どうも、嫁と嫁してます   作:夏之 夾竹桃

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第13話 だんだん崩れていく………

 それからしばらくして、結局質問攻めに耐えられなかった俺と沙奈は自身達の関係性、つまり結婚していることをあおいさんに打ち明けることになった。まぁそこまで必死になって隠そうとしていたわけでもないので別に良かったのだが………あおいさん、この手の話になると盛り上がってしまう性格のようで結婚していると打ち明けるまでに色々と聞かれた。総合して1時間ちかくほど時間が過ぎていた。

 

『………マジですか?』

 

やはり唖然としていらっしゃっている。無理もない。ただのてぇてぇかと思ったらまさかの夫婦だったのだから。そりゃあ驚くよなっていう話だ。

 

「マジです。」

 

『そんな青春経験されてからのご結婚………なんかこういいですね。』

 

なんだろうか。薄々感づいていたのだが、この人饒舌になると語彙力がどこかに飛んでいくらしい。それほどまでに恋バナとは面白いものなのだろうか?俺にはわからない。

 

「あの時はまだ私もおとめも10代でしたしあんな痛々しいことが言えたのかなって………。」

 

「言うてあの時は19歳だったろう。もう十分痛々しかったわ。」

 

と言うか痛々しい。俺もなんかとんでもないこと言っていたような気がする………。思い出すのはよしておこう。

 

「それもそうなんだよね。私も大概だったけどさ。でも、おとめもなんか言ってたよね?あれなんだったかな?」

 

「まって。やめて。多分思い出したら死んじゃう。」

 

あおいさんそっちのけで話はヒートアップしてしまいそうになっていた。

 

『凄い仲がよろしいんですね。』

 

あおいさんの声で我に返る。

 

「あ、すみません………。」

 

『いえいえ大丈夫ですよ。こちら側からしたら百合ボイスにしか聞こえませんので。』

 

多分それは大丈夫じゃないと思うのは俺だけだろうか?と言うか何が大丈夫なのだろうか?なんだろう、俺の中のあおいさんの像がどんどん崩れていく。

 

「それは、大丈夫なんですか?」

 

沙奈から純粋な疑問。俺も今最も聞きたかったことだ。

 

『大丈夫ですって。私が満足できてるので。』

 

余計に分けがわからなくなってきた。

 

「大丈夫ですか?眠たかったりしますか?」

 

深夜テンションを疑ったのか沙奈から純粋な疑問。

 

『え?そんなことないですよ?どうしてです?』

 

あれだ、この人自覚がないんだ。1番まずいタイプの人間なんじゃなかろうか?こうも推しに対してのイメージとは変わるものなのだろうか?いや、現に今変わっている。かつて無いほどまでに。

 

「一回落ち着きましょう。」

 

そう促してみる。

 

『………もしかして暴走気味でした?』

 

うーん、「暴走気味」と言うより「暴走してた」のほうが正しい気がするが………しかし相手はコラボ相手。そんなことは言えない。

 

「暴走気味と言うより暴走してましたね。」

 

………なんだ、沙奈のあおいさんに対する当たりが強いような気がする。以前から面識がああるからだろうか?

 

『あぁ………やっぱりですか?あんまり人と関わってこなかったので加減がわからなくて。これからは気をつけますね。』

 

「普段通りで大丈夫ですよ。なんだかんだ話してるの面白いですし。」

 

沙奈はそう言っている。まぁかく言う俺もそのとおりだと思っている。

 

「あ、ただコラボの時に私とおとめが結婚しているってことは内緒でお願いします。これを発表するのはなんか違うかなって。」

 

『あぁ、確かにそうですね。それはハイリスク過ぎますしね。そこは気をつけます。』

 

「ありがとうございます。」

 

まぁ当然だ。結婚してる報告をしたとして、これまでのファンが離れてしまうかもしれない。それだけではなく炎上も待ったなしだろう。

 

「本当にありがとうございます。」

 

『これに関しては当然ですよ。だって同業者じゃないですか?苦労はよく知ってますし。それにこのことは独り占めしたいですしね。』

 

最後に不穏な言葉が聞こえたがまぁそれ以外はありがたいな。

 

「まぁ………そういう昔の話はまたプライベートということで………。」

 

そう沙奈が言う。

 

『そんなこと承知しておりますとも。』

 

それなら良いのだが。これからも絡んでいくことになりそうだな。いや、嬉しいんだよ。推してたし。でも………その推しに今までの恋愛事情を暴露するって………生憎俺も心臓をストックできるタイプのクリーチャーじゃないのでちょっと持ちそうにないかな。まぁ………恥ずかしすぎて死にたいくら位のことだ………それだだけで済んだらとっくに決意なんて決まってるんだよな。

 

「で、では準備等あるのでコラボは来週の金曜日ということで。」

 

『はい、了解です。いやーようやく私もコラボですか………。アドリブシチュエーションとかやったことないですけど頑張りますね。』

 

「はい、お願いします。」

 

そうして俺と沙奈、そしてあおいさんにとっても初めてのコラボが幕を開けるのだった。




どもども、夏之です。最初想定していたよりとんでもないキャラになってしまったあおいさん。しかしここまでしておいたほうが後のギャップも凄いというもの。いずれ本名出したいな………。なんならスピンオフ書いてみようかな?まぁここ気分次第か。というわけで面白かったらお気に入り登録やら感想やらよろしくです。これからもお願いします。
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