大長編ドラえもん のび太の宇宙大決戦   作:はならむ

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Part.39 激突!アマリーリス対銀河連邦②

「ああ………………」

 

エクセレクターのブリッジではのび太としずかは目の前に映る壮絶な戦闘に複雑な表情、瞳を震わせていた。楽しいわけがない、目の前で沢山の人の命がいとも簡単に散っていくのだから……。

 

それは……ドラえもん達も同じであった。

 

エミリアとミルフィ、そしてドラえもん、スネ夫、ジャイアンの特別編成隊は『イクスウェス』専用格納庫にある巨大なモニターでその一部始終を見ていたのであった。そこには各機の通信も聴けるため、搭乗者が喋る内容……そして断末魔も……。

 

「ああ……あっ……」

 

「ホントに人が……」

 

「ぼっボク……気持ち悪くなってきた……っ」

 

同じ光景を見ている5人にはあまりにも現実であり、残酷であった。これは本当の戦争であり、テレビゲームや番組、アニメではない。

 

『人は死ぬ時は簡単に死ぬ』。嫌でも思い知らさせるであった。

 

一方、エミリアやミルフィも身体中を震わせている――そして二人とも涙を流していた。

 

「私達の仲間が……次々に死んでいく……っ」

 

「………………っ」

 

――この宙域の全てを巻き込む両陣営の総力戦は苛烈をきわめていた。

戦火が渦巻き、光と光、実弾兵器が隙間なく飛び交う地獄と化した宇宙、至る所に漂っている互いの機体の残骸に無重力で水玉になって浮遊する潤滑油、搭乗者の無惨な死体、果てには体が吹き飛び、飛び出した内臓なども回収されずに漂っていた。

 

「一人でも多くの負傷者を救助、帰還させるんだ!」

 

連邦では救護部隊や整備部隊の後方支援部隊も駆り出され、大破した機体から隊員の救出、機体の応急措置や武器交換などの任務に尽力するが全く追いつくはずもなく、戦いに巻き込まれてなすすべなく全滅した支援部隊もあった――。

 

「これで味方の約5分の1が壊滅……」

 

「…………」

 

ヴァルミリオン艦内の中央デッキにいるは隊員のほとんどの顔が真っ青だ。

そして全員が痛感した。アマリーリスは……あの組織、そして……あの男は危険だ。ここで止めなければ本当に全宇宙の平和が、秩序が一気に崩壊すると悟る。

 

「本艦主砲のエネルギーチャージ率は!?」

 

「現在68%!!」

 

「……左側の全艦に命令せよ。一斉射撃を開始する。二射目はヴァルミリオン艦も光子ミサイルで援護する、再び射程範囲から味方部隊を退避、確認した後、さらに対広範囲宇宙機雷を前方へ射出、散布せよ!」

 

表にでは冷静に指揮を取るカーマインだが内心は非常に焦っていた。

 

(このままでは…………だがやらねば、さらなる犠牲が、そしてここで死んでいった者が報われんのだ!)

 

……さらに戦闘、激しさを増し、ついに停滞していたエクセレクターが前進。

 

《エクセレクター・タイプ3へ移行する。各員、衝撃体勢……》

 

ユノンの発言と共に、艦がアンノウン戦のように三機のブロックへ分離、後部、前部、中部の順で一直線に並んだ。

その速さは……なんと一分足らず。アンノウン戦時よりさらに速く合体。これも『デストサイキック・システム』により彼女の神経にトレースしているためである。

 

《タイプ3、変形完了ーー》

 

合体。あの亀の姿に模した形態を完成させた。そこから全く動こうとしない。まるで敵の攻撃に備えているかのように――。

 

《防御体勢……各戦闘員は本艦の後方へ退避せよ……》

 

『各員、今すぐエクセレクターの後方へ退避せよ!!』

 

そして戦闘員達は次々とエクセレクターの真下を通り抜けていく。

全長が日本列島よりも長いエクセレクターだが、幸い少しずつだが前進しているため、さほどの時間がかからずに底部付近へ到着することができた。

 

「アマリ―リス艦、別形態に変形。さらに敵ユニットが艦の後方へと後退しました!!」

 

彼等が見るアマリ―リス艦は、先ほどの女性の顔をした船首ではなく、怒り狂っている憤怒の男性の顔となっている。さらに全体的に丸みを帯びた装甲、前方の腕のような左右の巨大な砲身、後方には脚、尾のような丸い装甲から突き出た推進機関……その姿、まさに『亀』である。

 

そして……船首や砲身、推進機関を『甲羅』と化した装甲にしまい、防御態勢に入った。

 

「全艦隊、一斉射撃開始せよ!撃て!」

 

――そして二度目の集中砲撃。各主砲に加え、今度はヴァールダイト級、ヴァルミリオンから凄まじい数の巨大な光子ミサイルがエクセレクターに向けて、雨のように降り注ぐ。軌道上の宙域は光線と光弾に埋め尽くされ、あまりの眩しさに直視すれば絶対に失明は免れないだろう。

 

《艦内、敵艦隊の集中砲火に備えよ……》

 

ユノンの命令に艦内のいる者全員は気を入れた。

 

「各艦の主砲、光子ミサイル、敵艦到達まであと10秒……」

 

前方からはまたもや主砲、上方からは無数の光子ミサイルが弧を描くように飛来、そして直撃。艦内はその衝撃でグラグラ揺れる。

 

「くあっ!!」

 

「きぎっ!!」

 

オペレーションセンター内でもその揺れに翻弄される者が多数いた。

 

《うろたえるな。我が体は、そう簡単に墜ちはしない……》

 

全くバリアを張っていなく直撃したにも関わらず、できたのは焦げあとぐらいであまり損傷がない。この丸みのある装甲が角などの死角がないために破壊できる箇所が非常に少ないのである。

さらに実弾兵器、光学兵器なども直撃せず受け流せる等、防御に関しては非常に合理的な形をした装甲である。

これでバリアを展開するエネルギーを消費しないため、節約できる等の長所もあり、まさにこの形態は『難攻不落の要塞』であった。

 

ただ難点は防御を重視したために推進力、旋回性が三形態中最低であること。

そして、バリア無しではさすがにS級質量の攻撃(ヴァルミリオン級の主砲)には耐えられないことだ。

 

――程なくして砲撃の光が弱まり、二度目の集中砲火はエクセレクターになんの決定打を出せずに終わった。

 

「艦砲射撃、失敗に終わりました。次に各艦が攻撃に移れるのは各炉心の冷却合わせて21分後です」

 

カーマインは何か疑問があるのか全く口を動かさない。

 

(おかしい……なぜ敵艦はあれ以来攻撃を仕掛けようとしない?まるでコチラの様子を伺っているようだ……)

 

カーマイン含め、全員がアマリ―リスの作戦をまだ気づいていなかった。一方、エクセレクターは先ほどの態勢を維持したまま、動こうとしなかった。

 

《本艦、この形態を維持し、状況を判断して次の行動を開始する……》

 

共に、戦闘員達はすぐさま行動を開始し、左右に展開しながらまた前方へ戻っていく――。

 

「敵ユニット部隊……また前方へ上がって行きます!!」

 

「宇宙機雷を広範囲に散布開始せよ、こちらに近づけさせるな!」

 

ヴァルミリオンの前方両舷にある巨大な発射口から、約数千発……いや数万以上を超える直径3m程の黒色の球状機械が一斉に発射され、それが連邦の前方の四方八方を中心に拡散された。

 

『へへっ、このまま前に押し上げるぞ!!行くぜ!!』

 

戦闘員達はそのまま勇敢に前進。狙いは約30km先の連邦ユニット部隊。しかし、あちらもこちらの動きを掴んでいるに違いないのだが、連邦隊員は全く動こうとしない。自分達を待ち伏せをしているみたいだ。

 

『俺らを迎え撃つつもりか……面白れぇ、ならそのケンカ……買ってやんよぉ!!』

 

血の気の多い戦闘員の一人が興奮し、操縦レバーを一気に前に倒し、それに連動してユニットもフルスピードで突撃。しかし、彼のモニターに映る直線上数十メートル先には丸い球が……。

 

『ん?』

 

気付かずにその機械に衝突した。しかし、その瞬間!!

 

《ド ワ っ っ ! !》

 

強烈な光と共に大爆発、彼の乗っていたスレイヴはその光の中に消えていった……。

 

『おいっっ!!応答しろ!!応答しろォ……』

 

『やられた……しかし、一体……っ』

 

その後ろについて来ていた仲間はその事態にすぐに急停止した。

 

『どうした!?』

 

『仲間一機が前方で突然爆発した。レーダーにもセンサーにも反応しないんだが!!』

 

『少し待て……その前方を調べてみる!!』

 

オペレーターがすぐにその宙域をスキャンし、モニターを見ると驚くべき事実が。

 

『トラップだ。前方宙域に無数の丸い物体が浮遊している。機雷に違いない!』

 

『なにぃ!!しかしモニターには何も見えんぜ!?』

 

『完全に宇宙空間と同化していて分かりにくいんだ。しかもこちらのレーダーやセンサーには反応しない特殊機雷だ』

 

『どうする!!攻撃してみるか?』

 

『やってみよう。各機集合、前方宙域に一斉掃射だ!!』

 

次々と仲間が集まり、約1000機ほどが密集。そして前方に向かって各機全砲門を展開!!

 

『いくぞ!!ぶちかませぇ!!』

 

――全機の砲門が火を吹き、集約された無数の光線が前方の範囲、射程距離を許す限り、駆け巡った。

これほどの集中砲火なら連邦の一個中隊規模なら一太刀浴びせれるだろう。

 

……が、狙いの『機雷』に直撃していると言われたらそうではなかった。何故なら光線そのものを弾いているからであった。威力関係なくである。

 

『どうやら機雷は光学兵器が効かないようにコーティングされている』

 

『なにぃ!さっきの攻撃は無意味だってことか……』

 

『ということは……連邦からしてみれば機雷はトラップにもなるし、俺らの攻撃を防ぐ盾にもなってくれるワケだ……。これじゃあむやみに前方に進めねえぜ!』

 

ここでアマリ―リスの弱点を露呈してしまった。実はスレイヴには実弾兵器は装備されていなかったのである。NPエネルギーに頼り過ぎたことにより、各武装の威力は高いが臨機応変な攻撃が出来なくなったことであった。

これも銀河連邦の光学兵器を逆手にとった戦術の一つである。

 

『こうなりゃツェディック部隊を呼ぶしかーー』

 

『いや待て。リーダーが来たぞ』

 

ちょうどそこにラクリーマも到着、巨大なスレイヴの横に並ぶ。

 

「お前らどうした?」

 

「それがーー」

 

ちょうどその様子を開発エリアの巨大モニターで観察していたサイサリスは頭をポリポリ掻いて『ちっ……』と舌打ちする。

 

「あちゃあ、これはミスったな。全機にミサイルポッドを外さんときゃあよかったぜ。まぁ、今さら後悔すんのもしゃあない。ラクリーマ、聞こえるか?」

 

全く焦った様子もなく彼を呼び出した。

 

『どした!?』

 

「今どこにいる?」

 

『今、部下のとこに駆けつけたとこだ。どうやら前に厄介なトラップがあるらしいな』

 

「そのことだが、お前、突っ込んで破壊しろ」

 

『はあ!?俺に死ねってか!?』

 

あまりにも無茶苦茶すぎる発言であった。

 

「大丈夫、そのためのログハートだ。バリアもあるしまあ……万が一なんかあったら死に水はあたしがとってやるから安心しろ♪」

 

『他人事みたいに言いやがって……。まあいい、わあったよ!!なら、なんかあったらホントに俺の骨、拾っといてくれ』

 

そして彼は右腕を突き出して突進する体勢になり、

 

「各員、今から俺が前方のトラップを破壊して敵をかき回してくる。合図と共に前進しろ」

 

『分かりました。お願いしますぜリーダー!』

 

通信でそう伝えるとラクリーマは発進、機雷原に慎重に侵入。

……確かに彼より一回り大きい球状の物体があちこちに浮いている。ラクリーマは目を凝らしながら周りを見渡し、慎重に行動する。

 

「近くにいかねえとわかんねえくらいに黒いな。サイサリス、どうすればいい?」

 

『右手の爪を前に突き出せ。ブラティストームのドリルと同じ感覚だ』

 

言われた通りに爪を真っ直ぐ伸ばすと長く真っ直ぐ尖った5本の爪が左手のドリルのように高速回転を始め、5本全部が一斉にログハートから放たれた。

 

それらがまるで意思を持ってるかのように自由自在に動き回り、駆け巡り、そして機雷に狙い定め、突撃。まるでドリルと化した爪が次々に浮遊している機雷を軽々と貫通し、爆破させていく……。

 

「なるほどそういう機能か。なかなかあいつもいい趣味してんじゃねえか!!」

 

ラクリーマは右腕をブンブン振り回して自ら機雷へ突撃した。

 

「うらあっ!!」

 

爪がなくなった右手を握りこんで機雷を殴打する。そしてすぐにそこから離脱し、すぐに次の機雷へ向かう。

 

……殴られた機雷はセンサー反応を起こし、爆破。まるで大量の花火が炸裂しているように機雷の散布された宙域を光で染める。

 

――連邦のモニターにはその光景が堂々と映し出され、見ている者全員が呆気をとられている。

 

「なっ……なんてやつだ……」

 

「各部隊、アマリ―リスのリーダー、ラクリーマという男を全力で止めろ!!そのデータを一斉に送信する、本艦に近づけさせるなァ!」

 

全部隊に一斉に命令。それほどまでにあの男は危険であり、恐怖の象徴であった。

 

……その宙域の機雷はものの数分間で多数爆破され、戦闘員達も奮いだった。

 

『各員、いいぞ。前進しろ!』

 

彼から連絡が入り、全員が一斉に操縦レバーをグッと握った。

 

『よっしゃーっ、これで俺らも前進できるぜ!ラクリーマさんを援護だ!』

 

そして次々に戦闘員は前方へ進撃を開始。急いで戻ってきた多数の連邦部隊と再びぶつかったーー。

 

「グアハハハッーーーー!ちゃんと狙えや!」

 

――超高速で広大な宇宙を自由自在に翔け、敵戦闘ユニット部隊の猛攻さえもことごとく回避するラクリーマの姿はまさに韋駄天であった。

 

『うわあああっ!!あの男を止めるんだ!!やられるぞ!』

 

宇宙戦闘機の最高速度を遥かに上回りジグザグで蛇行飛行する彼の姿に畏怖する連邦隊員達はそれでも何とかしようと勇敢にも立ち向かっていく。

 

 

 

『銀河連邦主力中型戦闘ユニット『クイスト』。連邦初のNP炉を搭載した制式採用機。汎用性、拡張性に優れ、さまざまな兵装に換装できる良量産機』

 

 

 

そのクイスト200機の両腰にマウントされた多連装の発射管から無数の実弾ミサイルが一斉に発射され、それがラクリーマに向けて隙間なく四方八方から飛び交うミサイルが彼を包囲して突撃していくーー。

 

「俺にミサイルなんぞ、ただの動く的にしかなんねえぞ!」

 

彼はブラティストームの小型ビーム砲を全て展開、三次元機動の要領で高速で飛び回りながらビームを高速連射して追ってくるミサイルを全て撃ち落としていく。

 

「墜ちろォーーーー!」

 

次々に爆散するミサイル。だが突然、彼はピタリとその場に停止し向かってくるミサイルへ右手を突き出した。

 

「クカカッ!!いいぞ、もっと来いや!!」

 

ミサイルが右手のひらに直撃し爆発……だが全く効いていない。ミサイル一つ一つの全長がラクリーマと同サイズでそれが全方位から無数で襲いかかっているにも関わらず、右腕全体がもげるどころか、焦げ、傷ひとつもついてない。彼自身もバリアのおかげで爆風が全く届いておらず、無傷だ。

 

『やったか……!?』

 

連邦は爆光を弱まり、その望みをかけてモニターを凝視した……が、その願いが叶うハズもなかった。

多数のミサイルが命中し、爆発した中心部からそう、あの男が何の影響もなく存在していたのだから……。それも今度は狙いをつけているように睨み付けながら……。

 

「ばっ……化け物だぁァ――!!」

 

完全に畏れをなしている連邦隊員達。宇宙服も装備もしていない生身の人間が宇宙空間にいることでさえ異常であるが、連邦の戦闘ユニット……いわゆる巨大な機動兵器の武装を持ってしても全く通用していないのは考えられない。夢を見ているのかと疑いたくなるほどであった。

 

『いただき!』

 

その時、横から割り込んだスレイヴの集団が、絶望したのか動こうとしないクイストの胴体をあのエネルギーの刀身で斜め上から次々と一刀両断し、すぐにその場から離脱。

 

クイストの金属の胴体が焼ききれて半分に分断され……強烈な光を内部から発し、そして『ボボボッ!』と鈍い音を放ちながら爆発。

ラクリーマは皮肉まじりな笑みを浮かべて通信機越しに。

 

「おいおい、それは俺の獲物だぜ!」

 

『クククッ、すんません。まあいい的だったんで許してくだせえ』

 

『たまには俺らにも勝ち星くださいよ、リーダー♪』

 

「まあいい、お前達は向こうを頼む。なんかあったらスグに駆けつけるからな、あんまり離れすぎんなよ!!」

 

『了解!リーダーもあまり無茶しないで下さいよ!』

 

仲間がまた次なる戦場へ赴くところを見届けるラクリーマ。しかし、彼をよく見るとわき腹を左手で優しく撫でている。

 

(……どうやら耐えられなくなっちまってる。痛みは感じねえが……かなり軋んでるのがよくわかるぜ……だが勝つためにやるしかねえんだ!!)

 

渋い表情をして彼も旅立っていく。クイストとゼウシウス、二大連邦戦闘ユニットとホルスと呼ばれる戦闘機が前線に赴いている中、後方では両機とは異なるフォルムの戦闘ユニットが約2000機近く横並びに配置されていた。右手に巨大なランチャーと思わせる太い筒状の大砲、両肩にはゼウシウスのモノよりも更に長い砲身が遥か前に向いていた。

 

 

『連邦製支援攻撃用中型戦闘ユニット『アークェイラス』。前線で対応できるクイスト、ゼウシウスとは異なり、中長射程攻撃に特化した機体。クイストと異なり、機能や武装が全て固定である』

 

 

そのアークェイラス部隊の光子ミサイルランチャーが遥か前方へと向けていた。

 

『各機、光子ミサイル砲撃用意』

 

部隊長の命令と共に砲内に金色の光が集まる――。

 

『前方7500ギャロ、XX方位の各機は速やかにその宙域から脱出せよ。アークェイラス部隊はこの域に光子ミサイル攻撃を行う』

 

――その宙域にいた連邦戦闘ユニット部隊は一斉に各四方から離れていく――。

 

『なんだ、また奴らが離れていくが……』

 

『いやな予感がする。俺達もそこから離れよう!!』

 

連邦の行動にさすがに何か来ると察知した各スレイヴ、ツェディックも急いで後退する。その時、遥か向こうから緑色の光弾が上方から弧を描くように近づいてくる。

 

『あれは光子ミサイル!?』

 

戦闘員の一人が光弾の特徴で光子ミサイルだと感ずいた。

 

――その宙域に光子ミサイルが到達すると爆発。球体のように膨張する光はまるで巨大なメロンである。

 

『ふう……あれで逃げてなけりゃあ全員オダブツだったぜ……』

 

難を逃れて安心をする戦闘員だったが、

 

「っしゃあ!!」

 

『リーダーっ!!』

 

なんとラクリーマが彼らとすれ違いに膨張中の光の中へあえて突撃していく。

 

(本当にバカだあの人は……っ)

 

全員そう思っていた……。

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