アーシアしか勝たん   作:min-can

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アンケート結果的に需要ありそうなので、短編系も書けるものは書きたいと思います


冥界合宿のヘルキャット編
第30話。 向かいます、冥界!


 病院できちんと意識を取り戻した俺は、アザゼルさんから説明を受けた。

 ヴァーリの仲間、孫悟空の子孫である美猴が現れてヴァーリを回収していったこと。

 つつがなく戦後処理は終わった事...

 

 アザゼルさんがオカルト研究部、顧問になったこと。

 これから俺含めオカ研メンバーを鍛えてくれること。

 これからはアザゼル先生だ...!

 

 ────────────────────────

 

 無事ベッドの上から回復して、家に帰って来た俺は現在、玄関でアーシアに抱きしめられ、動けなくなっていた。

 

「イッセーさん...私!心配したんですよ!!また、危ない事になって...私...私...」

 

 アーシアが涙を流している。

 

「ごめんアーシア...」

 

 俺は謝る事しかできない。とはいえ、これからも俺はこうやってボロボロになってしまうだろう...

 その度にこうやってアーシアを悲しませるのか...?

 そんなのダメだ...もっと強くならないと...!

 その為にも!夏休み!最大限に活用して強くならないと!!

 少しでもヴァーリに追い付くんだ...!

 

「イッセーさん...キス...したい...」

 

 アーシアが顔を赤くしながらそう言って目を瞑る...

 くはっ...病み上がりの体にこの興奮は毒だ...!!

 

 しかし俺はしっかり答える!!

 しっかりディープな方だ!!

 ぎゅっと抱きしめ合って、体をしっかり密着させる。

 

「はぷ...ちゅぷ...んぷ...ぬぷ...ちゅぷ...イッセー...しゃぁん...ちゅぷ...」

 

 アーシアの熱い吐息が俺の口内を蹂躙する。

 お互いの存在を確認するようにキスをし続けた。

 

「ちゅ...はぁ...」

 

 20秒近くキスしたあと、ようやく離れた。

 アーシアはとろんとした顔でこちらを見つめる...

 

「イッセーさん..」

 

「アーシア...」

 

 俺はアーシアの胸に手を伸ばす...

 

「おっお前らやってるな!」

 

「おわぁぁぁぁあ!!」「きゃあ!」

 

 俺とアーシアは叫んでしまった。

 

「なっ...なっなっ...なんでアザゼル先生ここに!!?」

 

「あ?ちょっと用事あったんだよ。あぁ気にすんな。俺はリビングで待ってるから、お前らはそのまま気が済むまでやってろよ。」

 

「できるわけないでしょ!!それで?なんの用ですか?」

 

「あぁ...いや、今のお前の神器(セイクリッド・ギア)のデータが欲しくてよ。ついでにアーシア。お前もだ。」

 

「はぁ、データですか?」

 

「あぁ、それによって色々と計画が変わるからな...じゃあ俺の質問に答えてくれよ?」

 

 .......

 

「よし、以上だ二人とも。まぁなんだ、邪魔したな?それじゃあな!」

 

 アザゼル先生は帰っていった...

 まじであれだけかよ...

 

「帰っちゃいましたね...」

 

「あぁ...」

 

 それ今日の今じゃないとダメでしたか???

 

 ────────────────────────

 

「夏休みは冥界に帰るわ?」

 

 部室に集合した俺達は部長に突然そう言われた。

 

「もちろん貴方達にも着いてきてもらうわよ?毎年の事なの。長期旅行の準備をしておいてね」

 

 ついに来た...!タンニーンさんと会えるのか...!

 一杯修行付けてもらうんだ...!あぁでも数十日アーシアと会えないのか...

 

 でも!強くなるためだ!!我慢するしかない!!

 

「勿論俺も同行するぜ?お前らの先生だからな...」

 

「アザゼル先生!」

 

「おう、お前らの特訓メニューもしっかり作ってある」

 

「こちらで行きの予約をしてよいのかしら?」

 

 部長が尋ねる。

 

「あぁ頼む。悪魔側のルートは初めてだから楽しみだぜ」

 

 夏休み...存分に力を上げたいが、それ以上にアーシアと最後の一線を踏み越えたい...!

 なんだか最近そういう雰囲気になる度に誰かに邪魔されてる気がするけど...今度こそ!

 

 ────────────────────────

 

 出発の日、俺達がまず向かったのは、最寄り駅だった。なんでも、この駅のエレベーターで特殊なカードを利用すれば、悪魔用のホームに到着するらしい。

 

「楽しみですね!イッセーさん!」

 

 アーシアは初めての友達との旅行を楽しみにしていた。

 後は...初めての恋人との旅行も...自分で言うと恥ずかしいな...

 

 皆が降りると、部長の先導のもと歩きだした。

 だだっ広い空間だ...

 ここでなら散々暴れても問題なさそうってくらいには広い...

 

 アーシアがゼノヴィアと別れて俺の方に来てくれた。

 ので、俺はアーシアの手を握った。そうするとアーシアは俺に体を寄せてくれる。

 これがいいんですよ...なんかもうここまで無言でできることにかつてないほどの幸せを感じるね。

 

 しばらく歩くと独特なフォルムの列車が現れた。

 はえぇ、でっかい...

 

「これがうちの保有する列車よ」

 

 部長が答えてくれた。

 

 部長は主なので一番前、眷属は中央以降という決まりがあるらしい。

 なので俺達は部長と別れて中央の車両に乗っている。

 

 俺はアーシアと二人で座った。対面には人がいない。

 他の皆も思い思いの座りかたをしてる。

 アザゼル先生は速攻寝た。

 

「アーシア、俺今からちょっと潜ってくるから、手握っててくれるか?」

 

「はい!」

 

 そう、俺は最近ドライグ補助の元、歴代神器(セイクリッド・ギア)保有者の集まるあそこに潜るようにしている。

 覇龍(ジャガーノート・ドライブ)になる気は一切ないので、早め早めで動く事にしたのだ。

 

 ...........

 

「こんにちわ!今日もよろしくお願いします!」

 

 俺は声をかけるが勿論無視だ...

 

『まぁ、お前も返事が来るとは思ってないんだろう?』

 

「まぁな、でもやらないよりはましだろ...俺は覇龍(ジャガーノート・ドライブ)は絶対に嫌だ...そもそもそうなる状況になりたくないし...けど、覇龍(ジャガーノート・ドライブ)を使う事で得た特典って結構あるんだよな...なんか合法的にその特典貰う方法ないかね?」

 

『実直に鍛えて行くしかあるまい。そもそもお前は原作とやらと同じ道を行くのか?行けるのか?』

 

「無理だろうな...既にディバイディング・ギア手に入ってないし、いずれは俺だけの道を選ぶしかない...」

 

「もしもーし、こんにちわ!俺は兵藤一誠って言います!俺が好きな人にアーシアって子がいるんですけどね....!」

 

 そこから十分ほどアーシアの魅力について耳元で語ってやった。

 何かしらアクションは...勿論なかった...

 

『相棒、そろそろ限界だ』

 

「わかった...」

 

 俺は意識を浮上させる...

 これ意味あるのかな...

 でも、俺がこの人達を説得できるだけの熱意を持ってる事ってアーシアの事くらいだからな...

 ...........

 

「アーシア...」

 

「イッセーさん、おかえりなさい」

 

「あぁただいま。じゃあまぁ今日も日課は終わったし、素直に列車旅行楽しもうぜ!」

 

「はい!」

 

 アーシアと一緒に他のメンバーの所へ行ってトランプとか始めた。

 

 などと言って過ごしていると、部長が車掌さんっぽい方を連れてきた。

 

「初めまして。私はこのグレモリー専用列車の車掌をさせていただいているレイナルドと申します」

 

 新人眷属皆で挨拶を返した。

 挨拶が済むと車掌さんが変な機器で俺達を照合していた。

 なんでも、正式な入国の為に本人照合ができる機械らしい。

 これで入国手続きも同時にできたらしい。便利だ...

 

 発車からしばらく、次元の壁を突破したとのアナウンスの後、ようやく景色が見えるようになった。

 これが冥界の景色!!

 

 紫の空に、人間界と似てるようでどこかおかしい木々の数々!

 すっげぇ自然!!うお!でっかい鳥!!!

 あっちには町もある!

 

 ついついはしゃいでしまった。

 

「わぁ!すごいです!!」

 

 アーシアもはしゃいでた。可愛い。

 

「ここは既にグレモリー領よ?」

 

 部長が自慢げにそう言った。

 

「部長さんのお家の領土ってどれくらい大きいんですか?」

 

「そうね...日本でいうと本州くらいの大きさかしら」

 

 流石公爵...規模がすげぇ。

 まぁ地球と同じくらいの大きさなのに海がないから未開の土地まみれらしいけど。

 

 そして部長は眷属に土地をプレゼントするといって地図を与えてくれた。

 俺とアーシアは、平地で何かと便利そうな隣り合った場所を選んだ。

 

「まもなくグレモリー本邸前。皆様御乗車ありがとうございました。」

 

 アナウンスが聞こえる...

 

「皆、降りる準備をしてちょうだい?」

 

 部長の一声で皆準備を始めた。

 アザゼル先生はそのまま乗って、魔王領に行くらしい。

 

 俺達が駅のホームを降りると、パレードが始まった。俺とアーシアはあまりにも突然な状況に固まってしまう。

 大丈夫、二人で身を寄せ合えば...少しは緊張がましになるよ...

 

 ギャスパーはびびりまくっていた。

 

 グレイフィアさんがメイドさん街道から現れて、俺達にめちゃくちゃデカイ馬車に乗るように指示した。

 

 馬車は真っ直ぐに伸びたデカイ道を進んでいくようだが、その先にあるびっくりするほどでかい城が恐らくグレモリーの城なのだろう...

 それに気づいたアーシアは俺に引っ付いてびびっていた。俺はもう考えることをやめた。

 

 ────────────────────────

 

 豪邸にたどり着いて、赤いカーペットを歩く...

 カーペットの側には永久に男女のメイドや執事がびっしりきっちりと並んでいた。

 これ、まだ外なんだぜ?

 

 小市民にはこの光景はきつい...

 俺はアーシアと抱き合いながら進んでいった。

 

 するとメイドの列から子供が飛び出した。

 ミリキャス君だ。

 

「リアスお姉さまおかえりなさい!」

 

「ミリキャス!ただいま!大きくなったわね!紹介するわ。この子はミリキャス・グレモリー。お兄様の子供、私の甥よ?」

 

「ミリキャス・グレモリーです初めまして!」

 

「初めまして!」

 

 俺達はしっかり挨拶を交わした。

 数度門を越え、ようやっと玄関ホールにたどり着いた。

 もう何も言うまい。でかすぎんだろ...

 

 グレイフィアさんから部屋に案内すると言われた所で一人の女性がやってきた。

 部長そっくりで茶髪の女性。あぁ部長のお母さんか。

 

 部長が母親と挨拶を交わす。

 俺達を案内してくれるそうだ。

 恐れ多いですね...

 

 ────────────────────────

 

 数時間後、ダイニングルームにて大量の豪華な食事が次々と皿に盛られてやってくる。

 

 遠慮なく楽しんでくれたまえとの部長の父親の一声で食事が始まった。

 

 どう食えばいいかまったくわからん。テーブルマナーなんて知らないよぉ...

 

 アーシアとゼノヴィアは様になってる...

 流石教会組...なんならアーシアはある意味お嬢様みたいなもんだったんだもんな...聖女だし...

 

 小猫ちゃんはまったく食事に手をつけない。

 あー...そういえばここで自分の種族云々の問題が本格化するのか...

 

 俺は部長の一眷属でしかないので、特に問題やらなにやら起こらず、つつがなく食事会は終わった。

 

 食事も終わって、自分に当てられた部屋に戻る。

 自分というか俺とアーシアの二人になっちゃったけど...

 アーシアはバカでかい部屋が寂しくなったと俺の所に来てくれた。俺も寂しかったので非常に嬉しい。

 

「それじゃあ、おやすみなさい、イッセーさん」

 

「あぁおやすみ...」

 

 俺とアーシアは眠る。

 夏休みの間に一線を越えたいと言ってはいるが、人様の家の人様の客人用ベッドでそれはさすがにちょっとまずいと思ったので、普通に健全に眠る事にした。

 

 ....眠れん。こうもベッドが広いと気になっちゃうな...

 

「イッセーさん眠れませんか?」

 

「アーシア...うん、アーシアもか?」

 

「はい...ちょっと緊張してしまって...」

 

「そうだよな...なぁ、アーシア...キスしよう」

 

「....はい」

 

 少し驚いた様子のアーシアだったが、キスに応じてくれた。

 最初は軽い触れるだけのキスを繰り返す。

 何度かしたら、今度は俺がアーシアの唇を少し舌で弄び、すぐにアーシアも舌を合わせてくれる。

 

「れる...んちゅ...んぷ...ふ...」

 

 始めはゆっくりと....段々激しさを増していく。

 

 一旦離れると、唾液の糸が俺とアーシアを繋いだ。

 

「はぁ...アーシア...」

 

「はぅ...イッセーさん...」

 

 いい感じに普段の気分になってきたな...

 あぁ、そういえばアーシアに聞きたいことがあるんだった。

 

「なぁアーシア。アーシア的には婚前交渉ってどうなんだ?」

 

「こ...ここ...婚前...交渉ですか!?あの...あぅ...」

 

 アーシアが顔を真っ赤にしてしまう。

 

「アーシアの率直な気持ちが知りたいんだ。これからの俺達の関係にとっても大事な事だし...アーシアの事は何より大切だからさ...」

 

「あぅ...あの....私は、やっぱりそういう事は結婚してからなのかなと...でも桐生さんは早めにしておいた方がいいとも仰っていましたし...あぅ...私も...イッセーさんと、そういう関係になりたいという気持ちもあります...けど...」

 

 何教えとるだあの女...

 

「そっか...ありがとう、アーシア。そうだよな!やっぱり結婚して、しっかりパートナーになってからだよな!」

 

「あの...イッセーさんはしたかったですか...?」

 

 アーシアが顔を真っ赤にして尋ねてくる。

 

「そりゃしたい気持ちはあるけど!やっぱりアーシアを大切にしたいよ。世界でたった一人、大事な人なんだから...」

 

「イッセーさん...」

 

 アーシアが俺に抱きついてくれる。

 俺も抱きしめ返す。

 確かにアーシアとしたいけれど、めちゃくちゃしたいけれど、こうやってアーシアと触れあうだけでいくらでも心は満たされる。

 

 俺はここに貞操を二人で守り抜く事を決意した!

 良かったな!俺の貞操、予約は決まったから後は時を待つだけだぞ...!

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