アーシアしか勝たん   作:min-can

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イッセーはアーシア関連で軽率に倍化します。


第11話。倒します、宿敵。

 教会にたどり着いた。

 先ほど、部長が情報収集に行った際についでとばかりに情報源の堕天使を倒してきたようなので、残りは二人である。

 

「さて、イッセー。あなたには女の堕天使、レイナーレの方を任せるわ。一応、リベンジマッチという事になるのかしら?」

 

「そうですね...しっかり倒してきます」

 

「残りのメンバーでもう一人とエクソシストの相手をするわ。」

 

「あの...私、イッセーさんの方に着いていってもいいですか?」

 

「アーシア?」

 

「イッセーさんが怪我をしたら大変ですから...」

 

「そう?まぁイッセーの今の実力なら問題はないと思うけれど、アーシアがそうしたいのなら構わないわ?イッセーもその方が喜ぶかもしれないわね?」

 

 滅茶苦茶喜んでます...よっしゃ...アーシアにかっこいい所を見せちゃる..!!

 

「イッセー?可愛い後輩があなたを助けたいって言ってるんだから、しっかりと先輩として守ってあげるのよ?」

 

「はい!頑張ります!」

 

「それじゃあ...行動開始!」

 

 俺達は駆け出す。するとすぐに転移してきた俺達の事を察知してきたエクソシスト達が襲いかかってくる。

 

「いくぞドライグ!」

 

『Boost!』

 

「ここは僕と小猫ちゃんに任せて」

 

 木場がそう言ってくれる。

 

「任せた!アーシア!しっかり捕まるんだぞ?」

 

「はいっ!」

 

 アーシアが俺に捕まってくれたので抱きしめて、エクソシスト達の頭上を飛び越える。

 うおぉ...!アーシアの柔らか女の子ボディが...!!

 

『Boost!』

 

 あっ...アーシアの御体が最高すぎて倍化が漏れちゃった...

 

『相棒...そんな事でルールを歪めないでくれ...』

 

 うるせぇ!アーシアの体の感動が神器(セイクリッド・ギア)のルールに勝ったんだよ!

 

『おい...おっぱいドラゴンにはならないんじゃなかったのか...俺は心配になってきたぞ...』

 

 着地した後ゆっくりとアーシアを離し、再び駆け出した。

 

「イッセーさん、どうかしたんですか?」

 

「いや?なんでもないよ...」

 

 悲しい...アーシアをずっと抱きしめていたい...

 

 なぁ俺、アーシアのおっぱい触ったら禁手(バランス・ブレイカー)になれる気がしてきた...

 

『おい...おい相棒...なぁ相棒...相棒...俺は泣くぞ?泣いていいのか俺が?二天龍の一角なんだぞ?』

 

 冗談だろうが...ドライグ...俺がお前を悲しませた事があったか?

 

『....』

 

 いやなんか言えよ...

 

 ........

 

 さて、エクソシストどもを越えて、道なりに進んだ先にいたのは堕天使二人とエクソシスト数人であった。

 

「さて、手筈通りいくわよイッセー!」

 

「はい!」

 

「あらあら...グレモリー家の悪魔さんがなんの用かしら...?」

 

「ごきげんよう?あなた達が私の管轄域でこそこそと何か企んでいるでしょう?そろそろちょっと煩わしいから処分しなきゃと思っていたのよ...」

 

「言ってくれるわね悪魔ごときが...いいわ...やってやろうじゃない!」

 

「あら、ごめんなさい?あなたの相手は私じゃなくて彼だわ?」

 

「よぉ、堕天使さん?暫くぶりだな...」

 

「クソ猿...あんた悪魔になってたなんてね?ただでさえ鬱陶しかったのに...これ以上不快になってどうするつもりなの...?」

 

「どうするもこうするも、お前を倒すだけだ!」

 

「はぁ?お前...悪魔になったその姿見てこれ以上ないくらい不快な気分だったのに、更にムカつくなんて不快感が天井知らずね...おまけにアーシアまで着いてきて、あんたまで悪魔ぁ?まったく...ほんっっっとうにムカつくわ下等生物ども...!!

 あんた達のせいで私の計画が台無しなのよ!!!」

 

 レイナーレが翼を広げる。

 

「ぶっ殺してやるから。覚悟しなさい?」

 

「ドライグ、もういいぞ」

 

『Explosion!』

 

 ライザーとの戦いを含めこれ以降は、俺が人間の時に貯めていた修行貯金なんて塵芥程度に思えるような強敵ばかりになる...

 楽勝な戦いはこれで最後かな...悲しい...

 

 レイナーレが光の槍を投げる。

 俺はそれを籠手で殴って消し飛ばした。

 

「ちっ...!忌々しい!!」

 

「行くぞ!おら!」

 

 俺は駆け出してレイナーレに近づく。

 

「ッチィ!」

 

 レイナーレも接近し、ゼロ距離で掌から槍を生み出そうとするが、その腕を掴んで下に向け、発射させる

 

「このっ!小賢しい...!」

 

 レイナーレが俺の手から逃れようとするが、力が足りない。

 

 俺はレイナーレをそのまま一本背負いの要領で地面に叩きつけた。

 

「ガハッ!」

 

「あんまり女を殴りたくはないんだが、やらせてもらうぜ!!」

 

 顔面に重いのを一発ぶちこんだ。

 更にもう一度顔面を殴る。

 レイナーレは完全に沈黙した...

 

「ふぅ...」

 

 俺は一息つく...呆気なく終わっちゃったな...

 

「イッセーさん、お怪我はありませんか?」

 

「ん?あぁ、ちょっとここ光が当たっちゃったかも」

 

 本当に軽いやけど程度だが、一応治してもらう。アーシアの生治療受けたい。

 アーシアの手が淡い光を放ち、あっという間に回復する。あったけぇ...

 

「ん、もう大丈夫!ありがとうアーシア!」

 

「良かったです」

 

 アーシアにっこり。俺ほんわか。

 

「そちらも終わったようね?」

 

「はい!」

 

「ふふっ...あなたといいアーシアといい、優秀な子が眷属になってくれて私は嬉しいわ?」

 

「ありがとうございます!」

 

「おや、そちらももう終わったのかい?」

 

 木場と小猫ちゃんがこっちに来た。

 全員あっさり終わらしちまったな...

 

「さて、さっさと後処理を終わらせて帰りましょうか」

 

 部長が堕天使とか諸々冥界に飛ばしたり、消し飛ばした。

 消滅の魔力って便利そうだなぁって思いました。

 

 ────────────────────────

 

 次の日の朝は、部長から集まるように言われていたので早めに家を出た。

 

 その道中

 

『さて、相棒。お前の言うところの原作知識、見事にその通りの展開になったな。お前の動きによって多少過程に違いはあったが、結末はほぼ同じと言うわけだ...それで?思った通りに事態を動かせた感想はどうなんだ?』

 

「あ?全然思った通りに行ってねぇだろ...散々ミスやら突発的な行動やら...でも、アーシアをあそこで救えた事は後悔してない。今はそれだけだ。」

 

『ふっ、そうか...それで?ここからはどうするつもりなんだ?』

 

「まじで難しい所だな...部長の結婚騒動、部長にはお世話になってるし、願いを叶えてあげたいけれど...」

 

『それには、力が足りない...か?』

 

「あぁ...フェニックスを倒すならやっぱり禁手(バランス・ブレイカー)が必要だ...」

 

『あれは欲しいと言って至る物ではないからな。爆発的な意思の力が必要だ...』

 

「そうなんだよなぁ...まぁなるように...まじでどうしよう...」

 

『まぁ悩むがいい。それができるだけお前は恵まれているのだからな』

 

「まぁ未来を知ってるのはデカいよなぁ...お陰で絶望しか見えないけど。」

 

『俺は常にお前と共にいる。お前が力を望めば、自ずと道は開けるさ...』

 

 そう言ってドライグの意識は沈んでいった。

 

「はぁ...幸先不安しかねぇ...」

 

 俺は悲しい気持ちになった

 

 ────────────────────────

 

「おはようございます、部長」

 

「えぇおはようイッセー。」

 

 部長がにこやかに挨拶を返してくれる。

 

「今日早めに集まったのはどういう用事ですか?」

 

「ふふっ、それはね?来なさいアーシア」

 

「イッセーさん、おはようございます!」

 

 俺に電流走る。

 

「アーシア...その格好...」

 

「に、似合いますか?」

 

 アーシアが恥ずかしそうに首を傾ける。

 制服!アーシアが制服!!!

 かわいい!かわいい!かわいい!

 Fooooo────!!

 俺の脳内で祭りが繰り広げられる。

 

「イッセーさん...?」

 

「はっ!ごめん!すっごく似合ってるよ!かわいい!最高!」

 

「ふふっ、イッセーは本当にアーシアが大好きね」

 

「あっ...ごめん...」

 

「いえ...ありがとうございます...」

 

 アーシアは顔を赤くしていた。

 そりゃ恥ずかしいよな...部長も変なこと言わないで欲しいぜ...事実だけど...

 多分俺が悪いけど...

 

「アーシアにもこの学園を通って貰う事になったわ。イッセーと同い年みたいだからクラスも同じにしておいたわ。転校初日という事になるから、しっかり先輩としてフォローしてあげなさい?」

 

「よろしくおねがいします、イッセーさん!」

 

 アーシアがぺこりとお辞儀する。

 

「あぁ!困ってる事とかあったらなんでも言ってくれ!絶対力になるから!」

 

 そうこうしている内に、他のメンバーも集合した。

 

「さて、全員が揃った所でささやかなパーティーを始めましょうか」

 

 テーブルにケーキが出現。プロ顔負けだな...

 

「たまには皆で集まってこういうのもいいでしょ?新しい部員もできたことだし、ケーキを作ってみたから皆で食べましょう?」

 

 部長が照れくさそうにそう言っていた。

 

 ちなみに滅茶苦茶美味しかった...

 クオリティたけぇ...

 

 ────────────────────────

 

 アーシアがクラスの仲間になって数日。あっという間に人気になった。

 アーシアが嬉しそうで俺も非常に満足だ。

 

 だが、アーシアはとても良い子なので、積極的に俺にも話しかけてくれて、俺は泣きそうだ...

 クラスに馴染めば教室では絡む機会も減るかと思っていたが、思いの外アーシアが話しかけに来てくれる。嬉しい。優しい。

 

 昼食も他の女子達に誘われて一緒に食べる場合が多いが、誘いを断って、俺と食べたいと誘ってくれる時もある。

 その一時が幸せすぎる...

 

 お陰でクラス男子からの視線が痛いけど...

 特に元浜と松田。最近あいつらは暴力を覚えたようで積極的に俺に攻撃してくる。

 そんなに痛くないから甘んじて受ける。モテない男の嫉妬を受け止めるのもモテ男の定め...

 

 冗談です。全くモテてません...とはいえ実際の所アーシアが自分をどう思ってくれているのかはあまり自信がない...

 俺には兵藤一誠のような魅力があるとは思えないし...そもそも、アーシアが好きになるのは原作のイッセーであり、俺はその功績を掠め取った泥棒でしかないのでは...とかそこらへんを考えると非常にナーバスになるので今は無視するようにしている。

 

 でもいつかは向き合わないといけないだろう。

 俺が兵藤一誠を乗っ取ってしまったという罪を...

 彼の過ごすべき日常、人生を簒奪してしまった罪を...

 いや、したくて憑依したわけじゃないけど...

 まじでなんでこんな事になったんだ...

 誰が何の目的でこんな事をしたんだ?

 それとも偶然に偶然が重なった現象なのか...?

 

 そういえばドライグ、お前的にはどうだったんだよ?魂に宿るなら異物が入った感覚とかがあったんじゃないのか...?

 

『いいや?特に何も感じなかったが...なにかが入ってきたようにも、魂が変質したようにも感じる事はなかったな...』

 

 ますまわからん...

 

『よっぽど上位の存在の仕業かもな...それこそ神よりも上位の存在だとか...それならば俺が全く気づけない事にも説明がつく。そういう存在がいるなら、だが。』

 

 なんの為にだよ...

 

『それがわかれば苦労しないだろうが...ただまぁ、本当にそうならばいずれ接触の機会があると考えていいんじゃないか?』

 

 だといいがな...

 俺は...どうするべきなんだろう...この世界で起こる出来事を知ってしまっている以上、それらを無視するわけにもいかないが...

 でも...

 

「ッセーさん?...イッセーさん?」

 

 アーシアの声が聞こえた。

 

「っ!ごめんアーシア!ちょっとぼぅっとしてて...それで、どうしたんだ?」

 

「そうですか...どこか辛そうなお顔をしていたので、何かあったのかなって...」

 

 アーシアに変な所見られちゃったな...

 

「いんや?なんでもないよ?」

 

 俺は誤魔化す。

 

「そうですか...?でも、もし何かあったならいつでも私に相談してくださいね!私...役に立たないかもしれないですけど...お話を聞くくらいはできますから!」

 

「ありがとうアーシア...嬉しいよ」

 

 アーシアが微笑んでくれる。

 

 

 

 俺はアーシアが好きだ

 自分でもびっくりするくらいにコロッと一目惚れしてしまった

 でも...だから、この気持ちだけは俺の物だから...

 本物だから...

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