アーシアしか勝たん   作:min-can

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放課後のラグナロク編
第42話。 来日です、オーディン様!


 昼休み、俺と教会三人組、桐生、松田、元浜の7人で昼御飯を食べていた。

 最近は教室でも一緒に食べる時にアーシアがあーんしてくれるのが嬉しすぎる。

 可愛い。美味しい。アーシアは俺をこれ以上惚れさせてどうするつもりなんだ...?

 

 アーシニウムエネルギーの貯まりもどんどん良くなって来ている...

 精神的に充足して、戦力にもなるとか最高かよ!流石はアーシアの魅力。

 

「そういや班決めないとな。とりま俺ら三人組は決定だな」

 

 松田は悲しそうに語る。

 こういう時嫌われ者の自覚が出るんだね?

 ちなみに俺は結構前から他の男子に誘われていた。

 なぜなら俺と班を組めば少なくともアーシアが付いてきて、そのアーシアにと一緒に他の教会メンバーも来るとわかっているからだ。ゼノヴィア、イリナを狙う男子は多い。

 まぁこいつらはそれをあんまり歓迎してない様子なので、申し訳ないが断る事にしている。

 変にあんまり喋ったことがない男子が来るより、好き放題サンドバックにできて適当に扱えて、無視できて、確実に眼中にない松田、元浜の方が安心なのだ。

 こうしてなんだかんだこのメンツで喋ってるしな。

 ごめん二人とも、好き放題言っちゃった。まぁ事実だし問題ないな。

 

 結局ここにいるメンツで組みたいという話になった。

 アーシアは修学旅行をとても楽しみにしているようだ。

 俺も楽しみだ。アーシアと旅行とか楽しくないわけがない。

 あぁでも...修学旅行...曹操...うぅ、考えたくない...

 楽しい事だけ考えたい...

 それ言い出したらそろそろロキとフェンリルと戦う事になるんだがな。

 あ──...一歩間違えたら確実に死ぬからな...

 少なくともヴァーリが噛まれるくらいには危ないもん...

 

 ────────────────────────

 

 深夜、俺達はとある廃工場に来ていた。

 

禍の団(カオス・ブリゲード)、英雄派ね?私はリアス・グレモリー。この町を任されている上級悪魔よ」

 

「存じ上げております。魔王の妹君、我々の目的は悪魔どもを浄化して町を救う事ですから」

 

 そういって男は敵意を剥き出しにする。

 最近の俺達は毎日のように英雄派の送り込んでくる刺客と戦っている。

 その刺客は大体神器(セイクリッド・ギア)を持っているので、どんな神器(セイクリッド・ギア)か判明するまでは下手に攻撃できない。

 カウンター系だと被害が拡大しかねないからな。

 それなら俺がタンク役で黙って攻撃を受ける方がマシなのだ。俺が一番防御堅いのはわかってるけど解せぬ。

 

 けど安心だ!なぜならただいまギャー助が操作している機械でどんな神器(セイクリッド・ギア)か検索できるからね。

 流石はアザエモン。こういう時は本当に頼りになる。普段は変な実験だとか変な道具とか使わせようともしてくるが...そういう時は大惨事になってばかりだ。やっぱあの人糞だわ。

 

 俺達は部長の指示で、各個撃破に走る。

 

 っは!!アーシアに危機が迫っている!!!

 

 そう!俺はついにアーシアに危機が迫るとそれを検知できる力を手に入れたのだ!

 これでいつでもアーシアの危機に反応できる!!

 俺はこれをアーシグナル・コールと名付けた。

 

 俺はアーシアの元に走って、壁になる。鎧には傷ひとつ付けられなかった。

 

「お前らぁぁ、よっぽど死にてぇみたいだなぁあぁああ!!!!」

 

 俺は力を解放して、相手がふき飛ばない、かつ確実に内臓にダメージがいくように殴ってやる...

 人間と戦ってばかりのせいで妙に下らない力の抑え方を学んでしまった。

 最初は内臓グッチャグチャになって、アーシアに治療してもらうとかざらだったからな...

 

 なんとか全員殲滅した。

 

「ふぅ、やっぱりアーシアさんに危害が加えられそうになると、撃破数で負けてしまうね」

 

「木場...普段はお前の方が多いだろうが」

 

「そうだね、でもやっぱりアーシアさんが関わってくると正直手を付けられないよ...」

 

 木場が困ったといった風だった。ほっとけ...

 

 部長と朱乃さんが魔方陣で冥界に転送する。

 倒して転送、倒して転送の繰り返しだ。

 ちょっと疲れるんだよな...体力というより精神が辛い。

 神器(セイクリッド・ギア)相手だから注意しないといけないんだよなぁ...

 

 ────────────────────────

 

 家に帰って俺はアーシアと一緒に眠る。

 最近はもう特に引っ付いて寝ている。

 それはそれはもうぎゅうっと密着して眠るのだ。

 正直俺のゲフンゲフンがエレクチオンしてしまうのだが、アーシアはもうあまり気にしなくなってしまった。

 逞しくなって...お兄さん嬉しいような悲しいような...

 まぁ流石に生で見るのは恥ずかしいそうだが...

 なんでわかるかと言われれば、アーシアとお風呂に入る機会も増えたからだ...

 しかもアーシアは俺が入ってるときに、お邪魔しますと乱入するのだ。

 最初はめちゃくちゃ狼狽して興奮していたが、いまや慣れたものだ。嘘今も恥ずかしいです...

 アーシアのすべすべもちもちの背中が俺の胸にくっついて来るのが、とても気持ちいい。肌触り的な意味で。

 なんというか...私生活全体的にアーシアが更に俺に引っ付いて来るようになった。

 どういう理由があるのかわからないが...あれかな?なるべくくっついていたいみたいな?可愛すぎて死にますけど?

 俺は無駄に煩悩を抑える力に長けるようになってしまった...悲しい。

 一見完全に据え膳なのに、実は据え膳じゃないのだ。

 まぁ...アーシア抱き締めるのめちゃくちゃ気持ちいいし、いい匂いするし、やわらかいし、可愛いし...なんかもう、満足です。

 

 ────────────────────────

 

 次の日、俺達はグレモリーハウスに呼び出された。そこに居たのはオーディン様であった。

 

 日本に用事があって来たらしいが、護衛に居るのだ...バラキエルさんが...

 朱乃さんの雰囲気がやばい。

 アーシアが怖がるくらいだ...俺も怖い。

 

 どれくらいやばいかと言えば部長がお茶を出すくらいにはやばい。朱乃さんがストライキしてる...

 

「にしても相変わらずでかいのぉ...そっちもいいのぉ...」

 

 オーディン様が部長と朱乃さんの胸を見てそう言った。

 アーシアが自分の胸を見ている。

 違うんだアーシア。アーシアの胸には無限の可能性が眠ってるんだよ?気にしなくていいんだ...

 これから大きくなっても、大きくならなくても、アーシアのお胸は最高なんだから...

 

「オーディン様!いやらしい目線を送ってはなりません!」

 

 ロスヴァイセさんがぷりぷり怒っていた。やっぱ実際に見たら美人だなぁ、部員の皆に言える事だけどさ...

 早速オーディン様の紹介で彼氏居ない歴=年齢とばらされて余計に怒っていた。

 そしてこちらに対して非常に恨めしげな視線を感じた。

 アーシアが少し怖がって俺にしがみつく。

 視線がより強くなった...

 俺はアーシアを抱きしめる。頭もポンポンする。

 ロスヴァイセさんはキィキィ言ってらっしゃる。オーディン様のからかいと同時に俺達カップルを見せられて憤慨してらっしゃるんですね?可哀想に...

 可哀想な生き遅れヴァルキリー...誰か嫁に貰ってあげて?優良物件なんですよ?いや冗談抜きで。

 

「爺さんが日本にいる間、俺達で護衛することになってるんだが、俺も最近忙しくてな。ここに居れる時間も限られてるから、その間バラキエルが俺の代わりだ」

 

「よろしく頼む」

 

 バラキエルさんは寡黙な方だ。最低限しか喋らない。これでドMなんだからほんとよくわからないよなぁ。皆は俺の事をとやかく言うけど、絶対俺なんかよりやべぇやついっぱいいる世界なんだって声を大にして言いたい。

 

 アザゼル先生がオーディン様にちょっと来るのが早くないかと苦言を呈すると、国で厄介なやつに批判されてるから今にうちに日本の神々と話をしておきたかったとの事だ。

 難しいお上の話はよく分からないが、まぁ色々大変なのだろう...

 

 次の話題として、最近の英雄派の絶え間ない攻撃は、手っ取り早く禁手化(バランス・ブレイカー)に至らせる為に強者が揃う重要拠点を襲撃させて、死んでもいいやの精神で危険な目に合わせようといった作戦を展開しているのではないか、という事らしい。

 そんな事言われても、今と異なる対応は少なくとも俺には思い付かないな。

 

 英雄派はさまざまな英雄や勇者の子孫が集まり、様々な神器(セイクリッド・ギア)が揃っている。

 筆頭はやっぱり曹操だな...恐ろしいぜ全く。

 

 などと話していたくせに、少しボケッとしてる間にアザゼル先生とオーディン様でおっパブに行く話になっていた。わけわからん。

 

 おっパブねぇ...アーシアのおっぱいならいくらでも揉みたいけどな。

 自分の胸でならもう数えきれないくらい感じて来ているが、それは服の上からの事だし、手で直に触ったことは実はあんまり無いんだよなぁ...

 だって...!アーシアは婚前交渉ダメなんだもん...!

 おっぱい触ったら多分止まれないもん...!

 

「.....卑猥なこと考えないで下さい」

 

 小猫ちゃんに小指を踏まれる。痛ってぇ!

 

「イッセーさん...いやらしいこと考えていたんですか?私...私がイッセーさんを満足させてみせますから!私以外でそういうことは考えないで下さい...!」

 

 アーシアが俺に抱きついてくる。あっアーシアのお胸が顔に...

 

「.....そこは問題ないですアーシア先輩」

 

 小猫ちゃんは呆れた様子だ。

 

 アーシアちゃん...そんな言葉誰に習ったの...桐生だね...?もちろんアーシア以外では考えないよ...?

 

「アーシア...大丈夫。アーシアの事考えてたから。アーシア以外でいやらしい事は考えないから」

 

「....ほんとですか?」

 

 アーシアが涙目で顔を赤くしてこちらを伺う。

 

「当たり前だろ?俺にアーシア以外がいるわけないじゃないか。ずっと一緒で、ずっと大好きなのはアーシアだけだぞ」

 

「イッセーさん...はい!」

 

 アーシアがもう一度俺を抱きしめる。

 アーシアはディオドラとのいざこざ以降、より積極性といじらしさに磨きがかかっている。

 正直、困惑しているぜ...

 だってアーシア誘惑してくるんだもん!我慢するのにも限度がある...!

 実は手を出していいんでしょうか!?それともそれでもなお耐えるようにと試練を課しているのでしょうか!?ちょっとおつまみくらいは許されるんでしょうか!!?

 

 あーあー!生き遅れヴァルキリーさんがめちゃくちゃ苛立ってるよ!!

 これ以上アーシアとイチャイチャしてたらいい加減不味そうだな...ちょっとからかい気分だったけどそろそろやめておこう...

 

 などと俺らがふざけている間に、バラキエルさんと朱乃さんはバチバチの雰囲気になっていた...

 主に朱乃さんが怒っていた。バラキエルさんが恐る恐る話しかけても一切取り合わず切り捨てている。

 これに関しちゃ、あんまり朱乃さんの事悪くいうのもあれだが、バラキエルさんが悪いとも言えないからな。誰も悪くない。強いて言うなら襲撃者が悪い。

 まぁこれも、自力でなんとかなすることを願うしかないな。

 俺はハーレム王ではないんだから、仲間として以上の助け舟は出せないし、そんな俺の言葉でどうにかなるもんでもないだろう。

 

 ────────────────────────

 

 次の日、俺達はグレモリー家主催の冥界イベントに参加していた。

 握手とサイン会である。

 部長の前には大量に男女様々。木場の目の前には大量の女性。朱乃さんの前には大量の男性。小猫ちゃんの前にも大量の男性。ゼノヴィアも結構多いな、まぁ流石に4人ほどではないが...ゼノヴィアは男女混合なんだな。まぁ女の子も好きそうよね、ゼノヴィアみたいな子は。

 ギャー助の前には男の娘が好きそうな男性が...(偏見)ただ、普通に女性も多いな。学校でも女子に人気と聞いている。

 そしてアーシアの前には...男性が多い。

 わかってる。大丈夫。大丈夫なんだけど...こう...独占欲が暴走してしまうのだ...

 くっ...我慢だ...皆がアーシアの良さを理解してくれているって事なんだ!!

 

 そして問題...俺の前には...もう人がいない...

 最初の方に、

 

「次のゲームでも、女の子のお腹全力で殴ってね?期待してるから...!」

 

 とかいうようなリョナ野郎何人かと...

 

「敵役っぽい感じがかっこいいです!これからも頑張って下さい!!」

 

 という割りと純粋なファン十数人と握手して終わった。

 

 俺だけ皆より遥かに早く終わった...

 俺は鎧の下で一人静かに泣いた。

 ここでも俺は鎧を付けることを強制されたのだ...いいけどちょっと悲しいよ。

 

 ふとアーシアの方を見たら...

 

「兵士の方とお付き合いなさってるんですよね...!私密かに応援してます!頑張って下さい!」

 

「....はい、ありがとうございます!」

 

 なんていうやりとりがあった。

 アーシアのファンなんだろうけど...なんか、俺も応援されているような気分になって嬉しかったな。

 けどやっぱり基本的にはあまり快く思われてないらしい...アーシアの列から俺へと負の視線を感じるぜ...

 あっ泣きそう...

 DV男とでも思われているんだろうか?むしろアーシアに暴力を振るおうとする奴を滅ぼす側ですが?

 

 .......

 

「イッセーさん!お疲れ様です!」

 

「アーシア...お疲れ様」

 

「イッセーさん?元気ないですね...お疲れですか?」

 

「いや...なんか、俺って...敵役みたいな感じじゃん?なんかアーシアに悪いなって...一応俺とアーシアが付き合ってるのは公式に発表されてるしさ...いやまぁだからってどうするって訳でもないんだけど」

 

「....戦いはどうしても非情にならないといけないですから...そういう風に見られてしまうのかも知れません。でも!私はイッセーさんがどんなに優しい方なのか知ってます。イッセーさんの事が大好きです!...だから...それじゃダメですか...?」

 

 アーシアが俺を抱きしめてくれる。

 

「大丈夫です!!アーシアさえいれば問題ないです!!!」

 

「...それに、今のままでもいいかなって...私、自分が思っていたより独占欲があるみたいなので...イッセーさんの良さが他の方に知られちゃったら、嫉妬しちゃうかもしれません」

 

「...!アーシア...!大丈夫!!絶対アーシア以外には振り向かない!もしアーシアが嫌ならもう女性とは口利かない!!」

 

「イッセーさん、そこまでは言ってないです」

 

「アーシア...最近イッセーをどんどん手玉に取っていないか?いや、むしろイッセーが取られに行ってるのか?」

 

「まぁそういう形の方がこの二人には案外合ってるのかもしれないわよ?知らないけど」

 

「ハハ、アーシアさんは大変だね」

 

「.....ただのヘタレです」

 

 散々な言われようだな...事実だけど...

 そうして握手会は終了したのであった。

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