アーシアしか勝たん   作:min-can

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エッチなのってどれくらいまでセーフなんですかね?
これくらいだったら問題ないんでしょうか...?


停止教室のヴァンパイア編
第25話。 見つめます、自分!


 今日も今日とて、学習しない俺はアーシアの居る洗面所に突撃してしまった。

 裸のアーシアとご対面。

 

「イッセーさん...」

 

「あ...アーシアすまん!悪気はなかったから!違うから!ちょっと今後の人生について考えていただけだから...!」

 

 俺は顔を逸らして洗面所を出ようとする。

 でも今回はすぐに対応できたぞ!アーシアの体は5秒くらいしか見てない!ガン見やんけ...

 

「あの...イッセーさん!今度こそ裸のお付き合いをしませんか...?お背中お流ししますよ?」

 

「ア....アアアアーシア!?いや...それはちょっと...!」

 

 俺の耐久値的に限界突破しちゃうから...!!

 

「お嫌ですか...?」

 

 アーシアが俺の腕に捕まってこちらを上目遣いで見つめる。

 若干涙目なのがよりいじらしさを演出している...

 

「アッ...アーシア...」

 

 俺は体の動きがカチコチになってしまう...

 衣服の上からの接触はようやく少しづつ慣れてきたが...(本日5敗)

 生の柔肌が...!まずい...!!鼻から煩悩が流れ出す...

 

「イッセーさん...私、イッセーさんになら...何をされても大丈夫ですよ...?」

 

 アーシアが恥ずかしそうにそう言った

 

 ぬおおおお...!!!それは殺し文句ですよ...!!

 

 ────────────────────────

 

「痒い所はありませんか?」

 

「ハイ....ダイジョウブデス...」

 

 俺は今アーシアに髪を洗ってもらっている...

 なんだこれなんだこれ...!

 すっげぇ恥ずかしいけどすっげぇ嬉しい...!

 

「~~♪」

 

 アーシアは鼻歌歌いながら俺の髪を洗ってくれている。

 アーシアの柔らかく繊細な手が優しく俺の毛髪と頭皮を撫でる...

 あっ気持ちいい...

 

「流しますね?」 「オネガイシマス...」

 

 泡が洗い流される...

 

 ちなみにお互いにタオルを巻いている。

 流石に何も無しだと限界を迎えてしまうこと間違いなしなので、最後の砦なのである...

 

「次はお体洗いますね」

 

「アーシア!!?体くらいは自分でやるから...!」

 

「イッセーさん...私イッセーさんにもっといっぱいお返ししたいんです...イッセーさんともっと...」

 

「ア....アーシア...」

 

「だから私が洗います...!」

 

「ハヒ...オネガシマス...!」

 

 俺は目を瞑って待機する...

 恥ずかしくて目を開けて鏡なんか見られねぇ...!!

 でもすっげぇ期待してる自分もいる...!

 

 ううううう...

 

 ってかあれ?遅いな...そろそろお背中に着手して頂いても...

 

「....ンヒッ!」

 

 変な声出た。

 

「ア、アア...アーシ...ア?...」

 

 アーシアは裸で俺の背中にぴったりと引っ付いているのある...

 アーシアは体を動かして俺の背中を蹂躙していく...

 

「イ...イッセーさぁん...気持ちいいですか...?」

 

 アーシアが恥ずかしげに尋ねてくる...

 気持ちいいどころの騒ぎじゃねぇ!

 これは....まずい...!

 アーシアの柔らかい肌が背中全体にその感触を一切逃がす事なく伝えていく...!

 泡で滑って、特に柔らかいお...おっぱ...!おっぱが肩甲骨辺りを殺しにかかってきている...!

 おまけに...ちょっとだけこりっと固い この異物は...!

 ぬああああ!!!

 これはまずい...!意識が...!飛ぶ...!!

 

「ア...アーシア...こんなこと誰に教わったんだ...!」

 

「桐生さんが、イッセーさんにこれをしたら喜ぶと...」

 

 あの女...!!

 称賛を贈りたい気持ちと、勘弁してほしいという気持ちがせめぎあっている...!

 

「ま...前も洗いますね...!」

 

 アーシアの指が俺の胸へと伸びてくる...

 ゾクゾクゾクゾクっと背中に電流が走る...!

 

「アーシア!前は...前はまずいよ!!」

 

「ふふっ...イッセーさんとっても筋肉質です...いつもトレーニング頑張ってますもんね...」

 

 ああああああアーシアあああ!!!

 やばいやばいやばいやばい...!

 もう完全に俺の相棒はスタンダップ!臨戦態勢だ..!

 

 アーシアの指が腹に向かう...

 

「お腹もこんなにカチカチです...」

 

 お腹以外もカチカチだから勘弁して...!!

 

「う...アーシア...!ここからは...!ここからは自分で洗うから...!」

 

 息も絶え絶え、このまま行くところまで行くべきだという数多の誘惑を乗り越えてアーシアにそう伝える...

 

「イッセーさん...わたし...イッセーさんになら...」

 

 アーシアが潤んだ瞳でこちらを見つめる。

 もはや顔が熱すぎて自分がどんな顔をしているかわからない...

 

「っ...!う...あ...っと...」

 

 俺は動けない...

 するとアーシアが俺の腕を持って、自分の胸へと誘導していく...

 

「イッセーさん...」

 

 むにんと見た目以上に存在感のある感触が手のひらに伝わる...

 

 あっ............さよなら....俺のチェリー...

 

「アーシアちゃん!タオル置いとくわよ!」

 

 母の声!!

 

「のあああああああ!!!!」

 

 俺は叫んでしまう...

 

「ちょっとイッセー!アーシアちゃんと入ってるの!?あ...あぁ...今度こそ孫がぁぁぁあ!!式の準備をしなきゃああああ!!!」

 

「あっ....うっ....」

 

 しまった...やってしまった...完全に雰囲気が...

 

「...!あぅ...えっと....あの!えへへ、私もう出ますね!それでは...!」

 

 アーシアがざばんと浴槽の水で体を流して急いで出ていってしまった...

 

 俺はしばらく浴室で呆然としてしまった...

 

 ────────────────────────

 

 俺は自室で死んでいた...

 

 ぬぅうううう!!!絶対行くところまで行けてたのにぃぃぃぃ!!!

 ばか野郎!!!!この!!!

 

 俺は兵藤一誠になって初めて、母親を憎んでいる...!

 

 あんなタイミングで!!いやでも俺が叫ばなければ...緊迫感でもっといいムードになったかもだし...俺のあほぉぉぉぉ!!

 のぉぉぉぉぉぉんんぉぉおおおん...!!!

 

 バカバカバカバカバカバカバカ!!!

 

 俺はベッドでのたうち回る...!

 風呂から出た後アーシアとだいぶ気まずかったし..!

 アーシアが俺とすれ違ったのに声をかけずに自室に入っていくなんて初めてだぞ!!!

 んおぉぉぉん!!!

 

 だめだ...今日はもう寝よう....。

 

 ────────────────────────

 

 次の日の朝、トレーニングにアーシアは来てくれた。

 

「その...昨日はごめんな...?その...さ、アーシアとぎこちないのは悲しいから...できれば元通りって事に...できないかな...?」

 

「い...いえ...私が急にあんなことをしたのがいけなかったんです...でも、私...イッセーさんと...もっと...もっと深く結ばれたいって思って...」

 

 う...めちゃくちゃ嬉しい事言ってくれてる...

 

「う...うん...ありがとう。俺も...もっとアーシアと深い関係になりたいよ。でもさ、今すぐじゃなくてもいいかなって...そうも思うんだ。ほら、俺達これからもずっと一緒だろ?だから一歩ずつっていうかさ...」

 

「うぅ...はい...イッセーさんがそうおっしゃるなら...」

 

「じゃあ、これで仲直り?っていうか...まぁ!一旦水に流すって事で!」

 

「は...はい!えっと...それじゃあトレーニング初めましょうか!」

 

 アーシアは笑ってくれているけど、やっぱりどこかぎこちないな...

 そりゃあんな事あってすぐにはな...

 だめだ...!ここは俺が男を見せないと...!!

 俺が...俺からアーシアに...手を...出すんだ...!!

 

 アーシアは俺達の関係に次のステップを望んでいる...!

 なら...!今すぐにでも...

 いや?それで合ってるのか?本当か?

 大体どうやっていい雰囲気って作るんだ?

 そういう雰囲気は自然と生まれるものなのか?自分で作るものなのか...?

 わからぬ...アーシア以外恋人いたことないんだもの...わからぬぅ...

 

 大体...実際にやろうとして拒否されたら俺は死ねるぞ...?でもアーシアからあれだけやってそれはないか...?むむむむ...

 

 アーシア...

 

 それからしばらく、仲が悪いという事はないんだが、お互い妙に意識してしまって若干ぎこちなさが生まれてしまっていた...

 今までより強く、男女であることを意識してしまうというか...

 

 だめだ...ぎこちないままなのは嫌だけどどうすればいいのかわからん...

 

 ────────────────────────

 

 思えば俺は、アーシアからのスキンシップを受けるだけで、あまり自分からアーシアに何かをすることがなかった。

 腕を組むのもアーシアから。手を繋ぐのもアーシアから。抱き締め合うのもアーシアから。一緒に寝ようと誘うのもアーシア。あの風呂場での事だって...いつも積極的なのはアーシアだった。

 俺から自発的にした事といえば、告白と、キスくらいだ。いやまぁ結構おっきいイベントだけど...

 こう日々のスキンシップというかそういう事だ。

 アーシアが俺にスキンシップしてくれているから、自分だけ通じあっている気になっていたんだ。

 でも、それじゃだめだ。アーシアはきっと少しだけ不安になってしまったんだろう...

 

 だから、俺は。

 

 ────────────────────────

 

「アーシア、今度の週末出掛けないか?」

 

「お出かけですか?」

 

「あぁ。デートだ。アーシア動物園は行ったことあるか?」

 

「小さい時に一度行った記憶はあります...あまり覚えてないですけど...」

 

「そっか。じゃあ行こうぜ!勿論アーシアがよければだけど。」

 

「はい。行きたいです!」

 

 アーシアは笑顔でそう言ってくれた。

 

 ────────────────────────

 

 休日になり、俺とアーシアは一緒に家を出た。

 

 家を出て早々、俺はアーシアの手を握って、恋人繋ぎにする。

 

「イッセーさん?」

 

「ほら、行こうぜアーシア...」

 

「...はい」

 

 アーシアは嬉しそうに、少しだけ俺の腕に寄りかかってくれた。

 

 電車に乗ったが、休日だけあって人がいっぱいいた。

 

「ほら、アーシア。人いっぱいだしこけたら危ないから俺に捕まっとけよ?」

 

 そういってアーシアを片腕で抱き締めた。

 

「イッセーさん...!?」

 

「どうしたアーシア?」

 

「い...いえ...」

 

 アーシアは少しだけ顔が赤くなっていた。可愛い。

 

 動物園に到着した。

 結構人がいっぱいだな。

 手は相変わらずしっかり繋いでいる。

 体もぎゅっと寄せている。

 今日は、しっかりアーシアに俺の気持ちを行動で形にして伝えるんだ。

 とはいえ、経験は全くないので大したことができるようには思えないが...

 しかし、今日自発的に色々しようと思って改めてわかったことだが、恥ずかしい!!

 自分からのアプローチがこんなに恥ずかしいなんて知らなかった!アーシアはすごいな...

 だから、俺も少しはアーシアに負けないくらい頑張らないと...兎に角今はアーシアを楽しませることを考えよう。

 

「ほら、あそこにマップがあるから、どうやって回るか決めようぜ?アーシアはなんか気になる動物いるか...?」

 

「はい...えぇと、むぅ...」

 

「はは、難しいか?それなら、普通に右回りで見ていくか!最初は鳥ゾーンだ。」

 

「はい!」

 

 .........

 

「わぁ可愛いです!」

 

 アーシアはレッサーパンダのコーナーで楽しげな声をあげていた。

 アーシア的には動物園に行ったのは記憶が朧気なくらい昔の話らしいし、実質初めてと一緒だ。

 どの動物を見ても、興味深そうで、とても楽しそうだった。

 ここ最近はあまりアーシアの心からの笑顔を見れていなかったから、俺も嬉しい。

 後普通に動物園は好きなので楽しい...

 

「イッセーさん!ふれあいコーナーがあるみたいですよ!!」

 

 しばらく歩いた所でふれあいコーナーのあるエリアに入った。

 ここではウサギやモルモットなんかが触ったり抱っこしたりできるみたいだ。

 

「よし、行くか!」

 

 俺とアーシアは一緒にふれあいコーナーに入った。

 ウサギ可愛い...けど、ウサギを愛おしげに撫でているアーシアはもっと可愛い。

 ちなみに俺はウサギを抱こうとしても、手を蹴られたり逃げられたりで全然抱かせてくれなかった...

 それを見たアーシアが少し可笑しそうにしていたので、まぁアーシアの笑顔に繋がるなら許してやるぜウサギども...

 

「あっという間でしたね...」

 

 アーシアは少しだけ寂しそうな顔をしていた。

 

「大丈夫だよ、また何度でも来ようぜ?季節によってはイベントとかもあるみたいだし。」

 

「そうですね。またイッセーさんと来たいです!」

 

 アーシアはそういって笑顔を見せてくれた。

 

 ────────────────────────

 

 動物園から出た頃にはいい時間になっていたので、ちょっとだけ背伸びした店で食事をした。

 アーシアが幸せそうに食べていたので満足だ。

 

 腹も満たして、いい感じの時間になった。

 後は帰るだけって感じの時間だ。

 

 俺はアーシアと公園を歩く事にした。

 

「今日は楽しかったな。」

 

「はい!動物園があんなに楽しい場所だなんて知りませんでした!」

 

「また、色んな所に連れていくよ。俺も知らない楽しい所もいっぱいあるだろうし」

 

「はい!」

 

「....なぁ、アーシア。疲れてないか?あそこにベンチがあるし座ろうぜ。」

 

「そうですね...」

 

 心なしかアーシアの顔が赤い気がする。

 流石にちょっとあからさますぎたか?

 でも、スマートな誘いかたなんてわからねぇ!!!

 

 ベンチに座った俺達は再び他愛もない話をする。

 薄暗くなってきて、周囲に人影は見当たらない。

 公園の街灯が俺達だけを照らす。

 

 ふと会話が途切れた時に俺は切り出す事にした。

 

「そ...その、アーシア?キ...キス...しないか?」

 

 んもぉぉぉぉん!どもるなよ!キスくらいスマートに誘えないのか俺は...!

 

「......はい...」

 

 アーシアが目を瞑って待ってくれている。

 俺は気合いを入れ直した。

 アーシアの顔に片手を沿わせて、唇を重ねる。

 5秒ほどキスをして、唇を離す。

 

「...イッセーさん」

 

 アーシアが物欲しそうな目でこちらを見る。

 俺はもう一度アーシアにキスをした。

 今度はアーシアの口の中に優しく舌を入れる。

 するとアーシアもそれに答えて舌を絡ませてくれる。

 ゆっくりと...ねっとりと...お互いの気持ちを確かめ合うようにキスをした。

 

「はぷっ...ちゅぷ...んぷ...ん...はぁ...」

 

 アーシアと俺の間に細い糸が垂れる。

 

「はぅ...今日のイッセーさんは...その...積極的ですね...」

 

 アーシアが顔を赤くしながらそんなことを呟く。

 

「あぁ...最近ちょっとアーシアとギクシャクしてただろ?それで...俺なりにどうしてこうなっちゃったか考えてたんだけど...俺はアーシアがスキンシップとか積極的にしてくれるからさ...勝手に満足してたんだ。俺もアーシアに返さないといけないのにさ...

 だから、今日は...今日からはもっとアーシアに俺の気持ちを行動で伝えないとって、そう思ったんだ...。」

 

「...イッセーさん...私...わかってたんです。イッセーさんが私の事愛してくれてるって...でも、ちょっとだけ不安だったんです...イッセーさんは私の事、女の子として見てくれてるのかなって...だから...とっても嬉しいです!」

 

 アーシアは少し涙を湛えながら、微笑みかけてくれた。

 

「ごめんな、アーシア...不安にさせて...誰よりも愛してる...大好きだ...」

 

 俺はアーシアを抱きしめた。

 

「はい...!私も大好きです!」

 

 その日は久しぶりにアーシアと一緒に眠った。

 久しぶりって言ってもまぁほんの数日だけど...

 エッチな事とかはしてないけど、何よりも心が満たされたような気持ちになれる1日だった。

 

 

 

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