すぐにインフレに飲まれる一回限りの物なので、ご不快になられるかもしれませんがどうかご容赦をば...
アーシアと浴室アクシデントがあったその日の深夜。
俺はアーシアの部屋を訪ねた。
これでアーシアが寝てたらちょっとへこむな...
「イッセーさん、どうぞ!」
アーシアの声が聞こえる。
そう、俺はアーシアに自分が憑依している事を話すことにしたのだ。流石に原作知識の事は言えないけど...
自己満足なのはわかりきっている。嫌われるかもしれない。
でも、俺は...好きな人に、アーシアに、これを言わないと前に進めない気がしたのだ。
「アーシア、こんな夜にごめんな?」
「いえ、イッセーさんの頼みですから!」
「ありがとう...」
アーシアの部屋は、意外に可愛らしい部屋だった。
元シスターだし質素な部屋かなと思っていたが、自分の好きなように部屋を飾り付けたのだろう。いい事だ...
ラッチュー君がベッドで横たわっている...
「アーシア、さっき言ったように、君に聞いて欲しい話があるんだ...」
「はい...」
アーシアはシスター服を着ていた。なんとなく、俺の様子から懺悔のようなものであると察っしていたのかもしれない。
「突拍子もない事かもしれないけど、聞いて欲しいんだ。俺は、兵藤一誠だけど、兵藤一誠じゃないんだ。」
「え...はい?」
「わけわからんよな。一から説明するよ。俺には、前世の記憶っていうのかな。そういうのがあるんだ。理由はちょっと言えないけど確かに事故で死んだはずなんだ、ちゃんと覚えてる。そして気がつくと、俺は兵藤一誠になっていた。中学生の頃だったな。違う体に俺の意識が入っていたんだ」
「そ...それは...」
「俺はさ...その後、争いを呼ぶようなすごい
「イッセーさん...」
「...でも最近考えるんだ...俺が今生きているこの人生は本当の兵藤一誠の為の物なのに...俺が奪ったんじゃないかって...俺に...兵藤一誠の人生を奪った...兵藤一誠を殺した俺に、生きる資格はないんじゃないのかって...でも、死にたくなくて...!」
「イッセーさん!」
アーシアが抱きついてきた。
「イッセーさん...!私、難しい話は良くわかりません!でも...これだけはわかります!イッセーさんは悪くありません!!」
「アーシア...でも俺は...」
「イッセーさん...いえ、あなたは、自分で望んでそうなったわけじゃないんでしょう?なら!あなたは悪くありません!!」
「アーシア...」
「それに!私は...私にとってあなたはとっても大切な人です!私をあの教会から助けてくれました!初めてのお友達になってくれました!色んな事を教えてくれました!私...あの時のあなたの言葉にどれだけ救われたか...だから!今度は私の番です!」
「イッセーさん!あなたは悪くありません!!私もイッセーさんの事が....あなたの事が大好きなんです!だから...イッセーさんに居なくなってほしくありません!!ずっと一緒に居たいです!!!」
「アーシア...俺...いいのかな...一緒にいて...生きていいのかな...?」
涙が溢れてくる...
「はい、ずっと一緒にいましょう?」
「ありがとう...ありがとうアーシア...うん...ずっと一緒だ...一緒にいてくれ...」
アーシアの胸に抱かれる。
涙が止まらなくて、心がこんなに暖かい...
そっか...いいのか...生きてていいのか...
これでも俺、結構悩んでたのに...好きな女の子に一言言ってもらえるだけでこんなに心が軽くなるんだな...
そうだ...俺もアーシアとずっと一緒にいたい...!
『相棒!...相棒!』
うるさいドライグ...今一番いいところだろ...
雰囲気とか...わかるだろ...
『そんな事言ってられるか...!新しい力が目覚めたんだ!!』
「なにっ!!」
俺は叫んでしまった。
「イッセーさん?」
アーシアがびっくりしていた。
「うっ...ごめん、ドライグが...俺が新しい力に目覚めたって...」
「そ...そうなんですか?」
それでどんな力なんだよ...
『一度だけ、たった一度だけだがマックスまで一気に倍化できる力だ。』
そんな力が...すごいじゃないか...!
『ただし、デメリットがある。まず、その特殊な倍化が終わるとまる1日
おぉ...厳しいが...
「イッセーさん?どんな力が目覚めたんですか?」
「あぁ...なんでもデメリットはあるが、一瞬で最大まで倍化できる力らしい....」
「お...恐ろしい力ですね...」
『恐らく、その女に心の内を告白して心の迷いが晴れた事で
そっか...
『そして...そして発動条件は、そこの女と接触している事だ...』
アーシアと...?
『あぁ...全くお前は...結局...いや、おっぱいよりはましか...?少なくともおっぱいドラゴンではないな...?なら良いのではないか...?いやほんとにいいのか...?ん?』
ドライグが困惑している...
まぁいいや、ドライグだし。
「アーシアが俺の悩みを聞いてくれたからこの力を手に入れる事ができたんだ!ありがとう!アーシア!!
本当にありがとう...俺、ずっと迷ってたけど...アーシアのおかげで迷いが晴れたよ!!」
「たまにイッセーさんが深刻そうな顔をしていた時はこの事を考えていたいたんですね?」
「ん...まぁ...」
「それじゃあ、これは二人だけの秘密ですね...?ありがとうございますイッセーさん、相談してくれて...私嬉しかったです!ずっと...イッセーさんに何かお返ししたいと思っていたんです...だから...イッセーさんが私を頼ってくれて嬉しいんです...」
「そんな...こっちこそありがとうだよ...まだ、考えなきゃいけないことはあるけど、でも...これで...前を向いていける...!」
本当に晴れ晴れしている...!新たな力にも目覚めて!最大の懸念だった事にも、解決はしてないけど、納得する事ができた。思えば答えはとっくの昔に出てたんだ。ただ、誰かに背中を押してもらいたかったんだ...
「後はライザーをぶったおして、ゲームに勝つだけだ...」
俺は決意を新たにした。
「あの...イッセーさん...今日は一緒に寝てもいいですか...?」
「アッ...アーシア!?」
「その...き...今日はイッセーさんと一緒に居たいんです...」
アーシアが顔を赤くして、俺の腕にしがみつきながらそんなことを言った...
「あっ...お...」
なんでそんなに可愛いことをいいますかねこの子は──!!!
滅茶苦茶嬉しい...
いいのか...いいだろ!さっきも一緒に居たいって言ってくれてるんだ!アーシアがそう願ってるんだから!そうしよう!!そうだろ!!
「おう!一緒に寝よう...!」
迷いの消えた俺は積極的なのだ。積極イッセーなのだ...
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アーシアは俺の左腕に抱きついて眠っている。
それはもうすやすやと...
可愛い寝顔だ...
流石に、俺もこんなに俺を信頼してくれているアーシアに襲いかかるような事はしない...
しないけど...!
アーシアの匂いが...体温が...体の感触が...!!おっ...おっぱ...!!!
っっっっ眠れん...!!
アーシアの可愛い寝息が俺の肩にかかっている...
こんな幸せがあって良いのでしょうか...?
俺は数時間悶絶したのち普通に眠った。眠れるんかい...
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「全く...イッセーが部屋にいないから何をしてるのかと思ったら...起きなさい!二人とも!」
んん...?部長の声...?
「ぶ...部長!?」
俺は一気に目が覚めた。
「同じベッドで一緒に眠るなんて、ちょっと見ない間に随分と関係が進んでしまったようね?イッセー...」
「チ...チガマス...!手は出してません...!」
何を言ってるんだ俺は...
「そういうことではないのだけれど...ふふっ、まぁ貴方達の仲が深まるのはとっても素敵なことだわ?はぁ...あなたたちはこんなに幸せそうなのに...主の私の春は来る気配もないわね...」
「そんなこと...!部長ならすぐにいい出会いがありますよ!」
「そう?...そうならいいのだけれどね...まずはその為にもライザーを倒して、自由を勝ち取らなければならないわ。だから...今から修行しに行くわよ!」
「んん...イッセーしゃぁん...?」
アーシアが目を擦る...起こしてごめんね。でもねぼすけアーシア可愛いよアーシア...
「アーシアおはよう?さっきイッセーにも言ったのだけれど、今から修行しに行くわ?二人とも、準備なさい?」
「ぶ...部長さん...!?しゅぎょ...準備...あわわ...」
寝起きで突然襲いかかってきた情報量に混乱しているようだ...
「とりあえず顔を洗ってくるんだアーシア、後で説明するから....」
「は...はいぃ...」
アーシアはとてとてと洗面所へと向かった。可愛い。
そういえば、修行に行くイベントがあったなぁ... 楽しみだ...
新しい力も手に入れたし...
やってやるぞ!!打倒、ライザー!!!