんなで色々決まり、実況スタートとなるわけです。ここでロリロリしたスぺちゃんに脳殺された方も結構いらっしゃると思いますが私は尊死で済みました。
小学一年生から始まったわけですけど……、まぁ最初の方は睡魔との戦いでしたね。彼女の個性の関係上たくさん食べてしまいますし、今後のことを考えると小さい時から練習するのは必須でした。そのため晩御飯の後ぐらいの時刻になると、疲れて眠いわ、お腹いっぱいで眠いわの大騒ぎ。まぁ騒ぐ前に寝てしまうんで意味がないんですけど……。この感じは学年が上がるまで続きまして学外での勉強ができないという感じでした。
まぁそれも高学年になってくると体力もつき始め、トレーニングのために始めていたお家のお手伝いで疲れることも少なくなり、勉強がはかどるようになります。そしてありがたいことに学校の先生が参考書をくださりました。これのおかげで勉強道具が教科書だけだったスぺちゃんがトレセンの入学試験に受かりやすくなったんですねぇ。ほんとウマウマでっす。
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すらすらと言葉が出てくる。誰を楽しませるものでもないのに口から音が漏れていく。
解ってるんだ。全部私のせいだったことぐらい。
あの時そもそも私が死ななければスぺがおかしくなることなんてなかった。運命に抗っていれば、あの場私だけが生き残っていれば問題にはならなかった。スぺがおかしくなることなんてなかったんだ。
……でも私はそれが出来なかった。女神すらどうすることもできない運命に人間が抗ったところでどうにかなるとは思わない。そう思って全部引き受けてしまった。せめて私以外は生き残れるように、と。
あの日。私たちが過ごしていた日高のトレセン学園。
たしか寮の電気系統の故障が原因で発火、そこにいた全員が焼死するのが定められた運命だった。
それを変えてしまったのがいけなかったのかもしれない。
運命の強さ、強制力は関係性によって変わるらしい。後に日本を背負って戦うことになったスぺ。彼女の出生にはドラマがあった。彼女が生まれてから一週間しか生きられなかった母親。彼女が幼き頃に火災で死んでしまう姉。それを乗り越えて前に走り続ける。まるで物語の主人公のような存在。
だからこそ、私があの場で死ぬという運命は誰よりも強固で、覆すことができない決定事項。主人公のドラマを華やかにするための脇役。
別に、それがどうかしたわけじゃない。スぺのためならなんだってできる。命なんか惜しくない。私を生んでくれた母がそのすべてを託した妹なんだ。スぺの物語を彩るために死ねるのならこれほど素晴らしいことはない。そう思っていた。
あの時は地方のトレセンで同じ時間を過ごした同じ寮に住む仲間たちを死なせるのはイヤだったから。私たちの仲で一番死の運命が濃かったのが私だったから、それを全部引き受けて燃え盛る寮と一緒に消えるはずだった。
だけど、運命はよほど悲劇がお好きらしい。
私が死んでしまうその瞬間にまだ幼いスぺを居合わせるのはさすがにダメだ。そう思っていたはずなのに……、スぺは私の肌が『今日だ』と訴える日に来てしまった。
家に私がいないのが寂しくて、母に内緒で来てしまったのだ。
母に怒られないかと心配しながらも私に会えたことを喜ぶスぺ。あの時私はちゃんと笑いながら彼女の頭を撫でてやれただろうか。引きつっていなかっただろうか。
運命は彼女がそこにいることを望んだ。私がどんな手を使っても、スぺを家に帰すことはできなかった。無理だった。不可能だった。自身の手が無力だということにあれほどまで憎んだことはないだろう。
自身の不調に気が付いたスぺが私を心配して顔を覗き込んだ時、私はうまくごまかせたのだろうか。最後の時間、私はスぺに愛をあげることが出来たのだろうか。
時間はもう、巻き戻せない。
夜、同じ布団に入った私とスぺ。運命がただそこで焼け死ねと言っているようにあの場にいた全員が金縛りに遭う。しかし、スぺだけは違う。こんなところで死ぬべきじゃない。
あの時私が運命に抗えたのか、それともスぺが持つ生き残る運命がそうさせたのかは解らない。でも私が金縛りから抜け出したことは確かだった。
スぺを起こさないように片手で抱きかかえ、目が覚めながらも身動きが取れない同室の子をもう片方の腕で抱える。火が徐々に回り始めた校舎を何とか抜け出し、未だ夢の中にいるスぺに額にお別れのキス。校舎から抜け出したことがトリガーとなったのか何とか動けるようになった同室に妹を頼み、もう一度校舎へ。
それから、何とか全部の部屋を回り、全員を今にも焼け落ちそうな校舎から運び出すことが出来た。
最後の一人となってしまったあの子の肩を担ぎながらなんとか外へ出る。
……あとはすべてを引き受けて死ぬだけ。
そう、思った時。
スぺと、目が合ってしまった。
引き返し、校舎と共に沈むぐらいはできたはずの体力が掻き消える。鳴り響いていたはずの心臓の音が聞こえなくなる。掠れ、倒れ逝く視界には泣きながら私の元に駆け寄るスぺ。
『ごめんね、スぺ。駄目なお姉ちゃんで。』
本当にごめんね、スぺ。
その後、私の魂は回収され、スぺの守護霊として傍にいることになる。ややこしいのは私が契約した女神とスぺが契約した女神が違うことだ。
ただスぺが笑って人生を歩めるように願ったのは私、契約したのは技の女神と呼ばれる存在。
おそらく私を生き返らせようと願ったスぺが契約した存在は力の女神と呼ばれるもの。
技が要求したのは彼女が楽しむこと。私が動画を撮るように命じられているのも彼女を楽しませるため。
力が要求したのはただ勝ち続けること。クラシック三冠、春秋シニア計六冠、凱旋門を含めた海外芝レースで二勝。そこに敗北は許されない。そしてもし負けたのなら私の存在は魂ごと消えてなくなる。
私がもっとスぺの心のために話しかけてあげることが出来ればよかったんだけど、力の方の契約のせいでまともに話すことができなかった。同格の技の方との契約のおかげで何とか動画を撮影するという体で会話を図るしかなかった。
ゆえに偏ってしまった。一人にしてしまった。
最初はまだよかった。スぺにとって他人には見えない私の存在を隠しながら生活することは普通だった。それが日常と化していた。
でもレースが始まってしまっては違う。一つ一つ勝利を重ねるごとに現実が見えてくる。勝てたけどまだ勝たないといけない。次も絶対に負けられない。元々取り繕うのがうまかったスぺだ。傍から見たらいつも通りだが心にどれだけの負担になっていたのかは考えられない。
最初の内は友人たちを気に掛けることもできた。不調に気が付いてスぺの元々の優しさが出ることもあった。でも皐月賞、ダービー、菊花賞。三冠をとってしまったことで心にさらなるおもりが増える。
次は何と戦って勝たなければいけないのか。元々心のうちにある負担に加え、周囲からの期待すら伸し掛かってくる。私自身同じ立場になったことはない、けれどその重圧は想像に難くない。
壊れそうなはずの心を私にすら隠して、いや私を心配させたくないからこそ隠して前に進む。
何かが崩れる音を耳にしながら。
そこに、ジャパンカップ。
スぺは一度敗北を幻視した。ゆえに本来彼女が持つべきではない血まみれの煤けた花、私が持っていた花が、彼女が持つべきではなかった花が咲いてしまう。
私が見せてしまったあの光景。
もう、限界だった。
三女神、といっても私と契約した技の方だが彼女もそう思ったらしい。『力の奴は昔から厳しすぎる、自分たちのせいで壊れるのは見たくない』と無理やり契約を一部変更。
私の体が物に、人に触れられるようになり。たとえスぺが負けたとしても私が消えてなくなることが無くなった。会話に自由が宿った。
壊れた心に甘い蜜。それしかなかったとはいえスぺにとって劇薬でしかなかった。
冷たいとはいえ私に触れることができる、自由に話すことができる。私がスぺの目の前で死んでしまったその瞬間からずっとこうしたかったと徐々に瞳の光がなくなっていくスぺの話、私はただそれを受け入れることしかできなかった。
使うべきではない手を使ったとしてもそれまで最強だった会長に勝ち、これまで渇望していたものの一部が手に入った妹は徐々におかしくなってしまったのかもしれない。
それまで何とか気に掛けることが出来ていた友の不調に気が付かず、開いた時間はすべて私との交流に。同室のスズカがいないことがそれに拍車をかけてしまった。
かといって、私はスぺを突き放すことはできない。
今のスぺは壊れた心を無理やり固めているだけの状態。もし私が突き放してしまったのならどうなるか解らない。
スぺは現状を望み、私は変化を恐れていた。
だけど、このままじゃ駄目なんだ。
スぺが走り切った後に何も残らない。
私が望むのは妹が立ち止まり、後ろを振り返ったときに誰かがいること。
決して背後に焼け野原は相応しくない。
お母ちゃんにも託された。
スぺの心を元に戻す。
次話は14日の正午に投稿いたします。
追記:申し訳ありません、正午に投稿が難しそうです。14日中には投稿いたします。