本日、入学式!俺が憑依する前から友人だった松田と元浜の二人と共に登校することになりました。
「いやぁ、ついにこの時が来たなぁ!駒王学園!!」
「あぁ、俺は...俺達はこの学園で手に入れるんだ!!
モテモテスクールライフを!!」
「よっしゃああ!気合入ってきたぜぇぇぇ!!」
二人がうるせぇ...
「なんだよイッセーノリ悪りぃなぁ、お前だって楽しみにしてただろ?」
「まぁそうなんだけどさ、いざとなるとちょっと緊張するっていうか...」
主に悪魔的な意味で。
「フッ、案ずるな心の友よ。俺も同じく緊張している。誰だってそうさ、緊張するに決まっている。だが、俺達はそれしきの事で止まれる男じゃないだろう?俺達の夢は!緊張などというくだらない感情に阻害されるほどやわじゃないだろう!!」
「そうだとも、今日この日から俺達の戦いは始まるのさ。やってやろうじゃないか!」
「お前ら...」
ちょっとノリについていけない時もあるけど、こういう時めちゃくちゃ頼もしいぜ!
「よぉぉぉし!やってやる!!いざ行かん我等が戦場へ!!そして掴むぜモテモテスクールライフ!!!!」
「良く言ったイッセー!!!!よぉぉぉし!!円陣組むぞぉぉぉ!」
「「「おおおおおおおお!!ファイ!!!おぉぉぉっおお!!!!」」」
どこまでも近所迷惑な奴等だぜ、自分の事だけど。
ごめんなさい通学中の生徒達、通学路の住民の皆様、でも俺はむさ苦しい青春を謳歌しています。
エロバカ三人組は切っても切れない腐れ縁なのだ。俺がイッセーに憑依したくらいで消える仲じゃなかった。
そしてしばらく歩き、学校の門を潜った。
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おっ!あれは木場!!現実で見るとすげぇイケメンだなぁ!
おっとあそこにいるのは匙か?匙だ!ほぉ...
「おいおいイッセーあの女の子、めっちゃかわいくね?」
「いや...あのロリもなかなか...ほうほう」
こいつらは平常運転で非常に安心する...
さてさて...
「ばかやろう!それを言ったらあの子が一番だろ!?」
「うぉぉかわいい!!さっすが駒王学園!!滅茶苦茶クオリティ高いぜ!!!」
ヒソヒソと声が聞こえる。
早速、問題児として注目を集めてしまっているな.
まぁこいつらと騒ぐのは誠に遺憾ながらちょっと楽しいので気にしないが...
「っと、そろそろ移動しないとまずそうだな!」
俺は二人に声をかける
「仕方ない...リスト作りは明日以降に持ち越そう...」
初日からリストってお前は末恐ろしいやつだな元浜.犯罪だけは犯すなよ...?
三人揃って同じクラスだったので、そのままぺちゃくちゃしゃべりったり、クラスの女の子を品定めしながら過ごすことしばらく、入学式は無事に終わった。
てか俺らが品定めって女の子に失礼だな。ごめんよクラスの女子達。
元浜達は残って、更衣室を覗く場所を捜索するそうだが俺は帰ることにする。修行も続けなければいけないしな。
そういやリアス部長や朱乃さんには出会わなかったな...
いや、出会わなくて正解なのか?難しいな...ただまぁ実物を見てみたいという欲求はあるんだけど、ブーステッド・ギアの事がバレたら面倒だしなぁ...一応原作通りのタイミングで眷属になりたいんだが...
『今までさんざん危機を避けようと過ごして来たのに、原作知識とやらの時期になれば動くだなんてそう上手く出来るとは思えんな。染み付いた逃げ腰は払拭するのに時間がかかるぞ?はぐれとでもそろそろ戦っておけよ?堕天使でもいいぞ?それか教会に殴り込むか?』
「どれも却下だよばかやろう!大体まだ
せめて後半年ぐらい修行させてくれよ?」
『やれやれ、強者すらも喰らっていくくらいの気概がなければ白いのにも勝てんぞ?既に目覚めているのだろう?おまけにルシファーの子と来たもんだ。俺はお前が勝てるビジョンが見えなくて心配だよ』
「うるっせぇ!俺には俺のスケジュールがあるんだよ!もう少し強くなればしっかり実戦も経験するから!」
『まぁ良い、お前の好きにすればいいさ。どうしたって赤龍帝の元には力が集まる定めなのだからな』
「あぁ...わかってる...」
そう、ドライグはついに現実でも会話できるようになったのだ!最近は容赦なく辛辣な言葉をかけてくるので少々仲は険悪だが...とはいえ言ってることが正論なのは認める。俺が怖がっているだけだ、いつかはやらなきゃいけない。でも...もう少しだけ...後少しだけ勇気が...自信が欲しいんだ...
戦って勝てるという自信が...
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なんて言っている時期が僕にもありました。はい、遭遇しました。はぐれ悪魔さんです。しかも出会ったのは原作でイッセー君が刺される例の公園です。フラグ回収が速すぎるぜ!なにも入学式当日に出くわさないでも...
あ──ちょっと調子のって修行時間を伸ばしたらこれだ!やですよもおぉぉぉん!!!
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
男っぽいはぐれ悪魔は四本の腕を太く、長く伸ばしてきている。
もう既に5mくらいは伸びてそうだ。
「オマエ...ニンゲン...クサイ...クウ...」
クサイなら食わんといてください.
俺は嘆きながら籠手を装着する。
『Boost!』
とにかく時間を稼いで倍加を貯めないと話にならん!
俺は逃げ出した。
「マ...マテ...マテマテマテテテテテテアアアアアアアア!!!!!」
ひえぇ気持ちわりぃ...!!勘弁してくれ!!
逃げること数秒
『Boost!』
二回目の倍化!
「なぁドライグ!俺は3回の倍化であいつに勝てると思うか?」
『さぁ?正直五分五分じゃないか?お前は遠距離攻撃を持っていないからな。ただまぁ、あの腕を潜り抜けて懐に入ることができれば十分勝機はあるんじゃないか?』
一昨日やっと三回目の倍化ができるようになって喜んでいたくらいのにいきなり実戦かつ、ギリギリの戦いとは...
やっぱつれぇわ...
俺はなんとか倍加を解除されない程度に押さえながら襲いくる腕を捌いていく。避けて、弾いて、殴って、逸らして...
『Boost!』
よっしゃきた!!!
『Explosion!』
これで倍化を固定できた。
「うぉおおおおおおおお!!!」
俺は果敢に懐へと飛び込もうとするが、腕が邪魔をする。二本はなんとか避けられる。だが、三、四本と増えると一気に難易度が跳ね上がる...
まずい...リセットまでそんなに時間がない...
いや...俺はここに来てもまだ逃げ腰だった...
もっと果敢に攻め込まなければ...骨の一本や二本犠牲にできるくらいの気概がなきゃ命を取られるだけだ...そういう世界だ...!
俺は再び突撃した。
一本目の腕は上から俺を押さえつけようと伸びてくる。横に一歩ステップして避けた。
避けた先に二本目が前から押し出すように飛んでくる。
籠手で上に逸らして下に潜り込む。
三本目。後ろから俺を掴もうと腕が伸びてくる。
一瞬止まって少しジャンプし、その手を踏み台に加速する。
四本目。加速した俺には追い付けなかった。
よし!懐に入った!!!
これでこいつを殴れる!!!
「メェェェェェェェェ!!!」
すると突然胸から腕が一本。他のに比べれば細いが脅威には違いない。
ダメだここで避けたら他の腕がまた殺到する...
今、この腕をどうにかして本体をやるしかない!!
俺は右腕を盾のようにして腕を逸らさせる。
いや、腕をへし折って拳があらぬ方向へと飛んだというべきだろうか。
目の前にたどり着いた!!
「このやろう!!テメェ!!覚悟しろよ!!!」
俺は全力で左手を顔面へと振り抜いた。
はぐれ悪魔は少し吹き飛んで倒れた。
「ゴパッッ!!キエエエエエエエエエ!!!!」
「うるせぇ!このやろぉ!!俺は勝つぞお前このやろう!!」
マウンティングの体制を取って何度も何度も顔面に拳を振り下ろす。
そして気がつけばはぐれ悪魔は動かなくなっていた。
『なんとか倒せたじゃないか相棒。まぁ初陣にしては良くやったんじゃないか?』
「あぁ...死ぬほど痛いけど...なんとかはなった...な...ハァ...ハァ...」
『逃げるつもりなら早くした方がいいぞ。そう時間はかからずどこかの勢力の者が来るはずだ』
「あぁ...勝手に仕事を奪ったかもしれないしな...危険因子として処分とか...あまりいい対応はしてもらえなさそうだ...」
『ならばとっとと足を動かす事だな』
「わかってる...あぁぁ!痛てぇ...」
俺の初陣は辛勝というなんとも微妙な結果に終わった。
あっ、余談ですがその日の入り夜に治癒能力を高めたいという俺の切なる、本当に切なる願いに答えて譲渡の力が目覚めました。
もっと早くしてくれよこの野郎、うそうそ感謝してますありがとうございます...!
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「これは...」
「もう既に誰かに始末されてしまったようですね」
「顔面がぐちゃぐちゃだわ。何度も何度も殴ったのでしょうね」
「あらあら、如何いたしますか?」
「下手人が誰かわからない以上、しばらくは静観するしかないでしょうね」
死体を残している時点で裏と繋がりがないような単独犯の可能性が高い...
はぐれを倒すことができて、どこにも属していない存在...
「ちょっと厄介な事になるかもしれないわね...」